令和ゆかりの地として日本中から注目を集めた福岡県太宰府市。
そんな太宰府にある非常に有名な神社、大宰府天満宮は国内のみならず海外からも観光客が集まり、常に多くの参拝者で賑わっています。
この記事では大宰府天満宮や大宰府天満宮近辺の見どころについて詳しくご紹介します。
大宰府天満宮とは?
大宰府天満宮は全国に約1万2千社ある天満宮の総本社で、歴史ある由緒正しき神社です。
学問の神様として有名な菅原道真公(天神様)を御祭神としてお祀りしており、特に受験生シーズンにはたくさんの受験生やその家族が参拝に訪れます。
学問の神様、菅原道真公
菅原道真公は、845年に京都で産まれました。
幼少期から非常に賢く、更に努力を重ねることで素晴らしい学者、文人、政治家として活躍しました。
活躍の最中、無実の罪で大宰府へ流されその地で生涯を終えました。
没後、道真公の無実が判明し、「天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)」という神様の名が贈られました。このことから、菅原道真=天神さまと呼ばれるようになったのです。
太宰府天満宮は令和ゆかりの神社ではない
大宰府天満宮を令和ゆかりの神社と勘違いしている人もいますが、令和にゆかりがあるのは、太宰府天満宮のそばにある坂本八幡宮という神社のことです。
令和という元号は、約1300年前に大宰府で行われた梅花の宴の様子を記した万葉集の序文から引用されたとされています。
この梅花の宴は、大宰府の大伴旅人の邸宅で行われ、坂本八幡宮と大宰府政庁跡がこの舞台であったといわれています。
厳密には坂本八幡宮と大宰府政庁跡こそが梅花の歌が詠まれた地、令和ゆかりの地なのです。令和を記念した石碑も坂本八幡宮に建てられています。
太宰府天満宮が太宰府市で最も有名な神社であり、しかも梅の花を名物としていることから、太宰府天満宮を令和ゆかりの神社と間違えてしまう人少なからずいるようです。
ただ、太宰府市全体を令和ゆかりの地とするなら、太宰府市にある太宰府天満宮も令和にゆかりがあるという認識は間違いではありません。
大宰府天満宮に参拝に行くなら坂本八幡宮も訪れてみてはいかがでしょうか。
縁起の良い梅の花の御朱印
大宰府天満宮では、梅の花を模した御朱印を拝受できます。
この御朱印は、令和の名の元となった梅の花の歌のようで縁起が良いと話題になっています。また太宰府天満宮のすぐ近くにある、九州最古の稲荷社といわれている天開稲荷社の御朱印も拝受できます。
初穂料と混雑状況
大宰府天満宮は、御朱印の初穂料が御志です。
300円~500円程が一般的といわれてきましたが、昨年あたりから多くの神社で初穂料が上がっているので500円収めるとより良いと思います。
混雑状況ですが、受験シーズンや週末、祝日は御朱印を拝受するために並ばないといけないこともあります。
また、閉門時間の間際は混み合うことがありますので時間に余裕を持って向かいましょう。
おすすめの時間帯は午前中で、社務所も比較的すいています。
大宰府天満宮は、御朱印帳も種類豊富に用意されています。
特に人気なのは令和のゆかりといわれている梅花をあしらった御朱印帳で、上品且つ華やかな印象を与えてくれます。
通年二種類が御朱印込み1500円で販売されていますが、期間限定の御朱印帳が出ることもあります。
境内の様子
太宰府天満宮の広い境内には見所がたくさんあります。
子供が喜ぶ本格的な遊園地
大宰府天満宮の名物といえば、境内にある遊園地です。
その名もだざいふ遊園地です。
中に入ると意外と本格的で、子供は大喜びです。「神社巡りなんて、楽しくない」というイメージを抱く子供でも、ここなら大満足間違いなしです。
園内には約20のアトラクションがあり、中には0歳の赤ちゃんから一緒に乗れる乗り物もあります。
雨の日でもOKなアトラクションもあるため、急な雨でも予定を変更することなく遊ぶことが可能です。
飲食のできるショップや授乳室、お土産・グッズショップ、救護室なども完備されており、どの年代でも安全安心で遊べます。大宰府天満宮に家族で出向く際には、立ち寄ることをおすすめします。
魅力的なお店が並ぶ参道
参道にある隈研吾氏のデザインで建てられたスターバックスは、自然素材による伝統と現代の融合をコンセプトに作られています。
店舗奥にある庭にも梅の木が植えられていて、建物を見る目的で訪れる人も多くいます。
同じく参道にあるかさの家の梅が枝餅も有名です。大宰府以外にも店舗を持ち、たくさんの人に愛されています。
大宰府市内は令和の聖地で盛り上がっている!
