出産祝いを贈るときにはいつ渡せばいいのか、産まれる前に用意しても良いものなのか迷うことがあります。
ときには「お祝いはいらないからね!」と言われてしまうこともあるので、余計に悩みますよね。
出産祝いに関するマナーについては、知っているようで詳しいことは把握しきれていない人が多いのです。
お互いに気持ちよく出産祝いができるように、お祝いのマナーをきちんとおさらいしておきましょう。
今回は出産祝いのマナーとしていらない場合や産まれる前は大丈夫なのか、いつお祝いするのが正しいのかをご紹介していきます。
出産祝いはいつもらうのが嬉しい?
出産祝いは近しい人が出産をしたら用意しますが、まずは無事に出産が済んだかどうかを確認しましょう。
赤ちゃんが何事もなく誕生したときに送るというのが、出産祝いの大前提なのです。
近しい間柄なら、出産後に報告の連絡が来るでしょう。
連絡が来たら改めて贈り物の準備をして、産まれてから1ヶ月以内に贈ります。
基本的に赤ちゃんとママが病院を退院してから準備をすれば、ちょうど良い時期に贈れますね。
出産の報告が来たら、性別や里帰りの有無などを聞いておいた方がプレゼントを選びやすくなります。
出産祝いはいらないと言われたらどうする?
出産祝いを贈るつもりではいたけれど、たまに「お祝いは特にいらない」と言われる場合があります。
産まれた赤ちゃんに何かがあった場合や内祝いなどを贈る余裕がない、気遣われるのが嫌などさまざまな事情があるのでしょう。
もし出産祝いがいらないと言われた場合には、お祝いの言葉のみを残すようにして品物は送らなくても大丈夫です。
後日落ち着いて相手の家などに遊びに行った際、手土産として何か少し豪華なものを持参すれば良いでしょう。
いらないと言われたにもかかわらず無理にお祝いをしてしまうと、喜んでもらうはずが逆効果になってしまいます。
事情を詳しく聞き出すことは避けて「じゃあ今回はお祝いは遠慮させてもらうね、本当にお疲れさま!」などと労いを伝えましょう。
言葉だけでも気持ちは伝えることができるので、無理に贈るものではないというのを心得ておきたいですね。
出産祝いを渡す際に守りたいマナー
出産祝いを渡す方法は直接手渡しするのと、郵送の2種類があります。
手渡しも郵送もそれぞれ守りたいマナーが異なるので、把握しておきましょう。
相手に失礼になることがないように、意識しておきたいですね。
・直接手渡ししたい場合
相手に直接手渡しをする場合は、よほど親しい間柄でない限りなるべく避けましょう。
産後のママはダメージを受けた体のまま、24時間の育児をしています。
もちろんゆっくりシャワーを浴びることもできず、痛みが残っていることも多いのです。
産後1ヶ月以内は産褥期といって、ママも布団を敷きっぱなしで体を休めるべき時期。
出産祝いを直接手渡しするということは、産褥期にお邪魔することになってしまうのです。
長居をしないにしても、負担になることも多くなります。
手渡しをするときには事前に必ずアポを取り、玄関先で赤ちゃんの顔を見てお祝いの品を渡してすぐ帰るようにしましょう。
産褥期が明けて落ち着いたら、改めてお邪魔するのが良いですね。
もし子供連れで赤ちゃんの顔を見に行こうと考えている場合は、出産祝いは郵送にして生後3ヶ月を過ぎたあたりに会うようにしましょう。
産まれたばかりの新生児は抵抗力が低いのと、ママも神経質になっているためです。
相手の立場になってみると、郵送の方が適していることがなんとなくわかりますよね。
・自宅に郵送したい場合
出産祝いを自宅に郵送したい場合には、最初にいつ品物が届くのかを事前に連絡しておきます。
できれば確実に相手に品物が届くように、日時指定をして送るのがおすすめです。
郵送の場合はママの名前を宛名にして、品名には詳しい中身を書いておきましょう。
割れ物やクッキーなどが破損しないように、トラブルを防ぐ効果があります。
・里帰り先に郵送したい場合
出産後は里帰りをしているという人も多いので、1ヶ月以内に自宅に郵送しても留守なことがあります。
しばらく里帰りをしているときには、里帰り先を宛名にして郵送しましょう。
事前に郵送する旨を必ず伝え、実家など里帰り先の住所や名前を教えてもらいます。
品名に関しては、自宅に郵送するときと注意するポイントは同じです。
出産祝いは産まれる前に渡してもいいの?
