結婚というと、好きな人と一緒になれるというキラキラした幸せな未来を思い浮かべます。結婚したら結婚式をして・・・と考えるカップルも多いようですが、近頃はどんな結婚披露宴が人気なのでしょうか?また、結婚式にはさまざまなマナーがありますが、全て守るべきなのでしょうか?ここでは、結婚の意味や近頃の結婚式事情などを中心にご紹介します。
結婚とは?
結婚とは夫婦になることを指します。結婚と同類語に婚姻というものがありますが、結婚が配偶関係を締結することを意味し、婚姻は配偶関係締結以外にも配偶関係の状態を指すものとして用いられています。法律上では婚姻という言葉が用いられていますが、日常用語では結婚が主に使われています。
結婚する事を「入籍する」という言い方をする場合がありますが、夫婦となることで結果的に戸籍が一緒になるだけで、厳密には結婚=入籍ということにはなりません。近年では、法律的に婚姻関係を締結しない「事実婚」を選択するカップルも増えていますが、その場合でも結婚といいます。
結婚する意味とは?
昔は男性が外で働き、女性が家庭内で子育てや家事をするというのがポピューラーな家族像でした。そのため、女性は一定年齢となると生活の安定を求め経済力のある男性と結婚していました。
しかし、女性の社会進出が進むにつれて、男性に経済力を求めて結婚をするという理由が減少し、婚姻率も減りました。近年では、結婚をすることで、自由な時間や自由なお金が減るというデメリットに目が向けられ、「結婚をする意味や理由が分からない」という男女が増え、結婚に魅力を感じなくなってしまった人も増えてきました。
では、実際に結婚する意味やメリットはどんなところにあるのでしょうか?まず、結婚をして家庭を築く中で、自分たちの血を引く子供を持つことができます。結婚率が減り、離婚率が増えた現在でも、まだ未婚者が子供を持つことには周囲の賛同を得られにくい風潮があります。育児と仕事の両立などに悩むシングル家庭も少なくないのが現状です。
また、結婚することで社会的なステイタスを得られるのも大きなポイントです。やはり、家族がいるということで、周囲からの信用が増すのです。
次に、親の介護や自身の病気など、不測の事態が起こった場合に、良くも悪くも頼る相手が居るという点です。人生は自分の描いた道筋通りにはいきません。そんな時に、身の回りの世話を信頼して任せられる人や、経済的にも精神的にも頼れる相手がいるのは非常に大きなメリットです。そして、やはり、好きになった人と堂々と一緒に居られるというメリットが一番大きいと言えるでしょう。
結婚式は憧れる!!
前述の様に結婚自体になかなか魅力を感じられなかったり、二の足を踏んでいるカップルでも、結婚式には憧れを持つ人が多いものです。特に憧れているのは女性に多く、綺麗なドレスや着物を着て、皆に結婚の祝福をしてもらいたいと夢見るのです。やはり、結婚式は自分が主役になりますので、一番美しい時を過ごすことに憧れを持つのです。
近年、結婚式のスタイルはさまざまで、神前式、仏前式、人前式、教会式などさまざまな挙式が選べますし、披露宴も数百人を招く規模の大きい豪華なものから、親族だけのこぢんまりとしたシンプルなものまでさまざまです。ホテルや結婚式場、レストラン、神社など、挙式披露宴を挙げられる場所もたくさんあり、より自分の好みのスタイルを選べるのです。
誰もやっていない自分だけの結婚式を実現したいと女性達は憧れるのです。しかし、結婚式はそれまでの段取りが非常に大変な面もあります。カップルでも意見が合わず、いったん白紙に戻すという場合も多く聞かれます。夫婦が最初に協力して造り上げるイベントですので、お互いの意見をじっくり話し合う必要があります。
結婚式で人気の会場は?
