無事出産を終えたら、色々とやらなくてはならないことが出てきます。
出産内祝いの手配や、出生届の提出などは誰でも考えつきますが、
意外にきちんと考えていないのが、出産報告です。
出産はとても個人的なことですが、周りの人たちに少なからず影響を与えています。
パパやママのご両親は心配しながら、見守っているでしょうし、
ママの会社の上司や同僚は、妊娠中から配慮をしてくれたことでしょう。
そんな人たちに対しては、自分から出産報告をしたいものですが、
何の計画も立てずにいると、出産後の慌ただしさに紛れて報告したかった人にできなかった、などということがないとは限りません。
そんなことがないように、今回は出産報告について解説します。
出産したら、親族・会社・友人、関係別に報告が必要!
まず出産してすぐに報告が必要な人は限られています。
パパとママのご両親です。
ただ、一緒に産院にいる場合も多いでしょうから、 その場合は、報告は特に必要ないかも知れませんね。
ご両親以外の親族で一緒に住んでいる人、または妊娠中から何かと気にかけてくれたり、赤ちゃんを楽しみにしていた人がいる場合は、できる限り、早く連絡をして出産を報告しましょう。
目上の人なら、メールよりは電話の方が確実かも知れません。
メールは、時間を気にせずいつでも読んでもらえますが、そのよさが仇となって、メールが来たのに気付かなかったということもあり得ます。
ママが会社で産休をとっている場合は、会社にも連絡する必要があります。
最初に上司に報告してから、同僚一人ひとりに報告しましょう。
上司の面目を潰すことになりかねませんから、この順番は守ってくださいね。
同僚ならメールやラインで連絡をするのもよいかも知れません。
同僚と普段は友人のように仲良く付き合っている人もいるでしょうが、 仕事上では妊娠・出産を通じて負担をかけたことがあったかも知れません。
感謝の気持ちを含め、節度を持った礼儀正しい出産報告を心がけましょう。
出産報告に最適な時期は?早い方がよいの?
まだ産院に入院している間は、親族以外には急いで報告する必要はありません。
退院してからなら、ある程度体が回復して、精神状態も落ち着いていますから、 それからゆっくり報告しても大丈夫です。
会社に迷惑をかけているから、と会社にもすぐに報告したくなるかも知れませんが、退院してからでも全く問題はありません。
入院している間は、赤ちゃんのこと以外は、自分の体の回復を最優先に考えるようにしてください。
自覚がなくても産後すぐは体とともに心の状態が不安定になります。
これは特別なことではなくて、出産によりホルモンバランスが大幅に変わるために、誰にでも起こることです。
このようなときに無理をすることはありません。
出産を楽しみにしてくれていた友人たちとすぐにでも語り合いたいでしょうが、それはもっと後のお楽しみにとっておいてもよいでしょう。
ただし、同じ友人や同僚であっても、この人には報告してこの人にはしない、というのはよくありません。
自分だけ出産報告を聞いていなかった、と思うのは気持ちのよいものではありません。
報告するなら、一斉に報告をしましょう。
同じ理由で、出産をSNSで知るというのも、気持ちのよいものではありません。
出産についてSNSで取り上げるなら、出産報告が終わってからにするとよいでしょう。
そうすれば、友人の出産を、SNSを通じて知って、ショックを受けるということはなくなるはずです。
きちんと出産報告をするためには、事前に報告したい人を関係別にリストアップしておくとよいでしょう。
もしママの体調が優れなくなっても、リストアップさえしてあれば、パパとママで手分けして出産報告ができます。
報告漏れも防ぐことができるでしょう。
出産報告にはどのような情報が必要になるでしょうか。
まず当然ですが、出産した日時、そして母子ともに健康であるかどうかです。
これを知らせて、やっと周りの人も安心できます。
次に赤ちゃんの性別、(決まっていれば)名前です。
最近は名前のボーダーレス化が進み、名前からでは男女どちらかを判断できないこともあります。
周りの人が気まずい思いをしないように、性別と名前の読み方はきちんと知らせておきましょう。
それでもまだ余裕があるなら、赤ちゃんの体重などを知らせるのも楽しいですね。
聞いた人は「へ~、大きな赤ちゃんだな」などと想像して楽しむことができます。
