出産祝いとは、名前の通り赤ちゃんが生まれてきたことのお祝いとしてお金やプレゼントを贈る伝統です。
また、お母さんに対して無事に出産を終えたねぎらいという意味合いでも使われます。
では、そのような意味を持つ出産祝いですが、何を贈れば良いのでしょうか。
特に兄弟に贈るとなると身内だからこそ、贈るものには慎重になってしまいますよね。
そこで今回は出産祝いを兄弟に贈るときに気をつけたいマナーや、おすすめのプレゼントなどについてまとめてみました。
このサイトを読んで、新しい命を迎えた兄弟のご家族に喜んでもらえるような出産祝いを贈るようにしましょう。
出産祝いを贈る時期は?
兄弟のご家族で妊娠がわかった場合、本人や親などからあらかじめ連絡をもらうことも多いかと思います。
出産は予定の日より早まったりする可能性もあるので、連絡をもらったら余裕を持って準備をしておくようにしましょう。
また、出産は病気ではありませんが、命に関わることもありえます。
出産祝いを贈るタイミングは、必ず母子ともに健康であるかの確認をし、連絡を取ってから訪れるように配慮しましょう。
出産祝いは退院後10日から1ヶ月後くらいに贈りましょう。
兄弟の出産の報告は、親族などからある程度早く連絡がくるかもしれませんが、出産後のお母さんは体力的にも精神的にも疲れていますし、何かと手続きもあり忙しい時期でもあります。
少なくとも退院後10日程度はあけてから出産祝いを贈るようにしましょう。
また、訪問する前には電話やメールなどで会う日の希望日を聞いておくなどといった細やかな心遣いができたら素敵ですね。
母子ともに健康であるかといった、体調の確認とお祝いの言葉も忘れずに伝えるようにしましょう。
逆に多忙や遠方などの理由により直接出産祝いを贈り届けに行けない場合もあるかと思います。
そのようなときには、出産祝いを郵送で贈ることも考えましょう。
お祝いの言葉だけでも先に電話や手紙などで伝えておくと喜ばれるかもしれませんね。
兄弟に贈るのにおすすめの出産祝いとは
人生であまり贈る機会の多くない兄弟への出産祝いは、何を贈るべきか悩みますよね。
そこで、ここでは兄弟に贈るのにおすすめの出産祝いをいくつかご紹介します。
出産祝いの定番といったらおもちゃや絵本、ベビー服などのグッズですよね。
おもちゃや絵本などはいくつあっても嬉しいものですし、特別好みやセンスも問われないため、比較的贈る側も気兼ねなく用意することができると思います。
ベビー服は、性別による色の違いもありますし難易度は上がるとは思いますが、しっかりとリサーチをしておけば喜ばれるかと思います。
また、今回出産祝いを贈るのが2人以降の場合には、1人目の子のときに贈ったプレゼントと色違いなどで用意するとお揃いになって喜ばれるかもしれませんね。
おむつケーキなどといった見た目も華やかで、かつ消耗品なものも保管場所に困らず良いと思います。
それでもどうしても迷った場合には、ギフトカードや商品券などはいかがでしょうか。
現金はなんだか味気なくて嫌だな、という場合でももらう側も気を使うことなく喜んでもらえるかと思います。
また、結婚祝いのお返しの定番であるカタログギフトも、贈る相手の好みに合わせる必要がなく先方が自身で欲しいものを選ぶことができるためおすすめです。
贈る相手のご家族のことをよく考えて喜んでもらえるものを贈れると良いですね。
お金はどのくらいかけるのが一般的?
兄弟に贈る出産祝いは、かしこまりすぎてもなんだか恥ずかしいし、ちょうど良い塩梅で用意するのが難しいですよね。
でもせっかくの兄弟への出産祝いは、なにか印象に残るものを贈りたい気持ちもあるかと思います。
そこで、ここでは兄弟に贈る出産祝いの相場金額をおさえておきましょう。
兄弟といっても、年齢や結婚の有無など自分の立場によって金額の相場は変わります。
学生などの場合では、自分の無理のない範囲で5千円ほどを目安に用意するようにしましょう。
出産祝いを贈る兄弟とどのくらい年が離れているか、などによっても相場は変化します。
20代や30代では1万円〜2万円程度が相場であるといえます。
40代以降になると、3万円ほど出せると良いですね。
ただ、金額が大きすぎても相手が気を使ってしまう可能性があるので、無理せず5千円〜3万円程度で出産祝いを用意すると良いでしょう。
義理の兄弟へ贈る出産祝いの場合はパートナーとよく相談してから決めてくださいね。
また、もうすでに1人目がおり、出産祝いを贈るのが2度目の場合は、前回より少ない額で贈ると差をつけてしまいあまりよくありません。
プレゼントならば多少の誤差は問題ありませんが、現金で贈るときには必ず同じ金額で贈るようにしましょう。
生まれてきた子が双子の場合は1.5倍から2倍程度で予算を考えるのが良いですね。
出産祝いはギフト?現金?
