改葬という言葉を知っているでしょうか。
改葬とは、お墓の中に入っているお骨を移動させることをいいますが、どのような状況でどんな時に行うのでしょうか。
一度お墓を作った方や、先祖代々の墓がある方はなかなかその場所からお墓を動かすことはありません。
ただどうしても改葬を必要とする方もおり、その場合は手続きが必要になります。
こちらでは何らかの理由で改葬を行いたい方向けに、改葬に関する知識についてまとめていきます。
概要
改葬とはお墓を移動する意味がありますが、勝手にはできないことを覚えておきます。
霊園や寺院など、どのお墓に移動させたいかなどを決めたら、その墓がある場所の自治体に許可をもらう必要があります。
高齢化や核家族化などで、お墓の移転を考えている方も増えているため、墓じまいをしてから移転するケースも場合も多くなっています。
墓を移動させるには改葬許可申請書などの書類がいろいろと必要で、細かく確認を取る必要があります。
自分がお墓を移動させたいと思っても、自治体との兼ね合いで希望しているだけではできないと覚えておきます。
改葬には必要な書類がいくつかあるので、しっかり用意します。
改葬するにはどんなことが必要なの?
改葬をするには、いろいろな手続きが必要です。
どれも漏らすことなく用意する必要があるので、確認します。
- 埋葬証明書:現在どこに納骨されているか、またその証明になる書類です。(1,500円以下の費用がかかります)
- 受入証明書:こちらはお墓を移したい場所の相手からもらう書類です。
- 改葬許可申請書:こちらはそのまま文字通り、申請したいという旨の書類です。
土葬から改葬する場合の手続きは同じ?
ひと昔前までは日本では土葬でした。土葬が主流だった頃のお墓は、当然骨壺に骨を残しているわけはありません。
その場合の改葬はどうなるのでしょうか。
こういった場合は「火葬許可書」も必要になるので、気を付けましょう。
また、土葬だった頃の墓に、合わせて何名の骨があるのかも知る必要があります。
地方などのお墓では土葬だった頃の墓が多く、転居したり、高齢でお墓参りにいけないなどの理由があると改葬することも珍しくないのです。
その場合はもちろん、何名の骨があるかを調べ、墓を引き渡すのです。
また新しい墓地もすぐに入れるわけではなく、工事が必要になります。
通常1.5~2ヶ月は工事に期間を費やすので、移転をする期間に余裕を持って過ごすのがおすすめです。