年賀状で出産報告?はがきでする出産報告のメリットとは
親戚が遠方にいて、普段から親しいというほどでもないが、それなりに近況を伝えあっているという場合ははがきでの出産報告が便利です。
わざわざ出産報告のためだけにはがきを出さなくても、暑中見舞いや年賀状と兼ねて出すという方法もあります。
メールやライン、電話のやり取りよりも丁寧でありながら、はがきなら返事を出すのも出さないのも相手の自由です。
これは相手にとって親切な方法なのです。
はがきでも赤ちゃんの基本的な情報を知らせて、これからも今まで通りのお付き合いをお願いしておきましょう。
出産報告のはがきには、赤ちゃんの写真を使いたくなるでしょうが、相手のことを考えて、自分で大丈夫と思える人にだけ写真入りのはがきを贈るなどの配慮が必要です。
ただメールやラインでのやり取りが多くなった今、赤ちゃんの誕生を知らせるはがきは、人の心を明るくする便りとして喜んでくれる人もいます。
遠くの親戚に毎年年賀状を送っている、という人なら、赤ちゃん誕生をぜひ、はがきで報告してみてください。
出産報告はあっさりとするべき!その大切な理由とは
出産報告が誰にとっても嬉しい知らせかというと、そうではありません。
自分の周りにも不妊治療中の人や、赤ちゃんが欲しいけれど中々できないと悩んでいる人がいるかも知れません。
皆が妊娠すれば、必ず出産にたどり着くわけではありません。
ただそのような人が周りにいたとしても、その人にだけ出産報告をしないというのも、よくありません。
自分にだけ、隠していたと思われてしまうのではお互いに不幸になります。
赤ちゃんの性別や名前などの基本的な情報を伝えたら、後は出産後も以前と変わらないお付き合いをお願いするくらいの出産報告の方が誰からも好ましく思われるはずです。
本来出産報告というのは、過剰な幸せの押し売りをするものではありません。
そこを誤ってしまわないためにも、産院から退院して落ち着いた精神状態のときに報告するべきなのです。
世の中には色々な人がいる、これはいつでも変わらない事実なのです。
あまり考え過ぎもよくありませんが(何もできなくなってしまいますから)、頭の隅に、世の中には色々な人がいるという事実を置いておいてくださいね。
間違えないで!出産報告をする本当の理由!
メールやライン、電話、はがきと出産報告の方法には色々あります。
精一杯出産を報告したのですから、返事やお祝いのメッセージが欲しくなる人もいるでしょう。
世の中には出産報告をしたのに、返事をくれない人がいる、と不満を持つ人もいるようです。
ですが、返事やお祝いのメッセージはあくまでもおまけです。
妊娠して出産にこぎつけるまでには、多くの人の助けがあります。
また子育てをしていく上でも、多くの人から助けをもらわなくてはやっていけません。
その助けてくれた人たちに、おかげさまで無事に出産できましたと報告するのが、出産報告です。
パパやママのご両親に最初に報告するのも、ご両親が出産に向けて何かと心を砕き、パパやママを援助してくれているはずだからです。
それ以外の多くの友人・知人にとって、他人の出産は他人事にすぎません。
特に自分に出産経験がない人は、おめでとう以外に何といってよいのかわからない人もいます。
出産報告は、もし返事が来たらラッキーだな、くらいの気持ちでするべきです。
もし自分が出産報告の返事がもらえずに寂しい思いをしたら、 この先出産報告を聞いたときには、快くお祝いのメッセージを送れる人になってください。
まとめ
今回は出産報告について解説しました。
出産報告をするべきところが、いくつかあることがわかりましたね。
また、報告をする関係先により適した方法があることや、 報告をする上での注意点や心構えもお知らせしました。
せっかくの幸せな出産報告が、人の心を傷つけることがないよう気をつけてくださいね。
出産直後は心が不安定になるあまり、普段は気にならないことが気になったりします。
くれぐれも出産報告が心の負担にならないように、あらかじめ報告する相手をリストアップしたり、手分けして報告したりという方法も試してみてください。
出産報告は大切なことかも知れませんが、それが目的ではありません。
目的は赤ちゃんを元気に育てて、家族が幸せになることです。
出産報告はそのための1段階に過ぎません。
そのことを忘れないようにしてくださいね。