新築のお祝いは、人生の門出としても大切な節目ですね。ご家族と一緒に住む住宅はもちろんですが、新しいお店や会社の建物など、お付き合いの中で新築祝いを贈る機会も多いのではないでしょうか。
新築のお祝いは贈る相手によって金額の相場が変わってくるので、ある程度の知識を持っておくことが大切です。今回の記事では、新築祝いの相場を贈る相手別に詳しくご紹介していきます。具体的な例もまじえて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
新築祝いでよくある方法とは
まず最初に、新築祝いの方法をご紹介していきましょう。「新築祝いはお金を包むのでは?」と思われるかもしれませんが、贈る相手によっては品物をプレゼントしたり、お金とプレゼントの両方を贈るようにします。具体的な例としては、以下のような方法です。
- 相場の金額を新築祝いとして包む。
- 新築祝いとして援助金を渡す。
- お披露目会のお食事代程度の金額を新築祝いとして包み、お金とは別にプレゼントを用意する。
- 相場の金額を複数人で出し合い新築祝いを包む。
- 新築祝いとして相手が欲しいものをプレゼントする。
- 一般的な相場とは関係なく、周囲の人と話し合って決めた金額を包む。
あらためて具体的な例を見てみると、方法が多すぎて困ってしまいますね。実は、新築祝いはお金の相場だけではなく、次のような点も考慮されます。
- 親兄弟といった近しい親族間への新築祝い。
- 従兄弟や甥姪といった親戚への新築祝い。
- 幼馴染や親友への新築祝い。
- スポーツチームやママ友のサークル、勤め先の会社関係への新築祝い。
- 仕事の取引先関係への新築祝い。
新築祝いの相場は、贈る相手とのお付き合いの範囲や親密度によって変わります。相場の金額やあくまで目安程度にとどめておき、状況に合わせて新築祝いを用意してみましょう。
親子間での新築祝いの相場について
新築祝いを贈るケースとして、一番多いのは親子間ですよね。とくに親から子どもへのお祝いの場合、生前贈与も兼ねた新築祝いを贈ることもあります。親から子へ贈る新築祝いの相場の金額は約5万円〜10万円前後、子から親へ贈る新築祝いの相場が約3万円〜5万円前後です。
下記のようなケースの場合、「親子間での援助金が一切ない」ので、親子間で贈る新築祝いは相場の金額で問題ありません。
- 実家に一切頼らず自分で土地を購入し新築した。
- 実家がリフォームをしたが子どもからの援助の申し出を断った。
- 実家からの援助は受けず分譲マンションを購入した。
もし新築をする際に、親子間で援助や生前贈与などがあった場合には、新築祝いを贈らないこともあります。具体的な例としては、以下のようなケースです。
- 生前贈与で相続した土地に家を建てた。
- 助成金として実家のリフォーム費用を援助した。
- 二世帯住居で費用を親子で半分ずつにした。
助成金や援助の多くは、親子間で贈る相場の金額よりもはるかに多いお金が渡されます。助成金や援助で受け取ったお金を考慮したら、あらためて新築祝いのお金を包むことはほぼありません。もし助成金や援助をした上で、形式的にもきちんとしたいと考える時には、2~3万円を目安にしてプレゼントを贈ると良いでしょう。
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従兄弟・甥・姪といった親戚への新築祝いは周囲とよく相談して
新築祝いというと、実の親子や祖父母、兄弟間でのやりとりが多いので、従兄弟や甥っ子、姪っ子に対する新築祝いはちょっと悩んでしまいますよね。従兄弟や甥っ子、姪っ子といった親戚への新築祝いの場合、一般的な新築祝いの相場よりも注意をしなければならないのは、他の親戚とのバランスです。
例えば、可愛がっている甥っ子に新築祝いを5万円包んだとします。他の兄弟が甥っ子に対して3万円を包んだ場合、ご自分の兄弟関係が気まずくなったり、甥っ子を悩ませてしまうかも知れません。新築祝いを頂いた方は、暮らしが落ち着いた頃に新築内祝いをお返しします。新築内祝いの相場は頂いた金額のおおよそ3分の1ほどなので、お返しにも差が出てしまうのです。
ちなみに、一般的な相場では親戚への新築祝いの相場は約1万円〜3万円前後です。お披露目会にご招待されている時には、5000円〜1万円をお食事代として包み、別個に他の親戚とお金を出し合ってちょっと良い品物をプレゼントすることもあります。
