結婚を意識した時に気になるのが、縁起ではないでしょうか?もともと、日本の人は昔から縁起の良し悪しを決めることが多く、結婚にまつわる縁起の悪いものもあります。一生に一度も晴れの舞台となる結婚だからこそ、縁起のわるいものは避けたいと思うのは当たり前のことです。今回は、結婚にまつわる事で縁起の悪いと考えられているものをお伝えしますので、参考にしてみてください。
結婚は仏滅を避けた方がよい?
日本では古くから六曜を重んじる人も多く、現在でもカレンダーには六曜の記載してあるものが多く見られます。六曜の中で「終日、何を行うにも良くない日」として扱われているのが仏滅です。
最近の若い人たちの間では、六曜をあまり気にしない人もいますが、結婚にまつわる行事で、特に結婚式の際には配慮したいところです。結婚式を行う本人たちは仏滅をあまり気にしていなくても、結婚式にはたくさんの人を招待します。
年配の方を招く割合も多くなると、気になるのが招待客の印象です。「仏滅に結婚式を挙げるなんて最近の人は」なんてことを言われてしまうこともあるでしょう。ただひとつ、仏滅の結婚式においてメリットになることもあります。仏滅の結婚式が少ないことから、仏滅の挙式は半額になる結婚式場があるということです。結婚式の日取りは、親せきや会社関係などを考慮し、招待する人のことを考えた上で慎重に日程選びをした方がよさそうです。
結婚式の他にも、結婚に至るまでには結納や結婚、新居への引っ越しなどたくさんの行事がありますが、お祝いごとにまつわる行事を仏滅に行うことは縁起が悪いと言われますので、できれば仏滅を避けた日を選んで行う方が良さそうです。
縁起の悪い贈り物とは?
結婚にまつわる行事では、人からお祝いをいただくことも多いものです。結婚式の内祝いではもちろんのこと、結婚披露宴の引き出物など人に贈り物を贈る機会がたくさんあります。
結婚で贈り物を選ぶときに気をつけたいのが、贈る品物です。たとえば、陶磁器や鏡、ガラスといった割れることがある品物は「割れる=縁が切れる」と二人の離婚をイメージさせるとして縁起が悪いものと言われます。割れるもののほかに、割れると同じような意味合いを持つのがハンカチです。ハンカチは漢字で書くと「手巾」と表され「てぎれ」と読み、もう会いたくないといった印象を持たれるとして避けるべき品物でしょう。
引き出物を選ぶ時に、結婚式に参加してくれた方へお礼の意味を込めて、「疲れを癒やしてほしい気持ちから、日本茶を飲んでもらいたい」と考えることがあります。日本人にとってほっとできる飲み物の日本茶なのですが、忌事での香典返しなどに使われることが多いのです。日本茶を贈る=忌事を連想されることもあるので、縁起の悪いものとして考える人もいるようですので避けた方が無難でしょう。
例外として、結婚に関して縁起の悪い物と考えられる陶磁器や鏡、刃物やガラスといったアイテムは、贈られる側からの要望があれば、たとえ演技の悪い物とはいえ贈っても大丈夫と言われます。
花嫁の結婚式のアイテムで縁起がわるいもの
結婚式の見どころといえば、やはり花嫁でしょう。今日の花嫁さんはどんな衣装を着ているのかな?と楽しみにしている人も多いものです。花嫁の衣装といえば、ウエディングドレスです。ウエディングドレスにはさまざまなデザインの物がありますが、ウエディングドレスを選ぶときにも縁起が悪いと言われるものがあります。
まずセパレートタイプのウエディングドレスです。一風変わったセパレートタイプのウエディングドレスは、見た目にもとてもすてきなのですが、上と下の布が分かれていることから「分かれている=別れる」をイメージさせるとして縁起が悪いと考えられています。
つぎにバイカラードレスです。バイカラードレスの場合、上の色と下の色が分かれるため、セパレートタイプのウエディングドレスと同様に、別れを連想させることから敬遠されます。
ウエディングドレスのほかにも、気をつけたいのが花嫁の手に持つブーケです。ブーケを選ぶ時に、ドライフラワーを選ぶとドライフラワーは花が枯れていることから、「枯れている=生気がない」として花嫁が枯れてしまうという意味から縁起が悪いと考えるようです。
