お友達の作家さんやお子さんやお友達の発表会・舞台などを観に行く機会は度々あるかと思います。個展開催のお知らせが届くとこちらまで嬉しい気持ちになりますし、お子さんやお友達の成長ぶりを見られる発表会や舞台も楽しみなことですよね。そんな折に必要となってくるのがお祝い品。頑張っている姿を見せてくれるわけですから、応援や祝福の意味を込めた品を何かしら贈りたいものです。
そこで今回は個展や発表会のお祝いにはどんな品が喜ばれるのか、避けるべきものはあるのかについても詳しくまとめてみました。今後の参考になること間違いなしなので、要チェックですよ。
個展へ贈るお祝いで喜ばれるものは?
定期的に個展を開く作家さんは、制作している作品が評価されているということですし、それが知っている方となると自分のことのように嬉しいものですね。案内状が届いた際やSNSで告知を見かけたら急いで駆けつけたくなりますが、一緒に何かお祝いを持って行くのが大人のマナーといえます。個展を開く方へどんなものを贈ると喜ばれるのか、こちらでみていきましょう。
●ギャラリーの個展にぴったりの贈り物
ギャラリーはスペースが限られた空間ですから、大きなものを置く場所がありませんよね。また小さな空間に派手なものがあると、メインの作品より目をひいてしまう可能性があります。そういった点を考慮すると、以下のようなお祝いが良いのではないでしょうか。
- お花
- ぬいぐるみなどの置物
- ちょっとした菓子折り
お花であれば5,000~1万円程度の予算で考えると良いでしょう。個展への贈り物である旨を店員さんに伝え、さりげなく華を添えるような色味のものを選んでもらうと良いですよ。お花を含め置物は幅30~45、高さ30~65cmのサイズ感にすると、邪魔にならず喜んでもらえるはずです。
ギャラリーの個展ではお菓子やお茶を出してくれる場合もありますので、そこで出してもらってもいいような、個包装された菓子折りもお祝いとして素敵かと思います。菓子折りであれば1,000~3,000円ほどの予算で考えると良いでしょう。
●画廊や広めの会場での個展には?
大きな会場になるほど、来場される方は多くなるということですよね。ということはたくさんの方にお祝いを贈られる可能性が出てきますので、会場側がお花の受け取りを断っている場合があります。そこで主催者にお祝いを渡すのであれば、置物以外の贈り物が最適となってきます。個展お祝いは会場が広くなるのに比例して、贈り物は小さい方が好まれると覚えておくと良いですね。
- 小さめのプリザーブドフラワー
- ぬいぐるみ
- 菓子折り
最近では小さめの箱に入れられたプリザーブドフラワーを見かけますが、そういったものであれば個人への贈り物としてお花を贈ることもできますね。デザイン性が高いですが、5,000~1万円程度で箱型のタイプは求められますよ。
会場に飾ることはできない可能性が高いですが、主催者への贈り物として可愛らしいぬいぐるみにメッセージを添えたり、また喜んでもらえそうなお菓子を贈るのも良いですね。予算の目安はありませんが、あまりにも高いものは逆に気を遣わせてしまうので注意してくださいね。サイズ感は置物系であれば約30cm四方の小さなものを、お菓子であればかさばらず持ち帰りしやすいものが丁度良いでしょう。
発表会や舞台のお祝いには何を贈るべき?
ご自分のお子さんやお子さんのお友達が通うお稽古の発表会を観に行く機会は、子どもがいる方には多々あることかと思います。またお友達に俳優・女優さんがいる場合、舞台への招待もあることでしょう。しかし初めての発表会であったり、お呼ばれして観劇しに行く際は、何をお祝いとして贈れば良いか迷ってしまうのではないでしょうか。成果を披露する方にあげるものとして最適な贈り物は何か、こちらでみていきましょう。
●発表会にはお子さんが好きな色のものを!
例えばピアノの発表会では、発表者が演奏を終えた後に観客側から贈り物が渡されます。ですから舞台から下がる際に持って歩きやすいものが良いと考えられますね。また緊張していた気分をすぐにほぐしてあげられるように、笑顔になってもらえるようなものが好ましいといえます。
- 発表者が好きな色のお花
- 発表者が好きなキャラクターのぬいぐるみ
舞台上で渡すものですから、明るいライトの元でも映えるような色味のお花が良いですね。発表者であるお子さんが好きな色がメインのお花は、喜ばれるうえ舞台から降りるまで主役をきちんと引き立たせてくれるでしょう。しかしながらあまりに大きいとお顔が隠れてしまいますので、予算としては3,000~5,000円ほどのものにすると丁度いいかと思います。遠出して発表に来られる方も多いと思いますので、花束ではなく鉢に入ったタイプを選ぶと、帰り支度や持ち帰りの際にも便利ですね。
笑顔になってもらえるものとしてもう一つ、お子さんが好きなキャラクターのぬいぐるみも喜ばれる贈り物ですよ。等身大サイズでは大きすぎるかと思いますので、30~60cmほどの高さにおさめると良いでしょう。
●舞台の贈り物にはかさばらないものを!
