「訃報」の読み方と意味、内容！速報で知らせる？「訃報」の文例とは

訃報と書いて、読み方は「ふほう」です。
誰かが亡くなったことを知らせる文書や連絡が訃報の意味です。
少し前までは訃報は、電報や電話、新聞の訃報欄、
もしくは直接口頭で知らせるものでした。

有名人が亡くなった場合など、テレビのニュース速報で訃報を知らせるのが、
ずいぶん前から一般的になっています。またインターネットのネットニュースで
訃報が報じられるのは、現代ならではの訃報のスタイルでしょう。

訃報で知らせる内容には
亡くなった人の名前と死亡日時
通夜や告別式の日程と場所
喪主が誰であるか
連絡先
などが必要です。

実際に電話で訃報を知らせる場合の文例を紹介します。

『突然お電話で失礼致します。○○（亡くなった人の姓名）の娘の☓☓です。
闘病中だった父が本日午前3時に亡くなりました。
生前は大変お世話になりました。
通夜は1月〇〇日、18時より☓☓ホールで、
告別式は1月△△日、10時より同じく☓☓ホールで行います。
お忙しいとは存じますが、よろしくお願いいたします。
喪主は兄の△△になります。何かありましたら、連絡は兄の携帯電話までお願いします。
番号は090-☓☓☓☓-△△△△です』

亡くなったことを知らせるときに、時間があいてしまうと、
葬儀に参列する人たちに、水臭い、他人行儀だ、などと思われてしまうことがあります。
それを避けるためにも、速報とは行かないまでも、訃報はできるだけ早く知らせる必要があります。

また葬儀の日程をいち早く知らせることで、

参列する人たち、手伝いをする人たちの日程が調整できます。

「訃報」も変わる？現代はメールで「訃報」を知らせる！

かつては葬儀を自宅で行うのが普通だったために、
近所に住む人たちは葬儀の手伝いをする必要がありました。
だから、いち早く訃報を知らせるために、
回覧板を回したり、掲示板に訃報を張り出したりしました。

現在は会場を借りて葬儀を行うため、手伝いの必要はなくなりましたが、
亡くなってから葬儀まで時間があくようになりました。
だからとりあえず亡くなったことだけを知らせて、葬儀の日程は
確実に決まってから再度連絡することが増えています。

訃報のスタイルも時代に合わせて変わってきているのです。
回覧板や掲示板で知らせていた訃報を、
携帯電話などのメールで知らせることも増えています。

訃報の内容は、亡くなった人の関係者に確実に知らせなくてはなりませんが、
焦っているとき、混乱しているときには間違いが起こりやすいものです。
これから訃報を知らせようというときは、まさに間違いが起こりやすいときです。
そんなときに、正確に多数の人たちに、手間なく訃報を知らせることができるメールはとても便利です。
訃報を知らせる立場の人には、メールの文面がそのまま確かに知らせたという証拠になります。
訃報を知った人にとっても、メールの文面を何度も見返して、
確認することができますから、間違いを減らすことにつながります。
知らせる相手の年齢によって、メールを見ない人がいるかも知れないと不安な場合は、
電話を使うのが無難です。その場合、1人で全てに知らせようとするのではなく、

手分けをして電話をするとよいでしょう。

ただ電話をしていると、必ず連絡の内容に漏れが出てしまいます。
先程紹介した訃報で知らせる内容を参考にして、メモを作り、それを見ながら連絡するようにしましょう。

「訃報」を知らせるときに、一番悩む！「訃報」はどこまで知らせればよい？

どこまでの範囲で訃報を知らせるか、迷う人も多いようです。
最初に伝えるのは、親族や近親者です。
別居している家族、疎遠になっている親族などにももれなく連絡をするようにしましょう。
現在どんな状況になっているとしても、
最後のお別れをする権利はあるはずだからです。

葬儀を行う側である喪主や遺族の関係者にも訃報を知らせましょう。
葬儀のときは会社や学校を休む必要がありますし、
会社や学校の関係者が、葬儀に参列することもあるかも知れません。

だから、必ず訃報を知らせる必要があります。
一番連絡するのが難しいのは、亡くなった人の関係者です。
もし会社員だった場合は、会社に連絡を入れれば適切な判断をしてくれるでしょうが、
すでに退職していた場合、誰に連絡を入れればよいのかがわからないことも多いのです。

