身近な人が病気や怪我で入院、あるいは自宅療養している場合にはお見舞いをしますよね。
お見舞いは単に相手の様子をうかがうだけではなく、早く良くなって欲しいという気持ちを伝えることが大切です。
メッセージをカードに書いて渡したり、お見舞いに行けない時にはメールなどで送ったりします。
一方でカードやメールの文例がわからない、書き方に迷ってしまうというケースも多いのです。
今回はお見舞いのメッセージの書き方と、メールやカードでの文例について詳しくご紹介していきます。
お見舞いをメールやカードですることのメリット
お見舞いは直接顔を合わせてするだけではなく、メールを送ったりカードを渡したりする方法があります。
実はお見舞いに関して、顔を合わせるよりもメールやカードの方が好まれる傾向にあるのです。
メールやカードでお見舞いをするのに、どんなメリットがあるのでしょうか。
相手の予定を聞かなくて済む
お見舞いをする際に直接伺うとなると、相手の予定を聞いて都合を合わせなければなりません。
相手が元気な時であれば問題はありませんが、大変な時に手を煩わせてしまうのも申し訳なく思ってしまいます。
メールやカードであれば時間があるときに読んでもらえば良いので、相手のペースに任せられるのです。
お見舞いをする際はする側の都合ではなく、お見舞いされる側の気持ちに立って考えることが重要です。
きっと中には、療養中などで弱っている姿を見られたくないという人もいるのではないでしょうか。
メールやカードは相手のことを考えると、手軽で気を遣わせない方法といえるでしょう。
素早く対応ができる
メールやカードのメリットとして、直接会いにいくよりも素早く対応ができるということが挙げられます。
文例を考える時間を抜きにすると、送って相手に届くまでメールの場合は一瞬なのです。
カードは郵送や手渡しなどさまざまな方法が選べて、直接会えなかった場合でも私やすいのが特徴でしょう。
直接お見舞いに行くとなるとハードルが高いですが、素早く対応するのに最適ということですね。
気持ちを素直に伝えられる
メールは活字、カードは手書きになりますがどちらも自身で文例を考えて制作しますよね。
口に出して伝えるのは少々気恥ずかしくても、メールやカードならば素直な気持ちを伝えられるのではないでしょうか。
カードは手書きならではの温かみもあって、より気持ちのこもったお見舞いができそうです。
親しい友人へのお見舞いなどは、ぜひ心のこもったカードを作成したいですね。
お見舞いのメールを送る時の注意点
お見舞いのメールは簡単に送れるので、親しい友達からビジネスまで幅開く活用されています。
手軽さとしては申し分ないのですが、文例などに注意しないと相手にプレッシャーを与えることにもなってしまうのです。
お見舞いのメールを送る際の注意点を把握して、受け取って安心できる文作りを心がけましょう。
体調の回復を急かさない
お見舞いのメールやカードで良く書いてしまうのが「早く良くなって」という言葉です。
誰しも一度は口にしたり、書いてしまったりしたことがあるのではないでしょうか。
一見すると相手のことを考えた言葉に聞こえますが、体調の回復を急かされているようでゆっくり休めないという声もあるようです。
「早く良くなりますように」「頑張って治してね」などではなく、相手がゆっくり休める言葉を選びたいものですね。
返信を無理に求めない
メールのやり取りでありがちなのが「やめどきがわからない」という悩みです。
最終的に質問系で終わられてしまうと、相手は返信しなければならないという強迫観念にかられてしまいます。
体調に関してお伺いをたてるのは良いのですが、質問系で終わらせるのは避けましょう。
相手が返信をしなくても済むように、気遣いが必要ですね。
メッセージは簡潔にする
お見舞いのためのメッセージは、簡潔に短くというのが鉄則です。
具合が悪い中で読むものなので、長文だと負担がかかってしまいます。
最低限でも伝えたいことは、主に3つです。
- とても心配していること
- ゆっくり休んで欲しいこと
- 元気な姿を見るのを楽しみにしていること
心配しつつもゆっくり静養して、元気になったら一緒に〇〇がしたいなどポジティブな考えを入れたいですね。
忌み言葉は使用しない
お見舞いをする際に最も気をつけなければならないのが、忌み言葉を使うことです。
相手とどんな関係であっても、お見舞いをする際は忌み言葉を使わないようにしなければなりません。
忌み言葉とは「死」「苦」などを連想させる言葉のことで、お見舞いだけではなくお祝いの席などでも避けなければならないことです。
なかなかお見舞いの文例で忌み言葉を入れることはしないと思いますが、良くあるのが親しい間柄で「死にそうになってるかな?」などと茶化してしまうケースでしょう。
親しい間柄でも、礼儀を大切にして相手を思いやった文例を考えたいですね。
お見舞いのカードの書き方とは?
