家を新築して、家財道具などもようやく落ち着きひと段落した頃、忘れてはいけないのがお披露目会です。新築祝いをいろいろな人からいただいた人も多いことでしょう。お披露目会をしたいけれど、どうやって行えばいいのか?よく分からない人が大半です。今回は、新築祝いで人を家に招くときに、これだけはやっておきたい!気をつけるべきことなどをお伝えします。
日取りや人数の決め方
まず決めるべきことは、いつ、自宅に人を招くか?一度にまとめて招待するのか?小分けにして招待するのか?についてです。できれば一度で済ませてしまいたい、と多忙の人ならば思うかもしれませんが、招待される側の気持ちのなって考えてみましょう。
話をしたこともない、もしかしたら会ったこともない親戚と、会社の同僚などが同じ空間で過ごすのは、お互いに気を遣ってしまうのではないでしょうか?「お披露目会に呼ばれて行ってみたけれど、ちょっと居づらくて…」なんて思われてしまうかもしれません。
できれば、親・兄弟・親戚を同じ日に、会社の同僚は会社に同僚だけ、友人は友人だけと招かれた人が変に気を遣うことのないように小分けにして招待しましょう。
次に人を招くのをいつに設定するのかについてです。新居に引っ越しをしたら遅くても2カ月以内に設定します。自分たちの休みの日で、かつ、招かれる相手も休みをとれる日で設定することが大切な配慮といえます。
一般的には土日などの休日の昼間を設定することが多いようですが、土日が仕事の方もいらっしゃるので、招く方の休みの日の昼間を設定するように心がけましょう。
また、お披露目会ではおもてなしとして料理を用意します。招かれた人が料理を楽しむためにも、昼食前の11時位に設定すれば、招かれた人がひと通り、部屋の中などを案内してもらい落ち着いた頃がちょうど昼食の時間にあたります。
招待される方の中には、六曜を気にする方もいるかもしれませんので、自分たちのできる範囲で、大安もしくは友引の日を選べるとさらによいでしょう。
招待状を用意する
人をお招きする際に、「〇月〇日の〇時にお披露目会をするからきてね。」と、つい口伝えで済ませてしまいがちですが、「ん?この前お披露目会の日時を伝えられたけど、いつだったかな?」と招待された人も、つい忘れてしまうこともあるので、新築祝いで人をお招きする際には、招待状を用意したいものですね。
招待状には、お披露目会を行う日時・自宅の住所はもちろんのこと、自宅付近の地図や最寄り駅から自宅までのアクセス方法を書いておくと、招待された人もスムーズに自宅までたどり着けます。ほかにも、電話番号を書いておけば、自宅にくるまでに聞きたいことがある・どうしても場所が把握できない…などの時にも役立ちます。
招待状を渡すタイミングは、お披露目会の2週間以内となると多忙な人はもちろんのこと、ほとんどの人があまりに急なこと過ぎて困惑してしまうかもしれません。ほかの予定などが入っている人も多いので、遅くてもお披露目会の1カ月前までには渡せるように、前もって準備しておくとよいでしょう。
招待状の渡し方は、気心のしれた親しい間柄の友人や同僚であれば手渡しに、なかなか会うことのない人であれば郵送で送ってみてはいかがでしょうか。口伝えで言われるのとは違い、味わいのある招待状は招待される側もうれしく感じることが多いようです。
おもてなしの食事はどうする?