例えば親が亡くなった場合、子どもは親の友人・知人までは知らないことがほとんどです。
亡くなった人がエンディングノート（人生の終わりに向けて、必要なことを記入しておくノートのこと。延命治療はしないで欲しい、葬儀は家族葬で、などの希望と、いざというときの連絡先などを記入している人が多い）
などを作っていたなら、その内容の通りに連絡しましょう。

見当たらないときは、アドレス帳や年賀状などから判断しましょう。
確かにあったはずのエンディングノートが見当たらなくなってしまうことも、
慌ただしい葬儀の準備のときにはよく起こります。

病気やケガなど、何かがあってからでは、エンディングノートの話はしづらくなります。
元気に日常生活をおくっているときに、しまい場所をはっきりさせておきましょう。

「訃報」を知らされた人も悩む！やるべきこととやってはいけないこととは

訃報を知り、とりあえず駆けつけるとき、
特に親しい人や親族が亡くなった場合は慌てるものです。
服装のことまでは、気が回らなくなる人も多いでしょう。

親しい関係の人が亡くなって、すぐに連絡をもらった場合は、
通夜の前に対面できることがあります。そんなときに、喪服を着て駆けつけたくなりますが、
これはしてはいけません。このようなときにきちんと喪服を着ていくことは、
亡くなるのを待っていたようだ、と受け取られてしまいかねません。

(同じ理由で、かつては通夜に喪服で駆けつけることも嫌われましたが、
現在は通夜には喪服で参列するのが常識になっています。
地域によって習わしには差がありますから、
不安な場合は信頼できる人に相談してください)

もしそのまま葬儀に出席する予定で、遠方から駆けつける場合は、
喪服はホテルなどに用意しておいて、対面のときには平服でいるのが無難です。
また、今はあまりありませんが、手伝いが欲しい場合があります。

例えば葬儀の際の受付などが足りていないことはよくあります。
お悔やみの言葉とともに、
自分から「お手伝いすることはありませんか」と声をかけてあげてください。
かつて、亡くなった人は必ず自宅に戻ってくるものでしたが、
現在はそうとも限りません。必ず対面の際には、どこへ伺えばよいのか確認してください。

喪主や遺族の人たちも気が動転して言葉が足りない場合がありますから、
自分から確認することが大切です。

「訃報」を後から知った場合、ふさわしい行動とは

近頃では近親者だけで葬儀を済ませる家族葬を行うことが増えました。
この場合は、訃報は届かないことが多いですし、
亡くなってしばらく経ってから訃報を知ることも、全くないとはいえません。

どうしても、お悔やみの気持ちを伝えたい場合は、
葬儀が済んだ後、改めて喪主の自宅に伺うことになります。
お悔やみのために、自宅に伺いたいということを、
必ず電話などで伝えてから伺ってください。

葬儀の直後では、喪主や遺族の人たちはとても疲れていますから、
少し時間をあけたほうがよいでしょう。

ですが、四十九日の法要が終わってしまうほど時間があいてしまうのも
よくありません。特にお香典を差し上げるときは、
喪主や遺族の人たちは香典返しの心配をしなくてはなりません。
四十九日の法要が終わってしまうと、香典返しもすべてなくなってしまうことがあります。

また、家族葬を行った人の場合、
後からお悔やみに行きたいといわれることが多く、
それが喪主や遺族の人たちの負担になっていることがあります。
亡くなった人とのお別れは大切なことですが、
残された人たちのことを考えて、自分の願いを我慢することも必要ではないでしょうか。

まとめ　

今回は「訃報」について解説しました。
訃報の読み方と意味だけでなく、
訃報を知らせるときと知らされたとき、それぞれに気を付けることが
あるのだとわかりました。

何回知らされても訃報に慣れるということはありませんが、
訃報を知らされたときはやるべきことがたくさんあります。
喪服を始め、葬儀に参列するための準備を手早く整えなくてはなりませんし、

葬儀に参列する都合を付け、時間を作らなくてはなりません。
喪主など遺族の人たちに対する心遣いをする必要もあります。
訃報を知らせる側には、さらにやるべきことが多くあります。
今から訃報について知っておくということは、

こういったことに対する心構えをすることにつながります。
縁起が悪いなどといわずに、ぜひ今から訃報について考えておくことをお勧めします。

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