結婚式や披露宴では花が欠かせません。花嫁のブーケや祝福のフワラーシャワーなど、多くの場面で花が活躍します。でも、実際に選んでみると、どんなものを、どんな風に選ぶべきか?非常に迷ってしまいます。ここでは、結婚式や披露宴で使う花の選び方やおススメなどを中心にご紹介します。
結婚式と披露宴で使う花はどうやって選ぶべき?
結婚式や披露宴では、花が欠かせません。花嫁を美しく華麗に彩るのも花々です。花は、結婚する二人の魔除けにもなる大切なものです。でも、どんな風に選べば良いのか?悩んでしまうかも知れません。どんな点に注目して選ぶべきなのでしょうか。
まず、自分の好きな花、憧れの花を使うのが一番といえます。女性には、好きな花がある人も多く、一生に一度の門出を祝う結婚式には、好きな花をふんだんに、贅沢に使ってみるというもの素敵なものです。好きな花が無い場合は、相手の好きな花や家族の好きな花でも構いません。
また、結婚式・披露宴の会場に飾る花は、その会場の持つ雰囲気やテーブルクロスの色などとコーディネートします。どんな花でもミスマッチになることはありませんが、同系色にしてしまうと花の存在感が弱くなりますし、多くのカラーを使うとまとまりが無くなってしまいます。床が暗めの色であれば、ビビッドカラーの花、白っぽい床の場合は淡い色の花などを選ぶと良いでしょう。
先にテーマを決めるのも有効です。迷う時は、テーマを決めるとそれに似合う色も見えてきます。「大人シック」、「メルヘン」などテーマを決めてからフラワーコーディネーターさんと相談をするとイメージしやすいものです。
案外決め手となるポイントは、その季節に合った花かどうか?です。時期に合った花を選ぶと安価でより美しいものが手に入ります。真夏に真冬の花、真冬に真夏の花など時期に合わない物は単価が高くなる傾向があります。
どんなところで花を使うの?
結婚式や披露宴では、そんな場面でどんな花を使用するのでしょうか?具体的にみていきましょう。
<ブーケ・ブートニア>
まず、初めに思い浮かぶのは花嫁が持つブーケ、新郎がタキシードに付けるブートニアです。ブーケとブートニアは同じ花を使い、統一感を出す事が多いようです。
<ヘアアレンジ>
花嫁の髪や頭に使われることもあります。ティアラの代わりに花冠を使ったり、まとめ髪を華やかにする目的で使われます。
<会場装飾>
挙式や披露宴会場の装飾に花が用いられます。テーブルコーディネートにも多くの花が使用されます。
<フラワーシャワー>
教会で挙式をする場合、フラワーシャワーで祝福をすることがあります。フラワーシャワーに用いられるのはバラなどの花びらです。
ブーケはドレスに合わせて選ぶ
花嫁が手にするブーケは、ドレスに合わせて選ぶと素敵に見えます。手に持つタイプからハンドバッグ型、球体のものまで、様々な形から選べます。挙式の際はベーシックなもの、カラードレスには遊び心があるものなど、分けてみても良いかも知れません。また、ブーケトスなどを考えている場合は、その形や花選びも必要です。ブーケトス用に作る場合には、ドレスに合わせて持つものよりも小振りで軽めに作ると良いでしょう。
新婦はブーケを持ちますが、新郎はタキシードの胸ポケットにブートニアという小さな花束を入れます。この花は新婦のブーケに使われているものと合わせるのが一般的です。
結婚式・披露宴におすすめの花
結婚式や披露宴に使われるおすすめの花は、バラ、カーラー、カサブランカ、カーベラ、ダリア、チューリップ、カスミ草などです。
バラやガーベラは色とりどりで、好きな色を使うことができます。カサブランカやカーラーは白い花ですが、非常に存在感があります。ダリアもカラー、サイズともに色々なものがあり人気です。カスミ草はシンプルですが、それだけで花束を作ると案外美しいものです。
