いつからアスパラガスが、食べられるようになったのだろう?
幼少期にはあの独特の風味が苦手だったという方も、気が付いたらパスタやサラダに入っていないと物足りなくなってしまった…
そんな風に思ったことがある方もいるかもしれません。
最近は国産や輸入表記にこだわらなければ、通年を通して手に入れることができるアスパラガス。
ですが意外にも一番おいしいゆで方や、アスパラガスにどんな栄養が入っているか知らない人も多いはずです。
そこでこちらではアスパラガスの知識について、今後のレシピに参考になればとご紹介していきましょう。
アスパラガスの旬は?どこの地域のが有名?
アスパラガスは春頃からが旬となり、スーパーなどで見かけることがありますね。
大体旬とされている時期は秋頃までなのですが、最近はメキシコ産などの輸入ものや栽培方法なども改良されており、一年を通して味を楽しむことができる食材の1つなのです。
ただやはり個体には産地などで差がでることもあり、輸入物は比較的小さく、物足りないなどとされている方もいるかもしれません。
産地としては北海道のアスパラガス生産量が最も多く、続いて長野県となっています。
それだけを見ても緑が多く、空気が澄んでいるようなイメージのある場所で育っていることがわかりますね。
北海道と長野県が栽培量が多いのに対し、続いて3位の生産量を誇るのは佐賀県。
ですが3位とはいえ2位の長野県を抜かすほどの生産量を見せている佐賀県。
北海道が露地栽培であるのに対し、佐賀県は通年収穫できるハウス栽培のため、現在アスパラガスの生産量をぐんと上げているのです。
通年手に入れることが出来たとしても、やはり春頃から初夏くらいに栽培されたアスパラガスの味が一番美味しく、歯ごたえもあります。
現在アスパラガスは旬を感じにくい野菜ではありますが、大きくコリコリとした味で料理を作りたいという方は、やはり4月頃から6月頃のもので、路地栽培、もしくは北海道や長野県のものを購入する様にすると良いかもしれません。
独特のえぐみが苦手だったという方もいますが、料理の仕方によってその苦味を活かすこともできます。
より旬の良さを引き出すために、様々なレシピに挑戦するのも方法ですね。
ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガスの違いは?
生の野菜で良く使うのはグリーンアスパラガスですが、ホワイトアスパラガスという種類も見かけたことはあるでしょう。
この2種類はまるで違う品種に見えますが、実は同じものです。
ただ栽培方法が違うことで、色見が分かれてしまっているのです。
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスはもともと同じように栽培されるのですが、芽が出た状態で土をかぶせてしまい日光に当てないように育てるのがホワイトアスパラガス。
そのまま日向で育てていき、葉緑素が作られ綺麗なグリーンの色になるのがグリーンアスパラガスです。
ホワイトアスパラガスは日光に当てない分、柔らかく甘みがあるのが特徴で良く缶詰などになっているのを見かけたことがあるかもしれません。
実は最近は世界でもホワイトアスパラガスを食べる国も増え、グリーンアスパラガスだけが人気ではなくなっています。
以前はあまりホワイトアウパラガスを店先で見なかったのですが、最近は店頭に並ぶ機会も増えその甘さや、グリーンアスパラガスとの歯ごたえの違いを比べることも可能となりました。
栄養素に関しては日光に当たっている分、やはりグリーンアスパラガスの方が高いので、気にされる方はグリーンのものを購入するのが良いかもしれません。
ホワイトアスパラガスは、お肉料理などの付け合わせや、サラダの色見のバランスなどで使うと良いですね。
アスパラガスの栄養は?
野菜が体に良いことはもちろん有名ですが、実際アスパラガスにはどんな栄養があるのでしょうか?