新元号が令和に決定してからというもの、令和の名の元となった梅花の歌が詠まれた地である大宰府市は、令和の聖地としてさらに多くの観光客が訪れるようになりました。
新元号発表当時は、オリジナルのポストカードやクリアファイルなどが発売され、わずか数日で1500枚を売り上げるなど大きな盛り上がりをみせました。
太宰府天満宮付近の観光名所
折角遠方から出向くなら、太宰府市には大宰府天満宮以外にも見どころが沢山ありますので、是非時間に余裕を持って観光を楽しんでください。
大宰府は多くの自然と歴史的遺産に恵まれた地です。
大宰府はかつて「遠の朝廷」と呼ばれた大宰府政庁が置かれていました。
アジアと日本が交差する場として栄えていました。
現在では大宰府政庁跡として大きな礎石が建っています。
周囲は広々とした公園で、誰もが自由に出入りできるようになっています。天気の良い日には、芝生の上でピクニックや日向ぼっこを楽しむ姿も多く見られます。敷地内にある展示館では、梅花の宴が博多人形のジオラマで再現されています。
梅花の宴が行われたといわれている地、坂本八幡宮は、大宰府政庁跡の横にある小道を500メートル進んだ先にあります。
元々小さな神社であったため、福岡の住民にもあまり知られていなかったのですが、新元号にゆかりがあると知られるようになると、一躍人気の地となりました。
境内には大伴旅人が詠んだ唄を記した石碑などもあります。
九州国立博物館も大宰府天満宮のすぐそばです。九州唯一の国立博物館なので、一見の価値はあります。
太宰府天満宮へのアクセス
大宰府には【旅人(たびと)】という名の観光列車やライナーバスが運行しています。
ライナーバスは、博多駅から大宰府に向かうのに非常に便利で、片道600円の運賃で40分程度で大宰府駅に到着します。
西鉄福岡から大宰府駅へ向かう場合は、観光列車の旅人がおススメです。
特に「大宰府散策切符」という1000円で往復800円分の運賃+提携32店舗で梅が枝餅3つ(1つ約120円)と交換+だざいふ遊園地入園料割引、大宰府駅レンタルサイクル割引など様々な特典が付いた非常にお得な切符がおすすめです。
観光列車ですが、普通料金のみで乗車ができますし、なんと車内で縁結びの祈願ができると話題です。
車内に縁結び祈願の祈願箱が置かれ、専用用紙に書き込んで入れます。移動時間を有効活用できる人気のシステムです。大宰府に向かう際には是非活用してみて下さい。
太宰府天満宮詳細
住所:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
最寄駅:西鉄太宰府駅から徒歩5分
御朱印:有り
社務所:7時ごろ〜19時前後(季節によって変動)
駐車場:有り(有料)
公式サイト:https://www.dazaifutenmangu.or.jp/
まとめ
太宰府市が令和の聖地となったことでさらに参拝者が増えた太宰府天満宮。
太宰府天満宮の名物である梅の花が散り、受験シーズンが終わる時期の春から初夏の時期は参拝者の数も少し落ち着きますので、のんびり参拝したい方にはおすすめです。
また大宰府には天満宮以外にも様々な観光スポットがあります。訪れる際には、是非さまざまな大宰府の名所に足を伸ばしてみて下さい。