自宅の新築は、何回も経験できない人生の一大イベントです。
周りにそんな経験をしている人がいれば、心からお祝いをしてあげたいですね。
誰でも新築祝いのギフトは心を込めてえらぶでしょうが、忘れてはいけないのがお祝いのメッセージです。
友人や兄弟などの親しい間柄の人から仕事関係のお客様まで、新築祝いを贈る相手にはいろいろな人がいますが、どんな相手に対しても品物だけでなく、メッセージを添えることで喜びが倍増します。
今回は新築祝いに送るメッセージの書き方について、相手別に紹介していきます。
メッセージを添えて、より一層喜ばれる新築祝いを贈りましょう。
友人や兄弟なら、親しみのある書き方でメッセージを送ろう!
親しい友人や、気心の知れた兄弟なら、しゃべるように自然な言葉でメッセージを書きましょう。
絶対に必要なのは『新築おめでとう』の言葉ですが、それに『新しいおうちがうらやましい!』などの率直な自分の気持ちを書き加えてください。
相手の家族についてもよく知っているでしょうから、『子どもたちも大喜びだね』などと書くと一層親しみが増すでしょう。
率直な気持ちが入ったメッセージは、読む人を楽しくさせる効果があります。
最後は『今度遊びに行かせてね』、『おうちを見せて欲しいな』など、新しい生活が始まっても、変わらないお付き合いが続くのだと感じさせる言葉を書くとよいですね。
親しい相手には、メッセージカードを利用しましょう。
カードには長文を書かなくてもよいから、気楽に書こうと思えます。
文章が2、3行のカードなら宅配便に同封できるので、新築祝いのギフトと一緒に送ることができます。
宅配業者は文字数の多い手紙を扱えません。別に郵便で送るという一手間が必要ですから、カードが同封できれば、便利でうれしいですね。
普段友人や兄弟への連絡はスマホで行っている人も、新築祝いのときくらいは手書きのメッセージを送ってみましょう。人生に何回もない新築のよい記念になるし、慣れない生活が始まる人の心の支えになるはずです。
年長の親戚に新築祝い!メッセージで注意したい忌み言葉とは
目上の人へのお祝いのメッセージは、縦書きの便せんと封筒を使った封書というスタイルで送りましょう。
横書きは縦書きよりもカジュアルになるので、この場合は避けた方が無難でしょう。
便せんと封筒は、白い無地のものなら目上の人に安心して使うことができます。この機会に1セット用意しておくとよいでしょう。
友人や兄弟には、『新築をおめでとう』でよいですが、たとえ親戚でも年長の方へは『ご新築おめでとうございます』のように丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
宅配便などで新築祝いのギフトを送っている場合は、『別便でささやかなお祝いの品を送らせていただきました。ご笑納いただけましたら幸いです』などとお知らせすることも大切です。
こう書くことで宅配便を待つ心づもりができますから、相手にとってもありがたい一言ですね。
年長の方は、縁起を気にすることも多いので、手紙を書くときに注意をするのも気遣いの1つです。火事や家が傾くことを連想させる言葉をメッセージに使わないようにしましょう。
火、炎、燃える、崩れる、傾く、壊れるなどは縁起が悪い忌み言葉として、昔から新築祝いのときには使わないように注意されてきました。新築祝いのギフトとしても、キャンドルや灰皿など火に関係するものは縁起が悪いといわれています。
新築祝いには使いにくい言葉ばかりですから、使ってしまう心配はそれほどありませんが、忌み言葉というものがあることを覚えておいてくださいね。
はがきで新築祝いのメッセージ!目上の人には失礼?
はがきは文章が人の目に触れてしまうことから、封書に比べて略式だと考えられています。
最近は目上の人にはがきを送ることに関してうるさくありません。
年賀状や暑中見舞いは目上の人に対しても、はがきで済ませるのが普通のことになっていますが、新築祝いは人生の一大イベントです。
目上の人に、はがきでお祝いのメッセージを送るのはやめた方がよいでしょう。
でも、小さな頃からかわいがってもらった思い出のある親戚なら例外かもしれません。
手元に便せんがない、または便せんに書こうと思うと気後れしてしまうなどの事情がある場合でも、お祝いのメッセージを送らないよりは、はがきを使った方がよいからです。
年長の人にはがきでメッセージを伝える場合は、相手との関係性を考えてからにしましょう。
もちろん自分と同年代の友人や兄弟へのメッセージとしてなら、はがきはおすすめできます。カードよりも長い文章が書けますから、お祝いの気持ちを伝えやすくなりますし、受け取る人にとってもよい記念になるでしょう。
仕事のお客様に新築祝いのメッセージ!書き方は丁寧に!
