結婚祝い金は結婚式に出席がむずかしい時などの場合は、事前に贈っておく必要があります。
結婚式に参加した場合の贈り方は把握していても、欠席した場合の結婚祝い金の贈り方は知らない人が多いのです。
結婚祝い金の贈り方を把握することで、欠席してもスムーズに対応することが可能です。
今回は結婚祝い金を贈る際のタイミングや包む金額の相場、またお金はどのように包めば良いのかご紹介します。
結婚祝い金の正しい贈り方とは?
結婚祝い金は金額の話ばかりに集中してしまい、正しい贈り方について知る機会は意外に少ないものです。
正しい贈り方を把握しておけば、結婚式に出席する場合も欠席の場合もスマートに対応ができます。
結婚祝い金はどのように渡せば良いのか、直接と郵送する場合の2種類を見ていきましょう。
直接渡す場合
結婚祝い金を渡す相手が近くにいる時の贈り方としては、直接相手に渡すのがマナーです。
直接結婚祝い金を渡す場合の贈り方は、現金を中袋に入れてからご祝儀袋で包んで贈ります。
バッグなどで持ち運ぶことや相手の前でいきなりご祝儀袋を出すのが気になる時には、袱紗(ふくさ)というご祝儀袋の入れ物を使いましょう。
袱紗がなかった場合には無地のハンカチなどで代用できるので、用意できないときはぜひ活用してみてください。
郵送する場合
都合が合わなかったり遠方に住んでいたりして式を欠席する時には、直接は結婚祝い金を渡せません。
直接結婚祝い金を渡せない場合には、郵送をする必要があります。
郵送をする時の贈り方は相手に確実に、そして安全に届くように現金書留で送るのが一般的です。
贈り方は現金をご祝儀袋に包み、お祝いと直接渡せなかったお詫びの言葉をメッセージカードに書いて添えます。
メッセージカードを添えれば相手に気持ちがより伝わるので、できれば必ずおこないたいですね。
結婚祝い金を贈るタイミングについて
結婚祝い金をご祝儀袋に包んで準備ができたのは良いのですが、贈るタイミングで悩む人がほとんどです。
きちんとマナーを守って結婚祝い金を用意しても、贈るタイミングを間違えてしまうと台無しになるので気をつけましょう。
具体的に結婚祝い金はいつ贈れば良いのか、出席と欠席の場合それぞれ見ていきましょう。
出席の場合
結婚式の招待状が届いて出席する場合のタイミングは、本来であれば式の1か月前くらいに相手の自宅に伺って直接渡すのが正式なマナーです。
日取りも大安や先勝など日柄の良いタイミングに合わせて設定し、お祝い事に相応しい対応をするのです。
最近では直接自宅に赴くというよりも、結婚式当日にご祝儀袋を持参することが増えています。
欠席の場合
結婚式の招待状をもらってはいるのに、欠席する時には、式の1〜2か月前に結婚祝い金を贈りましょう。
どんなに遅くても式の1週間前までには贈り、失礼のないようにします。
結婚式に招待されていない時のタイミングは少し違っていて、式を終えた後に贈るのがマナーです。
理由は招待されていないのに式よりも前に結婚祝い金を贈ると「どうして招待してくれなかったの?」という意味に取られてしまいます。
結婚式の後の結婚祝い金を贈る最適なタイミングは、式から2〜3週間後です。
ちょうど結婚式後の新婚旅行から帰ってきて、ホッとしているくらいの時期が良いタイミングでしょう。
結婚祝い金を贈るときの金額相場はいくら?
結婚祝い金を贈るときに気になるのは、一般的な金額相場やいくら包むのが失礼に当たらないのかということです。
結婚祝い金の金額相場は、3万円です。
3万円という金額の理由は「2で割ることがむずかしい」ことが挙げられます。
結婚は2人が夫婦というひとつの家族になるのに、ふたつに割れる数字だと縁起が悪いという印象からきているのです。
夫婦連名で結婚祝い金を贈る場合には、ふたりで5万円です。
最近では2で割れる数字でも「カップルは2人」という意味や経済的に厳しい事情も多く見られるため、特に問題ないともされているのです。
金額相場に関して言えば年配の人から見ると、まだまだマナー違反と取る人もいるので気をつけましょう。
4万円や9万円は「死、苦しい」などを連想させるため、縁起が悪いとされています。
日本では数字と語呂合わせを重要視されやすいので、ネガティブなイメージのある数字が含まれる金額には気をつけなければなりません。
2で割れない金額なら1万円で良いのでは?と思いますが、1万円は結婚式に出席がむずかしい場合の金額相場です。
結婚式に出席する場合には、相場の3万円を包んでおけば間違いはありません。
結婚祝い金を贈るメリットとは?