まず一番知っておきたいことは、なぜアスパラガスという名前がついたのか?ということです。
実はアスパラガスには「アスパラギン酸」という栄養素が含まれており、その名前から付きました。
アスパラギン酸とはアスパラガスの穂先の部分により多く含まれているといい、主な効果は疲労回復や免疫を強めること、また利尿作用などもあると言われています。
利尿作用があることは体内の不要な水分を対外に排出してくれるので、浮腫みなども予防してくれる効果が期待できますよね。
この他にも
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンB1・B2
- ビタミンE
- カリウム
- カルシウム
- 食物繊維
- 鉄分
など、様々な栄養素が含まれています。
現在アスパラガスといっても、グリーンアスパラガス、ホワイトアスパラガス、紫アスパラガスと種類があります。
ただご紹介した栄養素は、どの種類にも共通して含まれているとされています。
ただ色により栄養素の含む度合いは違うことと、ホワイトアスパラガスは少な目であることは覚えておきましょう。
最近では紫アスパラガスというものもたまに見かけるようになりましたが、メディアでも紫色の野菜には栄養素が多く含まれていることで話題となっています。
紫アスパラガスも同じで、ビタミン、ポリフェノールがグリーンアスパラガスよりも豊富だと言われています。
アスパラガスのゆで方のコツは?
アスパラガスはサラダや付け合わせ使いやすい食材ですが、ゆで方を間違えてしまうとぐにゃっとしてしまい、せっかくの歯ごたえが楽しめなくなってしまいます。
そこでゆで方をしっかり覚えておきましょう。
まずアスパラガスは茎の下4分の1くらいのところは、切ってしまいましょう。
それはかたく食べにくいからです。
包丁で切るのも良いですが、手でしならせてからならポキッと折れることもあります。
またその後はピーラーなどで、茎の下の部分の皮を少し向いておくと柔らかくなり口にいれやすくなります。
稀に新鮮なグリーンアスパラガスなどは茎の部分も柔らかく、皮をむく必要がないこともありますが大抵は噛み切ることができず、口の中に残ってしまいがち。
その口当たりの悪さを取り除くためにも、皮をむいておきましょう。
そこまで下ごしらえをが終わったら、次にゆでていきます。
ゆで方ですが、まず沸騰したお湯に少しだけ塩を入れて、茎の部分だけ先に湯につけます。
しばらくたった後、穂先の部分まで入れましょう。
これは穂先の方がゆだりやすいので、同じ時間だと柔らかくなりすぎてしまうからです。
また湯からあげたら時間をかけずに、すぐに冷水につけてしまいましょう。
もしも切ってからゆでたい場合も、茎の部分から湯に入れ、後で穂先を入れるようにします。
コツとしては繊維をなるべく切っておくことや、
かたいものは斜め切りにすると食べやすくなるので試してみて下さいね。
アスパラガスの栽培は簡単?
アスパラガスは自家栽培も可能です。
ただしどのような状態から自家栽培をしたいかにより、種か苗かを選ばなければいけません。
実はアスパラガスは栽培を始めてからすぐに食べれるものではなく、一般的には栽培を始めてから3年目の春から収穫ができます。
最初の2年間は植えたアスパラガスを成長させることで、その後も安定して収穫ができるようになるのです。
ただこの長い2年を我慢すると、10年間はアスパラガスを収穫できるので、上手く栽培をすれば完全に自家栽培のアスパラガスを長期に渡り食べる事ができるでしょう。
アスパラガスを自家栽培するためには、種から育てる場合と苗から育てる場合があります。
種から育てるのは当たり前ですがはじめからになるので、大変です。
一方で苗も小苗と大苗があり、小苗に関しては飢えてから2年は食べる事ができません。
大苗は植えたその年から収穫することができるので、自家栽培のビギナーの方で、なおかつすぐに食べたいという方は、大苗を選んで育てるのがおすすめです。
もしも大苗を育てる場合は、前年の11月前後から苗を植え付けて翌年の春に収穫ができるようにると良いですね。
まとめ
こちらではアスパラガスの栄養素や色の違い、またゆで方、自家栽培の基本的な苗の選び方などについてまとめてきました。
アスパラガスはとても栄養素があり、歯ごたえのある美味しい野菜です。
そのためどんな料理にもあい、食卓に並べやすいのが魅力です。
特にグリーンアスパラガスは付け合わせとしても彩を良くしますし、レシピによってはどんな使い方もできる万能な野菜の1つですね。
ぜひアスパラガスの特徴を抑えて、疲労回復や免疫力強化のためにもアスパラガスを摂取するようにしましょう。