結婚式に招かれた時、用意していきたいのがお祝いの言葉です。お祝いする気持ちを上手に伝えられなかったり、言葉に詰まってしまっては、せっかくのお祝いの席で思わぬ恥をかいてしまうかも知れません。そんな事態を防ぐために、しっかり伝えたいことを考えていきましょう。ここでは、新郎新婦との関係別に、掛けたいお祝いの言葉をご紹介します。
お祝いの言葉は関係性で内容が変わってくる!
結婚式で掛けるお祝いの言葉は、これからの門出を祝福するために大切なものです。気の利いた言葉で華を添えることができると自分の印象もアップします。結婚式を迎える新郎新婦は、非常にたくさんの人に祝福されますが、意外にも一つ一つをしっかり聞いています。
また、メッセージボードやメッセージカードなどを用意している式では、後から新郎新婦が全てに目を通しています。結婚式にゲストとして参加する場合は、新郎新婦だけではなく家族や親族へもお祝いの言葉掛けが必要です。参加しているのに誰とも会話をしない、メッセージも書かないという訳にはいかないので、気の利いたものを1つ2つ用意していくと安心なのです。
結婚式のようなお祝いの場では、繰り返す言葉を使わない、忌み言葉を使わないなど基本的なマナーがありますので、その辺を確認せず、「適当に挨拶しておけば良いかな?」と考えることは辞めましょう。最低限の大人の振る舞いとして、自分の立場に合うお祝いの言葉を掛けられるようにしておきましょう。お祝いには、祝福の気持ちと2人の幸せを願う気持ちが込められていると伝えやすくて良いでしょう。
家族や親族へは簡潔にお祝いする
結婚式当日、新郎新婦の家族や親族には簡潔なお祝いをするのが望まれます。特に両家の両親は、ゲストのもてなしをしなくてはならないため、非常に忙しいからです。そのため、ゲストがわざわざご忙しいご家族の元に出向いて挨拶をする必要はありません。
ご両親や兄弟姉妹であれば、披露宴の最中にテーブルにお酌をして回ることがありますので、その時に挨拶をするだけでも構わないのです。そこを逃してしまった場合は、お手隙のところを見計らい挨拶をしましょう。挨拶の際は、新郎新婦と自分の関係を簡潔に述べ、「この度はおめでとうございます」と頭を下げましょう。それから、「自分のことのように嬉しいです。これからも宜しくお願いいたします」と喜びを伝えると丁寧かつ好印象です。
親族が結婚する際のお祝いの言葉は?
自分の親族が結婚するということは、身内が増えるということでもあり、非常に喜ばしいことです。そのため、喜びとこれからも宜しくという気持ちを伝えるお祝いの言葉が良いでしょう。
「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」「手を取り合い 仲睦まじく明るい家庭を築いていけますよう お祈り申し上げます」というような言葉を用意しておくと安心です。
小さい頃から知っているような間柄であれば「あんなに小さかった○○さんが、もう結婚とは驚きです・・・」など親族の間柄ならではの祝福をしても良いでしょう。
兄弟姉妹が結婚する際には、結婚式以前に連絡を取り合うことがありますので、その時に伝えるようにしましょう。
友人が結婚する際のお祝いの言葉は?