結婚祝い金を贈るメリットは、どのようなことが挙げられるのでしょうか。
新婚の2人の新しい門出をお祝いするためのお金なので、メリットがある方がうれしいものです。
具体的に結婚祝い金を贈るメリットについて、詳しく見ていきましょう。
プレゼントを選ばなくても良い
結婚祝い金以外の場合はプレゼントを贈るケースが多いですが、プレゼントとなると相手の趣味や好みを考えて選ばなくてはなりません。
贈る側が頭を悩ませることにもなるので、現金による結婚祝い金は簡単に贈れます贈る相手のことを良く知らなくても渡せるメリットのあるお祝いが、結婚祝い金なのです。
プレゼントが他の人と被らない
結婚祝い金は現金なので他の人と被っても、何も問題はありません。
プレゼントは他の人と内容が同じになる可能性があり、意外にリスクがあるのです。
贈られる側としても気を遣わずに、同じものをもらって困ることもないので現金が最適でしょう。
贈られた側も一番助かる
結婚をしたばかりというのは、新生活や結婚式をあげたことでお金が一気になくなる時期です。
現金であれば好きなものを購入できますし、支払いの足しにもできます。
結婚祝い金として現金で贈られた方が、贈られた方も一番助かってうれしいのです。
結婚祝い金の包み方はどうすればいい?
結婚祝い金は現金を包むだけでいいので、簡単に贈れるというイメージがあります。
結婚祝い金はシンプルなように見て、意外に守りたいマナーがたくさんあるのです。
具体的にどのように結婚祝い金を用意すれば良いのか、正しい包み方を見ていきましょう。
お金は新札を用意する
結婚祝い金の包み方として、包むお金には綺麗な新札を用意しましょう。
新札は銀行の窓口で交付してもらえるので、事前に準備しておくとスムーズです。
お札は肖像画の顔が上にきて、頭が左に向くようにします。
右から見て、正面を向いているように見える包み方が正解だと覚えておきましょう。
ご祝儀袋に表書きと名前を書く
結婚祝い金を包むのに使うご祝儀袋は、のしが付いたものを使用します。
ご祝儀袋の表書き上部には「寿」か旧字体の「壽」、下部には氏名を記入してください。
記入する時は濃い色の筆ペンや毛筆を使用しましょう。
夫婦連名の場合は右に夫の氏名、左に妻の名前のみを記入します。
水引きの結び方に注意する
結婚祝い金に使うご祝儀袋の水引きの結び方は、結婚は一度きりというお祝いの気持ちを込めて「結び切り」にします。
水引きの色は、紅白か金銀を選びましょう。
中袋に書く金額の書き方
用意した現金は中袋に入れてからご祝儀袋に包みますが、中袋には包んだ金額を記入します。
金額の書き方は、旧字体を使い「金参萬円」などと記入しましょう。
「成」は高額な金額を包んだ時に使用するため、3万円くらいなら不要です。
ご祝儀袋の正しい包み方
ご祝儀袋の正しい包み方を「たとう折り」といい、右開きになるように中袋を包みます。
左右を折りたたんだら上下を畳みますが、下が上に重なるように折っていきましょう。
下が上になることで幸せを取りこぼさないという意味合いになり、お祝い事に適した包み方を意味します。
反対に上を重ねてしまうと、お悔やみごとのための包み方になるので注意しましょう。
結婚祝い金の金額に合わせたご祝儀袋を選ぼう
結婚祝い金を包むご祝儀袋には、カジュアルなものから派手な飾りがついたものまでさまざまな種類があります。
どのようにご祝儀袋を選んだら良いのかというと、包む金額や贈る相手によって使い分けましょう。
結婚式を欠席する場合で1万円を包む時に華美なご祝儀袋を使うと、なんだか内側と外側のバランスがおかしくなってしまいます。
1万円の時はカジュアルなご祝儀袋にし、5万円以上は華美なご祝儀袋を使うなど使い分けるのがおすすめです。
気の知れた友人や家族に贈る場合には、派手なご祝儀袋に包んでも差し支えないでしょう。
包む金額や贈る相手によってご祝儀袋を使い分けることで、結婚祝い金をより喜んでもらえます。
まとめ
結婚祝い金を贈る際のタイミングや包む金額の相場、またお金はどのように包めば良いのかご紹介してきました。
結婚祝い金を贈るタイミングはご祝儀袋に包み、結婚式の1〜2ヶ月前に直接渡すのが本来のマナーです。
現代では結婚式当日にご祝儀袋を持参するのが一般的となっており、欠席の場合は現金書留で郵送します。