誰でも60歳になると、還暦を迎えます。
人間が生まれたときの干支が60年で一周りして、もとの干支に還ってくるため、60歳になる年を還暦と呼んでお祝いをします。還暦には、生まれたときの干支に還り、もう1度赤ちゃんになって再出発するという意味があります。
最初の長寿のお祝いである還暦は、特別な意味がありますから、身近な人が還暦を迎えるなら、心を込めてお祝いしてあげたいですね。
今回は還暦祝いについて解説します。
還暦祝いのプレゼントにふさわしい品物やマナーやタブーについて説明します。
また、心を込めた還暦祝いをするためのアイディアも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 1. 1位「花」5千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
- 2. 2位「漆器」3千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
- 3. 3位「お菓子の詰め合わせ」2千円~5千円までの還暦祝いにおすすめ
- 4. 4位「ボールペン」3千円~6千円までの還暦祝いにおすすめ
- 5. 5位「ノーブランドの財布」5千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
- 6. 【~500円ほど】低予算でもここまでできる!心のこもった還暦祝い!
- 7. 【1万円以上】長く使ってほしい!還暦祝いに腕時計を!
- 8. 【番外編】還暦祝いはいつ行う?還暦祝いのマナーとは
- 9. 還暦祝いにもおすすめ!人生の先輩にカタログギフトを!
- 10. 注意したいタブーは、メッセージが解決する?
- 11. 還暦祝いにはアイディアが必要!プレゼントを贈る場面を大切に!
- 12. まとめ
1位「花」5千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
見るからにお祝いの雰囲気を高めて、場を華やかにしてくれるのが花です。
家族で還暦祝いの集まりをするときも、花束を贈呈する場面を設ければ、きっと盛り上がります。
還暦には赤いものを贈る習慣が昔からありましたから、赤いバラの花束は還暦のお祝いにピッタリです。
赤いバラの花束はインパクトがあって、男性にも女性にも喜んでもらえるでしょう。
花が好きな人へは、鉢植えの花をえらびましょう。鉢植えの花は根がついているため、幸福が根付くといわれています。
特にコチョウランは見た目が豪華で、お祝いにピッタリです。コチョウランは幸福が飛んで来るという縁起のよい花言葉を持っており、きつい香りなどもないので、部屋の中に置きやすい花でもあります。
手軽に購入できるのも花のメリットですが、お祝いに使う花は、1週間前まで(最低でも2~3日前まで)には花屋さんに予約をしておきましょう。
ある程度の大きさの花束を整えるためには、当日に頼むのでは間に合わないことがありますから、注意が必要です。
2位「漆器」3千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
還暦祝いによくプレゼントされるのが食器です。
新しく美しい食器はうれしいですが、心配なのは記念の食器を割ってしまうかもしれないことです。
大切にしている食器ほど割れてしまう、という嘆きを聞いたことのある人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが漆器です。
漆器は陶磁器のように割れる心配がない上、軽くて口当たりがよく、温かなものが冷めにくいなどのメリットがあります。 修理も可能で上手に使えば一生ものだといわれています。
漆器には昔から赤いものが多く、還暦祝いのプレゼントにはピッタリです。
山田平安堂では、汁わんにまき絵で干支を描いた「干支汁わん」を販売しています。十二支すべてがとてもかわいいイラストになっていますから、一目見た瞬間から愛着がわいて、自分の物だと実感できるはずです。
おはしも食事をするときに、忘れてはならないものです。
直接口に入れるおはしは口当たりのよさが大切ですから、やはり漆器はおすすめです。
おはしは口に食べ物を運ぶために健康や長寿を連想させ、縁起がよいといわれていました。また、還暦など、人生の節目におはしを新しくすれば、新たな活力を得ることにつながるといわれて、贈り物の定番になっています。