出産してからだと慌てて選ばなくてはならないので、できれば産まれる前に準備しておきたいと考える人も多いでしょう。
実際産まれる前から準備すれば、あとは郵送するなど渡すだけなので楽ですよね。
気持ちはよくわかるのですが、妊娠出産というのはいつ何が起こるかわからないのです。
今まで順調そのものだったのに急に赤ちゃんに異常が見つかるケースや、死産など悲しい結果になることも稀にあります。
もし出産が無事に済まなかった場合、出産祝いを事前に用意したり渡したりしたことで、傷口を広げてしまうことにもなりかねません。
できれば出産祝いを、産まれる前に準備したり渡したりするのは避けた方が良いでしょう。
最近では「ベビーシャワー」といって、もうすぐ出産する妊婦を応援する意味でのパーティがおこなわれる機会も増えてきました。
芸能人も、ブログでベビーシャワーの様子をアップするなどしています。
ベビーシャワーという明確なイベントで渡すプレゼントであれば、自己責任ということになるので産まれる前にお祝いを渡しても問題はないでしょう。
基本的には、出産が無事に済んで母子ともに問題がない場合にお祝いを渡します。
出産祝いでもらうと嬉しいのは現金?
出産祝いのためのギフトなどはたくさんの種類がありますが、特にもらって嬉しいと多くのママが考えるのが「現金」です。
現金とは味気がないイメージがありますが、産後はなにかと物入りな時期でお財布がさみしくなりがち。
産後のタイミングで現金が手に入れば、消耗品などに充てることができて非常に助かるのです。
現金と同じように人気が高いのが、
赤ちゃん用品店などで使えるギフトカードです。
現金よりも「プレゼント」としてイメージしやすく、特別な感じがするので喜ばれます。
現金もギフトカードも必要なときに使えるのが、もらって嬉しいポイントです。
出産祝いの品物としては親や親戚などは現金、友人などがギフトセットである場合が多い傾向にあります。
現金を贈る際には紅白蝶結びの水引がついたのし袋を使い、新札を入れて渡しましょう。
表書きは「御出産御祝」とします。
親族では関係が近いほど金額相場は高くなり、友人は5千円〜1万円ほどです。
出産祝いを贈り損ねてしまった場合は?
出産祝いを贈ろうと思っていても、忙しくしているうちにあっという間に1ヶ月が過ぎてしまうことは良くあります。
出産祝いのマナーとして1ヶ月以内に贈る方が良いと言われているし、どうしようかと迷ってしまいますよね。
もし出産祝いを贈り損ねてしまったとしても、赤ちゃんが成長して初節句や一歳の誕生日を迎えたときにお祝いをすれば問題はありません。
出産祝いを贈る間柄であれば、また別に近いうち会う予定はあると思います。
会った時に出産祝いを贈れなかったことのお詫びを入れるとともに、何かお祝いの品を持参しましょう。
もちろん1ヶ月が経過した後に連絡をして、3ヶ月くらいまでならお祝いをしてしまっても大丈夫です。
郵送する場合はメッセージカードを入れて「出産祝いを贈るのが遅くなってごめんなさい。改めて送ります」などの一言を入れておきましょう。
親しい友人などであれば、いつお祝いをしてもらったとしても嬉しいことに違いはありません。
まとめ
出産祝いのマナーとしていらない場合や産まれる前は大丈夫なのか、いつお祝いするのが正しいのかをご紹介してきました。
出産祝いは母子ともに問題なく退院した後から、
1ヶ月以内に贈るのが一般的です。
いらないと言われた場合には無理に渡すのではなく、労いの言葉のみを送りましょう。
妊娠出産は無事に終わるまではどうなるかわからないため、なるべく産まれる前の用意は避けた方が無難です。
ベビーシャワーでない限り、産まれる前は渡さない方が良いですね。
もらって嬉しい出産祝いの人気上位にくる現金は、ご祝儀袋に入れて渡すようにしましょう。
出産祝いのマナーのポイントを押さえて、赤ちゃんの誕生をお祝いしていきたいですね。