赤ちゃんが誕生すると、パパやママにとっては無我夢中の毎日が始まります。
そんな毎日に区切りをつけるために、赤ちゃんのための行事がいくつかありますが、中でも初節句はうれしい行事です。
初節句のためにひな人形や五月人形を両親から贈られたパパやママもいるでしょう。また、親戚からお祝いをいただくこともあるでしょう。
どちらにしてもお返しはどうしたらよいのか、考えてしまいますね。
今回は初節句のお返しをどうすればよいか、解説します。
どんなお返しをすればよいのか、おすすめの品物も紹介しますから、ぜひ役に立ててくださいね。
初節句!みなでお祝いをするのが親への一番のお返し!
赤ちゃんが初めて迎えるお節句が初節句です。
女の子なら3月3日のひな祭り、男の子なら5月5日の端午の節句(こどもの日)に、赤ちゃんが健康に成長するように家族でお祝いをします。
ひな人形や五月人形は、パパやママの親、つまり祖父母から赤ちゃんへのお祝いとして贈られることが多いようです。
この場合のお返しで一番よいのは、初節句のお祝いに招待することです。
赤ちゃんの健康な成長を願って、一緒にお祝いの席を囲んでもらいましょう。
ひな人形や五月人形を贈られていなくても、初節句というのは赤ちゃんにとって大切な行事です。
あまりにも遠方に住んでいるなどの事情がない限りは、祖父母も招待して、みなで赤ちゃんのお祝いをしてください。
初節句に招待することがお返しになるので、ほかに何か贈る必要はありませんが、わざわざ我が子のために足を運んでくれたと思うと、お土産を渡したくなりますね。
お土産におすすめな季節のお菓子!赤ちゃんの健康を願って!
お土産にはお節句にちなんだものを渡すとよいでしょう。
ひな祭りなら、ひし餅がよく知られています。
ひし餅は3色にわかれていますが、ピンクは桃の花(魔除けとして使われた)をあらわしています。
白は清浄な雪をあらわしており、緑はよもぎの色で、健康や長寿をあらわしています。
この3色を使うことで、女の子が無事に成長するように願いました。
ひなあられや金平糖も、この3色を使っていることが多いため、ひな祭りのお土産にはピッタリです。
端午の節句なら、柏餅やちまきがおすすめです。
柏は、新しい葉が育つまでは古い葉が落ちないため、家系が途切れず、子孫が繁栄する縁起のよい木だといわれるようになり、男の子の健康と成長を願う端午の節句に食べられるようになりました。
ちまきはもち米やくず餅を笹の葉で巻いて、ゆでたり蒸したりした和菓子です。もともと中国から入ってきたもので、柏餅よりも歴史があります。
ちまきの笹の葉には龍も寄せ付けない効果があり、それを5色の糸で縛って邪気を払ったと伝えられています。
東日本では柏餅、西日本ではちまきが食べられることが多いようです。
普段は柏餅を食べていても、たまにはちまきを食べてみると新鮮でよいかもしれませんね。
このような季節のお菓子はあまり日持ちがしない場合もあります。
おいしいうちに早く食べてね、と声をかけるのを忘れないようにしましょう。
親戚から初節句のお祝い!お返しではなくて内祝い?
