自宅などを新築することは、人生の中でも大きなイベントです。
親戚や友人などから、たくさんの新築祝いをいただく人もいるでしょう。
新築祝いをくださった人に、お返しの意味で新築内祝いを贈りますが、何をえらべばよいのか悩むことも多いですよね。
今回は新築内祝いについて解説します。
新築内祝いとして人気があっておすすめできるギフトを紹介します。
どうしても品物をえらべない場合にもよい方法がありますから、安心してくださいね。
新築内祝いの本当の意味!どんな人に贈るのか?
新築内祝いとは、もともと新築祝いをくださった人たちを新居に招いて、おもてなしをすることでした。
新築祝いをくださるのは、親しい間柄の人が多いため、新築内祝いで新居をじっくりと見てもらいました。
そのときにいただいた新築祝いを新居で使ったり、飾ったりして、お見せするのもおもてなしの1つでした。
でも、新築内祝いにどうしても都合が合わない、遠方で招かれても行けない、などの事情がある人に品物で新築内祝いを贈りました。
だから新居のお披露目を行うなら、お土産や記念品を渡すことはあっても、あらためて新築内祝いを贈る必要はありません。
新築祝いをくださった人を新居にお招きできないなら、新築内祝いのギフトを贈りましょう。
新築内祝いの相場はいただいたお祝いの半額から3分の1くらいだといわれていますから、その金額を目安に品物をえらんでください。
それ以上の金額をかけるのは、いただいたお祝いを突き返すことと同じで、相手に失礼だと思われてしまいます。
人気の新築内祝い!消え物って何?
新築内祝いとして人気があるのは、消え物と呼ばれる消耗品です。
食べ物や飲み物はたくさんあっても困らない人が多いため、喜んでもらえるギフトです。
中でも新築内祝いにおすすめなのは、お菓子です。
見た目が華やかで、食べやすいお菓子は、差し上げた相手の方がくつろぐための時間を作ってくれるでしょう。
お祝いの記念に差し上げるなら、縁起がよいバウムクーヘンなどをえらぶとよいでしょう。
バウムクーヘンは断面が木の年輪に見えるため、幸せが重なることを象徴するお菓子だといわれていますから、幸せのおすそ分けをする新築内祝いにはピッタリです。
レトルト食品の詰め合わせなども、手軽に食べられるために、さまざまな年代の人に喜ばれます。
年配の方の栄養補給におすすめですし、小さな子どもがいる方、仕事を持っている方にも重宝してもらえます。
新築内祝いが、新しい味を知るきっかけになると、贈る側にとってもうれしいですね。
飲み物ならスティックタイプのインスタントコーヒーの詰め合わせがおすすめです。
賞味期限が長く、常温で保存ができますし、何より軽いので気軽に持ち帰ってもらうことができます。
飲み飽きないように、何種類か入っているギフトセットをえらぶとよいでしょう。
小さな子どもがいる方には果汁100%のジュースのセット、年配の方には日本茶のセットなど、相手の方の家庭を考えて飲み物をえらぶとよいですね。
絶対に使うものを贈りたい!相手の家庭にピッタリの洗剤!
洗剤は、どの家庭でも使われている必需品です。
これも使うとなくなるため、消え物の仲間と考えられます。
育ち盛りの子どもがいる方なら、洗濯の回数が増えますから、汚れ落ちを重視した洗剤を多めに贈るとよいでしょう。
P&Gのアリエール、花王のアタック、ライオンのスーパーナノックスなどが代表的な洗剤です。普段自分が愛用している洗剤を贈るのもよいですね。
小さな赤ちゃんがいる方や手肌を大切にしている方なら、香料や着色料を使っていない、サラヤのヤシノミ洗剤のセットがおすすめです。
ギフトセットはかわいいピーターラビットのパッケージですから、洗濯が楽しくなるかもしれません。
また木村石鹸のSOMALIシリーズは洗濯用洗剤だけでなく、バス・トイレ・台所用洗剤も販売しています。
パッケージはシンプルでおしゃれですし、中身は石けんが原料の手肌と環境に優しい洗剤ですから、若い方から年配の方まで喜んでくれるはずです。
自分で買うと意外に重いのが洗剤ですから、新築内祝いのギフトとして贈れば、買い物の手間を省いてあげることにつながりますね。
使えばなくなってしまう洗剤も、相手の方の年代や家庭を考えて、それぞれに合うものを考えてください。
贈られた方は行き届いた心遣いを感じて、忘れられない新築内祝いになることでしょう。
伝統の習慣!新築内祝いに容れ物を贈る!