兄弟に贈る出産祝いは、近しいからこそ何を贈ったら喜ばれるのか迷ってしまいますよね。
自分たちで必要なものを必要なときに買うことができる現金もいいですし、より気持ちがダイレクトに伝わりやすい、プレゼントも威力的ですよね。
出産祝いをどちらにするか迷っている人に向けてそれぞれのメリットやデメリットをまとめました。
現金のメリットは何と言っても好みを選ばずに使える、使い勝手の良さですよね。
先ほどにも述べたように、本当に必要だと思うものに自分自身で使えるというのが利点ではないでしょうか。
また、現金に少々味気なさや生々しさを感じる場合は、ギフト券や商品券などに変えて贈るというのも、受け取る相手が気を使わず、いいかもしれませんね。
ギフト券や商品券はデパートなどのものが定番ですが、セブン&アイ共通商品券やアマゾンなどのギフトカードなども最近では増えてきているようですよ。
対して、プレゼントは、何より時間をかけて選ぶことによって気持ちが伝わりやすいという魅力があります。
遠方に住んでいて直接渡しに行けないという場合でも現金よりは郵送しやすく、形に残るという点でも喜ばれるかもしれません。
しかし、逆に相手の好みに合わないものを贈ると保管する場所にも困りますので注意が必要です。
もしプレゼントにする場合は、あらかじめ好みや必要なもの、リクエストを確認しておくとよいかと思いますよ。
出産祝いを贈るときに気をつけたいNGマナー
出産祝いとして現金を渡す場合は、お祝い事なので新札を揃えて贈るのがマナーとされています。
もし家に新札がなかったときには、必ず銀行などで用意するようにしましょう。
用意した新札は、表がご祝儀袋の内袋の表側と合うように向きを揃えて入れるようにしましょう。
また、現金を入れるご祝儀袋には名前を書くということも忘れないようにしてくださいね。
そのとき、出産祝いは慶事なので濃い墨で書くようにしましょう。
毛筆がない場合には筆ペンでも構いませんが、薄墨で送ることのないように気をつけましょう。
また、プレゼントならば多少の差額は仕方ありませんが、現金で出産祝いを贈る場合は、1人目と2人目で金額が違うことのないようにしましょう。
受け取る側は、子供によって差をつけられたと感じて気分を害する可能性があります。
そのため、このようなお祝いの機会があったときには何を贈ったかをメモしておくと次回以降渡すときの目安になっておすすめですよ。
対して、プレゼントを出産祝いとして贈る場合には「4」と「9」の数字に注意するようにしましょう。
「死」と「苦」を意味し、どちらも縁起の悪い数字として避けるべき数です。
詰め合わせ等のものを贈る場合には個数に気をつけて包むようにしましょう。
加えてもっと具体的なものでいうと、包丁などの刃物やハンカチも控えた方が良いと言われています。
包丁は「縁を切る」という意味が、ハンカチは涙を拭うという意味で「別れ」を連想されるということからお祝い事にはふさわしくないとされています。
日本茶も弔事に使われるイメージが強いため避けたほうが良いでしょう。
最近では気にしない人も多いかとは思いますが、特別リクエストがあったときを除いては、やはり控えた方が無難だといえます。
まとめ
今回は兄弟に出産祝いを贈るときに気をつけたいマナーについて紹介しました。
人生でそんなに贈る機会の多くない兄弟への出産祝いは、身内だからこそ、慎重になってしまいますよね。
いざ贈るとなると、贈る時期やギフトマナーなど注意することも多く、戸惑ってしまう気持ちもよくわかります。
しかしながら、出産祝いは赤ちゃんが無事に生まれてくれたお祝いや、出産後のお母さんに対するねぎらいなどを意味するとても大切なものです。
少しでもそのような気持ちがきちんと伝わるように、マナーを守って細やかな心遣いや思いやりができたら良いですね。
新しい命を迎えた兄弟のご家族に喜んでもらえるような出産祝いを贈るように心掛けましょう。