娘の通う小学校では、3年生から「自主学習ノート」の取り組みがはじまりました。
私の小学校時代には自主学習ノートというものがなかったので、最初はどんなことをすればよいのかあまりイメージできませんでした。
ですが、自主学習2年目の娘は「自分の興味があること、好きなことを調べるのは楽しい!」と、とても嬉しそうに取り組んでいます。
今回は、“小学3年生、4年生の自主学習ノート”について紹介したいと思います。
・小学生の自主学習って?
娘の通う小学校では、3年生になってから、宿題とは別に「自主学習ノート」の取り組みがはじまりました。
「自主学習ノート」の宿題は“先生から与えられた課題をこなす”のではなく、“勉強したい教科や単元、調べたいものを自分で決めて取り組む”ことになっています。
自分の小学校時代にはなかった宿題なので、「自主学習ノートってなんだろう?」と思い調べてみました。
「自主学習ノート」は、もともと秋田県で「家庭学習ノート」として、家庭学習を習慣化するために始まったそう。
秋田県の小学校では、毎日自宅に帰ってから「家庭学習ノート」に自主学習することが宿題になっているんだそうです。
塾に通う子どもが他より少ない秋田県なのに、学力テストの結果がとても良いということで、この勉強法が全国に広まったというわけです!
先生が自主学習を取り入れる目的は、「子どもが主体性をもって学習すること」、「目標や目的をもって学習すること」、「興味のあることについて学習すること」などがあげられます。
学校によっては毎日自主学習ノートの宿題が出るところもあるそうですが、娘の学校では週末の宿題として出されることが多いです。
ただ、今まで決められた宿題をしていた子ども達が急に「自分で課題を見つけて学習しましょう」と言われても、なんだかピンときませんよね!
まわりのママ友達の話を聞いていると「自学ノートが親子共々苦痛で…」なんて声もチラホラ聞こえてきます。(慣れるまでは保護者のサポートが必要になりますもんね。)
次の章からは、子ども達の自主学習ノートの使い方、ネタやアイデアなどを紹介してみたいと思います。
・自主学習ノートの使い方
娘が学校で教わってきた自主学習ノートの使い方は以下の通りです。
- 日付
- タイトル
- めあて…どんなことについて勉強する(調べる)のか
- 勉強した(調べた)内容
- ふりかえり…自主学習のまとめ
実際の勉強内容の他に、日付、タイトル、めあて、ふりかえりは必ずノートに書くように指導されているようです。
ちなみに、小学3年生の時に使用していた自主学習ノートは6ミリ方眼、小学4年生で使用している自主学習ノートは5ミリ方眼です。
娘の学校では、ノートの上にプリントを貼って提出することもOKです。
・自主学習ノートのネタやアイデア
自主学習ノートの取り組みが始まった頃、先生から「自主学習ノートのアイデア」のプリントが配られました。
- 国語、算数、理科、社会、図工、音楽、どの教科でも大丈夫
- 教科書やドリルの問題を復習する
- テストで間違った問題をやり直す
- 漢字テストの予習
- 言葉の意味調べ
- 人物調べ
- 好きなこと、興味のあることを調べる
- ローマ字の練習
- 新聞から気になる記事を切り抜き、感想を書く
- 日記
- 読書感想文
- 植物、生き物の観察
これらのアイデアの他にも、好きなキャラクターの絵を描いたり、マンガを描いて提出するお友達もいるみたいです!
娘は3年生のころ、「犬の飼い方」を調べたこともありました。
親的には”勉強と関係ないやん!”と思うような内容でも、自分の興味のあることなら口出しはぐっとこらるようにしています。(子どもが主体性をもって学習することが大切らしいので…。)
学校によっては「わくわくメニュー(=自分の好きなこと)」と「ばっちりメニュー(=授業に関連する学習)」の両方をバランスよく学習してくるように指導されるところもあるそうです。
娘は自主学習2年目にして、ようやく自分で“好きな学習と授業に関連する学習”のバランスを考えるようになってきました。
上の写真は、娘が自主学習ノートのネタ用にスクラップしている新聞紙の切り抜きです。
「無くしたらあかんから~!」と、ジップ付き袋に入れて保管しています。
おばあちゃんが毎週子ども新聞(ふりがな付き)を取っておいてくれるので、そこから好きな物を選んでいるようです。
娘はたいてい自分でしたいことを自分で見つけてくるのですが、万が一の場合に備えて、私もネットで見つけた無料プリントをいくつか印刷しています。
自主学習ノートが始まった頃は、何をしたらいいか分からない子の為に、先生が何種類かプリントを用意してくださっていたようです。
・(小3)の自主学習ノート、こんなこと書きました!