新築祝いをいただいた方を家の招待した場合、基本的には自宅に招いて食事などを振る舞うことでお返しとし、別で新築内祝いを用意する必要はありません。よって、おもてなしの際の食事を用意するべきでしょう。
食事を用意する時、「あまり高いものだと遠慮するかも…」と思ってしまうかもしれませんが、お披露目会に安い料理を出すべきではありません。招かれた人が「おっ!」と目をひくような、比較的高めの食材などを使った料理を用意します。
招待する人数が多すぎる・自分自身が多忙すぎて料理を作る時間がないなど、ご家庭の事情があり手づくりの料理を用意できない場合は、お寿司・仕出し弁当などのデリバリーを利用することも問題ありませんが、デリバリーの際も豪華な料理を選ぶように心がけましょう。
また、用意する料理を一人分ずつ用意する場合は問題ありませんが、盛りつけ料理であれば、招待する人数分以上の量を用意すると、食べる方も気兼ねなく料理に手を伸ばせます。ギリギリの量を用意してしまうと、「食べたいけれど、他の人の分が足りないかも…」と気を遣った食べ方になるので、注意したいところです。
用意する料理を誰が負担するかについては、招待する側が新築祝いのお返しを兼ねて家に招いているので、全ての費用を招待する側が用意します。
部屋をお披露目する上で気をつけたいポイント
「人を家に招いたら、どこまで案内すべきなのだろう?」と悩んでしまいます。
できれば、寝室などのあまり人には見られたくない空間においては案内する必要はありません。自分たちの差し支えのない・見せてもかまわない部分だけのお披露目で十分です。ただし、気心の知れた親・兄弟・友人などで見せても全然構わないと感じる間柄の人には全てを案内してもよいでしょう。
つぎにこれだけは配慮しておきたい点は、新築祝いでいただいた物は必ずお披露目会には目につくところに飾っておくことです。新築祝いを贈った方の気持ちとしては「新居で使ってくれているかな?」と淡い気持ちを抱いているものです。
なかには、自分の趣味に合わないものを贈られることもあるかもしれません。普段はしまっておいても構いませんが、せめてお披露目会の日や贈ってくれた人がくる日だけは、贈ってくれた人の思いをくんで、飾ることを忘れないようにしてください。「あ!ちゃんと使ってくれているのね!」と自分の贈り物を目にした人は気持ちよく過ごせます。
また、特に冬場などの脱ぎ着をするような時期には、招かれた人が玄関先でコートや帽子などを置けるように、洋服掛けを用意するなどの心遣いも喜ばれます。
トイレなどの場所も、はじめに案内した上で「トイレに行きたい時には遠慮なく使ってね」と一言、声をかけておけばそっといつでも行けるので有難いですね。
欠席した人or招待していない人への対応
どうしても日程がどうしても合わずに欠席した人へ、もしくは、お披露目会に招待していなかったのに新築祝いをいただいた人へは「新築内祝い」を用意しましょう。
「新築内祝い」の目安としては、いただいた物の1/3~1/2程度の物を用意します。なんとなく検討で金額を想定するのではなく、店頭やネットなどできちんと金額を調べて、相応の金額分の品物を選びます。
「新築内祝い」で人気の高いのが、タオルのように何枚家にあっても困らない物・普段自分で買うにはちょっとためらうようなおしゃれな洗剤などが喜ばれます。ほかにも、賞味期限の長いお菓子などが人気です。
「新築内祝い」の品物には、必ずのしを貼るように心がけましょう。紅白や金銀の蝶結びの水引は、上の部分に「新築内祝」と書き、下の部分に贈り主の姓を書きます。「新築内祝い」を渡すタイミングは、お披露目会に欠席した方の場合、お披露目会の後できれば早めに、また招待していなかった人への場合、いただいてから1カ月以内にはお渡しするように気をつけましょう。
できれば手渡しするのが一番ですが、遠方に住んでいるなど手渡しできる状況にない場合などは、配送にて送ります。配送にてお送りする際には、必ずお礼の手紙を添えるように心がけましょう。
まとめ
新しい家に人を招くときには、招待された人たちが心地よく過ごせることがなによりも大切なことといえます。「せっかくお披露目会に行ったのだけど、居心地が悪かった」なんて思われては、お互いにガッカリしてしまいますよね。
お招きした人全てに配慮をできるだけの人数を設定して、少しでも心地よく過ごしてもらえるよう、心遣いを忘れずにいてください。「また次も遊びに行きたい」と思われるようなすてきなお披露目会を行えるように、今回、いくつかのポイントをご紹介しましたので、参考にしながら自分たちなりに楽しいお披露目会を演出してください。