披露宴に出席することが決まったら、まずは服装を考えていく必要があります。
髪型なども含めて、披露宴ではマナーを守って適した身だしなみをしなければならないのですね。
披露宴に出席をしたことがない人にとっては、どのような流れで進んでいくのかも気になるところです。
どんな演出がおこなわれるのかも把握しておくことで、安心して出席ができます。
今回は披露宴について服装や髪型を中心に、演出や流れのマナーを詳しくご紹介していきます。
披露宴の出席に関するマナー
披露宴に出席するにあたり、招待してくれた新郎新婦側に迷惑がかからないように時間は厳守したいものです。
自分が独身で身ひとつで出席ができれば良いのですが、中には子連れで行かなければならない人などもいます。
披露宴に出席するにあたり、相手側に迷惑がかからないようにするためのマナーを見ていきましょう。
①急に披露宴に出席できなくなった場合
体調不良や突発的なことなどが起きて、急に披露宴に出席できなくなることも稀にあります。
中には当日行けなくなる「ドタキャン」もありますが、急遽欠席する場合はどうしたら良いのでしょうか。
一番に新郎新婦に連絡するのがマナーではありますが、もし式場に向かった後なら式場に電話をします。
電話が繋がったら新郎新婦の名前と欠席をするという旨を伝え、欠席の理由を簡潔に説明しましょう。
披露宴を欠席した場合には、新郎新婦が新婚旅行から帰ってきた頃にお祝いを持参して直接お詫びしてください。
遠方の場合はお祝いを送るのとともに手紙でお詫びを伝え、失礼のないようにしましょう。
②披露宴に遅刻してしまった場合
寝坊をした…という人はあまりいないかもしれませんが、電車の遅延などで止むを得ず遅刻することもあるでしょう。
遅刻しそうな時は、まず早めに式場に連絡してください。
遅刻した時には気持ちが急いでいるので、つい勝手に披露宴会場のドアを開けてしまいがちです。
遅刻した時はとにかく落ち着いて、まずは式場のスタッフに遅刻した旨を話してください。
披露宴の進行状況を見ながら、目立たないよう案内してもらいましょう。
電車などによる遅刻は仕方ないとはいえ、披露宴など大切なイベントに出席する場合は1時間ほど余裕を持って行動したいですね。
③子供連れで披露宴に出席したい場合
小さい子供がいるとなかなか家に置いてくるわけにもいかず、一緒に披露宴に出席することもあります。
もし小さい子供を連れて行く可能性がある場合は、早めに新郎新婦に相談してください。
了解が出たとしても、親族や親しい間柄でもないのに披露宴に子供を連れて行くのはマナー違反と考える人もいます。
披露宴の最中に泣き出してしまうと、せっかくのお祝いが台無しになるおそれもあるのです。
もし子供を連れて行く場合には、出口の近くの席にしてもらって泣き出したらすぐに外に出るようにしましょう。
披露宴の服装のマナー・洋装編
披露宴に出席するとなると、服装に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
洋装の場合はカラフルなこともあり、色選びやデザインなどを決めるのに時間がかかってしまいがちです。
では披露宴の服装のマナーとして、洋装の場合はどのようなことに気をつければ良いのか見ていきましょう。
①洋装の場合は色に注意!
洋装で披露宴に出席する場合は、なるべく明るい色を身につけたくなります。
招待客側が注意しなければならないのは「白」は避けるということです。
白い色は花嫁のドレスの色なので、ゲストが白を着ていると花嫁よりも目立っているとしてマナー違反になります。
白がダメなら黒は大丈夫なの?と思っている人も多いのですが、実は黒も洋装の場合はなるべく避けた方が良い色なのです。
黒は仏事を連想させるので、お祝い事にはふさわしくないと判断されることがあるのですね。
②デザインや素材はどうする?