結婚披露宴はさまざまな会場で行うことができます。そこで、近年の人気と傾向を調べてみました。すると人気があるのは、
- 海外・リゾート挙式和の挙式
- 豪華な挙式
- 特別なロケーションでの挙式
- シンプルな挙式
などであることが分かりました。
1の海外やリゾート挙式では、ハワイやグアムなど海の綺麗な海外や、日本国内でも沖縄など海の見える教会などが人気です。また、それとは対照的に広々とした高原リゾートなど、自然豊かな場所で行われるガーデンウェディングなども癒やしの空間を満喫できるため人気があります。招いたゲストも一緒に美しい風景を満喫できるため、ゲストからも人気があります。海や高原などが一般的ですが、少し変わったところで言えば、ヨーロッパの古城などで行う挙式も根強い人気を誇ります。
2の和の挙式は、日本古来から伝わる神前式や仏前式を行うものです。有名な神社などで行う花嫁行列は圧巻の美しさです。神前式は秋の紅葉、春の桜の時期が非常に人気です。境内にはゲスト以外の一般参拝客も立ち入るため、偶然居合わせた方々にお祝いの言葉をいただくこともあります。和の挙式はパワースポットブームの昨今でますます人気が高まっているのです。
3の豪華な挙式は、会場はもとより、ドレスや料理、引き出物など全てにこだわりを持ち、自分の納得いくものを追求し、豪華に行うものです。このホテルで行いたい、このドレスや着物を着たい、花をふんだんに使いたい、会場装飾をこだわりたい、引き出物をブランドで統一したいなど、全てこだわりで貫き通すこともできますが、どこか一つ豪華さを出すだけでもゲストの印象は変わります。
4の特別なロケーションでの挙式というのは、テーマパークや船上、電車を貸し切ったり、いつもはなかなか立ち入れない様な場所や別の用途で使用している場所で行う結婚式のことです。日本では、動物園での結婚式が可能な所もあります。ゴルフ場でゴルフをしながら結婚式をするというカップルも居ます。自分たちだけの特別なロケーションでの結婚式は、ゲストにも新鮮な印象を与えます。
5のシンプル挙式は、スマート挙式など親族と親しい友人だけでこぢんまりとした結婚披露宴を行うものです。お色直しや会場装飾もシンプルな物にして、引き出物なども最低限というスタイルもあります。
結婚式でスピーチは必ず必要なの?
結婚式ではさまざまな場面でスピーチが行われています。しかし、近年では上司や友人にスピーチを頼みづらいという理由でスピーチを省略する結婚披露宴も増えています。スピーチに両家必ずという決まりはないため、引き受けてくれた新郎側だけ新婦側だけのスピーチでも構いませんが、スピーチを断られてしまったり、誰にも迷惑を掛けたくない、皆に緊張することなく楽しんでほしいという意向からスピーチ自体を失くし、乾杯の音頭は新郎新婦自身が行うというパターンも多くなっています。
スピーチがないと寂しいと感じる場合は、お祝いの言葉程度の簡単なテーブルスピーチを数人にお願いしたり、余興代わりに数人にお祝いメッセージを読んでもらったりします。このように、スピーチがなくても結婚披露宴はできますので、安心して計画をたてましょう。
参列の際の服装は?
結婚披露宴に招かれた場合、ゲストが一番悩むのが服装です。結婚披露宴を開く新郎新婦との関係も、服装に大きく関わってきます。
母親や兄弟姉妹の場合は、格式の高い服装でなくてはなりません。母親は紋入りの黒留袖、父親はモーニング、姉妹は紋入りの黒留袖や色留袖またはドレス、兄弟はフォーマルスーツが基本です。会社の上司や同僚、知人、友人などは、着物であれば色留袖や訪問着、色無地などが良いです。ドレスは肌の露出をし過ぎないものが好ましいです。色は新婦の着る白と同じにならないように、白やベージュなど白っぽい着物やドレスは避けましょう。
また、あまり派手な色は悪い意味で目立つ可能性が有るためおススメできません。ハワイなどでの結婚式は、アロハやロミロミを着て参列することが許されます。その国の正装で参列するのが基本とされる国もあるため、他国での結婚式参加の場合には事前に確認をしましょう。
主賓を招かない結婚披露宴もある
結婚披露宴と言えば、親族、友人知人の他に、会社の同僚や上司を招きます。主賓は招待客の中で一番社会的立場が高い人にお願いするのですが、一番多く一般的なのは会社の上司です。しかし、近年では男女ともに正社員として働いていない場合も多く、会社の上司などに結婚式へ主賓出席をお願いできない場合もあります。
そんな時は、新郎新婦どちらかだけ主賓を立てることもできますし、立場の高い親族や友人に主賓となってもらうこともできます。また、あえて新郎新婦どちらも主賓を立てないという結婚披露宴もあります。年配ゲストの方には驚かれるかもしれませんが、親族や友人だけでアットホームなパーティーをするのも良いかもしれません。
まとめ
結婚というのは、男女が夫婦になることを言います。結婚という言葉自体は婚姻とは少々意味が異なる点があり、婚姻をしない事実婚にも使われています。そのため、結婚=さまざまな形態での夫婦像であるとも言えます。
一時期婚活ブームが到来し、現在でもさまざまなところで婚活イベントなどが開かれています。昔に比べると結婚率は下がり、晩婚化が進んでいると言われていますが、それでも結婚を求める男女も多いのです。
しかし、結婚をしてから持続させる時間の方がよっぽど長く、必ずしもメリットばかりとは言えないかもしれません。そんなデメリットも共に乗り越えられる人生のパートナーを見付けるのが一番大切なことなのでしょう。