自分の身近な人が新しくお店を始める、または独立して事業を始めるときには、うれしいのと同時にワクワクしてきます。
この先もずっと、商売や事業がうまく行くように、お祝いをしてあげたいですね。
そんな人生の出発のときに贈られるのが開業祝いですが、実際にはどんなプレゼントが喜ばれるのか、ハッキリとわかっていない人がたくさんいます。
今回は開業祝いについて解説します。
おすすめのプレゼントや相場、のしやメッセージをどうしたらよいのかというマナーの問題について詳しくお知らせします。
きっと実際に開業祝いを贈るときに、役に立ちますから、ぜひ参考にしてください。
- 1. 1位「花」3千円~1万円までの開業祝いにおすすめ
- 2. 2位「観葉植物」5千円~1万円までの開業祝いにおすすめ
- 3. 3位「お酒」4千円~6千円までの開業祝いにおすすめ
- 4. 4位「お菓子の詰め合わせ」2千円~4千円までの開業祝いにおすすめ
- 5. 5位「名入りボールペン」3千円~6千円までの開業祝いにおすすめ
- 6. 【~500円ほど】低予算でも相手の役に立つプレゼントが贈れる!
- 7. 【1万円以上】ちょっと奮発して、親しい人の開業を応援したい!
- 8. 知らないとマナー違反?開業祝いの相場!
- 9. 開業祝いだから利用したい!カタログギフトはおすすめ!
- 10. 大切なスタートに水を差したくないから、タブーに気をつけたい!
- 11. 開業祝いの贈り方!マナーとメッセージが大切!
- 12. まとめ
1位「花」3千円~1万円までの開業祝いにおすすめ
商売や事業が新しく始まる開業のときは、なるべくにぎやかに、華やかにお祝いをしたいものです。
新しいお店や事務所を華やかに飾ってくれる花は、開業祝いのプレゼントにおすすめです。
贈る花の種類や量によって、値段が調節できるのも贈る側にとってはうれしいポイントです。
開業の日に直接相手に手渡しするなら、花束がおすすめです。
鉢植えの花は大きさの問題から、花屋さんが配送してくれることがほとんどですが、大切な開業の日に、わざわざ足を運んだ人から花束を手渡してもらえば、きっとその人の一生の思い出になるはずです。
花束なら、そこまで高額な値段にならないので、友人が開業した場合などに贈るとよいですね。
花束よりも長い間、飾って楽しめるのは鉢植えの花です。
鉢植えは根がついているため、幸せが根付くということで、開業祝いには縁起がよいと喜ばれます。
開業祝いにはコチョウランの鉢植えがおなじみですが、同じランの仲間でもオンシジュームならもっと気軽にプレゼントができます。
落ち着いた美しさのコチョウランに対して、オンシジュームはみずみずしい美しさを持っています。
贈る相手の雰囲気に合わせて、花をえらんであげるとよいですね。
2位「観葉植物」5千円~1万円までの開業祝いにおすすめ
華やかに咲いている花はいつかは枯れてしまいますが、観葉植物なら長い間、楽しむことができます。
インテリアの1部としてだけでなく、観葉植物にはリラックス効果や空気をきれいにする効果がありますから、これから仕事で忙しくなる人たちのためにもおすすめのプレゼントです。
しかも観葉植物には、縁起のよい花言葉を持つものが多いため、開業祝いのプレゼントにピッタリです。
幸福の木という名前で知られているドラセナ(花言葉は幸福)、金運を上げるというパキラ(花言葉は勝利)はもちろんですが、ミリオンバンブーは幸福・開運・長寿と完璧に近い花言葉を持っています。
どんな人でも出発のときには、先のことがわからずに不安を感じているものです。
いつも目にする観葉植物が縁起のよい花言葉を持っていれば、不安な気持ちが励まされるかもしれませんね。
職場で長く楽しんでもらうためには、日光が不足しても大丈夫で、寒さや乾燥に強い手入れの楽な観葉植物をえらんでください。先ほど紹介したドラセナやミリオンバンブーは日光の不足に強く、室内で育てるのが簡単だといわれています。
3位「お酒」4千円~6千円までの開業祝いにおすすめ
