結婚記念日には毎年名前があるのをご存知でしょうか?そして、この毎年の結婚記念日名称をまとめたものを、「結婚記念日一覧」と呼んでいます。全く見聞きしたことがないという人もいれば、毎年気にしながら記念日を祝っている人も居るでしょう。ここでは、そんな結婚記念日一覧や、記念日の祝い方などを詳しくご紹介します。
結婚記念日一覧とは?どんなもの?
結婚記念日は、夫婦が結婚をした記念すべき日です。実は一年目からそれぞれの名称があり、一年毎に意味しっかりと意味があるのです。
結婚記念日は、婚姻届けを提出した日(入籍した日)にするか、結婚式(挙式や結婚披露宴)をした日にするかを二人で決めて祝います。近年では、結婚式を挙げない人や、夫婦別姓を選ぶカップル、同性婚など結婚が多様化しており、結婚記念日の設定を「お互いが結婚に同意した日」とするパターンも出てきました。
日本で主に知られている結婚記念日一覧は、イギリス方式で、結婚15年目までは一年ずつに名称が付けられていますが、それ以降は基本的に5年毎に祝われます。
そもそも、結婚記念日はイギリスが発祥です。日本では、明治27年に天皇が婦人との25周年銀婚式を盛大に行った事から徐々に認識し始められました。
結婚記念日は毎年積み重ね夫婦の絆を固くする
結婚記念日一覧では、毎年記念日を積み重ねて絆を固く強くする様を表わしています。
最初は安価で柔らかいもの、日常的に使用するものが中心ですが、年数を経るにつれて高価で固い貴重なものになっていきます。
1周年・・・紙(紙婚式)
2周年・・・綿、藁(綿婚式、藁婚式)
3周年・・・草、革、糖果(草婚式、革婚式、糖果婚式)
4周年・・・花&果実、絹、リンネル、皮、書籍(花&果実婚式、絹婚式、リンネル婚式、皮婚式、書籍婚式)
5周年・・・木(木婚式)
6周年・・・鉄(鉄婚式)
7周年・・・銅(銅婚式)
8周年・・・青銅、ゴム、電気器具(青銅婚式、ゴム婚式、電気器具婚式)
9周年・・・陶器(陶器婚式)
10周年・・・アルミニウム、錫(アルミニウム婚式、錫婚式)
11周年・・・鋼鉄(鋼鉄婚式)
12周年・・・絹、亜麻(絹婚式、亜麻婚式)
13周年・・・レース(レース婚式)
14周年・・・象牙(象牙婚式)
15周年・・・水晶(水晶婚式)
16周年・・・黄玉(黄玉婚式)※黄玉とはトパーズのことです。
17周年・・・紫玉(紫玉婚式)※紫玉とはアメジストのことです。
18周年・・・石榴(石榴婚式)※石榴とはガーネットのことです。
19周年・・・風信子(風信子婚式)※風信子(ヒヤシンス)は花の名前ですが、ジルコンという石の名前でもあります。
20周年・・・磁器、陶磁器(磁器婚式、陶磁器婚式)
23周年・・・青玉(青玉婚式)※青玉とはサファイアのことです。
25周年・・・銀(銀婚式)
30周年・・・真珠(真珠婚式)
35周年・・・珊瑚、翡翠(珊瑚婚式、翡翠婚式)
40周年・・・ルビー(ルビー婚式)※ルビーは紅玉とも呼ばれます。
45周年・・・金緑、サファイア(金緑婚式、サファイア婚式)※金緑はアレキサンドライと呼ばれる非常に貴重な石です。
50周年・・・金(金婚式)
55周年・・・エメラルド(エメラルド婚式)※エメラルドは翠玉とも呼ばれます。
60周年・・・ダイヤモンド(ダイヤモンド婚式)※ダイヤモンドの中でも貴重なイエローダイヤモンド(黄金剛)がふさわしいと言われています。
65周年・・・ブルースターサファイア、碧玉(ブルースターサファイア婚式、碧玉婚式)※碧玉とはジャスパーのことです。
70周年・・・プラチナ(プラチナ婚式)
75周年・・・ダイヤ&金(ダイヤ&金婚式)
80周年・・・オーク(オーク婚式)
85周年・・・ワイン(ワイン婚式)
何年目にどんな御祝いをするの?
