安心の定番商品!
開業祝いを贈る場合、開業された方との親密度によって贈るものも悩んでしまいますよね。
そんな時の目安として、今回は開業祝いについてご紹介します。
相手との間柄での、お祝い金の相場やお祝いの贈り物には何がいいのか、渡す時期はいつ頃がいいのかなど参考にしてください。
開業と開店のちがいについて
ところで、開業と開店の違いについてご存知でしょうか?二つとも同じような意味ですが、ちょっとニュアンスが違います。
開業とは事業や商売を始めることをいいます。
商売を始めるにあたって、店舗を持った時には店舗を開くときに開店という言葉を使います。
開店とはお店を開いて営業することです。
事業を起こすわけではなく、お店を開くことですので、すでにあるお店でも開ける時に「9時から開店です」という言葉を使いますね。
開業では、開業して店舗を持てば、開店という言葉も使いますが、店舗を持たず、事務所を開いた場合は開店とは使わないですよね。
開業しましたと連絡を受けた時は、お店なのか事務所なのかの違いにも気をつけたいですね。
お祝いの品・お祝い金を渡す時期は?
開業祝いっていつ渡したらいいのでしょうか。
開業された日当日持参する方がいいのでしょうか。
悩みますよね。
品物がいいのか、お金がいいのか。
悩むと思います。
品物にしても、お金を包むにしても、金額はどれくらいがいいのか。
そういった疑問を少しでも和らげるように、1つずつ解説していきます。
お祝いの品の場合、いつ渡したらいいのかと悩むと思います。
開業した当日持参したほうがいいのか、それよりも、開業に合わせて届くようにした方がいいのか。
品物にもよりますが、お祝いの品やお祝い金は早い方が喜ばれます。
知らせを受けたらすぐに手配をして贈ります。
遅くとも開業1週間前には届くように贈るようにします。
開業してから聞いた場合は、1カ月くらいならお祝い金、お祝いの品などを持参します。
その時にメッセージを添えるのも忘れないように。
あまりにも開業してから日が立ってしまった場合は、1周年記念日などに合わせてお祝いをします。
先ほど品物にもよるといいましたが、お花を贈る場合は、開業日の前日または当日に届くように手配します。
先方を驚かせたいという気持ちもわかりますが、開業の前日、特に当日などは忙しいので、驚かせることはあきらめて、お花が届くことを事前に連絡しておくことをお勧めします。
また曜日にも気を配りたいですね。
昔から大安、仏滅など六曜というものがあります。
大安の日に結婚式を挙げたり、友引には葬式をしないなど、縁起を担ぐわけではないですが、お祝い事には不向きの日として仏滅が挙げられます。
そんなの今は気にしないよ。
と思われるかもしれませんが、今でも結婚式などは六曜に合わせて、大安の日に式を挙げたりを、大安が予約でいっぱいの場合は、別の吉日を選んでその日に予約を入れたりします。
開業も六曜などを気にする方は、大安に合わせているかもしれないですね。
前日にお花を贈る場合やお祝いの品が届くようにする時はちょっと注意した方がいいです。
大安の前日は仏滅の方が多いですから。
仏事以外は全部控えた方が日ですから、お祝いも控えた方がいいでしょう。
六曜を簡単に説明します。
カレンダーの数字の横などに小さい文字で書かれています。
大安:何事に対しても良い日
先勝:午前中が良い日、ただし午後2時から6時まではよくない時間なので避けましょう。
先負:午後が吉。ただし、勝負事や急用などは避けた方がいいでしょう。
赤口:あまりいい日ではありませんが、午前11時ころから午後1時ころまでならいいでしょう。
友引:朝は吉、昼は凶、夕は大吉。友引ということから友を引くと言われているので、葬式は慎みましょう。