和の雰囲気で桜を飾る人もいます。桜は小枝のまま会場に飾られます。真夏には大振りの向日葵を使う人もいます。向日葵も大小サイズがありますし、色も白に近い薄い黄色からオレンジのような濃い黄色まで揃っています。紫陽花も存在感があり、結婚式に使うと独自の雰囲気が出ます。
披露宴会場には各テーブル、高砂に多くの花が飾られます。披露宴の最後に両親へ渡す花束は、籠盛りにして会場装飾やひな壇の装飾に使うと華やかで一石二鳥です。
結婚に用いる花は花言葉や逸話に注目しよう
どんな花にも花言葉があります。結婚式や披露宴に用いる場合は、そんな花言葉に注目して選んでみるのも良いでしょう。
バラは色でその意味が変わります。赤は情熱、ピンクは上品、白は純潔、黄色は友情、青は奇跡などです。
カサブランカは純潔や無垢の花言葉があります。ガーベラも色別に意味があり、ピンクは崇高美、白は律儀、オレンジは我慢強さです。カラーは乙女のしとやかさ、チューリップは思いやりという花言葉があります。
また、花には昔から伝わる逸話もあり、それらを考えて選んでも面白いでしょう。
例えば、チューリップにはこんな逸話があります。「昔、美しい村娘を巡り、3人の騎士がそれぞれの持つ財産を差し出し、プロポーズをしました。でも、心優しい村娘は誰か一人を選ぶ事ができず、自分をチューリップに変えて欲しいと女神に頼みました。こうしてチューリップとなった村娘を、3人の騎士は力を合わせて育てていく事にしました。」
チューリップの花言葉は思いやりですが、このような素敵な逸話が元になっていることもあります。
結婚にNGな花はあるの?
結婚に使用するにはNGという花はあるのでしょうか?
まず、前述のように造花はNGです。ブーケなどは造花で作られている物もありますが、基本的には生花で用意したいものです。生花の香りは魔を除けると言われていて、幸せを邪魔しようとする物を遠ざけます。更に、造花=使い回しというイメージがあり、新たな門出には不向きと考える人も多いのです。
また、生花の香りは素敵ですが、匂いの強すぎる花や、花粉の多い花は避けたいものです。ゲストに振る舞う食事の邪魔になってしまっては、失礼にあたります。どうしても使いたい場合には、数を減らし、その分は他の花で代用しましょう。
花にこだわる必要はないって本当!?
花にこだわると悩んでしまうでしょう。そんな時は、珍しい葉や枝などをメインに据えることもできます。花だけを使用するよりも個性的で素敵です。近年では、「ボタニカルブーケ」という、葉(リーフ)をメインとしたブーケも人気です。また同様に、「ボタニカルウエディング」を選ぶカップルも増えていて、美しい葉の緑を生かした自然派なコーディネートが喜ばれています。
花と葉の組み合わせで、ボリュームのあるブーケを作る事が可能です。中には、多肉植物をメインにブーケを作る人もいるようです。イメージに捉われず、自分らしいものを見付けられると良いですね。
ブーケセレモニー「ダーズンローズ」も素敵!!
ブーケセレモニーで有名なものに「ダーズンローズ」があります。ダーズンローズとは「1ダースのバラ」という意味があり、新郎が会場内から12本のバラを集めてブーケを作り、新婦へプロポーズするという演出に使用されます。カラードレスなどのお色直しの際に行われることも多く、新郎がゲストと力を合わせて作ったブーケを渡すのです。
このセレモニーの花はバラ以外でも素敵です。盛り上がる事間違いなしなので、取り入れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
結婚式や披露宴では様々なシーンで花が使われます。
花の印象は案外強いもので、ブーケは勿論のこと、テーブルなど会場装飾でも存在感を発揮します。
会場装飾に使用された花は、披露宴終了と共に持ち帰れることもあり、そこまでがおもてなしと考えるカップルも多いものです。様々な種類があり、組み合わせも自由なので、後悔の残らないようにじっくり検討して決めましょう。