毎年7月の最終土曜日に開催される「隅田川花火大会」は、夏の思い出づくりに欠かせない一大イベントです。
第一・第二会場合わせて合計2万発以上もの花火が打ち上げられる、大興奮、大迫力の一夜。
今回は、隅田川花火大会の日付・時間・場所、最寄り駅、穴場スポットやゆっくり見られるおすすめの方法などをご紹介します。
隅田川花火大会2019はいつ?日時や打ち上げ場所
第42回、記念すべき令和元年に執り行われる隅田川花火大会の日程は以下のとおりです。
開催日 | 2019年7月27日(土) |
開催時間 | 19:00~20:30 |
※雨天時は翌日(28日)に延期、両日ともに実施できない場合は中止
(実施できるかは当日の朝8時までに判断)
会場は第一会場と第二会場の2つに分かれています。
場所 | 玉数 | 打ち上げ開始時間 | |
第一会場 | 桜橋下流から言門橋上流 | 9千756発※ | 19:00 |
第二会場 | 駒形橋下流から厩橋上流 | 1万650発 | 19:30 |
※コンクール玉の200発を含む
2つの会場を合わせて2万406発が打ち上げられるというスケールの大きさです。
それぞれの会場で競い合うように花火が打ち上げられ、大迫力の競演が楽しめますよ。
桜橋のすぐ近くに打ち上げ場所がある第一会場。
押上・浅草エリアから花火が鑑賞できます。
第一会場では、スターマイン(連射・連発花火)を中心とした千発以上ものオープニング花火が楽しめるのが魅力です。
また、19:40~20:04にかけて花火コンクールも開催(詳しいタイムテーブルは公式サイトの「プログラム」ページをご確認ください)。
両国花火ゆかりの業者、国内の花火大会で優秀な成績をおさめた業者、計10社が参加して花火の美しさを競い合います。
厩(うまや)橋の近くに打ち上げ場所がある第二会場は、創作花火やスターマインの多さが見どころ。
第一会場より千発近く打ち上げ数が多く、内容の濃い花火が鑑賞できます。
また、人手も第一会場よりは少ないので(それでも混雑しますが)なるべく人ごみを避けたい方におすすめです。
隅田川花火大会へのアクセス・最寄り駅
隅田川花火大会の各会場の最寄り駅、アクセス時間を確認しておきましょう。
第一会場 | 「浅草」駅から徒歩10分 「押上」「曳舟(ひきふね)」「東京スカイツリー」駅から徒歩15分 |
第二会場 | 「蔵前」「浅草」駅から徒歩5分 「浅草橋」「両国」駅から徒歩10分 |
会場へ車でアクセスする方法は、大渋滞しますし、臨時駐車場などもないのでおすすめできません。
なお、当日は18:00~21:30まで会場の周辺道路が交通規制されます。
車・バイク・自転車で入ることはできないので注意しましょう。
隅田川花火大会2019の予想来場者数はおよそ95万人。
第一会場は浅草駅、第二会場は蔵前駅・浅草駅が最寄り駅ですが、どちらも当日は大変な混雑が予想されます。
ときには入場規制されてしまうことも。
浅草・蔵前以外の駅も、身動きがとれないほどではありませんがどこも混雑します。
少し遠いですが、以下の大きい駅のほうがキャパシティもあるため比較的人ごみが少ないです。
- 南千住駅(第一会場まで徒歩24分)
- 錦糸町駅(第二会場まで徒歩30分)
- 上野駅(第二会場まで徒歩30分)
駅に到着したら帰りの切符を購入しておくか、交通電子マネーにあらかじめチャージしておき、混雑の緩和に努めましょう。
隅田川花火大会の屋台が出る場所・時間
屋台が出る場所で代表的なのはこちら。
- 隅田公園
- 両国国技館
- 汐入公園
- 吾妻橋
- 浅草寺
また、上で挙げた最寄り駅や、本所吾妻橋(ほんじょあづまばし)駅などの駅前にも屋台が出ています。
アクセスでいえば駅前、屋台の多さなら公園などがおすすめですよ。
浅草寺では午前中から、それ以外の場所でもおよそ15時頃から屋台が開店し、20:30頃になるとだんだん閉まっていきます。
隅田川花火大会の有料席は「市民協賛席」
隅田川花火大会にいわゆる「有料席」はありませんが、代わりに「市民協賛席」というシステムが存在します。
市民協賛席は、大会運営の準備費用を寄付してくれた人のために用意される特設観覧席です。
2019年のぶんは5月15日で募集が終了しています。
隅田川花火大会をゆっくり楽しみたいなら、穴場スポットやホテル、屋形船などもおすすめですよ。
隅田川花火大会が見える範囲はスカイツリーが目安
上で挙げた最寄り駅のほかに、以下の駅周辺でも花火を見ることができます。
- 東向島駅
- 本所吾妻橋駅
- 田原町駅
本所吾妻橋駅、田原町駅は比較的混雑しないのでアクセスにも便利。
また、池袋サンシャインタワーや東京タワー、レインボーブリッジ、東京都庁からも小さいですが観覧できたり、上野公園付近でも場所によっては見えたりします。