おはしと食器をセットにするのもよいですが、おはしだけをプレゼントするのもさり気なくてよいですね。
3位「お菓子の詰め合わせ」2千円~5千円までの還暦祝いにおすすめ
何をプレゼントしたらよいか、迷ってしまったときの強い味方がお菓子です。
食べればなくなってしまうお菓子は、悩まずに贈ることができます。
還暦祝いなら、縁起のよいお菓子をえらぶと喜んでもらえます。
お菓子には、祝いの席で、みな一緒に食べるという楽しみもできますね。
昔からお祝いといえば紅白まんじゅうです。千代重(ちよがさね)という紅白まんじゅうは、3種のあんと皮を重ねた手の込んだまんじゅうです。
昔から重ねるということは、幸せが重なる、代々栄えるなどを連想させる縁起のよいことでした。あんや皮を重ねることで、千代重はさらに縁起がよい紅白まんじゅうになりました。
千代重をみなで食べれば、楽しいお祝いの席で会話がはずむはずです。
甘いものが苦手な人なら、せんべいやあられを贈りましょう。
せんべいやあられは常温で保存でき、賞味期限も長く、個包装されているために急いで食べる必要がありません。 ゆっくりと時間をかけて、楽しんでもらうことができます。
せんべいやあられで有名なもち吉では、還暦祝いなどのために無料でのし紙や手提げ袋をサービスしてくれます。
4位「ボールペン」3千円~6千円までの還暦祝いにおすすめ
ボールペンは消耗品だと思っている人もいるかもしれませんが、実はさまざまなメーカーが上質なボールペンを作っています。
ちゃんとしたメーカーのボールペンは、見た目もよく、長持ちします。その上、書きやすいというメリットもあります。
書きやすいボールペンを使うと、肩や腕が楽になり、字も上手に書けますから、作業の効率が上がります。 還暦祝いにプレゼントすれば、きっと長い間、愛用してもらえるはずです。
ドイツが発祥のラミーのボールペンは世界中の人に愛用されてきました。
長時間文章を書いても手が疲れないという評判ですから、還暦祝いのプレゼントにはおすすめです。
最近は還暦を迎えても現役の人が多数いますが、そんな現役の人にこそラミーのボールペンは喜んでもらえるでしょう。
書きやすさでは、パイロットのふみ楽もおすすめです。
低粘度の油性インクを使っているため、筆圧が弱くてもサラサラと書きやすく、ボディの表面がザラザラした感触になっていて、手に汗をかいても滑らないことで、さらに書きやすくなっています。
ボディカラーはパステルカラーが多く、全部で10色あります。贈る相手のイメージに合わせて、プレゼントをえらぶことができるのも楽しいですね。
5位「ノーブランドの財布」5千円~1万円までの還暦祝いにおすすめ
還暦には、もう1度人生を再出発させる意味があります。
新しい人生を豊かに過ごしてもらうために、おすすめのプレゼントは財布です。
昔から財布は自分で購入するよりも、贈ってもらったものの方が金運を上げるといわれています。
ブランド名にこだわらなければ、質のよい革で作った財布をプレゼントできます。
実は財布を長年使い続けるのは、いろいろな面でよくありません。財布はとても汚れやすいものですし、小銭入れやカード入れの部分がゆるんで傷み、財布としての機能にも影響します。
風水でも汚れて傷んだ財布は、金運を下げるため使わない方がよいといわれています。
手頃な値段の財布をプレゼントして、汚れたり傷んだりしたら、すぐに次の財布を使ってもらうとよいでしょう。
プレゼントをする前には、どんな財布がよいのか、希望を聞いておきましょう。
紙幣を折りたくない、または紙幣の出し入れに時間をかけたくなければ長財布がおすすめですし、バッグの中で場所を取るのは嫌だという人には、2つ折りや3つ折りの財布がおすすめです。
小銭入れの部分ががま口になっているものは、大きく開いて使いやすく、女性に人気があります。
男性の場合は、ボックス型といわれている小銭入れが、フタを開けると箱状になって、一目で中身を見ることができます。 カードを何枚収納できるかも、財布選びの大切なポイントですね。
そしてなるべくベーシックな色の財布がおすすめです。赤い財布が赤字に通じるなどということを聞いたことがある人も多いでしょう。
例外は女性が使う黄色や金色の財布です。これは風水でも金運を上げる色だといわれています。
手頃な値段の財布だからこそ、相手の好みや使い心地を考えて贈ってあげましょう。
【~500円ほど】低予算でもここまでできる!心のこもった還暦祝い!