日本では昔から日本酒は神様にささげることもある、神聖なものでした。
そのためお祝いごとのときには、今でも日本酒が欠かせません。
開業祝いもおめでたいお祝いごとですから、日本酒のプレゼントはおすすめです。
日本酒なら開業祝いパーティーを行う場合に、その場で振る舞うこともできるため、贈られた人の役に立ちますね。
開業祝いのプレゼントなら、見るからにおめでたい角だるに詰められた日本酒がおすすめです。
角だるが置いてあると、それだけでお祝いの気分が盛り上がりますし、赤の色がおめでたく感じられる角だるから注がれる日本酒は、パーティーに出席する人たちの心を浮き立たせてくれるはずです。
たる酒といえば菰だるを忘れてはいけません。菰(こも)で巻いてあるたるに詰められた日本酒は、昔から神社に奉納されてきた縁起物です。
蔵元日の屋では、その日本酒の入った菰だるに名前を入れてもらえます。菰だるを見るだけでおめでたい気分が高まる上に、開業するお店や事業所の名前が入っていれば、きっと開業祝いパーティーも盛り上げるにちがいありません。
日本酒には好き嫌いがあるかもしれませんが、やはりお祝いのときには角だるや菰だるで、お祝いの気分を盛り上げましょう。
4位「お菓子の詰め合わせ」2千円~4千円までの開業祝いにおすすめ
開業前後は、どんな職種も忙しくなります。休憩のときにサッと食べられるお菓子の詰め合わせは、開業祝いのプレゼントにおすすめです。いつもより、来客が増えることも考えられますから、お茶菓子として出せるお菓子は喜ばれるに違いありません。
開業祝いのプレゼントには昔から食べられてきた定番のお菓子で、賞味期限が長く、個包装になっているものをえらぶとよいでしょう。
また多めの量のお菓子を贈る場合は、種類の違うものがいくつか入っていると、えらぶ楽しみがあってよいですね。
お菓子は種類が多くて、どれをえらべばよいのか迷ってしまう人もいるかもしれませんが、誰でも1度は口にしたことがあるヨックモック、モロゾフ、上野風月堂などのお菓子なら間違いありません。
また、縁起のよさからバウムクーヘンもおすすめのお菓子です。
バウムクーヘンは断面が木の年輪のようになっていることから、幸せが重なることの象徴だとされて、今でも結婚式などのお祝いごとに使われています。
フルーツで有名な銀座千疋屋では、果汁を混ぜ込んだフルーツクーヘンを販売しています。
果汁を混ぜ込んだバウムクーヘンはしっとりとしていて食べやすく、いちご、レモン、メロン、バナナの4つの味があり、えらぶ楽しみもあります。賞味期限も製造日から120日と長いので、安心してプレゼントできますね。
5位「名入りボールペン」3千円~6千円までの開業祝いにおすすめ
ボールペンは私たちにとって、今もっとも身近な筆記用具です。
それなのに使おうとしたときにボールペンがない、と慌てる人が多いのも事実です。
もらい物などで済まされることの多いボールペンは、使い心地が今一つのことが多いので、愛着がわきにくく、行方不明になりやすいのです。
これから開業してやって行こうとしている人が間に合わせのボールペンを使っているのでは困りますから、書きやすい上質なボールペンをプレゼントしましょう。
開業する人の名前や日付を入れることで、世界に一つだけのボールペンを作ることができますから、よい記念になるはずです。
書き心地のよいボールペンを使うと無理な力も入らず、ストレスが減りますし、1本のボールペンを使い続ける姿勢は、誠実で好感が持たれます。
万年筆のメーカーとして有名なパーカーのボールペンは高級感があって、開業祝いのプレゼントにピッタリですが、三菱鉛筆のジェットストリームのボールペンもおすすめです。
ジェットストリームは名前の通り、流れるように書け、なめらかな書き心地が楽しめます。
書いていてストレスがたまらない上に、字がうまく見えるために、書くことが楽しくなるはずです。
名入りボールペンは小さなプレゼントですが、小さいからこそいつまでも側に置いて愛用してもらえるでしょう。
【~500円ほど】低予算でも相手の役に立つプレゼントが贈れる!
