大人になるとプライベートでどこかへ訪問するなんてことが多々あるかと思います。
よほどの間柄でしたら手ぶらで訪問することもあるかもしれませんが、基本的には手土産などを準備してから訪問しますよね。
そんな時、皆さんは訪問先できちんと手土産を渡せていますか?今回は訪問先での正しいマナーについてご紹介をしたいと思います。
訪問先での正しいマナーを知ろう!
訪問する・したいとなったら最も大切なのは相手の都合をきちんと確認することです。訪問するという事は相手の貴重な時間を割いてもらっているという事ですので、いきなり訪問することはしないようにしましょう。あまり直前の日にちでは相手も準備に戸惑ってしまいますから、余裕をもって連絡を取り、訪問先へうかがうようにしてくださいね。
訪問時間にもある程度のマナーがあります。
相手から「〇時に来て」と言われたならば問題ありませんが、自分から「〇時にうかがいます」などと勝手に決めないようにしましょう。訪問時間は相手の都合をきちんと確認することが大切です。
食事会に招かれたなんて場合は問題ありませんが、通常の訪問の場合は午前10時~11時、午後13時~16時にうかがうのがベストでしょう。
食事の時間帯にうかがってしまいますと相手の負担となってしまいます。仕事や学校などでは5分前行動で時間厳守が基本かと思いますが、訪問時には約束の時間よりもあえて5分ほど遅らせて到着すると良いでしょう。相手も準備で忙しいはずですから「早いけど良いか」と約束の時間よりも早く訪問してしまうと相手も困ってしまいます。そのため、5分ぐらい遅らせてうかがうようにしましょう。ただし10分以上遅れそうな場合は“遅刻”と思われてしまいますので必ず連絡を入れるようにしましょうね。
また、相手の家に着いたなら玄関の前で帽子などは脱ぎましょうね。冬場ですとコートも脱いでおくべきか悩むところかと思います。コートは相手の家に入る前に脱ぐのがマナーとされていますが、西洋では案内されてから脱ぐのがマナーですので訪問時の状況によって使い分けてくださいね。
玄関に入った後はあいさつをしましょう。
正式なあいさつは部屋に通されてからで問題ありませんので、ここでは簡単なあいだつだけに留めておいてくださいね。
部屋に通される前に玄関で靴を脱ぐと思いますが、その際に靴をそろえようと後ろ向きになって脱いだり、脱いだその足でスリッパを履くのはマナー違反です。後ろ向きにはならないで正面を向いて靴を脱いでくださいね。
靴を脱ぐ際の正しいマナーは正面を向いて靴を脱ぎ、一度上がった後に相手に背を向けないよう気を付けながら膝をそろえて靴をそろえることです。靴の置き場所は玄関の中央ではなく隅の方にしましょう。
また、夏場ですとサンダルなどを履く方が多いですが訪問時には素足のまま上がらないようにしましょう。素足に不快感を覚える方は多いものです。必ず靴下やストッキングを着用するようにしてください。
上手な手土産の渡し方、知っておきましょう!
皆さんはスマートな手土産の渡し方は出来ていますか?前もって用意した手土産もどのタイミングで渡せばよいのかを知らないとグダグダになってしまいますよね。しっかりと手土産を渡して印象をアップしましょう!
皆さんがよく悩まれるのは手土産を渡すタイミングではないでしょうか。
一般的なマナーとして手土産を渡すタイミングは、改まったあいさつをしてから渡します。家に訪問した際などに「すぐに渡さなきゃ!」と玄関でいきなり渡してしまいますと失礼ですので注意してくださいね。
では、どのタイミングで手土産を渡せばよいのでしょうか。ベストなタイミングは玄関先ではなく、部屋に通されてからです。部屋に通された後、落ち着いてから改まってあいさつをしますよね。このあいさつを済ませた後に手土産を相手へ渡してください。
渡す際、手土産は紙袋のままで渡さず紙袋から出して包装が相手の正面になるようにしてから両手で渡しましょうね。手土産は正式なあいさつを済ませてから渡すのがマナーとご紹介しましたが、例外もあります。部屋に上がる予定がない場合は玄関先で渡しても問題はありません。
またアイスクリームやケーキなどの冷凍・冷蔵物は玄関で渡しましょう。その際に「冷凍・冷蔵物ですので」と一言でも添えるようにしてくださいね。
他にもお花は「お部屋を汚すといけませんので」と言ってから玄関先で渡した方が良いですね。また、ホームパーティーなどたくさんの人が集まる時には手土産を持ってこない人もいるかもしれませんので、そういったことを考慮して玄関先で渡してもかまいません。
皆さんは手土産を渡した後、手土産が入っていた紙袋はどうしていますか?「そのまま置いてきた」なんて方もいるかもしれませんが、実はマナー違反です。基本的なマナーとして紙袋は持って帰りましょう。ただし紙袋がラッピングの一部になっている場合やあまり大きいサイズのものなどは「袋も一緒に置いていっても良いですか?」や「恐れ入りますが袋を処分していただけますでしょうか?」と相手に一言尋ねてから置いて帰るようにしましょう。
手土産を渡す際の一言、ポジティブにしてみませんか?
