新築祝いを頂いた際、内祝いでお返しをする人も多いものです。でも、新居での生活に戸惑っている内にすっかり贈るのを忘れてしまった!!という事もあるかも知れません。そんな時は慌てずに対処したいものです。では、一体どのようにすれば良いのでしょうか?ここでは、新築内祝いが遅れた場合のアレコレについてご紹介します。
新築内祝いとはどんなもの?
新築祝いとは、家を新築した人に贈る御祝いです。
新築祝いを頂いた場合、基本的に贈り主を招き新居のお披露目パーティーなどを行います。でも、新築お披露目会は必ず開催できるものではありませんし、開催されても場所や都合が合わずに参加できないかも知れません。そんな時には、新築祝い贈り主に新築内祝いをお返しします。特に、近年のコロナ禍では、新築に誰かを招いてお祝いをするということもし辛くなっているため、内祝いで御礼をするのが最善といえます。
新築内祝いの定番商品は、キッチングッズです。マグカップやグラスなど、飲み物を入れられる物や、鍋、薬缶などが人気です。特に薬缶は、「家を焼かん」という意味があり非常に縁起が良いとされています。
一方、新地内祝いに縁起が悪いとされているものは、刃物やお茶類です。刃物は切れるイメージから「縁起が切れる」という意味に捉えられますし、お茶類は弔事を連想させるものです。そのため、なるべく避けるのが一般的なのですが、近年では贈る相手に合わせて希望があればどんな品物でも贈り合う形がとられています。
尚、新築内祝いに贈る品物の相場は、頂いた御祝いの半額から三分の一程です。親族などから高額を頂いた場合は、半額もお返しすることはできませんので、何度か新居に招きこまめな付き合いをすることでお返ししましょう。
新築内祝いが遅れた場合はどうしたらいいの?対処法は?
では、新築内祝いを贈る時期はいつなのでしょうか?
新築祝いをいただいてから余りに時間が経ち過ぎてしまうと、相手に失礼ですので新居に転居して2~3ヶ月以内には贈りましょう。早い分には構いません。
また、新築祝いを頂いたら速やかにお礼の連絡をします。お礼の連絡が無いと受け取ったかどうかが分からず相手が不安に感じてしまうため、必ず連絡を入れましょう。
もし、新築内祝いが遅れた場合には、対処法に迷うかも知れません。でも、遅れてしまっても、必ず贈るようにしましょう。一番良くないパターンは、遅れてしまったからと言って何もお返しをしないことです。お返しをしないことで非常識と捉えられ、ご縁が無くなってしまうかも知れません。それだけは避けたいところです。気付いた時点で即座に贈れるようにしましょう。尚、内祝が遅れる際には、必ず心からのお詫びをお伝えします。
内祝いが遅れた場合、どんなメッセージを添えたら良いの?
新築内祝いが遅れた場合、一体どのようなメッセージを添えれば良いのでしょうか?
通常の内祝いメッセージの最後に、遅れてしまったことのお詫びを添えるとスマートです。例えば、以下の様な形です。
「本来であれば、すぐに御礼を申し上げるべき所、新生活の慌しさに取り紛れてしまい、不本意ながら、遅くなってしまったこと、心よりお詫び致します。今後とも〇〇家一同をどうぞ宜しくお願い致します。」
「本来であれば、すぐに御礼を申し上げるべきところ、大変遅くなってしまったことを、心よりお詫び致します。」
このようなメッセージを通常の挨拶・御礼文に添えれば、相手も事情が分かりすっきりするでしょう。また、遅くなってしまったことを自覚している=常識的な人であると相手に印象付けることができます。この場合、手書きで書くとより一層気持ちが伝わります。目上の人にはもちろんですが、友人・知人・親族などの間柄でもお詫びのメッセージは付けるようにしましょう。
忘れる前にできるだけ準備をしておこう!!
新築内祝いを忘れないようにするためには、予め贈る品物の目星を付け、すぐに手配ができる状態にしておくと良いでしょう。新居に移り住んでから暫くの間は、新生活に慣れるまで思わぬ時間がかかることもあります。通勤時間の変化、近所付き合いの変化など、想像よりも大変な変化が沢山訪れます。そのため、御祝いを頂いてから探しはじめるのは、思いの外大変なのです。予めの準備が後々効果を発揮しますので、予算別に何パターンかを考えておきましょう。
また、新築内祝いが遅れたからといって、他の贈り物と一緒にしてしまうのは失礼にあたります。例えば、贈るのが遅れてしまって御中元や御歳暮の時期になったからといって御中元や御歳暮として贈るのはNGです。内祝はあくまでも内祝として贈るのがマナーなので、時期が同じでも分けて贈るべきです。内祝を贈る際には、御祝いに対しての御礼をきちんと添えておきましょう。
コロナが原因で遅れる場合は、相手に予め伝えておこう
コロナ禍では、感染防止対策から配送が遅れてしまったり、デパートなどお祝いの品物を手配する業者の臨時休業などで内祝の調達が遅れてしまうことが考えられます。その場合、電話などで遅れてしまう旨をお話しておくと安心です。相手によっては、コロナが感染拡大している地域、緊急事態宣言が発出している地域からの贈り物を受け取りたくないと感じることもありますので、状況が落ち着いてから贈った方が良い場合もあるのです。手渡しの場合も、自粛中に敢えて会う約束をしたくないという人も居ますので、両者で相談の上、時間・タイミングを決めるようにしましょう。
電話などで新築祝いの御礼をお伝えする際、コロナの影響で内祝いが遅くなる可能性があることを伝えておくと親切です。
このように、新築内祝いの発送が遅れてしまう際、品物を高価にした方が良いか?と迷う場合もあるでしょう。でも、あまり高価な物にしてしまうと相手が恐縮してしまいます。そのため、相場の範囲内で選ぶ事をおすすめします。
新居に御祝いの品物が送られても受け取れない場合は?
新居での生活が思わぬトラブルから延期になってしまうケースもあり得ます。予定していた日に入居できず、贈って頂いた新築祝いを受け取れない場合もあるでしょう。そんな時は、新築祝いを前の住居で受け取ることになるかも知れません。その際も、新築祝いを受け取った旨、新居への入居時期が遅れている旨などを電話などで話しておきましょう。詳しい事情は話さずとも、遅れている事実を話せば分かってもらえるはずです。また、その際に「新居への引っ越しが終わり次第、内祝を贈らせて頂きます」としておくと安心です。もしも、お披露目会を予定している場合は、その時期も遅くなりそうな旨を伝えておきましょう。
まとめ
新築内祝いが遅れた場合は、非常に焦るでしょう。でも、遅れたからといって贈るのを止めたり、忘れたままにするのはマナー違反です。きちんとお詫びの気持ちを添えて内祝いを贈りましょう。遅れたからといって高価な物を贈る必要はありません。
内祝の用意を忘れないようにする事が一番なのですが、コロナ禍では、商品選びから配送までに時間が掛かることも想定されます。そのため、新築祝いを頂きお礼の連絡をする際に、内祝いの発送が遅くなってしまうかも知れないことを一言伝えておくと安心です。