兄弟に子供が産まれることは、非常に喜ばしいことです。
出産祝いを贈りたいと考える兄弟姉妹は、どのような点に注意して贈れば良いのでしょうか?ここでは、兄弟に出産祝いを贈る場合について、詳しくご紹介します。
出産祝いを兄弟に贈る場合はどうしたら良いの?タイミングは?
出産とは人生の中でも最大の出来事です。産まれた時から一緒に生活をしてきた兄弟姉妹の家庭に新たな命が産まれるのであれば、その喜びもひとしおです。出産祝いを贈ることも考えますが、どのタイミングでどんなものを贈れば良いのか、迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
出産祝いは、主に3つの意味を持ち合わせています。一つ目は、赤ちゃんが誕生した御祝いです。二つ目は、出産という大仕事を終えた母親への祝福とねぎらいです。三つ目は、新しい命の誕生を迎えた家族へ新たな門出の祝福です。これらを念頭に贈りましょう。
出産祝いを贈るタイミングは、生後一週間から一ヶ月くらいまでが目安です。母子共々順調な経過であれば産後、一週間ほどで退院し、14日以内に名前が決まるため、無事退院を迎えて落ち着いた頃に自宅へ名入れの品物を贈ることも可能です。
兄弟姉妹であれば、出産を知るタイミングも早いものです。他の親族よりも早めに手配し渡すこともできます。但し、出産前に御祝いを渡すのはNGです。出産前に御祝いを渡すのは非常識ですので、今後の関係に亀裂が入り兼ねません。必ず無事に産まれたことを確認してから贈るようにしましょう。
出産祝いの相場は?兄弟だと多めが基本?
出産祝いはその贈る人との関係性で相場が変わって来ます。幾らが相場になっているかは一般的に決められています。
親戚や友人、同僚など会社関係であれば、5千円から1万円が相場です。兄弟姉妹であれば、5千円から3万円が相場です。兄弟姉妹の金額にも幅があるのは、贈る兄弟姉妹との関係で変わるためです。贈るのが長男、自分が下の兄弟の場合は、少な目になるのも仕方ありません。学校を卒業して就職したばかりの新社会人や学生だと、3万円を御祝いで渡すのも大変なことがあるからです。逆に、自分が上の兄弟であれば、少し多めの3万円を渡すと喜ばれます。相場は5千円からとなっていますが、兄弟関係では多くが1万円から3万円程度を贈っているといえるでしょう。
結婚祝いでは2という割れる数字は縁起が良くないとされていますが、出産は何度あっても嬉しい慶事ですので、2という数字のお祝いでも構いません。ですから、出産祝いとして包むのも2万円という金額で問題ないのです。2万円と品物というように現金だけでなく品物を一緒に贈るパターンもあります。
兄弟への出産祝いはお金が喜ばれるって本当?
出産祝いは現金かプレゼントどちらが良いだろう?と悩むかも知れません。もし、どうしても迷って決められない場合には、
迷わず現金にしましょう。出産祝いでは、友人や知人から品物のギフトを贈られるケースがほとんどです。現金を頂けることが少ないため、兄弟姉妹では現金を贈る方が喜ばれると言われています。
現金を贈る場合は、できるだけ新札や折り目の少ない綺麗な紙幣を選びましょう。
商品券やギフト券なども人気です。相場は現金と同様です。商品券は、デパートのものやカード会社のものが一般的ですが、こども商品券やクオカードのようなものも様々な場所で使えるため人気です。
兄弟の出産祝いに贈る品物!おススメは?
出産祝いに贈る品物で人気なのは、洋服やリネン類、おもちゃ、絵本、オムツやおしりふき、食器セットなどです。産まれてすぐに使用するものは既に準備がされていますし、子供の成長は想像以上に早いため、少し先を見越したプレゼントを贈るのが基本です。衣類なら70センチや80センチのものが良いでしょう。音の出る本やおもちゃ、離乳食が始まると使う食器も必要不可欠なものなので喜ばれます。オムツやおしりふきも必須ですが、子供の肌に合う合わないがあるため、使っているメーカーを確認してから贈ると安心です。サイズも大きめを選びましょう。
歩き出す時期は子供により差があるため、靴には注意が必要です。
子供が産まれると何枚も使うタオルや持ち運びをしやすいひざ掛け、保温や保冷ができる水筒なども上質な物を贈ると喜ばれます。
現金だけでは味気ないと不安に思う場合は、現金+品物にすると非常に豪華です。例えば、上記の様に自分が使用して使い勝手の良かった品物と現金を合わせて贈ると、味気ない感じを払拭できます。
どうしても品物を贈りたい場合は。本人に何が欲しいか聞いてみると良いでしょう。それでも選ぶのが難しい物は、その購入金額を現金で贈ると間違いありません。
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兄弟へ贈る出産祝いの熨斗は?
