日頃から何気なく贈る花。
花は見た目にも華やかで、贈り物としても最適ですが、美しい花を贈る際にも、気を付けたいマナーがある事をご存知でしょうか?
知らないで贈ると、せっかく相手のことを考え選んでも「マナー違反」ととられてしまうかもしれません。
記憶に残る大切な1シーンにするためにも、花を贈る際のマナーについてご紹介します。
ギフト用にする花の形態にはどんなものがあるの?
花を贈る際にまず気にしたいのが、どんな形態の物をプレゼントするかでしょう。
花のプレゼントと聞くと、真っ先に思いつくのが花束ですよね。
しかし一口に花束といってもさまざまで、「スタンダード」と呼ばれる花束と「ラウンドブーケ」と呼ばれる花束があります。
スタンダードは昔からある花束の形で、茎を長めにしたものを指します。
対してラウンドブーケは最近流行の丸形の花束で、上から見ると丸く見える物を言います。
結婚式で新婦さんが持っているブーケだというと、分かりやすいかもしれません。
また花束と同じくらい人気がある物の1つに、フラワーアレンジメントがあります。
フラワーアレンジメントは好きな色の花などを集め、バスケットや動物モチーフの器に入れて贈る物。
持ち運びしやすく、花瓶などがなくてもすぐに飾ることができるのが最大の魅力です。
他にも開店祝いなどで出すスタンド花や、洋蘭の鉢物なども有名ですね。
見た目が華やかで豪華に見えるスタンド系の花は、時代を問わず利用されていることで知られています。
視点を変えた贈り物でいくと、観葉植物もおすすめです。
「花」という目的でいくと少しズレますが、手の平に乗るようなサイズのものから人間の背丈ほどのものまでさまざまです。
1つあるだけでリビングなどに自然を感じることができ、リラックスさせてくれるかもしれません。
花のギフトというと小難しく感じて選ぶのが難しい印象があるかもしれませんが、
どんな目的でどのような花をあげたいかにより選ぶ花を変えるのが良いでしょう。
大切な人へのプレゼント!花の贈り方はどうしたら良い?
花の贈り物は手軽に見えて、実はあげる際に事前に決めておきたい贈り方があります。
「大きさ」
どの様な大きさの花を贈るかを先に決め、大きさが決まったら選んでいくのが良いでしょう。
自宅の大きさや贈る場所のスペースも知っておかなければなりません。
ゴージャスに見えるからといってあまりに大きすぎる花を贈ると、相手も困ってしまいます。
できるだけ相手の立場になって「貰ったら嬉しい花」が贈り方の基本です。
「生花かブリザーブドフラワーか?」
最近は特殊加工を施したブリザーブドブラワーも人気がありますよね。
生花の美しさももちろん良いですが、水をやらなくて良いブリザーブドブラワーは贈る相手により重宝されます。
生花が良いかブリザーブドブラワーが良いかを選ぶのも、贈り方を決める重要項目の1つです。
ブリザーブドブラワーを選んだ場合、どんなケースに入れるのかも選ぶ楽しみ。
飾ることをメインとした額縁や、写真立ての様なフレームに入れて贈るという贈り方もあります。
「予算」
お花は意外とお値段が張ります。
可愛らしいからといってあれもこれも選んでいると、予算オーバーになることも。
贈り方を決める際に、予算設定をしておくと選びやすくなります。
知らないと危険!シーン別花を贈るマナー
花を贈る際に絶対に知っておきたいマナーがあります。
実はこれを知らないと、マナー違反とみなされてしまうことも多々あるのです。
特に気を付けなければいけないのが「お見舞いの花」「出産祝いの花」「開店・移転祝いの花」「お供え・お悔やみの花」です。
ただしマナーはあくまで一般的な常識の範囲内での話で、相手との仲により変わってきます。
贈る相手が友人ではなくビジネスでの取引先や上司の場合は、マナー重視で贈るのがおすすめです。
「出産祝いの花」
出産祝いをあげる際に気を付けたいことは、産後でいつもより身動きしにくい状態であることを気遣うこと。
水換えを必要とする花束は避け、できるだけフラワーアレンジメントかブリザーブドフラワーを贈るのが良いでしょう。
色見もお祝いらしく明るいカラーを選び、全体的に華やかな印象にするのがマナーです。
「お見舞いの花」
お見舞いの際はよりマナーに気を付けなければいけません。
病気で寝ている方が多いので、鉢植えは絶対に止めましょう。