大げさにしたくないし、相手に負担をかけたくないけれど、お祝いの気持ちだけは表したい場合は、500円ほどのささやかな開業祝いをプレゼントしましょう。これなら贈られる側はお返しの心配がないため、気軽に受け取ってもらえます。
お菓子の有名なメーカーでも、500円ほどで食べきりサイズのクッキーを販売しています。
開業の前後で忙しい人に、プレゼントすれば一休みするきっかけを作れるかもしれません。
同じ理由でコーヒーや紅茶の小さなセットもよいプレゼントになるはずです。
予算は少なくても、お店や事務所で役に立つプレゼントをしたいなら、食器用洗剤やハンドソープがおすすめです。
どんなお店や事務所にも給湯室にあたる場所があるものです。必ず食器用洗剤やハンドソープを使いますから、重宝されるはずです。
またどんな職種であっても、必ず使うのがトイレットペーパーやティッシュペーパーです。
開業祝いのプレゼントには似合わないと感じるかもしれませんが、自分の予算の範囲で精一杯相手の役に立つことを考えるのが、贈り物をするときには大切です。
トイレットペーパーやティッシュペーパーは、必ず役に立つ開業祝いになるはずです。
【1万円以上】ちょっと奮発して、親しい人の開業を応援したい!
相手が自分の親族である場合や、とても親しい関係の場合は開業祝いが1万円以上になることもあります。
豪華な開業祝いなら、やはりコチョウランの鉢植えがおすすめです。
コチョウランの名前は、花が蝶の形をしていることからつきましたが、幸運が飛んでくるという縁起のよい花言葉も持っています。
予算が増えればコチョウランの花の数が増えますから、新しいお店や事務所をより華やかにできます。
コチョウランも色によって印象が違います。贈る相手によってもえらぶ色は違ってきますが、開業祝いのプレゼントなら白い花びらと中心の唇弁が赤いリップ系といわれるものがおすすめです。
少しだけ赤い色が入ると、コチョウランが見るからにおめでたくなり、贈られた人の心に残るプレゼントになるでしょう。
観葉植物なら、背の高いものを贈ることができます。
10号サイズをえらべば、日本人の男性と同じくらいの高さですから、存在感があります。
毎日目に入る観葉植物は、贈られた人のよい記念になるはずです。
日本酒も1万円以上の予算なら、鏡開きができるミニたる酒セットが購入できます。たる酒に木づち、日本酒を配ることができるひしゃくとますがセットになっています。
たるの中の日本酒は来福という名前で縁起がよいですし、2升入りなので量は十分です。
開業記念パーティーで鏡開きができれば、盛り上がることは間違いないので、きっと喜ばれるプレゼントになるはずです。
1万円以上の開業祝いでにぎやかに、華やかに開業する人を応援してあげましょう。
知らないとマナー違反?開業祝いの相場!
開業祝いを贈るときに気になるのは相場ですが、これは相手との関係が親しいほど高額になると覚えておけばよいでしょう。
友人や知人であれば5千円から1万円ほどでも大丈夫ですが、家族ならもっと高額なお祝いを贈ります。
兄弟や姉妹の場合では2万円から3万円ほどが相場だといわれていますが、親子になるともっと高額な開業祝いを贈ります。
開業祝いは仕事上の関係でも贈る場合があります。1万円から3万円ほどが相場だといわれていますが、これも取引先との関係により、もっと高額なお祝いを贈ることがあります。
開業祝いの相場に絶対的な正解はありませんが、迷ってしまったら、相手との親しさを考えて金額を決めましょう。
金額を決めるときには、めったにないお祝いの機会だから、多少相場より高くてもよいという気持ちでいることが大切です。
開業祝いだから利用したい!カタログギフトはおすすめ!
