血液の中のヘモグロビンの量が低下した状態のことを貧血と言います。
貧血になると、顔色が悪くなったり、動悸、息切れ、めまいなどの様々な症状が起こります。
妊娠中や産後にも貧血になる女性が多いです。
こちらでは、妊娠・出産・産後の貧血について、ご紹介していきます。
概要
貧血とは、血液の中にあるヘモグロビンの量が少なくなった状態を指します。
貧血になると様々な貧血症状が現れます。
妊娠中や産後に貧血になることもあるため、気を付けなければいけません。
貧血の症状
貧血になると、どのような症状が出てくるのか確認しておきましょう。
- 顔色が悪い
- 動悸
- 息切れ
- めまい
- 倦怠感
- 疲労
赤血球の中にあるヘモグロビンは、血流にのり、身体のすみずみまで酸素を運んでいます。
ヘモグロビンの量が少なくなることで、身体のいたるところが酸欠状態になります。
酸欠状態になるため、顔色が悪くなったり、動悸や息切れ、めまいが起こります。
倦怠感や疲労が感じられるのも、酸素が足りなくなっていることが原因にあげられるのです。
妊娠中の貧血
妊娠すると、体内の血液の量が増えます。
血液の量が増えるにも関わらず、ヘモグロビンが含まれている赤血球の成分は増えません。
つまり、妊娠している女性の血液は薄まっている状態です。
さらに、体内にいる赤ちゃんは、成長するために鉄分を必要としています。
妊娠している女性が持つ鉄分を赤ちゃんが吸収しているため、ママの血液中にある鉄分が少なくなります。
赤ちゃんが成長する妊娠24週から32週くらいの時期に、貧血になりやすくなります。
妊娠中に貧血になると、立ちくらみやめまいがするだけでは済みません。
赤ちゃんの成長にも影響します。
出産の兆候でもある陣痛が弱まり、お産が長引く可能性もあります。
妊娠中は、鉄分が含まれる食材をとるように気を付ける必要があるでしょう。
産後の貧血
出産を終えると、薄くなっていた血液は元に戻ります。
血液が元に戻れば、貧血は徐々に回復していきます。
しかし、もともと貧血ぎみだった方や、出産時に大量の出血があった方は、貧血が長引いてしまうおそれがあります。
産後、貧血が続いてしまうと、出産を終えた母体の回復が遅くなることがあります。
お産の後の出血が長く続くこともありますし、母乳が出にくくなる可能性もあります。
産後まで長引く貧血は、様々なリスクを生み出す可能性があるため、気を付けなければいけません。
なかなか貧血が改善されない場合は、医師の指示に従い治療をしていく必要があります。
また、生理が再開された際に、再度貧血になる可能性もあります。
赤ちゃんのお世話をしている時に貧血になってしまうと、抱っこしたまま倒れこんでしまう危険もあるため、注意しましょう。
貧血の際は、激しい運動をするのは避けてください。
貧血の時に食べたいもの
貧血が気になる場合、食事に気を使いましょう。
貧血を改善させるためには、鉄分を多く含む食材を食べるといいでしょう。
- ほうれん草
- レバー
- 魚類
- 肉類
- あさり
- しじみ
鉄分が多く含まれている食材をあげてみました。
紹介した食材を多く摂るように心がけてください。
しかし、鉄分は単体で摂っても吸収がよくありません。
同時に、ビタミンCや動物性たんぱく質を摂るといいでしょう。
赤ちゃんのお世話で忙しく、料理どころではないこともあるでしょう。
しかし、貧血を侮ってはいけません。
食べる物には気を付けるようにしましょう。
食材を気を付けるのと同時に、サプリメントを試してみるのもいいでしょう。
貧血がひどい場合は、自分だけで解決しようとせずに、医療施設を受診してください。
薬が処方されることもありますし、通院しなければいけないこともあります。
自分と赤ちゃんのためにも、しっかりと貧血を改善しましょう。