なぜなら「根付く」が「寝付く」に重なり、あまり良くない印象を与えてしまいます。
また花束をあげる際に気を付けたいのが花の本数で、4・9・13本は不吉な数とされているので控えましょう。
香りの強い花や、血を連想させてしまう赤い花、散りやすい花、
シクラメンなども死・苦を連想させるためマナー違反とされていることを覚えておきましょう。
例えば贈る相手が盆栽好きの方だったり、特別に鉢植えを好んでいる方だった場合は少し変わってきます。
鉢植えの方が長持ちするという考え方をする場合もあり、相手との親密度で決めるのが良いですね。
趣味を知らないような間柄であれば、迷わずマナーを守ることをおすすめします。
最近では感染症を防ぐために生花のお見舞いを禁止している病院も多いので、贈る際には事前に確認しておくことも重要です。
「開店・移転祝いの花」
開店・移転などのお祝いをしたい場合、
花粉が飛び散らず頻繁に水やりの必要がない「洋蘭の鉢物」や「観葉植物」をおすすめします。
お店に置く花はアレルギー対策のためにも花粉が飛ばないものが喜ばれるうえ、洋蘭の鉢物などはそれだけで華やかに見えます。
スタンドの花などは、道行く人に「開店」を知らせてくれる目印にもなるのでおすすめです。
「お供え・お悔やみの花」
葬儀の前に花を贈りたい場合は、亡くなられた方の枕元に飾る「枕花」様のものを用意しましょう。
白で作ったフラワーアレンジメントを贈るのがおすすめです。
花束はご遺族の方の手を煩わせてしまうためです。
初七日から四十九日までに贈る花は、寒色系のものでまとめた花か、少し淡い黄色やピンクを混ぜた物も良いでしょう。
花束は水換えの手間もかかるため、フラワーアレンジメントを贈るのがマナーです。
プレゼントに人気の花は?花言葉も知りたい!
マナーをお話ししたところで、プレゼント用に最適な花についてご紹介します。
こちらでは一般的な贈り物として喜ばれる花を主にまとめます。
ガーベラ
花びらが大きく、ピンクや赤などの可愛らしいカラーが魅力のガーベラは、「熱愛」などの花言葉があります。
愛する人に贈る花として人気があります。
チューリップ
花束のイメージが薄いチューリップですが、1本でも絵になる花として人気があります。
花言葉は「愛の告白」なのでプロポーズなどの時に使われるそう。
マーガレット
白やピンクの小さい花びらが可愛らしく、女性に人気です。
花言葉は「真実の愛」なので、信頼している友人などに贈る場合にも良いですね。
すずらん
花束に入れるとそれだけでキュートな印象になる花で、何かもう1花という時に選ぶのがおすすめです。
花言葉は「幸福が訪れる」「清らかな愛」などで、素朴な見た目にぴったりです。
キキョウ
日本の花の中でも有名なキキョウは美しい紫色が魅力です。
花言葉は「変わらぬ愛」「誠実」など。
日本古来の良さをアピールできます。
お見舞いなどよりも、誕生日などで花束にすると嬉しいかもしれませんね。
花を贈る方法にはどんなものがある?
花を誰かに贈りたい時、どのような方法で渡すのが良いのでしょうか。
もちろん直接手渡しするのがおすすめですが、場所や用途によっては贈ることが良い場合もあります。
最近ではネットで目的のものを探し、住所を入力すると最短で翌日に届くというサービスも多くとても便利です。
またお任せで選んでくれる店もあり「黄色の花束」などとすると、季節でおすすめの黄色の花を集めた花束を作ってくれることも。
忙しくて花屋さんに行けないという方や、突然花を贈ることになった方にとっても有難いですよね。
購入してもその足で会いに行けないという方は、せっかく購入しても枯らしてしまうこともあるので配送で贈るのが良いでしょう。
価格も予算で決められるので、自由にアレンジすることも可能なのです。
手渡しであれ配送であれ、花を贈る方の気持ちが重要です。
是非自分のライフスタイルにあった贈り方で、花を届けてくださいね。
まとめ
花の贈り方についてまとめました。
花には知っておくべき贈り方のマナーが多く、知らないで贈ってしまうと恥をかいてしまうこともあります。
なるべくマナーに添いつつ、自分や相手の好みのものを差し上げるのが良いでしょう。
実際には、どんな花でも、もらった側にとっては贈り主の気持ちが感じられれば嬉しいものです。
相手を想い、どのような花を贈るか考えるのも楽しみの1つですよね。