みなさんの周りには、日常的に懐紙を使っているという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
実は、懐紙は日常生活でも使えるのです。
和食を食べる時、手紙を書く時などさまざまな用途で使えます。懐紙は白い無地の物以外に、様々な色や柄の物があります。懐紙入れもバリエーションも多く、見ているだけでも楽しい物です。
懐紙を日常的に取り入れると、毎日が少しすてきに変化します。
さまざまな使い道のある懐紙をご紹介します。
懐紙を使う理由とは?
懐紙はハンカチやティッシュなどの代わりにもなります。他には、メモ用紙や便箋などの代わりにもなる万能な紙です。普段は二つ折りになっているため手紙(てがみ)とも呼ばれます。
お茶の席ではよく使われますが、一体どうやって使われているのでしょうか?なんとなくは知っていてもお茶をしない方にはなじみがありませんよね。
お茶の席ではお菓子を出されるのですが、そのお菓子を取り分けるためにお皿の代わりに使うのです。お皿代わりに懐紙を使うのは、いくつか理由があります。
まずはお皿を汚したり、傷つけたりしないためです。お茶菓子は黒文字で切り分けて食べますので、そのままお皿を傷つけてしまう可能性があります。懐紙をはさんで衝撃を減らし、お皿に傷がつくことを防いでくれます。
もう一つは、汚れを防いでくれるという事です。懐紙は二つ折りのまま使うのですが、粉のついてあるお菓子をたべ終わった後に逆に折り返すと粉が床にこぼれないですむのです。
また、薄茶の席では飲み終わった後のお茶碗の飲み口を指でぬぐいます。汚れた指は懐にある開始で清めます。濃茶の場合は直接懐紙で飲み口をぬぐいます。
お茶の席ではお菓子が用意されますが、時々食べきれないこともあります。食べきれない物は懐紙に包み、見えないようにして懐にしまうのがマナーなのです。冬以外の季節では水分の多いお菓子を出されることがあります。水分を多く含んでいるお菓子は、そのままで懐紙に包んでしまいますと、水気がにじんでしまいます。ですから、硫酸紙と呼ばれる紙を重ねます。硫酸紙は半透明で薄いのですが、防水加工がされているので、水分の多いお菓子にもぴったりなのです。
懐紙は女性用と男性用で大きさが異なります。
女性用の懐紙では14.cmと17.cmの大きさの物が一般的です。さまざまな色や柄の物があり、華やかで見ていて楽しくなるのが女性用の懐紙です。
対して男性用の懐紙は17.cmと20.cmと、大きさがあります。男性用の懐紙には柄もなく、白の無地というのが一般的といわれています。
きちんとした場所では女性も白い懐紙を使用します。かしこまった場ではなく、カジュアルな集まりでしたら、色や柄で楽しむのもおすすめです。
懐紙の紙にもいろいろあり、透かすと模様の出てくる物や、押し花が挟まれた物などさまざまです。個性を表現できる物ですので、こだわって選んでみましょう。
皆さんがどんな懐紙を選んだのか、見比べてみるのも楽しいですね。
懐紙にはどのような使い道があるの?
懐紙にはいくつか使い道があります。
食べ残した物は器の墨に寄せておくのですが、そのままにしておくと見た目が良くはありませんよね。そんな時、懐紙で覆ってしまって隠すのがマナーです。食べた後も、美しく見せるのためにも懐紙を使用しましょう。種のある果物を食べた後、人前で口から種を出すのも少しはばかられますよね。そんな時も懐紙が便利なのです。懐紙を丸めて片方を折れば、簡単な封筒としても役割もはたします。そこに種を包んで隠してしまえば大丈夫です。
親しい方にお金を渡す時など、そのまま出してしまうのは味気なく感じますし、品の良い感じはしないですよね。懐紙で包んでぽち袋の様にしてしまえばそのような心配はありません。現金だけではなく、カードやチケットなど、さまざまな物の大きさによって変えられるのが懐紙の良い所なのです。
他にはグラスに付いた口紅を拭く、こぼした飲み物を拭くといった布巾の代わりにもできます。冷たい飲み物の水滴が机につかないように、コースターとしても使えます。箸置きや油を使った料理の油取りにも使えます。大きさがいろいろあるため、用途によって選べます。
懐紙を持っていると、さまざまな出来事に対応できますので、大人のたしなみとして持ってみるのはいかがでしょうか。
懐紙の折り方はどのような種類があるの?
