自分の周りで喜ばしいことがあった場合は、お祝いの品を選ぶ機会が出てきます。
お祝いの品を用意したのは良いけれど、気になるのは贈るタイミングや言い方などの贈り方です。
お祝いの品にかけるのしや郵送した時に気をつけたいポイントを把握しておけば、スマートに贈れます。
贈る側も贈られる側も幸せになれる、お祝いの品の贈り方をしっかりおさらいしておきましょう。
今回はお祝いの品を贈るタイミングや言い方、贈り方やのしについて詳しくご紹介します。
お祝いの品にはどんな種類のものがあるの?
お祝いの品とひとくちに言っても、実はさまざまな種類があります。
おめでたい出来事に合わせて贈り物を選ぶことで、贈る側も送られる側も幸せを感じられます。
具体的にお祝いの品にはどんな種類のものがあるのか、見ていきましょう。
出産祝い
出産のお祝いの品は、主に赤ちゃんのおもちゃや衣類などです。
意外にお母さんのスキンケアアイテムなど、出産を頑張ったお母さんへのねぎらいの気持ちをお祝いの品に込めるのも喜ばれます。
入園や入学祝い
入園や入学は人生のひとつの節目ということで、園や学校生活で使うものや子供が喜ぶおもちゃなどがお祝いの品として人気です。
子供の好みがわからない場合は、商品券や図書券などを贈るケースもあります。
就職祝い
就職が決まった時のお祝いの品は、これから社会人として生活する上で必要なものを贈ることがほとんどです。
名刺入れや手帳などが人気ですが、今は贈られた側が自由に欲しいものを購入できる商品券や、現金を贈るのも多くなっています。
結婚祝い
結婚祝いは2人の新たな門出を応援する意味でも、お祝いの品は2人で使えるものなどが好まれます。
夫婦箸など実用的なものが人気で、お祝いの品物とともにメッセージカードをつけるとより喜んでもらえるでしょう。
長寿祝い
長寿のお祝いの品は日頃お世話になっている相手に対して、これからも元気に過ごして欲しい気持ちを添えて贈ります。
寝具などの衣類から食事などのアクティブ系まで、幅広く選べるのが特徴です。
快気祝い
けがや病気が全快した際に贈る快気祝いは、後に残らないものを贈るのがマナーです。
日常で使う消耗品やお菓子など、使ったらなくなってしまうものがおすすめになります。
お祝いの品の贈り方に関するマナーについて
お祝いの品の贈り方についてのマナーを把握することで、相手に失礼のないようスマートに贈ることができます。
お祝いの品を準備するときは、ひとつずつ間違いがないかを確認しましょう。
お祝いの品に欠かせない贈り方に関するマナーを、縁起に関することを中心に見ていきましょう。
お祝いの品の贈り方で注意しなければならないのが、縁起の悪いものを贈ることです。
よほど親しい間柄では気にしないことも多いですが、一般的にはマナー違反になるので確認しておきましょう。
刃物は「縁が切れる」ことを連想し、皿などの割れ物は「壊れる」とネガティブなイメージがあります。
意外なところで白いハンカチは「遺体にかける布」を連想させるため、日本では適さないのです。
日本茶も法事などで使用されることが多いため、お祝いの品としては不適切とされています。
現金を贈る場合には「死」や「苦」を連想させる4や9は避けるなど、気をつけなければならないポイントがあります。
結婚祝いでは2人の仲を割かないようにと、2で割り切れる数字のお金を包むのは良くないとされているのです。
ネガティブなイメージの贈り物や語呂合わせで良くない数字は避けて、受け取る側が幸せになれるお祝いの品を選びましょう。
お祝いの品を贈るタイミングはいつが良い?