兄弟へ贈る出産祝いにも、熨斗を付けましょう。熨斗袋は紅白の蝶結びの水引があしらわれているものを使用します。蝶結びは何度も結び直しができるため、何度あっても嬉しい慶事に用いられます。
表書きは濃く黒い墨で、はっきりと書きます。上段は出産祝いの場合、「御出産祝」「御出産御祝」「御祝」と書きます。下段には自分の名前を書きます。
表書きは筆ペンなどの毛筆で書き、ボールペンや鉛筆などでは書かないようにしましょう。また、薄い墨では弔事を表わしてしまい縁起が悪くなってしまいます。そのため、慶事には必ず黒く濃い墨を使うようにしましょう。
兄弟から貰った出産祝いへのお返しは?
出産祝いを頂いた相手が兄弟でも、お返しをするのがマナーです。御祝いのお返しは「内祝い」といい、内祝いにもそれぞれマナーがあります。内祝いでは、頂いた金額のおよそ3分の1程度をお返しします。近年では、相手の好きな物が選べるカタログギフトなどが人気です。また、頂いた兄弟の家族や状況に合わせて好みのものをお返ししても良いでしょう。兄弟姉妹だからこそ相手の趣味や好みが分かり、内祝いを選びやすいかも知れません。
お返しの品には熨斗を付けます。熨斗の上段には「内祝い」、下段には産まれた子供の名前を書くのが一般的です。
内祝いを贈る際には近況報告も交えると喜ばれます。近くに住んでいれば、直接顔を見せてお礼を伝えるのも良いでしょう。遠方に住んでいる場合には、メッセージと写真を添付すると近況が分かり嬉しいものです。
兄弟へ出産祝いを贈る際の注意点!!
いくら兄弟だからといっても、マナーを無視した出産祝いを贈ることはできません。
一般的に贈る出産祝いと同様、縁起を担ぎ、悪いイメージを持つものは避けなくてはなりません。
現金などを贈る場合には、死をイメージする4、苦しむをイメージさせる9という数字を使わないようにします。また、頂いた者がお返しに困るため、あまりに高額を包まないようにするのもマナーです。兄弟だから良いだろうと相場を無視した高額のお祝いを渡すと、相手も困惑してしまう場合があります。高額な金額を包むよりも、相場を包んで「お返しは不要」とした方がスマートですし、初節句や初誕生祝と暫くは御祝いが続きます。全てを祝って貰う方が嬉しいと感じるでしょう。
品物を贈る場合には、縁を切るイメージを持つ刃物や、別れを連想させるハンカチなどを避けましょう。
二人目以降の兄弟へはお揃いの物を贈るべき?
もしも、知人や友人、親族の家庭に兄弟が産まれた場合、どんな出産祝いを贈るべきでしょうか?
二人目以降でも、兄弟で差を付けるのは良くありませんので、現金でも品物でも、できるだけ金額差が無いようにします。上の子に贈った物と全く同じものでは面白味がありませんので、色違いの品や、同シリーズでも型違いなど、似ているものでも違いを持たせると使いやすいでしょう。また、オリジナリティを持たせるために、同じ品物でも名入りにするなどの工夫があると喜ばれます。二人目以降ですと、上の子のお下がりがありますが、お下がりにし辛い下着や靴下などを中心に贈るという手もあります。
まとめ
兄弟姉妹に子供が産まれるということは、自分のことのように嬉しいものです。
「家族なのに御祝いをあげなきゃいけないの?」と考える人もいるかも知れませんが、自分の血が繋がった子が産まれるとなると無性に何かをしたくなるものです。そのため、自ずと出産祝いにも力が入ります。
相手が兄弟であっても、出産祝いのマナーは守らなくてはなりません。贈る相場金額やタイミング、熨斗を付け、縁起の悪いものは贈らないようにします。家族だからこそ、最低限のマナーを守り、今後の良好な関係を継続したいものです。