スカイツリーが見えている場所ならだいたい花火も見えますので、スカイツリーを目印にしてみましょう。
隅田川花火大会がよく見える観覧スポット
都心で行われる隅田川花火大会は、座って見られるスペースが少ないです。
当日は交通規制も厳しく立ち止まって見ないように指示されるので、会場周辺では基本的に歩きながら花火を見ることに。
ゆっくり見たいなら、以下でご紹介するような代表的な観覧スポット、穴場スポットがいいですよ。
早朝から場所取りが必要な「隅田公園」
浅草駅から徒歩5分、本所吾妻橋駅から徒歩4分ほど。
隅田川沿い、右岸と左岸にまたがっている公園です。
会場に近く大きな花火が見られるため、かなり早くから場所取りする人も。
当日の午前中にはほとんど場所がなくなってしまうことが多いです。
早朝から動いて場所取りする必要があります。
比較的空いている「汐入公園」
南千住駅から徒歩7分ほど。
会場から少し離れていることもあって、隅田公園よりも比較的空いています。
当日の夕方頃でも場所に余裕があるでしょう。
とはいえ最近は汐入公園で花火を見る人も増えているため、なるべく早めに場所取りすることをおすすめします。
隅田川花火大会をゆっくり見られる穴場スポット
人が比較的少なく、ゆっくり花火を堪能できる穴場スポットをご紹介。
こちらは2019年7月時点の情報ですので、実際に行く前に最新の情報をご自身でチェックしておいてくださいね。
スカイツリーにも近い「大横川親水公園」
本所吾妻橋駅から徒歩およそ1分。
横に長く続く公園ですが、錦糸町側ではなく東駒形(北側)のほうに行きましょう。
距離があるため少し小さいですが、第一会場の花火がよく見えます。
遠目でもいいからゆっくり座って見たい、という方におすすめです。
歩行者天国で場所取りしやすい「水戸街道」
曳舟駅から徒歩約5分。
第一会場からとても近く、花火が大きく見える穴場スポットです。
18時からの交通規制で車も通らないため、場所取りがしやすいですよ。
■アクセス方法
曳舟駅の西口を出てすぐの細い道に入り、公園が見えたら右折。
公園を左手にして進み、丁字路に出たら右折。
少し進んで水戸街道に出てから、左折すると目的地のファミリーマートが。
大きなビルがあるので、ここから少し左右に移動してきれいに見える位置を探してください。
■住所
墨田区向島5-37の周辺
川沿いの「浜町公園の遊歩道(日本橋中学校前)」
浜町公園から隅田川に沿って伸びる遊歩道からは、第一・第二会場の花火が両方よく見えます。
なかでも、日本橋中学校前の遊歩道が最高のスポットです。
日本橋中学校前には都営浅草線「東日本橋」駅から徒歩約3分で到着します。
ただ、当日の都営浅草線はとても混雑するので、JR総武線快速「馬喰町」駅から徒歩約5分でアクセスする方法がおすすめです。
これ以外に、両国国技館の周辺(稲荷門のあたり)、八広駅前の荒川土手、タワーホール船越なども穴場スポットですよ。
有料席だけじゃない!隅田川花火大会を贅沢に楽しむ方法
有料席の代わりに、以下のような方法でも花火大会をゆっくり楽しめます。
- ホテル
- 屋形船
- 東京スカイツリーの「展望台特別営業入場券」
ホテルサンルート浅草、第一ホテル両国、浅草ビューホテル、東武ホテルレバント東京などの部屋から花火が楽しめるので、予約しておくのもおすすめ。
当日の屋形船の料金はいつもより高くなってしまいますが、相場3万円前後で贅沢なひとときを味わえます。
また東京スカイツリーでは隅田川花火大会の当日、9百名限定で花火が観覧できる特別営業を行っています。
2019年のチケット申し込みは6月で終了してしまっているので、気になる方は来年申し込んでみましょう。
隅田川花火大会の歴史は江戸時代中期から
隅田川花火大会は、記録が残っているなかで日本最古の花火大会です。
江戸時代の享保18年(1733年)に、前年に起きた大飢餓の犠牲者を弔うべく隅田川で開催された水神祭(水神のための祭り)が始まり。
このとき、両国橋周辺の料理屋が花火を打ち上げたことから「両国の川開き」と呼ばれるようになりました。
しかし昭和37年から交通事情などにより開催できなくなり、「隅田川花火大会」として復活したのは昭和53年のこと。
打ち上げ場所はより上流へと移動し、2箇所に増えて大勢の人が楽しめるようになりました。
とても歴史ある花火大会ですが、今の名称になったのは意外と最近のことなんですね。
隅田川花火大会でとっておきの夏の思い出を!
隅田川花火大会の打ち上げ数は東京で第一位。
規模の大きさだけでなく、スカイツリーと合わせて都会らしい夏の夜空が楽しめるのも魅力です。
当日は大変混雑するため、なるべく遠くの駅からアクセスする、少し遠めの穴場スポットから観覧するのもおすすめ。
立ち入り禁止区域、喫煙指定場所に気をつけ、ゴミはしっかり持ち帰るなどマナーを守って、思う存分花火を楽しみましょう。