お友達の俳優さんや女優さんの舞台を観に行くのなら、贈り物にはかさばらないものを選びましょう。舞台には多くの方が来るわけですし、お友達のファンからも贈り物がされるかと思います。たくさんの贈り物があっては持ち帰りにも困ってしまいますから、幅が大きなものや持ちにくいものは避けるようにしましょう。
- プリザーブドフラワー
- 個包装された菓子折り
生花を贈るのも良いですが、観劇中に元気がなくなってしまう可能性も考えられます。さらに持ち帰りのことを考えると、花束よりも箱詰めされたプリザーブドフラワーの方が便利ですよね。大舞台であればそれに見合う豪華なものが良いですが、小さな劇場での舞台であれば5,000~1万円ほどの予算で丁度いいでしょう。
菓子折りを贈る場合は個包装のものを選び、他の役者さんにも配れるような形にすると喜ばれるでしょう。出演者数が分からない場合も、できるだけ多く入ったセットを選ぶようにすると良いですね。3,000~5,000円ほどで十分足りるかと思います。
●渡す際のベストタイミングは?
舞台前には最終確認があったりと、ご本人が忙しいでしょうから、お祝いを渡すのであれば舞台後がベストといえるでしょう。舞台が終わってロビーで待っていると、役者さんがあいさつしに出てこられるかと思いますので、そのタイミングで贈ると一番スマートです。他の方も同じ方にあいさつをしていたりするでしょうから、あまり時間をかけずにあいさつをし、贈り物も一緒に渡すようにしましょう。
フラワースタンドは、時と場合で贈り分けを!
お祝いごとがある場所でよく見かけるのがフラワースタンド。お花が人の高さほどの台に飾られ、廊下などにずらりと並んでいる様子はTVなどでもお馴染みですね。豪華で華やかさもあり良いことずくしのように思えますが、実はフラワースタンドを贈る際には少し注意が必要なんですよ。
●贈答の際は会場に事前確認を
大きめの画廊や劇場にはぴったりのフラワースタンドですが、実はその大きさゆえに会場側が受け取りNGとしている場合が多いそうです。確かに大勢の方から一斉にフラワースタンドが贈られては、会場内におさまらず他の方に迷惑となってしまう可能性もありますものね。
フラワースタンドを贈り物にしたいということであれば、先に会場へ問い合わせをする必要があります。会場側がOKであれば、フラワースタンドの手配をお願いしても大丈夫です。開催初日の会場時間前までに届けられるように伝えるようにしてくださいね。
お祝い金を渡すのはありorなし?
今までご紹介してきた贈り物は全て品物でしたが、お祝いといえば「お祝い金」も思い浮かびますよね。商品券を贈ることも親類やお子さんの進学などで馴染み深い習慣ですが、個展や発表会の時にお祝い金を贈るのはマナーとしてOKなのでしょうか。
●個展や発表会にお祝い金は…場合によってはあり!
やはり「お金を贈るのは生々しい」という意識が日本人には根強くありますから、現金や商品券を贈ることは避けた方が無難であるといえます。しかし発表会や舞台のチケットを贈ってもらった際などは、チケット代に見合った金額を贈る方が丁寧です。お祝い金として頂いたチケット代をお返しする形にするわけですね。お祝い金は以下の点を守って渡すようにしてくださいね。
- 水引 :紅白5本ずつの蝶結び
- 表書き:「御祝」「楽屋御見舞」「祝 発表会」「祝 展覧会」
- 相場 :チケット代と同じか、少し多くなってもキリが良い金額
その他、お祝いの品で喜ばれるものは?
これまで贈り物の定番品やお祝い金についての贈り方をみてきましたが、その他に何か喜ばれるものはあるのでしょうか。他の方と被りすぎるのも考えものですし、ちょっと変わった贈り物の選択肢もあると嬉しいですよね。こちらでは少しマイナーな、しかし受け取り手に喜ばれるような品についてみていきましょう。
●お酒類
お祝いごとにはお酒も贈答されるものですが、個展や発表会・舞台への贈り物にもぴったりなんですよ。もちろん未成年の方へ贈るものではないですが、20歳以上の方へ贈る場合にはお相手の好みに合わせたお酒も喜ばれるでしょう。もし好みが分からない場合は、呑みやすい種類のものを選ぶと良いですよ。グループ展や舞台など、複数人での会は打ちあげも開かれたりしますから、そういった場で皆さんに喜ばれる贈り物でもありますね。
●栄養ドリンク
意外に思われるかも知れませんが、実は栄養ドリンクは差し入れの万能選手といっても過言ではありません。個展や発表会・舞台といった、1日中気を遣う日や身体を動かす方には、差し入れやお祝いとしても適しているんですよ。できれば人数分や少し多めに買っておいて、別途綺麗な見た目の袋に入れて差し上げると丁寧ですね。もし舞台用などでまとめ買いする場合は、のしをかけてもらうなどすると良いでしょう。
まとめ
今回はお知り合いやお子さんの個展や発表会・舞台に行く際に丁度いいお祝い品、贈り物についてみてきましたね。度々そういった機会があるかと思いますし、ご参考にしていただければ幸いです。大人の常識として、お呼ばれがあった際やお祝いすべき時には贈り物を忘れないように、またお相手のことを考えた素敵なお祝いを選ぶようにしてくださいね。