好みに合わないギフトを贈らないように、最近は使えばなくなる消え物を贈ることが多いのですが、新築内祝いだけは特別に後に残るものを贈る習慣があります。
家を大きな容れ物だと考え、それにちなんだグラスや茶わんなどの食器や、火に強いことから(火事を起こさないという縁起担ぎ)鍋やヤカンがよく贈られています。
自宅を新築した記念として、消え物だけではなく、たまには形が残るものを贈ってみましょう。
ただし形や材質を考えて、壊れにくいものをえらんでください。
薄くて高さがあるグラスなどは壊れるものだと考えて、新築内祝いにはえらばない方が無難です。
新築の記念の品がすぐに壊れてしまうのでは、受け取った人も気まずくなってしまいます。
フィンランドのブランド・イッタラのグラスは安定感のある、シンプルなデザインで、高い耐久性があるため、安心して使うことができます。
中でもカルティオシリーズは美しいガラスの色が生かされていて、毎日使っても飽きませんし、家庭の食洗器が使えます。
新築の記念の品を長い間、愛用してもらえれば、贈る側としてもうれしいですね。
鍋やヤカンを贈る場合は、それぞれの家庭の熱源を考える必要があります。
ガスとIHのどちらにも対応していると、安心して贈ることができますね。
熱の伝わり方がよく、軽くて使いやすいのはアルミ、保温性が高いのはステンレス、酸に強いほうろうなど、鍋やヤカンの材質にもそれぞれ長所がありますから、やはり相手の方の顔を思い浮かべながら、えらんであげましょう。
カタログギフトという方法!新築内祝いに困ったら、使ってみよう!
いただいたお祝いの金額によって、新築内祝いにかける金額が変わってくることや、さまざまな年代の人にお返しをすることを考えると、とても品物をえらべない、と考える人もいるでしょう。
そんなときには、カタログギフトが役に立ちます。
カタログは価格別になっていますから、こちらの予算の範囲で好きな品物をえらんでもらえます。
しかも価格は相手にはわからないようになっていますから、失礼にならないし、えらぶ人も気を遣わないで済みます。
あれこれと悩むよりは、カタログギフトを利用した方が、贈る側の心も軽くなるので、おすすめできます。
カタログギフトを利用することに消極的になってしまう場合は、心を込めたメッセージを添えるとよいでしょう。
新築祝いをいただいたお礼を伝え、これからも変わらないお付き合いをお願いしましょう。
そして本当に必要なものを贈りたいから、カタログギフトを贈ることを伝えれば、きっと心が通じるはずです。
メッセージを添えるときには、お返しという言葉を使わないように気を付けましょう。
お返しという言葉を見て、嫌な印象を持つ人もいます。お返しという言葉は義務感を表しているように感じられることがあるからです。
現在は、新築内祝いは新築祝いに対するお返しのようになっていますが、あくまでもいただいた新築祝いへのお礼であり、自宅などを新築した喜びをおすそ分けするためのものです。
自分でも義務だとは思わずに、楽しみながら新築内祝いのギフトをえらびましょう。
きっとその姿勢は、相手の方にもよい印象を与えるに違いありません。
まとめ
今回は人気の新築内祝いについて解説しました。
人気のある品物をいろいろと紹介しましたから、きっと実際の場面で役に立つでしょう。
もし本当に悩んでしまったら、カタログギフトを利用する方法もありますから、楽しみながら新築内祝いのギフトをえらんでください。
自宅などを新築して、新築内祝いのギフトをえらべるのは、とても幸せなことです。
その幸せを、周りの人たちにおすそ分けしてあげましょう。
新築内祝いはお祝いですから、贈るときには、のし紙をかけて、あらたまって贈ることも大切です。新居に引っ越しをしてから1~2カ月、新築の気分がなくならないうちに贈るようにしましょう。
心のこもった新築内祝いで、新居での生活を気持ちよくスタートさせてくださいね。