仏滅:何事に対しても悪い日。ただし仏事は大丈夫です。
六曜の意味を知っていると、贈り物を送る日の目安になると思います。
大安の日が開業当日であれば、それに合わせて大安の日に届くように手配したり、間に合わないようならば、その日の良い時間帯に届くように手配するというちょっとした気配りもできますね。
お祝いの品
開業祝いで贈る品として、定番なのがお花です。
開業して店舗を開店するなら開店祝いとして大きなお花を贈ったり、事務所を開設するなら、事務所にあったお花を贈ったり、その規模にあったものを選べるお花はいつでも、贈り物として喜ばれるのではないでしょうか。
お花を贈る場合気をつけること
贈り物として定番なお花ですが、贈る花にも気をつけないといけないことがあります。
例えば、飲食店などを展開しようと開業されたお店に匂いのきつい花を贈るのはタブーです。
匂いがきつすぎると、お店で出す料理の味に影響します。
また、飾っているとはなびらがすぐに落ちてしまう花も、掃除の手間がかかり止めておいた方がいいですね。
その他にも花がポロっと落ちてしまう花は縁起が悪いですし、竹や笹など滅多に花が咲かないものも、成功しないと言っている感じがします。
菊などはきれいですが、お祝い事に贈るべきで はないですね。
色にも注意して、真っ赤な花も家事を連想させたり、赤字を連想させるのでやめた方が良いでしょう。
ただし、他の花の中に入っている場合は別です。
こうやって書くとじゃあどんな花を贈ったらいいの?ってまた迷ってしまいますよね。
そんな時には贈って喜ばれるお花を参考にしてください。
贈って喜ばれるお花は?
贈って喜ばれるお花の代表は、「胡蝶蘭」です。
胡蝶蘭は匂いもきつくないので、鉢植えで予算に合わせた大きさを選ぶことができます。
そのとき、立て札にメッセージを入れてもらうのもいいですね。
次にオススメなのは、「アレンジメント」いろんなお花でアレンジしてもらえば、予算が少なくても豪華に見えて、値段がわかりにくいので、知人に贈るには適しているでしょう。 そして、お店のオープンやオープニングパーティーなど外に飾れる「スタンド花」なども、元気が出る色合いにしてもらえば、目を引くこと間違いなしです。
それでも迷ったら、お花屋さんで相談しましょう。
お花屋さんは開業祝や開店祝などいろんなシーンのお花を扱っているので、良いアドバイスがもらえますよ。
その時は、どんな感じのお店なのか、開業した事務所の雰囲気はどんな感じか伝えてください、いろいろ教えてもらえるでしょう。
お花以外で喜ばれる贈り物は?
お花以外で喜ばれるのは、「カタログギフト」です。
予算内のカタログギフトを贈ってご自身で必要な物、欲しいものを選んでもらいます。
贈り物の予算の目安として、
- 普通の取引先の場合は1万円~3万円
- 重要な取引先の場合は3万円~5万円
- 知人の場合は5千円~1万円
- 親しい友人の場合は1万円~3万円
上記が一般的な相場になっています。
この予算の範囲のカタログギフトを贈って、他の方とお祝いがかぶったり、貰ってもちょっとうれしくないものを貰って、相手にお礼をいうときに気を遣わせてしまうより、自身が欲しいものを選んで喜んでもらうのが一番ですね。
カタログギフトは最近では冠婚葬祭でもよく使われています。
もし、相手に何が欲しいのか聞けるのであれば、早めに聞いてからそちらを贈れば喜ばれるでしょう。
現金以外では商品券などもよく贈られています。
必要なものを買ってもらえるようにと贈られているようです。
知人の場合は予算も少なく見積もっているので、カタログギフトの方がお金や商品券よりもよろこばれるかもしれません。
お付き合いの親密度でお祝い金は変わる?