お祝いの品の贈り方で迷うポイントのひとつに、贈るタイミングがあります。
タイミングがズレるとお祝いの品だと気付いてもらえなかったり、気が早いと思われたりするので注意しましょう。
結婚祝いは式の1か月前くらい、出産祝いは産後1か月くらいまでに贈るのがベストなタイミングです。
基本的にどのお祝い事でも、1か月以内のタイミングで贈るのが良いでしょう。
あまり遅くなりすぎると忘れていたと思われてしまいますし、早すぎても逆に失礼になることがあります。
特に出産祝いは贈る時期が早すぎると、万が一赤ちゃんのみ退院できていないなどトラブルがあった時に失礼になってしまうのです。
ひと呼吸置いてからお祝いの品を贈ることで、相手のことを考えながら贈れます。
お祝いの品にかけるのしのマナーに気をつけよう
お祝いの品を包む時に欠かせないのが、のしが付いた掛け紙です。
のしが付いていないとお祝い事には適さないので、必ず確認しておきましょう。
のし紙について
お祝いの品ののしは「贈る理由がすぐにわかる」ことが大切なので、外のしが適しています。
デパートなどでお祝いの品を購入するときは、店員さんに「〇〇のお祝いの品なので外のしで掛けてください」と伝えましょう。
外のしの場合は保管や持ち運びの際に汚れやすいので、紙袋に入れて気をつけて管理してください。
水引について
お祝いの品の贈り方で間違えやすいのが水引の選び方なので、しっかりマナーを確認しましょう。
水引の色は、お祝い事を示す紅白や金銀を選びます。
黒白はお悔やみ事に使用するので、間違えないよう注意が必要です。
水引の結び方は、贈り方の中でも重要なポイントです。
蝶結びは引っ張ると解けてしまい、何度も繰り返し結べるという特徴がありますよね。
蝶結びの水引は、出産祝いなど「何度、起こってもめでたい」ことに使います。
快気祝いや結婚祝いに蝶結びを使うと何度も病気をしたり結婚が一度切りにならなかったりするなど、縁起が悪いと捉えられてしまうため注意しましょう。
一方で結び切りは、快気祝いや結婚祝いなど「一度切りにしたい」ことに使用します。
あわじ結びという水引もあり、簡単に解けないことから結婚祝いに向いています。
引っ張ると固く結ばれて解きにくくなる特徴から「より長い付き合い」を連想させるため、引っ越しのあいさつにも最適です。
お祝いの品を贈る時に添えるメッセージの言い方
お祝いの品を贈る時、一緒にメッセージを添えるとより気持ちが伝わりますよね。
それぞれのお祝い事によって添えるメッセージは異なりますが、時と場合に適した言い方をしたいものです。
具体的に、お祝いの品に添えるメッセージの言い方を見ていきましょう。
①まずはお祝いの言葉を伝えるお祝いの品を贈る時に、最初に伝えるのが「おめでとう」という言葉です。
あなたの幸せを一緒においわいしたいという気持ちが込められているので、贈り物のメッセージとしては欠かせません。
②相手を思いやる言葉を伝える出産祝いでは「ご無理をなさらないでください」など、相手を思いやる言葉をメッセージとして添えると良いでしょう。
その他のお祝い事でも「寒くなりますのでご自愛ください」など、体調を気遣う言葉があるとうれしいですね。
③未来の幸せを願う言葉を伝えるお祝いの品に添えるメッセージの締めの言い方として、相手の未来に幸せが訪れるような言葉を伝えましょう。
「これからもますますのご活躍を楽しみにしております」や「ご家族の皆様にもよろしくお伝えください」などの言い方が適しています。
お祝いの品を郵送する時はどうしたら良い?
住んでいる場所が遠いなどの事情で、直接お祝いの品を贈れないケースもあります。
お祝い品を直接贈れないときには、郵送で手続きをします。
お祝いの品を郵送する時に気をつけたいポイントは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
通常お祝いの品には、贈る目的がわかるように「外のし」を掛けるのが一般的です。
郵送の場合は外のしにすると、配達の段階でのし紙がやぶれてしまうことがあります。
のし紙の汚れなどのトラブルを防ぐためにも、お祝いの品を郵送する場合には「内のし」にしましょう。
郵送すると直接お祝いの言葉も伝えられないので、お祝いの品とともにメッセージカードを添えると気持ちが伝わりやすくなります。
メッセージカードには簡潔に「おめでとう」の気持ちを記しましょう。
直接会わなくてもお祝いの気持ちが伝わるように工夫して、贈り物をしたいですね。
まとめ
お祝いの品を贈るタイミングや言い方、贈り方やのしについて詳しくご紹介してきました。
お祝いの品を贈るタイミングは結婚祝いは式の1か月前、他はお祝い事から1か月以内を目安にします。
のしは直接贈るときは外のし、郵送では内のしにしましょう。
水引も一度きりのお祝い事と何度あっても良いお祝い事では、結び方が異なるので注意します。
お祝いの気持ちを伝えるためには、メッセージを添える贈り方がおすすめです。
マナーを守って、お互いに幸せな気持ちになれるお祝いの品の贈り方をしていきたいですね。