懐紙にはいくつか折り方の種類があります。
懐紙はお茶の席では2つ折りにして輪を自分の方に向けます。自分で折る場合には、折り目をずらす必要はありません。
ですが、お客様にお出しする場合にはずらして折る必要があります。慶事用はまず輪を手前にし、2つに軽く曲げた後右に少しずらしましょう。すると上の紙が右下がりの状態です。
弔辞用はその逆で、まず輪を手前にし、2つに軽く曲げた後左に少しずらします。弔辞の場合には上の紙が左下がりの状態です。直径10cmほどの茶たくの上に折った懐紙を乗せ、そこにお茶菓子と黒文字を置けば完成です。お茶菓子を出す時の懐紙の折り方だけでもいくつか種類があります。
基本的にはこの2つですが、気になる方はインターネットや本で折り方を調べてみましょう。少しコツが必要な物が多いので、画像で見るとわかりやすいですよ。
他にもポチ袋や封筒、箸袋、箸置きなどさまざまな折り方があります。さまざまな用途に使うことができますので、機会があればチャレンジしてみましょう。
懐紙入れはどんな種類があるの?
懐紙にはいくつか折り方の種類があります。
懐紙はお茶の席では2つ折りにして輪を自分の方に向けます。自分で折る場合には、折り目をずらす必要はありません。
ですが、お客様にお出しする場合にはずらして折る必要があります。
慶事用はまず輪を手前にし、2つに軽く曲げた後右に少しだけずらしましょう。すると、上の紙が右下がりの状態です。
弔辞用はその逆で、まず輪を手前にし、2つに軽く曲げた後左に少しだけずらします。弔辞の場合には上の紙が左下がりの状態です。直径10cmほどの茶たくの上に折った懐紙を乗せ、そこにお茶菓子と黒文字を置けば完成です。
お茶菓子を出す時の懐紙の折り方だけでもいくつか種類があります。
基本的にはこの2つですが、気になる方はインターネットや本で折り方を調べてみましょう。
少しコツが必要な物が多いので、画像で見るとわかりやすいですよ。他にもポチ袋や封筒、箸袋、箸置きなどさまざまな折り方があります。さまざまな用途に使えますので、機会があればチャレンジしてみましょう。
懐紙は和食でも使えるの?
懐紙は和食を食べる時にも使えますので、改まった席の時には持っていると便利です。ナプキンが用意されていない時にも、懐紙を膝に置いておくといつでも使えます。
和食を食べる時に、煮物の汁がこぼれないように手皿をするのはマナー違反です。この場合には、器を持ちあげて汁がこぼれないようにするか、懐紙を添えます。
受け皿として懐紙を使うことで汁がこぼれるのを防ぐこともできますし、見た目も美しいですよ。
食事の際にお箸やグラスが汚れた場合にも懐紙を使います。おしぼりで拭く方を見かけますが、おしぼりは手を拭く物ですのでマナー違反です。手以外で汚れた場所を拭く時は、おしぼりではなく懐紙を使います。
焼き魚を食べる時、お箸で中骨を取るのが大変だった経験はありませんか?お箸を持たない方の手で魚の頭をおさえますが、その場合も懐紙を使いましょう。懐紙があれば手も汚れませんし、美しく見えます。食べた魚の後も懐紙で隠せば最初から最後まで美しく食べられます。汚れた懐紙は持ち帰るのが原則ですが、食べ終わった物にかけておいた懐紙はそのままでも大丈夫です。
懐紙は美しく食べるためには欠かせない物なのです。
お箸が苦手な方や、改まった席で和食を食べる機会の多い方は懐紙を使いましょう。
苦手な事も懐紙があれば助けてくれますし、キレイに見えます。
まとめ
お茶の席だけではなく、懐紙の活躍の場は本当にたくさんあります。懐紙は食べる時にも書く時にも使えますし、小さいので保管する場所も取りません。今までで懐紙を使ったことのない方も、一度使ってみてはいかがでしょうか。
すぐに使って無くなる物なのに、さまざまな色や柄があり、使う人を楽しませてくれます。懐紙は今後も無くならない大切な日本の文化です。
お気に入りの懐紙を見つけ、日常に取り入れてはいかがでしょうか。