手土産を渡す際、一言添えて渡していると思いますが皆さんはどのような言葉を掛けていますか?
よく使われるのが「つまらないものですが…」ではないでしょうか。謙遜で使っているのは相手の方も重々承知かとは思いますが、少しネガティブな意味合いがありますので、手土産を渡す際には他のポジティブな言葉がけをしてみましょう。
例えば「ほんの気持ちですが」や「お気に召されればうれしいのですが」などは謙遜の意味も込めつつ、先程よりもポジティブに捉えられますよね。他にも「評判のお菓子です」や「地元で人気の品です」なんて言葉がけをするとその後の話のネタになるかもしれません。
「つまらないものですが…」は定番の言い方ですが必要以上にへりくだる必要はありません。手土産を渡す時にはネガティブな言葉を使わずにポジティブな言葉を使ってみてくださいね。
上手な手土産の選び方を知っておきましょう!
手土産を選ぶ際、何が良いのか悩む方は多いでしょう。
もちろん渡す相手の好みや家族構成などを考慮して選ぶ方がほとんどかと思いますが、手土産の基本的なマナーは知っていますか?例えば手土産は訪問先の近所で購入なんてことはしないようにしましょう。場当たりな印象であまり好意的には捉えられませんよね。近所ですと値段も知られてしまいますし、相手にも「急いで買ってきたのかな?」なんて思われてしまいます。
日持ちを考えると生菓子などはその日に購入しなければなりませんが、基本的に遅くとも前日までには準備したほうが良いですね。
他に高価な手土産は避けた方が無難です。相手が恐縮してしまい、負担となってしまう可能性があります。大体、2千円~3千円程のものが良いでしょう。
金額以外にも大きすぎる物や重たすぎる物なども置き場所に困ることがありますので注意が必要です。相手に喜んでもらうことを第一に考えて購入するようにしてくださいね。
ビジネスで手土産を渡す際の注意点はある?
営業職の方などはビジネスで手土産をよく用意しますよね。
家への訪問と異なり、手土産を渡す際にはビジネスならではのマナーがあります。社会人として恥ずかしくないようビジネスにおける手土産の渡し方も知っておきましょう。
ビジネスで手土産を選ぶ際、人気のお店だからとケーキやアイスクリームなどを選んでしまっていませんか?相手先の企業に保管場所などがない場合、生ものや冷凍ものを持ってこられても困ってしまいますよね。ビジネスで選ぶ手土産は常温で日持ちがするもので、なおかつ個包装のもののほうが社内で配りやすいのでおすすめです。
また相手先の企業を訪問した際に応接室などに通されるかと思いますが、すぐ手土産を渡すことはしないでください。応接室などに通された後、名刺交換をすると思いますのでその後のタイミングで手土産を渡しましょう。名刺交換が終わり、本題に入る前の雑談中のタイミングがベストです。
また相手が複数在席している場合、誰に手土産を渡せばよいのか迷ってしまいますよね。その場合は肩書が上の方に渡すようにしましょう。名刺交換の際に役職や地位を把握しておいて、上の立場の方へ渡してください。
ちなみに上司と一緒に訪問している場合は上司から手土産を渡してもらいましょう。一般的なマナーとして地位が高い方が手土産を渡してください。
他にもビジネスですと会食などに手土産を持っていくこともありますよね。そのような場合、渡すタイミングは先程とは異なります。会食中に渡してしまうのはスマートではありませんので、会食後のお見送りする際に渡すのがベストです。その際、紙袋から出して渡してしまうと持ち歩きに困ってしまいますから「紙袋のままで失礼します」と一言添えてそのまま渡すようにしてくださいね。
まとめ
手土産の上手な渡し方、皆さんは正しく把握していましたか?大人になり、社会人となるとマナーはとても大切です。正しいマナーは相手へ良い印象を与えます。相手へ良い印象を与えられるように手土産を上手に渡しましょう。簡単なことですので、ぜひ皆さんもこれらのマナーを守って上手に手土産を渡してみてくださいね。