披露宴に出席するときの服装のポイントは、とにかく花嫁よりめだたないようにすることです。
肌を過剰に露出するドレスなどは、披露宴の場には適していません。
昼間におこなわれる場合は、光るような素材のラメやビジューなどの入った服装は避けます。
シルクなど清潔感のある素材で、アクセサリーも華美にならないパールなどが適しています。
夜に披露宴がおこなわれる場合には、ベルベットなど光る素材やアクセサリーを身につけても問題ありません。
露出も昼間に比べれば、多めにしても大丈夫です。
③男性の場合は?
男性は黒い礼服に慶事用のネクタイをつけて出席するので、女性に比べれば迷うことは少ないでしょう。
ネクタイは白だけでなく、ストライプなどの柄付きやシルバーなど明るい色を身につけても大丈夫です。
タキシードは堅苦しくなりすぎるので、礼服で出席するようにしてください。
披露宴の服装のマナー・和装編
洋装と同じく和装もさまざまな色や種類があり、格式などを考えると洋装よりも知識が必要になります。
披露宴に着て行く着物として、新郎新婦の母や仲人の場合は黒留袖を選びましょう。
姉妹や親族の場合は黒留袖でなくても、色留袖でも問題ありません。
色留袖は黒留袖と格式がほとんど変わらないので、披露宴に適しています。
友人の披露宴に出席する場合は、格式の高い訪問着を着て行きます。
昼も夜も適しており、独身既婚問わず準礼服という位置付けです。
帯は袋帯にして、小物は白を中心に選んで帯締めは金色や銀色を選びましょう。
着物で出席する場合は着付けの手配などを新郎新婦に聞きながら、手配するようにしてくださいね。
披露宴に適した髪型とは?
披露宴にふさわしい服装を身につけているのに、髪型だけが普段通りで残念な仕上がりになっている人も結構いるものです。
他の人をパッと見たときに、服装よりも顔や髪型を最初に見ることが多いのでしっかりセットしていきましょう。
ロングヘアではハーフアップにしてヘアアイロンで巻いてみたり、ショートヘアも編み込みなどを駆使したりして華やかにしていきます。
自分でヘアアレンジするのは自信がないという人は、美容院でヘアセットをしてもらいましょう。
朝早い時間帯の披露宴の場合には、美容院の開店時間前ということも考えられます。
美容院では時間外オプションがあるので、お金を払って早めにお店を開けてもらうことができるのです。
当日美 容院でセットが出来なくなるのを防ぐためにも、早めに予約をしておきましょう。
披露宴の流れとは?
披露宴に出席したことがない人に向けて、全体の流れを見ていきましょう。
はじめに「こんなことをしていく」というのが把握できれば、初めての出席でも慌てることはありません。
・受付を済ませる
・控え室で待機する
・披露宴会場に入場する
・新郎新婦が披露宴会場に入場する
・代表者が祝辞を述べる
・乾杯をする
・ケーキ入刀がある
・食事をしながら歓談タイム
・新婦はお色直ししに退場する
・祝電を披露する
・着替えた新郎新婦が再入荷する
・キャンドルサービスがある
・祝辞や余興がある
・新郎新婦へ花束贈呈がある
・新郎新婦による謝辞
・閉宴の宣言がされる
・全員退場する以上が披露宴の流れとなります。
全部で3時間ほどの内容で、流れは多少前後したり省略されたりすることがあります。
披露宴のマナー・受付から着席まで
披露宴のマナーをより深く知るために、受付から着席までの流れについて詳しく説明していきます。
流れの中でおこなうべき行動や言うべきセリフなども、同時に見ていきましょう。
①受付
受付は新郎新婦それぞれの招待客ごとにわけていることが多いので、確認してから受付するようにします。
係りの人には「おめでとうございます」と告げてください。
袱紗(ふくさ)からご祝儀袋を取り出してから「ささやかながら、お祝いの気持ちです」と一言添えて渡しましょう。
芳名帳に名前や住所を書き込みますが、代筆や辞退はできないので注意します。
②控え室
控え室に新郎新婦がいた場合には、お祝いの言葉と招待をしてくれたことへの感謝を伝えます。