右側のページでは、次の漢字テストにむけて漢字の書き取りをした様です。左側は大好きなフルーツ「いちご」についての調べもの。
社会より「昔の道具」。ネットで調べたそう。
春、自分で摘んできた“つくし”について図鑑で調べました。
畑で見つけた四つ葉のクローバー、夏休みに持って帰ってきたアサガオ、ホウセンカを押し花にしました。
左側は切り抜いた新聞から「プログラミング」の問題です。右は「魔方陣」とよばれる算数のパズル。
小3の算数で習うコンパス。丸を描く練習でアンパンマンを描きました。
ピアノ教室でもらったプリント「長い音符に丸をつけよう」に回答後、ノートに貼りました。
犬の飼い方を調べました。(将来飼いたいそうです!)
自分の好きなことなので、いつものノートよりビッシリと書き込まれていますね!
自主学習が始まったばかりの頃、妹(娘からみるとおばさん)が暗号クイズを出題してくれたこともありました!
・(小4)の自主学習ノート、こんなこと書きました!
苦手な算数。割り算のひっ算を復習しました。
漢字テストの予習です。マス目が小さくなった分、3年生の頃よりたくさん漢字を書いている様です。
角度の問題。算数のテストで間違えた箇所をやり直し。(コピーして貼り付けました!)
家で育てているプチトマトが病気になってしまったので、ネットで病気について調べました。
山で捕まえてきたクワガタムシの飼育方法を、図鑑で調べてまとめました。
庭のお花を押し花に!花の図鑑を見ながら、それぞれの名前を調べました。
新聞の切り抜きより、数独。
こうして見てみると、お遊びのような自主学習でも先生はちゃんと◎をつけてくださっていますね!
先生に花丸をもらえると、とっても嬉しそうな顔をして自学ノートを見せてくれます。
自分の取り組みに◎をもらえた、という経験が次の自主学習ノートへのモチベーションになっているようです。
・「自主学習ノート」の取り組みをして…の感想。
今回この記事を作成するにあたって、現在小学4年生の娘に「自主学習ノートの宿題ってどうなん?」と聞いてみました。
すると、「自学ノートは自分の好きなことを書けるから、普通の宿題より楽しいよ~!」と言っていました!
普段の宿題では「めんどくさい~」「なんで毎日こんなんやらなあかんの~」なんて、毎回ブツブツ文句を言いながら勉強をしている娘が…。
きっと、自主学習ノートも「めんどくさい」と言うんだろうなと予想していたので、母的にはかなり意外な答えでした。
宿題はめんどくさくて嫌でも、自分の興味のあることや好きなことを勉強するのは楽しんで取り組めるんだなぁと、(当たり前のことかもしれませんが)目から鱗だったのです。
普段ブーブー言いながら宿題している子が、“勉強することが楽しい”と思えるなんて、すごいことですよね!
自主学習ノートで勉強することを通して、自分の興味のあること、好きなことをもっともっと突き詰めて考えてくれたら嬉しいなぁと思います。(あわよくば苦手なことも克服してほしい…)
自主学習ノートに書いていたことが、将来の職業や趣味につながるなんてことがあるかもしれませんよね!
自主学習ノートは、娘が成人するまで大切に取っておこうと思っています♪
・さいごに
小学生3年生、4年生の自主学習ノート”、いかがでしたか?
コロナ禍で他のお母さん達とコミュニケーションを取る機会が少なくなり、私自身「お友達はどんな自主学習ノートを作っているのかな?」と気になっていたのです。
というのも、ネット上にアップされている自主学習ノートって、どれもこれも立派なものばかり!
最初は“小学3年生、4年生からこんなすごい内容のノートを作らないといけないのかなぁ…”“自分でこんな内容思いつくの!?同じ学年なのに、うちの子大丈夫かなぁ”と、かなり心配になりました。
けれど、娘は自分の興味のあることに関しては“楽しく”勉強しているようなので、学習内容については長い目で見守っていきたいと思います!
娘のゆる~い自主学習ノートが、「自学ノート、どうしたらいいか分からない…」なんてお子さんの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。