お見舞いの時に相手に渡すカードの書き方について、詳しく説明していきます。
どんなカードを選べば良いのかというと、華美になりすぎない清潔感のあるものが適しているでしょう。
ボタニカルなデザインや、白や淡い色の単色もおすすめです。
カード選びが終わったら今度は書き方についてですが、明るい文面でサラッと読める簡潔な文章にしましょう。
メールでのメッセージと同様に「死」などを連想させる忌み言葉は避けて、前向きな言葉を入れていくと良いですね。
「頑張って」や「早く良くなってね」というメッセージは、場合によっては相手にプレッシャーを与えてしまう要因となります。
決して相手に無理強いすることなく「快復したら〇〇をしたい」など、明るいメッセージを心がけてくださいね。
同時に相手を気遣う言葉も欲しいところなので、相手にとって頼りになる存在となるようメッセージで伝えましょう。
「何か手伝えることがあれば、遠慮なく言ってくださいね」などと書かれていると、とても心強い気持ちになります。
お見舞いのメールにはできなくてカードにはできることといえば、文字を手書きにするという点です。
手書きの文字というのは書いた人の気持ちが不思議と伝わってきて、温かみのある仕上がりになります。
文字の上手い下手は関係なく、心を込めて書いたということが相手にはしっかり伝わるのです。
お見舞いのカードの書き方としては、できるなら手書きで書くのをおすすめします。
メッセージカードを書く上で多くの人がやってしまいがちなのが「追伸」や「P.S.」といった追い言葉です。
実はお見舞いのシーンにおいては、追伸は返事を要求している意味にとられてしまいます。
返事は要りませんということをきちんと伝えて、相手にプレッシャーを与えないようにしたいですね。
お見舞いの文例・病気の場合
お見舞いをする相手が病気によって休んでいる場合には、どのような文例を考えれば良いのでしょうか。
相手との関係によって文例は変えていきますが、忌み言葉を避けるなど基本的なルールは変わりません。
具体的にどのような文例にすると良いか、相手別にみていきましょう。
上司など立場が上の人に対して
体調はいかがでしょうか、みんな心配しております。
〇〇の件(仕事の企画など)に関しては各自分担をしながらこなしておりますので、どうぞゆっくり静養されてください。
▲▲さんが居ない職場も寂しいので、また元気なお姿を拝見できるのを楽しみにしています。
親しい友人に対して
今回は突然の入院でとても驚きました、心配です。
毎日忙しそうだったから、疲れが一気に出ちゃったのかな。
とにかく今はしっかり体を休めて、元気になったら一緒にお出かけしようね。
落ち着いたら改めてお見舞いに行くので、また連絡するね。
職場の同僚に対して
体調はいかがですか?
仕事の方はみんなでカバーしているので、気にせずゆっくり体を休めてくださいね。
もし手伝えることがあれば、気軽に言ってきてください。
〇〇さんが復帰して、明るい職場に戻るのを楽しみにしています。
辛いでしょうから返信などは不要です、連絡事項などがあればお送りしますね。
お見舞いの文例・怪我の場合
お見舞いの文例は、相手が病気療養中なのか怪我によるものなのかで内容が変わってきます。
怪我といっても自己責任で負ったものなのか、事故に巻き込まれてしまったものなのか原因もさまざまです。
具体的なお見舞いの文例を、相手が怪我をしているケースで考えてみましょう。
上司など立場が上の人に対して
突然の知らせに大変驚いています、お加減はいかがですか?
▲▲さんに任された仕事は、周りと協力しながらこなしています。
▲▲さんが復帰されたときに恥ずかしくない結果が出せるよう、努力をしてまいります。
一日でも早い快復を願っていますが、今は焦らずじっくり静養ください。
どうかお大事になさってください。
親しい友人に対して
突然の事故、本当に驚きました。
怪我の具合はどうかな?
本当に大事に至らなくて良かったというのが、不幸中の幸いです。
何か欲しいものとかがあったら、遠慮なく声かけてね。
いつでも飛んでいきます。
今はしっかり休んで、また元気に遊べるのを楽しみにしています。
同僚に対して
今回は大変でしたね、怪我の具合はいかがでしょうか。
仕事に関しては気にすることはないので、今は怪我を治すことだけを考えてくださいね。
大変な状況だと思うので、何か手伝えることがあれば連絡ください。
こちらからもこまめに連絡入れさせてもらいますね。
どうかお大事に。
まとめ
お見舞いのメッセージの書き方と、メールやカードでの文例について詳しくご紹介してきました。
お見舞いのメッセージには書き方のルールや、気を遣いたいポイントが存在します。
忌み言葉を使わない、快復を急かすようなプレッシャーは与えないなど細かい部分です。
メールは相手とさほど深い関係でなくても、気軽に送ることのできる便利なツールです。
カードは手書きの温かみがあり、親しい間柄に送りやすいのが特徴となっています。
文例はお見舞いの相手が病気か怪我かで変わってくるので、マナーを守って相手のことを考えながら作成したいところです。
お見舞いのメールやカードでのメッセージで、元気を与えられると嬉しいですね。