他の招待客も多くが初対面だと思いますが、知らない人に対しても会釈するようにしましょう。
③入場
披露宴会場の入り口には新郎新婦と両親が、招待客を並んで迎えてくれます。
近くに来たらお辞儀をして、簡潔にお祝いの言葉を伝えましょう。
新郎新婦に褒め言葉を一言伝えるのも、喜ばれるのでおすすめです。
④着席
式場のスタッフからの指示があったら、すみやかに入場して席次表通りに着席します。
着席する前には、名札を見て自分の席で間違いないか今一度確認してくださいね。
両隣の席になった人や、同じテーブルの人には挨拶をしておくと好印象です。
自己紹介などをしても問題はありませんが、司会のスピーチなどが聞こえた場合には静かに聞きましょう。
披露宴のマナー・乾杯から閉宴まで
披露宴の中でもマナーを守ることに関して緊張することが多いのが、乾杯や食事などの流れです。
スマートに終えられるように、詳しい流れやふさわしい行動などを見ていきましょう。
①乾杯
乾杯の時は一人ひとりにシャンパンの入ったグラスが手渡されるので、右手に持ちます。
乾杯の音頭をとる人が「乾杯」と目の高さにグラスを掲げたら、同じように目の高さに掲げて「乾杯」と声に出しましょう。
一口飲んだらグラスをテーブルに置いて、新郎新婦に「おめでとうございます」と拍手しながら伝えます。
お酒が飲めなくても、形式上グラスには口をつけてくださいね。
②食事
披露宴の食事に関してはマナーがたくさんあるのですが、最低限これだけは覚えておきたい!というものを挙げていきます。
食事をスマートに済ませることで、周りからは余裕があって大人っぽく見られることも多いのです。
食事は一人ひとり順番に配膳されますが、必ず全員の配膳が終わってから食べ始めましょう。
もし同じテーブルに目上の人がいた場合には、目上の人が食べ始めてから食べてください。
食事が美味しいからと早食いはせずに、周りの食事のスピードと合わせていただくことが大切です。
周りの人たちと話をしながら楽しくいただき、リラックスしてくださいね。
食事中にスピーチが始まった場合には、食事を一旦ストップして話を聞くようにしましょう。
③閉宴
司会者が閉宴の宣言をするので、席次表と名札を持ち帰って退場しましょう。
ナプキンをたたんでからテーブルに乗せることで、退席という意味になります。
出口では長く話し込むことはせずに、簡潔にお祝いの言葉を伝えます。
新郎新婦の両親には「素晴らしいお式で感動しました」などと感想も交えて改めてお祝いの言葉を伝えましょう。
万が一披露宴に満足いかなかったとしても、外でも悪口などは絶対にしないでくださいね。
披露宴の一般的な演出とは?
披露宴の演出には実にさまざまな種類がありますが、一般的な演出はどのようなものがあるのでしょうか。
①テーブルラウンド
テーブルラウンドは披露宴で新郎新婦が、招待客のテーブルに行って一人ひとりお菓子などを配る演出のことです。
気の知れた仲間との会話などを楽しむこともでき、非常に和やかなムードになれる演出になります。
招待客を巻き込んだ演出はお祝いムードも最高潮となり、盛り上がることが多いです。
②映像で生い立ちなどを流す
最近で多いのが、新郎新婦それぞれの生い立ちや出会いなどについてまとめた映像を流す演出です。
新郎新婦からすると気恥ずかしいですが、良い思い出になったり友人のサプライズで感動したりして盛り上がります。
③友人たちが余興をする
披露宴の演出で多くの人が思い浮かぶのが、友人たちによる余興ではないでしょうか。
演奏系だったりプレゼント系だったり、バラエティに富んでいるのも余興の演出の魅力です。
まとめ
披露宴について服装や髪型を中心に、演出や流れのマナーを詳しくご紹介してきました。
披露宴に関しては服装は洋装和装それぞれに、マナーや決まりがあります。
髪型も美容院を利用するなど、披露宴という場にふさわしい身だしなみを意識したいですね。
披露宴の流れについても説明してきましたが、大切なのは挨拶と周りを見ることです。
演出もさまざまなものがあるので、楽しみながら新郎新婦の新たな門出をお祝いしていきましょう。