長引く新型コロナウイルスの影響。テレビやインターネット上では新型コロナウイルスが原因で予定していた結婚式を中止すべきかそれとも予定通り挙げていいのか苦悩するカップルが紹介されていますが、悩んでいるのは新郎新婦だけではありません。
参列者側も出席すべきか、欠席すべきか頭を抱えています。
結婚式に招待されている人たちの戸惑い
この時期に挙行を決めた結婚式に招待されている参列者(ゲスト)側も困惑しています。
大切な人のお祝いに駆けつけたい気持ちは当然あります。しかし時期が時期だけに【万が一】が頭をよぎってしまい、出席すべきか欠席すべきか悩んでいる人が多いのは事実。
中には自身は参列したくても家族に反対されている人もいるでしょう。
前例のないこの状況にどうするべきか悩んでいる皆さんに、実際にこの時期に結婚式に招待されて、出席するかどうか決めた人たちの声をご紹介します。
予定通り参列する人たちの声
- 毎日電車通勤しています。披露宴会場は電車の中よりよっぽど安全なのに出ない理由がない
- 不安はあるけど大切な友人を祝いたい
- 事前に新郎新婦から「結婚式中の新型コロナウイルス対応」の案内連絡をもらって安心した
- 新型コロナウイルスをそこまで重大な問題と捉えていない
- すでに出席ハガキを出しているので断りにくい
- 不安はあるけど友人代表スピーチを頼まれている
- 欠席したいと言い出せない
- 欠席するのは失礼だと思う
などがありました。自ら希望し参列する人もいますが、本音は欠席したいもののやはり結婚式なので断れず参列を決めた人も少なくありません。
やむなく欠席する人の声
- 大人数で集まり食事をすることへの不安
- 年老いた祖母(祖父)と同居している
- 幼い子供がいる
- 絶対に感染してはいけない職に就いている
- 家族に反対された
- 祝いたい気持ちはあるが新型コロナウイルスが心配
- 新郎新婦が「無理しなくていいからね」と連絡をくれたから断りやすかった
祝福したい気持ちはあるものの、家族や周りの人のことを思い、欠席を決めた人たちもいます。保育園、医療従事者など感染した時の周りへのダメージが大きい仕事に就いている人も欠席傾向にありました。「自分だけの問題ではない」という認識から欠席を決めた人が多いようです。
出席するか悩んでいる人がすべきこと
まず伝えたいのが【この時期に欠席するのはしょうがない】ということ。
通常の結婚式なら出席するべきであっても今は事情が事情です。
新郎新婦も、みなさんが悩んでいることはわかっているはずです。もし欠席することにしても誰もあなたを責めることはできません。それを踏まえて読み進めてください。
新郎新婦に連絡する
結婚式前で忙しい新郎新婦に連絡するのは気がひけるかもしれませんが、新郎新婦は大切なゲストの抱える不安や疑問は解決したいと思っているはずです。不安な胸の内を正直に伝えてみたり、式場でのコロナウイルス対策はどうなっているのか尋ねてみてはいかがでしょうか。
正直な気持ちと向き合ってみる
付き合いとか、関係性とか、一切抜きにしてあなたはどうしたいですか?
周りに何か言われてもお祝いに駆けつけたいですか?
多少気まずい思いをしても欠席したいですか?
万が一のことが起きた時に後悔しないよう、自分がどうしたいのか正直に自分自身と向き合ってみてください。
周りに相談する
もしもの時に迷惑をかけるであろう、家族や職場の人たちに相談し率直な意見を聞いてみるのもいいと思います。中には新型コロナウイルスに対し慎重な考えの人もいるでしょうからそんな人の意見も聞いておきましょう。
どう転んでも後悔しない決断をしてくださいね。
参列を決めた人がすべきこと
参列を決めた皆さんに気をつけてほしいことは以下です。
同居する家族(友人)に相談する
一緒に暮らしている人にはしっかり報告し、説明しましょう。感染病は自分だけの問題ではなくなります。反対された場合はきちんと話し合い、もしそれでも納得してもらえなかった時は、周りの意見を参考に今一度冷静に考え直してみるのも必要です。
予防を徹底する
参列を決めた人の中には新型コロナウイルスをそこまで問題視していない方々もいました。
感染病で大切なことは【自分が感染源になる可能性】を忘れないことです。
結婚式を挙げるカップルは決して悪くありません。しかし、イベント自粛要請が出たり、日本各地の学校が休校になる中、大勢が集まる結婚式に出ることを決めたのであれば、あなたができる最大の予防をすべきです。自分を守ることは大切な人を守ることにつながります。マスク着用、手洗い、うがいなどしっかりと予防しましょう。
大げさだと思われるかもしれませんが、【万が一】を考えると大げさすぎるくらいでちょうどいいと思います。あなたにとって大切な新郎新婦が結婚式をあげてよかったと思えるよう、予防というサポートをしましょう!
欠席を決めた人がすべきこと
先にも書きましたが今は時期が時期なのでご招待いただいた結婚式を欠席するのは仕方のないことです。しかし、その後の対応は大切です。
「新郎新婦は新型コロナウイルスの影響で今大変な思いをしている」ということをしっかり頭に入れた上で行動しましょう。
すぐに連絡する
席や引き出物の準備があるので、欠席すると決まったらとにもかくにもすぐに連絡しましょう。連絡手段はタイミングにもよりますが、対面や電話で伝えるのがベターです。
かどが立たない欠席連絡の方法
その際はまずは何より先に謝罪します。そしてそのあとに誠実な姿勢で理由を伝えます。
後ろめたさから先に理由を伝えたくなる気持ちはわかりますが、まずは謝罪と申し訳なく思っている気持ちを伝えます。理由はそのあとです。
大丈夫、新郎新婦はこの状況をちゃんと分かっています。申し訳ない気持ちを等身大で伝えましょう。
ご祝儀の金額
ご祝儀の金額は断るタイミングにより異なります。
ー招待状が来る前ー
招待状が送られてくる前に、「式に呼んでもいい?」と聞かれた段階で断る場合は、友人、知人関係なら5千円〜1万円が一般的です。親族なら、ご祝儀金額を取り決めていることもあるので家族や親戚に相談してから金額を決めます。
ー招待状を貰ったがまだ返事をしていない場合ー
この場合は5千円〜1万円のご祝儀、もしくはそれ相応のプレゼントを送ります。結婚式場にプレゼントを送る人もいるようですが、新郎新婦はバタバタしている上、荷物も多いので事前に届くように送りましょう。
ー出席ハガキを出したが欠席する場合ー
参列する時と同じ金額のご祝儀を渡すのがマナーです。式場によっては新型コロナウイルスが原因で欠席する場合、そのゲスト分のキャンセルを無料にしてくれることもあるそうなので、新郎新婦が「だからご祝儀はいらないよ」と言ってくれるかもしれません。その場合は本来のご祝儀の2分の1から3分の1のご祝儀でもいいといわれていますが、この時期に挙式する新郎新婦は本当に大変な思いをされています。それを考えたら、本来渡す予定だった金額を渡すのもいいと思います。
まとめ
大切な人の晴れ姿を見たい気持ちに嘘がないことは十分にわかります。時期が時期なので不安になったり悩んだりするのは当然のことです。この時期に結婚式を予定している新郎新婦も、参列を悩んでいるあなたも、誰も悪くありません。
どの選択をするにせよ、心からの祝福を伝えることが大切。あなたの気持ちはちゃんと伝わるから大丈夫です。
自分自身、周りの人たちとよく話し合って、後悔のない選択をしてくださいね。