花嫁のブーケでもうひとつだけ気をつけたいのが、ブーケに使う花の本数です。ブーケの花に使う本数は、われる数字である偶数と9は縁起が悪いと考えられます。さすがにブーケの花の本数まで一本ずつ数を数えるなんて人はいないかもしれませんが、結婚式当日にブーケを手にする花嫁の気持ち次第といったところでしょう。
花嫁の持つブーケの花の本数においては、偶数の場合、分かれるという観点から縁起が悪いと言われるものの、偶数の中でもペアであったり1ダースであったりするものは、問題ないようです。
他にも花嫁の身に着けるものとして、オープントゥパンプスは縁起が悪いと言われます。オープントゥパンプスはとてもおしゃれなアイテムなのですが、実はオープントゥパンプスの形が縁起の悪いといわれることに関係しているのです。パンプスの爪先の部分が出ていることから「妻が先にでる=離婚」のイメージが高いと思われることから縁起が悪いと言われるようです。
忌み言葉は控える
忌み言葉(いみことば)というのをご存じでしょうか?忌み言葉とは、その場所で使うことが適切でない、使ってはいけない言葉のことを指します。
結婚にまつわる行事の中で、忌み言葉に気をつけたいのが結婚にまつわる場面ではたくさん見られます。結婚式の日程が決まった時に出す結婚式の招待状に、結婚式でのスピーチ、結婚披露宴で流すプロフィールムービーに親への感謝のメッセージなどです。
結婚はこれから二人で家庭を築いていく二人のお祝いのため、不吉なことや不幸なことを思い浮かべられるような「飽きる」「滅びる」「落ちる」「冷める」「崩れる」「終わる」「散る」といった忌み言葉は避けます。
別れを連想させるような忌み言葉も離婚を連想させるとして「離れる」「逃げる」「帰る」「去る」「泣く」などの忌み言葉は避けるべきでしょう。ほかにも「くれぐれも」「またまた」「次々」「たびたび」「しばしば」などの繰り返す言葉は重ね言葉と呼び、再婚をイメージさせるとして避ける傾向にあります。
忌み言葉を使う機会は思いの外多いので、「実家を出て」であれば「一人暮らしを始めて」、「親元を離れて」ならば「新たな道を歩む」といった風に言い換えることで忌み言葉を避けることができます。
忌み数の使用は縁起が悪い
縁起を担ぐ人からは重視されることの多いのが、忌み数字(いみかず)です。忌み数字とは、古くから忌み数字を利用することは不吉にあたるとして避けられる数字のことで、ホテル・病院などでも忌み数字のつく部屋が存在しません。
忌み数字には世界の各国により違いがありますが、日本で有名な忌み数字といえば、みなさんのご存じのように4と9です。4の数字は、「よん」とも「し」とも読むことができることから「し」=「死」を連想させることから嫌われることが多く、9の数字は「きゅう」と読みますが漢字で表すと「九」すなわち「く」と読むこともできます。「く」=「苦しむ」のイメージを持つことから4と同様、人々からは敬遠されがちです。
忌み数字は縁起が悪いということから、4や9がつく日の結婚や引っ越しを避けられるのが一般的で、中には4や9がつく年齢での結婚を避けるなど徹底的に忌み数字を避ける人も思いの外、多いようです。
忌み数字の日に結納や結婚・結婚式や引っ越しを行って、後から何かうまくいかないことがあった時に「忌み数字に行事を行ったからだろうか?」などと感じるのが嫌な人は、忌み数字におけるお祝い事を避けた方が良いでしょう。
まとめ
結婚にまつわるもので縁起の悪いと言われるものが、多く存在しているようです。結婚にまつわる行事を選ぶとき、結婚式で使うメッセージ、花嫁の身に着けるもの、内祝いや引き出物に贈る物とありとあらゆる部分に配慮する必要があるのです。ひとつひとつに配慮するのは大変ですが、めったにないお祝いごとだからこそ、自分の中での知識を増やすと楽しみ気持ちで縁起の悪いものを避けてみてはどうでしょうか。自分にとって悔いのない結婚を行うためにも、できる範囲で縁起の悪い物を減らし、縁起の良いとされる方を増やして最高の結婚を迎えましょう。