親しい友人の結婚式では、素直な気持ちで喜び、お祝いを伝えましょう。2人の交際の経緯を知っているような仲の友人であれば、「喧嘩をしていても、いつかゴールインすると思ってたよ」など、自分しか知らない思い出話を加えても良いでしょう。
「いつまでも仲睦まじい2人でいてね」「今度、2人の新居にお邪魔させて下さい」などの挨拶が定番です。近年では、受付でお祝いをムービー撮影したり、テーブルスピーチをする演出も増えてきました。そんな時にも上記の様なお祝いの言葉を使用すると良いでしょう。友人だからこそ、カジュアルに「ハッピーウェディング」などの横文字を使うこともできます。
また、「結婚おめでとう。お幸せにね」といった、短くて気の利いたお祝いの言葉も人気です。
会社関係の知人の結婚式に出席する場合
会社関係の知人から招かれた結婚式に出席する場合は、その関係性でお祝いの言葉も変わります。新郎新婦が上司であれば、尊敬するポイントや憧れるポイントをお祝いメッセージに付け加えると良いでしょう。
部下の場合は、更なる成長を喜び、先輩夫婦からのアドバイスなどを盛り込むと良いでしょう。同僚ならば、友人のように少しカジュアルなメッセージが贈れます。
会社関係の知人となると、昔からのプライベートな友人や親族とは異なりますので、思わぬミスから自分の評価を下げてしまったり、関係を壊してしまい兼ねないという点を注意しなくてはなりません。お祝いの言葉も慎重に選ぶ必要があります。
会社の上司の場合は言葉遣いに気を付ける
会社の上司の結婚式に参加する場合は、言葉遣いに気を付けましょう。友人や同僚のような感覚でお祝いを述べてしまうと上司のプライドを傷付け、失礼になってしまいます。お祝いの席では、お酒を飲むこともあるため気が大きくなりがちですが、そこで無礼な振る舞いをしてしまうと、その後の関係に響いてしまいます。
「ご結婚おめでとうございます。二人のご多幸をお祈りしております」「新たな門出をお祝い申し上げます」というような言葉を掛けるのが一般的ですが、それに加えて部下らしいメッセージを添えると好感を得られます。例えば、「理想のカップルです」「これからも、ご指導よろしくお願いします」など上司を慕う言葉を入れると良いでしょう。
会社の同僚には気の利いたメッセージを・・・
会社の同僚の結婚式では、センスの良いメッセージを選ぶと良いでしょう。
「仕事でも気の利く○○さん 素敵な奥さんになられることでしょう」「家庭と仕事の両立も○○さんならバッチリこなせますね」など仕事についてのエピソードを少しだけ入れても喜ばれます。
また、「Congratulation to the best couple I khow (私の知っている中で最高のカップルを祝福します)」など、英文のお祝い言葉をメッセージボードなどへ書くのもオシャレです。英文の場合は、スペルの間違いが無いように注意しましょう。
結婚式に贈る電報では?
招待された結婚式に参加できない場合や、会社関係の人が結婚する場合には、祝電を贈ることがあります。祝電にはお祝いのメッセージが欠かせません。
披露宴などに招待されていた場合は、「本日はお招き頂いたのに 出席できず残念です」「お招き頂いたにも関わらず 出席できずにごめんなさい」などお詫びの言葉を入れるとより丁寧です。友人や同僚など連名で送る場合には「私達も本当に嬉しいです」と皆が祝福している気持ちを入れましょう。
また、誰から贈った物なのかをしっかり明記することです。電報では、台紙に入る文字数がある程度決められていますので、定型文意外を使用する際にはあまり長くなりすぎないようにしましょう。
祝電は、披露宴で披露されることもあるため、簡潔に分かりやすい文章にすることが大切です。
お祝いの言葉は忌み言葉に注意!
結婚式では、お祝いに使用してはいけない忌み言葉があります。2人が離れることや再婚、不幸、死という悪い連想をさせる言葉は基本的にNGです。更には、繰り返し言葉も結婚を何度も繰り返すというイメージがあり使用しません。具体的には、分かれる、割れる、欠ける、離れる、去る、度々、益々、重ね重ね、4、9(苦)などです。
また、結婚式でお祝いのメッセージを書く際には、句読点を使用しないというのもマナーです。句読点には「終止符をうつ」という良くないイメージがあるため、避けられています。句読点に関しては、知らないという人も多いのですが、中にはマナーにうるさい人も居ますので、注意しておくと安心です。
お祝いを書く際は、淡い色や消えかかったペンは使用しません。薄い色は悲しみや涙を表わす弔事を連想させるからです。お祝いにはインクの濃い黒ペン、濃紺のような青ペンで書くのが基本です。
まとめ
結婚式で掛けるお祝いの言葉は、自分と相手の関係性を考慮した簡潔な言葉でなくてはなりません。ゲストが多い結婚式では、新郎新婦やご家族とあまり長い時間話をすることはできませんし、メッセージボードやメッセージカードもスペースが限られています。
だらだらと話してしまったり、使ってはいけない言葉を用いてしまうという失敗は案外多いものです。そのような失敗を避けるためには、お祝いの気持ちを上手に述べるシミュレーションをしておき、当日慌てないようにしましょう。