お返しやお礼のことを気にすることなく、気楽に贈れるのが500円ほどの小さな還暦祝いです。
まだ学生の孫が祖父母へ還暦祝いを贈るなら、500円ほどのプレゼントに心のこもったメッセージを添えれば十分に喜んでもらえます。
還暦に付き物の赤ですが、小さなものなら500円ほどの値段で贈ることができます。
赤は強い色ですが、普段の服に取り入れにくいと思っている人でも、靴下くらいなら大丈夫です。 ナカイニットの綿混リブゴムなしソックスは、足を締め付けずに楽にはいてもらえます。
スニーカーをよく履く人には、スニーカータイプもおすすめですし、「足の幸運シリーズ」という縁起のよい商品名の赤い靴下もあります。ぜひ、贈る人のことを考えながら、ピッタリの一足を贈ってあげてください。
また大福茶という縁起のよいお茶も、10g入りの小袋なら手頃な値段で購入できますから、還暦祝いの集まりにピッタリのプレゼントになるはずです。
大福茶は平安時代の京都で疫病がはやったときに、お茶で鎮めたことから、縁起がよいお茶として飲まれるようになりました。
第2の人生が始まる還暦を大福茶で祝ってもらえば、忘れられない1日になるはずです。 手頃な値段のお祝いには、本当の気持があらわれるものですよ。
【1万円以上】長く使ってほしい!還暦祝いに腕時計を!
還暦祝いは、第2の人生の出発を祝うことであると考えると、これからも元気で楽しい時間を過ごして欲しいと願わずに はいられません。そんな気持ちを込めるのにおすすめなプレゼントは、腕時計です。
腕時計は時間を知るという実用的な意味とともに、腕を飾るアクセサリーにもなり、心を華やげてくれます。
常に身に着けていられるため、腕時計は還暦祝いのよい思い出になるでしょう。
還暦祝いのプレゼントに選ぶなら、見た目だけでなく実用性も考えましょう。
時計は時間を知るために使いますから 、文字盤が小さすぎず、見やすいことは大切です。
また、愛用してもらうためには手入れの簡単さも大切です。
すぐに時間が狂ってしまう、毎日ねじを巻かなくてはならない時計は使う人の負担になってしまいます。
腕に輝くものがあると、心まで明るくなるのを感じます。華やかに輝く時計を贈るなら、チタン製がよいでしょう。 軽くてアレルギーの心配が少ないので、安心して着けてもらうことができます。
腕時計にもさまざまなブランドがありますが、見た目と機能、そして安心感のすべてが欲しいなら、日本の代表的な時計のブランド・セイコーを選べば間違いはありません。
還暦祝いには5万円ほどの腕時計がえらばれることが多いようですが、10年単位で考えると、決して高すぎることはありません。 長い間、愛用してくれれば贈る側としてもうれしいですね。
【番外編】還暦祝いはいつ行う?還暦祝いのマナーとは
還暦祝いはいつ行えばよいのでしょうか。
かつては生まれた年を1歳と数える数え年という考え方がありましたから、還暦祝いも現在の満61歳で行う人が多くいま した。
数え年と満年齢、どちらで還暦祝いを行っても構いませんが、うれしいお祝いですから、満年齢で早く行うのもよ いですね。
還暦を迎える人の誕生日に合わせてお祝いをすることが多いようです。
中には敬老の日に合わせてお祝いする人も いるようですが、年寄扱いと受け取られないように配慮することが大 切です。
お祝いをされる人にとっては、なるべくたくさんの家族に祝ってほしいものですから、誕生日や敬老の日にこだわらずに 、本当に家族が集まりやすい日に還暦祝いを設定してあげましょう。
どうしても直接お祝いをしてあげられないときは、プレゼントを配送してもらうことになるでしょう。 そのときには、忘れずにのし紙をかけましょう。
還暦祝いは何回でもあって欲しい長寿のお祝いで、普通のプレゼントとは違いますから、のし紙が必要です。 水引は紅白のちょう結びをえらびます。
表書きは「還暦御祝」、「祝還暦」などと書きます。誰からのお祝いかわかるように、表書きの下の部分には自分の名前 を書くことも忘れないようにしましょう。
還暦祝いのプレゼントはお祝いの当日から1週間くらいで届くように手配します。 また、プレゼントには心のこもったメッセージを添えるといですね。
お祝いの言葉とともに、本当は直接お祝いをしたかった、と加えるとお祝いする気持ちが相手に伝わるのではないでしょうか。
還暦祝いにもおすすめ!人生の先輩にカタログギフトを!