結婚記念日には毎年御祝いをするという家庭も多いものですが、大きな御祝いをするのは節目だけという人もいます。
中でも日本で有名なのは、銀婚式と金婚式です。
結婚25周年の銀婚式や結婚50周年の金婚式には、夫婦だけでなく子供や子供の家族、孫などからも祝われます。銀婚式や金婚式の際には、子供も大きくなり、本人達も高齢になっているため、子供世代が主になって御祝いするケースが多いのです。家庭内で行う場合は、夫婦の好きな物を用意し、皆で楽しみます。思い出のお店の個室などを予約して皆で楽しむこともできます。
一方、子供は皆独立していき、夫婦二人きりでゆっくり楽しむという家庭ももちろんあります。
何年目にどんな御祝いをすれば良いのか?とあまり考えずに、二人の絆を確かめ、お互いを慈しむ心があれば良いのです。
記念日にオススメな贈り物とその意味
結婚記念日には、結婚記念日一覧にちなんだ品物をプレゼントすると良いでしょう。毎年意識することで、夫婦の絆がより深まります。
例えば、一年目の紙婚式にはレターセットや手帳、アルバムなどの贈り物が喜ばれます。レターセットで相手に手紙を書いてみたり、二人の予定や思い出を記録しておくのにピッタリです。また、10年目のアルミニウム婚式や錫婚式の年は、日本では「スウィート・テン」と呼ばれ宝飾品、ダイヤモンドなどを贈るイメージがあります。10年前に二人で買った結婚指輪に合わせて使える宝飾品を贈り身に付けることで、より夫婦の絆を確認できるでしょう。また、2人で選ぶことで恋人同士の頃を思い出せる点でもおススメです。記念日に鉱物が付いている年は、その石をモチーフにしたアクセサリー等を贈ると喜ばれます。品物と併せて贈りたいのが、お花です。年数分の本数の花を贈るのもオシャレですね。石があまり好きではない、予算がなかなか取れないという場合にも、石の色と同色のお花を用意すると素敵です。
外国ではどうやって祝っているの?
日本と諸外国では結婚記念日の祝い方に違いがあるのでしょうか?
欧米では、一年目の紙婚式に夫婦でウエディングケーキの頂部分を食べます。これは、結婚式などを行う際、頂の部分だけ日持ちするように作られており、それを持ち帰るのです。一年間、冷蔵庫や冷凍庫で大切に保管し、記念日に二人で食べるのです。海外では、結婚記念日に夫から妻に贈り物をしますが、日本ではお互いに贈り物をし合ったり、いつもは食べられない食事を二人で楽しんだりしています。
日本では、周囲に結婚記念日を伝えることは殆どありませんが、海外では結婚記念日である事実をどんどん言います。家族や友人はもちろん、スーパーやレストランなどでも「私達は今日記念日なの!」と伝えます。中には、サービスでサプライズメニューを出してくれるところもあります。皆で祝うイベント好きな文化なのでしょう。「今日で結婚して〇年なの」「あら?私はもう〇年になるわ」といった幸せな会話を日常的にする点は日本人も見習いたいですね。
北米では、夫婦が「再宣誓式」というものを行っています。これは、夫婦が再び永遠の愛を誓い合うセレモニーです。再度愛を確かめ合うことで、離婚が減ったとも言われていて、画期的な記念日の過ごし方です。
まとめ
結婚記念日一覧では、結婚1周年から80周年まで名称が付いています。紙から始まり、徐々に固くて貴重な物に変わって行き、その様子は二人の絆を表わしています。
日本では、毎年結婚記念日に特別な御祝いをしないという人も居るかも知れませんが、結婚記念日一覧を少し意識してみることで、お互いを大切にする気持ちを確認できるのではないでしょうか。
二人で結婚80周年を祝えるように目標を持つことも長生きの秘訣かも知れませんね。