結婚式を挙げることになったら、どんな式にしようか、誰を招待するか、など決めなければならないことが盛りだくさん。
なかでも意外と重要なのが、「受付を誰にお願いするか」です。
受付は、一生に一度の大切な結婚式の「顔」ともいえるポジション。
お招きしたゲストの対応やご祝儀の管理も行うので、人選は慎重に行いたいですね。
今回は、結婚式の受付を頼むべき人の特徴、依頼するときのマナーやお礼の相場まで、気になるポイントを解説します。
結婚式の受付は真面目な友人や同僚・親族がベスト
結婚式の受付は、ゲストをお迎えしてご挨拶する大切なポジションです。
また、ご祝儀のお預かりやお車代のお渡しなどお金に関する仕事も任せるので、真面目で誠実な人に頼みましょう。
関係性では長年の友人、信頼できる会社の同僚、いとこや兄弟などの親族が適しています。
相手の性格がよくわかっていて、「この人なら大丈夫!」と思える人がおすすめです。
また、受付係は未婚の人に頼んでも問題ありません。
既婚・未婚にはとくにこだわらず、次でご紹介するような性格(内面)を重視して決めるといいですよ。
結婚式の受付をお願いすべき人の性格と特徴!
具体的には、以下のような人にお願いすると安心です。
- お金や時間にきちんとしている
- 社交的・明るい
- ていねいな言葉遣いができる
- 清潔感がありきちんとした身なりができる
時間やお金にきちんとしていることはもちろん、社交性も重視したいポイントです。
当然、受付では初めて会うゲストにも対応しなければなりません。
たくさんの人と関わるのが苦にならない、笑顔で対応してもらえる人に頼みましょう。
また、結婚式には職場の上司など目上の方も出席します。
失礼がないよう、基本的な敬語が使えて、ていねいな言葉遣いができる人を選んでください。
最低限の清潔感があり、服装のマナーをわきまえていることも大切です。
もしも周りに依頼できそうな人がいない場合は、結婚式場のスタッフにお願いする手もあります。
これならプロにお任せできますし、ゲスト対応や金銭管理の面でも間違いありません。
遠方や目上の人への依頼は避けよう
遠方のゲストに受付係を頼むのは、負担が大きいのでなるべく避けてください。
挙式当日は受付開始の30分前(開宴の1時間前)に到着して、式場スタッフから一連の流れや仕事内容を教えてもらう必要があるためです。
また、目上の方への依頼も失礼に思われてしまう可能性が高いです。
極力避けて、友人・親族、それ以外であれば会社の同僚や後輩などにお願いしましょう。
受付中は長い間立ったままなので、妊娠中や小さなお子さんがいる人への依頼もNGです。
みんなは結婚式の受付を誰に依頼してる?約6割が友人!
では、実際に挙式した方達は誰に受付を頼んでいるのか見てみましょう。
マイナビウエディングが男女300人を対象に行ったアンケートによると、約6割の人が「学生時代の友人」に依頼したという結果が出ています。
2位は「会社の同僚・同期」で2割近く、次いで「親戚」「親兄弟」がともに約0.8割でした。
ちなみに、受付を頼んだ相手の未婚・既婚の割合は「未婚のみ」が5割以上を占め、「未婚・既婚の両方」が3割近くという結果に。
8割以上の人が未婚のゲストにも受付を頼んでいるということですね。
とくに既婚かどうかは意識せずに、相手との関係性や性格を重視して選ぶといいでしょう。
結婚式の受付の人数は4人が一般的
受付の人数は、新郎側2人、新婦側2人の計4人が一般的。
式の規模やスタイルによって変わりますが、最低でも2人は必要です。
一気にゲストがいらっしゃることもあるので、1人では負担が大きくなってしまいます。
会場の担当者に何人が最適か聞いておきましょう。
お互いに面識のない人に頼んでも大丈夫ですが、その場合は事前に相手の紹介を連絡しておくとスムーズです。
結婚式の受付の依頼方法!マナーを押さえてお願いしよう
受付係は重要な仕事ですし、先方にもそれなりの時間と労力を割いてもらう必要があります。
いくら気心の知れた友人や親戚といえど、「親しき仲にも礼儀あり」。
お願いするときは失礼のないよう、時期や依頼方法などのマナーを理解しておきましょう。
結婚式の受付は招待状を送る前までに頼もう
結婚式の受付は、人選が決まり次第なるべく早く依頼しましょう。
先方にもそれなりの準備や心づもりが必要ですから、早めに伝えるのが礼儀です。