赤ちゃんにとって祖父母以外の親戚は、お祝いとして現金を包んでくれることがあります。
この場合はお返しが必要です。お祝いを受け取ってからなるべく早く(できれば2、3日で)お礼の気持ちを伝えましょう。
そして初節句を終えたあとで、落ち着いてお礼の品物を贈ってください。
ただし品物を贈るときにお返しという言葉を使うのは控えてください。お返しには義務感があると感じてしまう人もいます。
代わりに内祝いといいましょう。内祝いには自分の家に何かよいことがあったときに、その喜びをおすそ分けするという意味があります。
初節句のお返しとして内祝いを贈るときは、普通のプレゼントとは違い、包装紙の上からのし紙をかけます。
表書きには内祝いと書きましょう。表書きの下には、贈った人の名前を書きますが、初節句でお祝いをいただくのは赤ちゃんです。お返しも赤ちゃんがすることになるので、パパやママの名前ではなく、赤ちゃんの名前を書きましょう。
内祝いは、いただいたお祝いの半額から3分の1の金額でえらびます。
特に高額のお祝いをいただいた場合は、半額にこだわらずに、自分たちにできる内祝いを贈りましょう。
いただいたお祝い以上の高価な品物を返すことは失礼に当たるので、注意が必要です。
内祝いにおすすめ!日持ちするお菓子とは
お返しの品物には、食べ物や飲み物をえらぶ人が多いようです。
食べ物や飲み物は食べたり飲んだりすることでなくなるため、消え物と呼ばれていますが、早めに消えて後に残らないために、気軽に贈ることができておすすめです。
お菓子は見た目が華やかで食べてもらいやすいために、消え物の中でも特に人気があります。
宅配便などで届けてもらう場合は、受け取りが遅れることもあるので、消味期限が長いものを贈りましょう。
消味期限が短いと受け取った人が、急いで食べきる必要があるため、負担に感じることがあります。
少人数の家庭に、わざわざ切り分ける必要があるお菓子を贈っても、手を出してもらえないことがあります。
個包装になっているものをえらぶと食べやすく、おすそ分けもしやすいので喜ばれるでしょう。
賞味期限が長いもので、誰からも好まれやすいのはクッキーです。
クッキーには定番商品が多く残っていますが、これはみなに愛されてきた証拠です。
おすすめはヨックモックのシガールです。
もう知っている人も多いでしょうが、これは名前の通り(シガールはフランス語で葉巻の意味)細長い形の薄焼きクッキーです。
リッチな味わいのクッキーですが、食べやすい形のせいかお年寄りから子どもまで喜んで食べてくれます。賞味期限は製造日より120日と十分に長いので、安心して贈ることができます。
クッキーよりも特別感が欲しい人は、おめでたい形の最中を贈ってみましょう。赤ちゃんの初節句を迎えられた喜びを、おすそ分けできるかもしれません。
宝屋本店の最中は紅白の鯛の形をしていますから、見るだけでおめでたい気分が盛り上がりそうです。
この最中は皮とあんが別々になっていて、食べるときに自分であんをはさみます。
できたての最中の味を楽しむことができますから、和菓子が好きな人も十分に満足してくれるでしょう。
和菓子は賞味期限が心配な人もいるかもしれませんが、この最中は製造日より90日なので、急いで食べなくても大丈夫です。
また、最中が入る箱のフタに赤ちゃんの名前を入れてくれるので、遠方に住んでいる親戚に赤ちゃんをお披露目するのにピッタリです。
もちろん自分が日頃からおいしいと思っているお菓子や、住んでいる地域の名物のお菓子があれば、それを贈ってください。日頃からお付き合いのために、おいしいお菓子を探しておくのもよいですね。
受け取った人が、笑顔でお茶とお菓子を楽しんでくれることを想像しながら、えらんでみてください。
品物だけではダメ!遠くの人に心を伝える、手紙が大切!
パパやママの両親や親戚が必ず近所に住んでいるとは限りません。
赤ちゃんが小さいうちは里帰りも難しくて、実際にお披露目するのが難しい場合があるでしょう。
そんなときに活躍するのが手紙です。初節句のお祝いをいただいたときは、内祝いを贈るだけでなく、手紙を書いてお礼の気持ちを伝えましょう。
本来、内祝いを宅配便などで送る場合は、品物だけでなくお礼状やあいさつ状をを添えるものです。
特に初節句にお祝いをくださるのは、親戚の中でも普段から親しくしている人ですから、手紙で赤ちゃんの様子を伝えることで、喜んでもらうことができます。
手書きの手紙は自分だけのためという特別感が出て、受け取る人はうれしく感じるものです。
今お気に入りのおもちゃがある、首がしっかりしてきた、外に出ると喜ぶなど、小さなことでもよいので、赤ちゃんの様子を書いてみましょう。
手紙で赤ちゃんの様子を知らせることは、パパやママのよい気分転換にもなるはずです。
書く人と受け取る人の両方がうれしくなるのが手紙ですから、1度書いてみることをおすすめします。
【初節句 お返し 手紙】などと検索すると、ネットで文例がたくさん探せますから参考にしてください。
まとめ
今回は初節句のお返しについて解説しました。
赤ちゃんの初節句を気にかけてくれるのは、親しい人が多いので、本当は堅苦しいことをしなくてもよいのかもしれません。
でも、赤ちゃんが無事に初節句を迎えられたということは、パパやママの親としての生活が始まったということです。
親というのは大人ですから、何かをしてもらったときにきちんとお礼ができることが大切です。
初節句のお返しをきちんとできることが、大人としての第1歩になるかもしれません。
そのために、ぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。