仕事の関係でお客様に、新築をお祝いするメッセージを送る場合があります。
お客様には、あくまでも丁寧な文章を心がけましょう。
新築を祝う言葉も、『ご新築誠におめでとうございます』や『ご新居の完成、心よりお祝い申し上げます』のように年長の親戚に対しての言葉に比べても、さらにあらたまった言葉を使います。
あまり立ち入ったことは書かずに、文章は『みなさまのご健勝とご多幸をお祈り致しております』のような一文で終わるとよいでしょう。
決まりきった文章ですが、礼儀を守って、馴れ馴れしくならずにお客様との一線を保っている姿勢は好ましいものです。
お客様へのメッセージは長文になることは少ないため、電報を使うのも1つの方法です。
電報は電話やネットで申し込みができて手軽な上、配送もスピーディーでタイミングを逃しません。
従来からある文章だけの電報に加えて、現在は生花やプリザーブドフラワーがセットになっているものがあるので、新築祝いにはピッタリです。
もしお客様が新居のお披露目を行うことがわかっているなら、その場にお祝いのメッセージと花束を送ることができますから、場を盛り上げることができますね。
新築祝いに心のこもった文章を!手書き文字がうれしい!
自分で新築祝いに送るメッセージを書く場合、文例を見て参考にしたいと考えている人も多いでしょう。確かにネットでは【新築祝い メッセージ】で検索するとたくさんの文例を見ることができます。
相手に失礼にならないように気を配っている人ほど、お手本の通りにメッセージを書きたいかもしれませんね。でも、それでは本当のメッセージとはいえません。
確かに目上の人に手紙を書くときには、形式が大切です。
例えば頭語と結語(拝啓・敬具など)、時候のあいさつ(盛夏の候など)が必要ですが、文例を写すだけでは、上辺だけのメッセージだと思われてしまいます。
相手にお祝いの気持ちを伝えるために、一番よいのは自分の言葉で書くことです。
文例を参考にしながら、自分なりに書けるところはないかと常に考えてメッセージを書いてください。
メッセージは内容だけでなく、字の書き方も重要です。
字に自信がなくても、丁寧に読みやすい字を心がければ大丈夫です。
読みやすい字を書くコツは、ゆっくりと時間をかけて書くことです。何かをしながら、または急いで書いてしまおうと思わないでください。
丁寧に一文字ずつ書かれたメッセージなら、どんな人が読んでも心があたたまるはずです。
自信を持ってメッセージを送るために!気をつけたいこととは
手書きのメッセージには、筆記用具も大切です。
おすすめは万年筆です。インクは黒かブルーブラックがよいでしょう。
最近はボールペンを使うことも失礼ではありませんが、書く紙によってはボールペンの字が美しく見えないことがあります。ボールペンを使うなら、よく書き味を確かめてからにしましょう。
水性インクのものを使うと、書きやすくて字がきれいに見えますよ。
大切なお祝いのメッセージを伝えるためのカード、封書、はがき、電報は真剣にえらびましょう。心をこめてえらんだものなら、自信を持って送ることができます。
メッセージを送るためには、タイミングも大切です。
新居に招待されている場合には、その場でギフトと一緒に渡すとよいでしょう。
そうでない場合は、新居の完成から1カ月から2カ月を目安にします。新築の喜びが冷めないうちに送れるとよいですね。
まとめ
今回は新築祝いに送るメッセージの書き方を解説してきました。
相手との関係によって書き方は違うことがわかりました。またメッセージの内容だけでなく、伝える方法や字の書き方など、大切なことがいくつもあることがわかりました。
カード、封書、はがき、電報など相手によってぴったりな方法をえらぶと、メッセージの内容もより伝わりやすくなるでしょう。
どんな方法をえらぶとしても、心を込めてメッセージを送ってください。
人生の一大イベントである新築祝いに、きっと手書きのメッセージは大切な記念になるはずです。新築祝いを贈るなら、ぜひメッセージを添えてくださいね。