「とくに仲が良いから」「とても可愛がっていたから」という理由で、相場よりも多い金額を包みたくなる人もいますが、他の親戚とのバランスが取れていないと逆に相手を困らせたり、親戚との関係がぎこちなくなるかも知れません。もし従兄弟や甥っ子、姪っ子といった親戚の新築祝いを用意する時には、兄弟や親戚同士で一度相談して金額を決めると良いでしょう。
会社関係の方への新築祝いを贈る場合
会社の同僚や上司、取引先の担当者といった会社関係者へのお祝いは、上下関係や普段のお付き合いの深さで多少の違いが出てきます。まずは同僚へ贈るケースから見ていきましょう。
会社の同僚への新築祝いは、基本となる相場が約5000円〜1万円前後です。一人で包む場合には相場を目安に考えれば良いですが、もし他の同僚と連名で送りたいという場合には、お祝いの金額が1万円〜2万円になるよう人数で割って集金しましょう。部署ごとに集めると新築内祝いもお返ししやすくなるので、特別親しくないのであれば連名で贈る方が良いでしょう。
会社の上司へ新築祝いを贈る場合には、現金やギフト券など金額がはっきりわかる新築祝いは避けるようにします。代わりに、上司や上司のご家族に喜んでいただけるギフトを用意しましょう。高級なお酒やグラス、ちょっと値段がするカトラリーなど、新居での生活が楽しくなるようなプレゼントを探すようにします。目安となる金額は1万円〜2万円です。同じ部署内の人に声をかけ、一人1000円からを目安にお金を出し合い、連名でプレゼントを用意しましょう。
会社の取引先でお付き合いのある人に新築祝いを贈る時には、個人で贈るよりも先にまず上司に相談します。プライベートでも仲良くなっていたとしても、会社の仕事を通してお付き合いしていますので、会社の名前で新築祝いを用意するかどうかお伺いを立てた方が良いでしょう。会社からのお祝いがあっても、個人名義でプレゼントなどを用意するとさらにベストです。5000円〜1万円を目安に、相手が喜ぶプレゼントを探してみましょう。
友人関係への新築祝いは距離感を見定めて
友人、知人関係への新築祝いは、どの程度のお付き合いをしているかによってお祝いの方法が変わるので悩みますよね。最近ではママ友同士のお付き合いにも難しさがあり、突然「○○さんの新築祝いだから出して!」と言われてびっくりするといったケースもあります。
まず最初に見定めないといけないのは、「友人とどの程度の関係にあるのか」という点です。実際に友人、知人関係に新築祝いを贈った人のケースを見ると、かなり親密度が高いことがわかります。
- 趣味のフットボールチーム仲間でいつも練習後に集まっているお宅が新築したので、お礼も兼ねてチーム全体でお金を出し合い新築祝いを贈った。
- 賃貸マンションの隣同士で助け合いながら子育てしていたママ友一家が新築を建て、ご招待頂いたので家族みんなで遊びに行き新築祝いを贈った。
- 小学校の頃から付き合いが続いている友人から仕事として建築を頼まれた。新居に引っ越した後あらためてお呼ばれされたので、個人的に新築祝いを用意して持って行った。
お互いの家を行き来しているほどの親密さであれば、新築祝いも贈りやすく受け取る側もお返しに困りません。友人なので、お金よりも「ご家族が喜ぶプレゼント」を選ぶことが多いようです。金額の目安としては約5000円〜1万円前後で、家にご招待されたときには新築祝いとは別に手土産を持参すると良いでしょう。
かなり親しい間柄の友人、知人に新築祝いを贈る場合、事前に欲しいものの候補をいくつか尋ね、候補の中から品物を選んでプレゼントする方法もあります。せっかくのお祝いなので、相手が欲しいものをプレゼントできたら素敵ですよね。相手との距離感や親密度を考えながら、お互いに負担にならない方法で新築祝いを選んでみましょう。
まとめ
新築祝いの相場について、贈る相手別に詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたか?金額の相場も大切ですが、新築祝いは相手との距離感や周囲とのバランスも考慮しなければなりません。ご紹介した新築祝いの相場を目安にして、何を贈ったら嬉しいのか、どのような方法なら相手の負担にならないのかなど、細かい部分に注意を払って新築祝いを贈るようにしましょう。