また、招待状を送付する前に相手へ打診する必要がありますし、その段階で断られる可能性もあります。
余裕をもって準備を進めて、直前にバタバタしないようにしてくださいね。
人選が決まったらまずは事前の打診を
お願いしたい相手が決まったら、まずは直接会って「ぜひ受付をお願いしたいんだけど…」と打診してください。
直接が難しければ、電話でも差し支えありません。
ここで断られる可能性も考えて、招待状を送る1ヵ月前までには聞いておきましょう。
お願いするときは、以下のような詳細も事前に伝えます。
- 当日の集合時間・場所
- 受付係のメンバー
- 受付が始まる時間
- お車代を渡すゲスト
- 遅刻したゲストへの対応方法
- 受け取ったご祝儀の保管先(渡す相手)
ただ、メールやLINEでの依頼はなるべく避けたほうが無難です。
受付は重要な役割なので、メールやLINEだと簡易過ぎてマナー的にあまりよくありません。
また、仕事内容などの詳しい説明や打ち合わせは、メールよりも直接会ってしたほうがスムーズだからです。
事情があってまずメール・LINEで打診したい場合は、受付を依頼したい旨に加えて、「改めて直接会ったときに(または電話で)お話ししたい」と明記して送ってください。
メールやLINEでは確認までにとどめて、正式な依頼は対面で行いましょう。
了承されたら招待状で改めて依頼
事前に打診してOKをもらえたら、招待状で正式に依頼します。
依頼する人の招待状には、依頼の旨を記載した付箋(小さなカード)を同封します。
印刷が一般的ですが、親しい間柄であれば手書きでも問題ありません。
例文は以下のとおり。
「大変恐れ入りますが
当日は受付係をお願いしたく
×時×分迄にお越し下さいますよう
宜しくお願い申し上げます」
受付係は早めに来てもらう必要があるので、集合時間を明記します。
その後、挙式前日には電話で「明日はよろしくお願いします」とあいさつの連絡を入れ、改めて当日の流れなどを確認すると親切です。
結婚式の受付係に渡すお礼の相場は3千~5千円
挙式当日は、受付をお願いした相手にきちんとお礼を渡すのがマナーです。
謝礼は現金を贈るのがもっとも一般的。
結婚式の帰りはただでさえ引き出物などの荷物がありますから、かさばらない現金が便宜的にも適しています。
相場はおよそ3千~5千円です。
これは目安なので、さらに多めに渡しても問題ありません。
お金は基本的に新札を使ってください。
相場どおり3千~5千円の場合はポチ袋に包み、1万円以上ならご祝儀袋に入れましょう。
表書きは「御礼」または「寿」とします。
その下に記載する贈り主は、新婦がお願いしたなら新婦の名字を、新郎が依頼したなら新郎の名字を書きます。
渡すタイミングは、受付が始まる前。
依頼主の親御さんから「本日はよろしくお願いします」などと挨拶の言葉を添えて渡してもらいましょう。
受付のお礼にプレゼントを渡したい!おすすめの品物
受付係へのお礼は現金が基本ですが、自分で選んだ品物をプレゼントする方法もあります。
この場合も相場は3千~5千円です。
軽くてかさばらず、自分では買わないけどもらったら嬉くなるアイテムを選びましょう。
人気が高い品の一例をご紹介します。
- ギフト券・カード
- コスメや美容アイテム
- スイーツ
ギフト券やカードは相手に好きなものを買ってもらえますし、かさばらなくて便利です。
たとえば「スタバカード」は見た目もおしゃれでプレゼントにぴったり。
女性であれば口紅などのコスメ、リップ・ハンドクリームや入浴剤もいいですね。
甘いもの好きな人なら、普段はなかなか手が出ない高級スイーツも喜ばれるでしょう。
結婚式の受付に最適な人選をして素敵な式を挙げよう!
今回は、結婚式の受付を依頼するのに適した人や、頼み方のマナー、お礼の相場などをご紹介しました。
結婚式の顔となる受付は、ゲストへの対応だけでなくご祝儀のお預かりなどお金も扱うポジション。
誠実な人に頼むのはもちろん、言葉遣いや服装などのマナーを備えており、人当たりがいい相手だと安心です。
人選が決まったらなるべく早めに打診し、不明点などを聞かれたら詳しくていねいに答えてサポートしていきましょう。
大切なお仕事を任せるからこそ、依頼時のマナーも押さえて、当日は親御さんからお礼を渡してもらうのも忘れずに。
先方が気持ちよく受付係をできるよう心がけ、笑顔でゲストをお迎えしてもらいましょう。
きっと最高のウエディングになるはずですよ。