還暦祝いを贈る相手は、自分よりも目上の人であることが多いものです。 人生経験も豊かで、ものを見る目も肥えている人に何をプレゼントすればよいのか、悩んでしまう人も多いでしょう。
そんな人に欲しいものを尋ねても、気を遣ってはぐらかされる場合もあります。
どうしても困ってしまったら、カタログギフトを利用するという方法があります。
カタログは価格別になっているので、こちらの予算に合わせて、好きな品物をえらんでもらえます。
価格がわからなくなっていることで、相手も気を遣わずに品物をえらぶことができます。
カタログギフトは、目上の人にこそ利用してほしいものです。
カタログギフトは味気ない、手抜きの感じがする、などという人がいますが、プレゼントは、本当に相手にとって必要なも のを贈ることが大切です。
どうしても気になる人は、カタログギフトと一緒にメッセージを贈ってください。
還暦祝いには、本当に必要なものを贈りたい、という気持ちを伝えましょう。 相手の方は、さらに喜んでくれるはずです。
注意したいタブーは、メッセージが解決する?
還暦祝いの相場は3万円ほどといわれています。 これはあくまでも基準で、関係が深いほどお祝いは高額になると覚えておきましょう。
もし還暦祝いを迎えるのが親の場合は、2万円から5万円ほどのお祝いを贈ることが多いです。
あまりにも相場とかけ離れたお祝いを贈ることはタブーです。
高すぎるお祝いは、相手がお返しに悩むことになるし、安すぎるお祝いでは、ないがしろにされたように感じる人がい るかもしれません。
また昔から、プレゼントにタブーとされている品物があります。
スリッパやマットなど足で踏むものは目上の人に贈ると失礼といわれていますし、髪の毛をとかすくしは苦と死に通 じるとして、縁起が悪いといわれています。
先ほど紹介した腕時計も人によっては、もっと勤勉になれというメッセージだと受け取るひとがいます。
いずれの場合も、贈るときにメッセージを添えることで解決します。
どうしてもこれを贈りたい理由があるのだと、伝えることでタブーはタブーでなくなるはずです。
『お祝いの気持ちを込めた腕時計を贈ります。いつもこれを身に着けて、元気にアクティブに過ごしてくださいね』
などというメッセージを読んだら、きっと腕時計がタブーであることも受け取った人は忘れてしまうはずです。
還暦祝いにはアイディアが必要!プレゼントを贈る場面を大切に!
還暦祝いというと、プレゼントを贈ることに一生懸命になってしまいますが、それだけでは不十分です。
還暦祝いという名目で、家族が顔を合わせることが大切です。
還暦祝いを迎える人が欲しいのは、ものよりも気持ちです。
還暦祝いのプレゼントを贈られて喜ぶのは、そのプレゼントに家族の気持ちが感じられるからです。
還暦祝いを成功させるためには、ぜひプレゼントだけでなく、そのプレゼントを贈る場面を大切にしてください。
還暦祝いなら、まだ家族で旅行に出かけても十分に楽しめますから、旅行先で宴会をするのも楽しいですし、一生の思い出になるはずです。
旅行に行くほどの余裕がなければ、外食に出かけるだけでも十分なお祝いです。
日本全国に支店がある和食レストラン「梅の花」では、ゆったりとした個室を使うことができますから、大人数の外食で もほかのお客さんに気兼ねをする必要はありません。
住み慣れた自分の家も、お祝いの席にピッタリです。
誰かに負担がかかることがないように、料理はケータリングや出前を使いましょう。
張り切りすぎず、楽に還暦祝いをすることができれば、みなが集まる回数も増えるでしょう。
還暦祝いに正解はありません。還暦を迎える人とその家族が喜ぶなら、それでよいのです。
自由にアイデアを出して、自分たちだけの還暦祝いを作ってみましょう。
まとめ
今回は還暦祝いについて解説しました。
還暦祝いのプレゼントにふさわしい品物、相場、マナーやタブーについても紹介しましたから、実際に還暦祝いをするときには、きっと役に立つでしょう。
還暦祝いは、お祝いをされる人が無事に年を重ねたと いうだけではなく、お祝いをする子どもや孫たちが立派に成長しているという証拠でもあります。
お祝いされる側だけでなく、する側も幸せを感じられるのが、還暦祝いです。
この幸せを存分に味わって、還暦の次も無事にお祝いできることを願ってくださいね。