相手の好みなどを考えると、開業祝いに何をプレゼントしたらよいのか悩んでしまいますね。
商品券などはよほど予算がないと、寂しいプレゼントになってしまいます。
そんなときはカタログギフトを利用しましょう。
カタログが価格別になっているため、こちらの予算の範囲で好みの品物をえらんでもらえますし、品物の値段が相手にハッキリとわかることもないので、贈る側としては安心していられます。
カタログギフトでは味気ないと思われるかもしれませんが、これから開業して新しいことを始める人に、必要なものを贈ってあげることが開業祝いでは大切です。
カタログギフトなら自分でえらんでもらうので、贈ったけれど使ってもらえなかったということはなくなるはずです。
これは贈る側と贈られる側の両方にとってのメリットです。
ぜひ、開業祝いにカタログギフトを利用して、喜んでもらってください。
もしどうしても気がひけるなら、心を込めたメッセージを添えるとよいでしょう。
開業をお祝いする言葉とともに、本当に必要なものをえらんで欲しいからカタログギフトを利用したことを伝えましょう。
大切なスタートに水を差したくないから、タブーに気をつけたい!
どんなお祝いごとにもタブーは付き物です。
開業祝いでも、これから始めることがうまく行くように縁起を担いでいるわけですから、タブーがあることは仕方がありません。
これから新しいことを始めるときに、火事は大敵ですから、火事を思わせる火に関係するプレゼントを贈ることはタブーです。
ライターや灰皿、キャンドルなどは別の機会に贈りましょう。
また、真っ赤な花は贈らない方が無難です。赤は火だけでなく、赤字を連想させるといわれています。
マットやスリッパなど、足の下になるものを贈るのは失礼だといわれていますし、くしやハンカチなどは縁起がよくないため、昔からあまりプレゼントには使われません。
不安な人はプレゼントを購入するときに、店員さんなどに相談してください。前もって開業祝いのプレゼントだと伝えておけば、店員さんはいろいろとアドバイスをしてくれるはずです。
せっかくだから開業する人には、晴れやかな気持ちでスタートを切って欲しいですね。ちょっとしたタブーで水を差すことのないように、注意が必要です。
開業祝いの贈り方!マナーとメッセージが大切!
普通のプレゼントとは違い、開業祝いには、贈るときにのし紙をかけます。
開業祝いにプレゼントを贈るときには、紅白のちょう結びの水引をえらびましょう。
表書きは「御開店御祝」、「御開院御祝」、「御開業御祝」など相手の職種に合わせて書いてください。
表書きの下には、誰からのお祝いかわかるように自分の名前を書くのを忘れないようにしましょう。
花や観葉植物の鉢植えには、立て札を立てます。「祝 御開店」、「祝 御開業」などと立て札に書くことでのし紙の代わりにします。
花の鉢植えなどは開業のときに飾ってあると、場を華やかにできますから、開業の1週間前から前日くらいまでに相手に届くように手配しましょう。
開業祝いを贈られる側も、準備で忙しいことが多いので、開業祝いを配送してもらう場合は、前もって送ってもよい日を確認すると親切ですね。
開業祝いを直接手渡しで贈るときは、自分の言葉でお祝いの気持ちを伝えることができますが、配送してもらう場合は、一言メッセージを添えると、丁寧な印象を与えます。メッセージを添えることで、一層うれしい開業祝いになるでしょう。
開業を祝う『おめでとう』がメッセージの主役ですが、それに『ますますのご発展をお祈りしております』や『今度遊びに伺いますので、よろしく』といった言葉を加えるとよいですね。
まとめ
今回は開業祝いについて解説しました。
開業祝いのプレゼントにふさわしい品物と相場、マナーやタブーについても詳しく説明したので、きっと実際に開業祝いを贈るときには役に立ちます。
新しい人生が始まる開業のときを見ていると、開業祝いを贈る側の人たちも勇気がもらえるはずです。
新しい人生を始める人に対して、お祝いや励ましだけでなく、勇気をもらったお礼の気持も込めて、すてきな開業祝いのプレゼントを贈ってくださいね。