お祝い金は相手とのお付き合いの程度によって、変わってきます。
下記に大体の目安を書いていますので、参考にしてください。
一般的にお祝い金を目上の方に贈るのは失礼にあたると言われますが、開業祝いの場合はこれには当たりません。
何かとお金のいる時ですので、逆に多めに包んでも構いません。
多めに包むことで、自分のお祝いしたいという気持ちを伝え、これからの関係性や信頼関係が築けるチャンスでもありますから、この機会を大いに活用することもできますね。
お祝いの目安
相手との親密度によって違いますので、目安として参考にしてください。
取引先でも普通の取引先と重要な取引先では金額が変わってきます。
普通の取引先の場合は1万円~3万円を重要な取引先の場合は3万円~5万円くらいを包みます。
知人の場合も同じで、知り合い程度でそこまで交流のない知人の場合は、5千円くらいが相場です。
逆に本当にいつも身近にいるような、親しい友人の場合は1万円くらいが相場になっています。
そして、開業するのは他人ばかりではありません。
親や子が開業することもありますよね。
その場合、3万円~5万円くらいになります。
また、兄弟姉妹の場合もあります。
その場合は親や子の時より金額が少なくなり、2万円~3万円となります。
他にも、親せきが開業する場合もあります。
親戚の場合は付き合いにもよりますし、親戚どうしの付き合いもあるでしょうから、先に連絡をとって相談したほうが良いでしょう。
目安としては1万円~5万円くらいです。
こうやって見ていくと、親や子、兄弟姉妹にまでお祝いするの?他人行儀だなと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?家族だからこそ、そばで応援していたことを伝えるためにも、お祝いという形で気持ちを伝えてください。
表書きはどうしたらいいの?
開業祝いに現金を包む場合は、紅白の蝶結びの水引を使います。
関西ではあわじ結びの水引でも大丈夫です。
表書きは
- 事務所などを開いた場合は「御開業御祝」
- お店を開いた場合は「御開店御祝」
- 病院などの施設を開いた場合は「御開院御祝」
と書きます。
文字数は「開業祝い」など4文字で書くのはNGです。
「御開業御祝」と5文字にしましょう。
名前を書く場合は
肩書を入れる場合は、中央に名前を書き、右上に小さめの文字で会社名を入れます。
3人以下での連名の場合は、中央を右とし、右から左に年長者順に書きます。
4人以上の場合は中央に名前を書き、左側に「外一同」と入れます。
名刺を貼り付ける場合は、名前を書かずに左下に名刺を貼り付けます。
相手の名前を入れる場合は、左上に書きます。
夫婦連名の場合は、中央にフルネームで夫の名前を、左側に妻の名前を書きます。
中袋の書き方…表書き袋の中央に少し大きめな文字で「金壱萬圓」と書き、漢数字「一、二、三」や算用数字「1、 2、3」は使いません。
使える数字の書き方
壱、弐、参、四、伍、六、七、八、九、拾、百、千、萬、圓 裏書き裏には住所と氏名を左側に書きます。
裏面に金額を書枠があれば、そこに金額を書きます。
その時は表面に金額は書きません。
お祝いの祝儀袋は袱紗に入れて渡します。
贈り物の時は、蝶結びの水引です。
表書きは開業した業種にもより書き方が異なります。
- お店を開いた場合は「御開店御祝」
- 事務所などを開いた場合は、「御開業御祝」
- 病院などの施設を開いた場合は、「御開院御祝」
と、それぞれ書きましょう。
名前の書き方は上記のお祝い袋と同じ書き方です。
お花を贈る場合は立て札がのしの代わりを務めます。
立て札に「祝 御開店」、「祝 御開業」、「祝 御開院」という立て札を使用します。
個人の場合は、立て札に個人の名前を書きます。
会社の場合は、立て札に会社名と、肩書もあれば肩書も書きます。
親しい友人などには一言カードも添えるのも心がこもっていいですね。
まとめ
お付き合いのある方の新しい門出を祝うのに、心を込めて贈るのが開業祝いです。
そのお相手は知人で会ったり親しい友人であったり、会社の取引先の方が独立して開業されたり、開業するのが親族だったりする場合もあります。
贈り物を贈るのにもマナーがあります。
今回書いているのは一般的な基本のマナーですので、お祝いするときは、もし慣例があるのであればそちらに沿うようにしてください。
会社どうしの付き合い方などでは、会社での慣例などがある場合もあるでしょう。
親族が開業した場合も、結婚式のようにご祝儀は〇〇万円など決まっているところもあります。
開業したりした場合も、親族と連絡を取り合って、親族間で話し合って決められた方が良いでしょう。