5月5日は端午の節句です。端午の節句には、初節句のお祝いをする家庭も多いものです。でも、いざゲストを招いてお祝いの会を開こうとすると、どんな点に気を付ければ良いのか?など迷うものです。では、一体どんなことに注意すれば良いのでしょうか?ここでは、端午の節句にゲストをお招きする側のマナーについて詳しくご紹介します。
端午の節句!お招きする側のマナーとは?
5月5日の子供の日は、端午の節句です。男の子が生まれて初めての端午の節句に、ゲストを招いて初節句のお祝いをする家庭もたくさんあります。近年では、核家族が増えたため、なかなか自宅にお客を招いてお祝い事をする機会も減りましたが、今でもそういった集まりを大切にしている人も、実は多いのです。お祝いを開催するのは、自宅の他、料亭やレストランの個室などです。外でお祝いを開いても個室であれば、子供が多少騒いでも周囲に失礼になりませんので、人気のようです。
では、端午の節句にお客様をお招きする側のマナーはどんなことでしょうか?具体的にどんな点に注意すべきかを見ていきましょう。
まず考えるのは御招きする人!両親は必須?どこまで呼ぶの?
まず、最初に考えるべきは招待客と招待人数です。一般的に招待するのは、両家の両親、兄弟姉妹、親類が多いのですが、地域によっては隣組の方々や近所の人々などを招き、思わぬ大人数となることもあります。
そのため、事前にどういった関係の人を何人お招きするかを決めます。それと併せて、招待する場所や方法を検討します。自宅に招く場合には、場所の確保、食事や食器類の準備なども必要です。足りない分を確認し、参加人数が決まったら、すぐに手配するようにしましょう。近年では、食器や箸はアウトドア用のオシャレな使い捨てもあります。オシャレな割り箸なら、御祝いの席でも自然と馴染むでしょう。
開催場所が自宅以外の場合は、会場の広さで呼べる人数も限られてきます。夫婦できちんと相談して、両家の両親にも助言を受けつつ穏便に決めましょう。
招待する時期はいつが良いの?
端午の節句のお祝いに招待するには、どのくらいの時期がベストなのでしょうか?
招かれる側からすれば、あまりに急に招待されても、困るのが本音です。参加したい気持ちが有っても、予定が埋まってしまっていては欠席するしかありません。特に端午の節句はゴールデンウィークの最中です。大型連休の予定は早めに決めてしまう家庭が殆どです。そのため、少しでも早く日時を指定し、お祝いの会を開く旨を伝えておきましょう。最低でも1ヶ月以上前には声を掛けたいところです。できれば2ヶ月ほど前が安心です。また、会場や料理など様々な手配・最終調整がありますので、最低2週間前くらいには出欠の意向を確認したいところです。そのため、出欠の確認が取れない相手には、再度確認をしてみる必要がありそうです。その日数分も逆算して考えると良いですね。
開催する時間は何時頃がベスト?
端午の節句にゲストをお招きする場合、時間は何時頃が良いのでしょうか?初節句というと、赤ちゃんはまだ産まれて間もない場合が多く、0歳の赤ちゃんの時間に合わせるのがベストです。赤ちゃんが、なるべくご機嫌で起きていられる時間を考えると、やはりランチの時間帯が一番です。夕食時では、時間が遅いため、赤ちゃんの黄昏泣きや、離乳食、入浴の時間に重なり、ゲストも赤ちゃんと触れ合えず、忙しくなってしまうことが考えられます。また、明るく帰りやすい時間に帰宅できる方が良いでしょう。そのため、ランチができる正午前後に集まり、2~3時間程度でお開きにしましょう。
初節句のお祝いに対する内祝いは必要!?
端午の節句など、初節句にはお祝いを頂くことがあります。では、そのお祝いに内祝いという御祝い返しが必要なのでしょうか?一般的に、初節句の内祝いは、お招きして食事などをご馳走することでお返しできると考えられているため、用意しないところもあります。でも、わざわざお越しいただきお祝いをしてもらうので、何の手土産も用意していないのは気が引けると考える人も多いものです。そんな時は、紅白まんじゅうや名入りのカステラなどを用意しておき、お帰りの際に渡すとスマートです。自宅以外の場所でお祝いを行う場合には、持ち込んで渡さなくてはなりませんので、会場側に確認をしておきましょう。会場によっては、金額を伝えればオリジナルのお持たせを用意してくれる場合があります。
鯉のぼりや兜、五月人形は見えるところに飾る
端午の節句にゲストをお招きする場合、鯉のぼりや五月人形、兜などはお客様から見える場所に飾ります。
特にお招きするのが親族の場合、鯉のぼりや五月人形、兜などを贈ってくれた人自身をお招きすることがあります。「こんなに大切に飾っています」という感謝も込めて良く見える場所に飾りましょう。
大きな鯉のぼりなどは、庭に立てます。食事が落ち着いた頃に皆で鯉のぼりを鑑賞しても良いでしょう。万が一、雨天だった場合や、自宅以外の場合で開催する事を考えて、事前に大空に泳ぐ鯉のぼりや五月人形等の前に座る姿を写真や動画などで残しておくと非常に喜ばれます。
どんな料理を用意すれば良いの?
端午の節句にお招きする場合、料理はどんな物が好ましいのでしょうか?子供に手が掛かる時期なので、ケータリングなどで済ませる家庭もありますし、得意料理を作っておもてなしをする家庭もあり、それぞれです。メニューも特に決まりがありませんので、お赤飯、ちらし寿司、鯛の尾頭付きなどお祝いの席に並ぶ料理で構いません。自宅以外で行う場合には、お祝い膳やコース料理などが便利です。
感染症などが流行っている時期には、大皿から取り分ける料理よりも、個別に取り分けてある料理の方が安心感があります。そのため、予め用意した器に盛りつけを施し、お膳タイプにするか、コースメニューのように出すタイプが喜ばれるでしょう。ゲストにとっても、大皿から取るよりも遠慮せずに色々な物を食べられて嬉しいですし、主催者にとっても料理の残りが少なくできます。
感謝の気持ちが一番大切!!
端午の節句にゲストをお招きする際、最も大切なマナーは、何よりも感謝です。端午の節句のお祝いに来ていただくということは、我が子を大切に想い、健やかな成長を願っているからこそです。そのため、招く側は感謝の気持ちを持つことが大事なのです。事前にお招きするゲストの食の好みを聞いておくことや、食事の量、食事の温かさなどを調整し、「来なければ良かった・・・」と思われることの無いようにしましょう。
また、子供の顔や元気な姿を見たいために足を運んでくれるゲストがほとんどです。子供の顔を全く見せないという事が無いようにしましょう。様々な話題を用意し、ゆっくり楽しめると良いですね。
まとめ
端午の節句にお客様をお招きする側のマナーは、様々な点であります。招かれたゲストは、子供の健康や成長を願っていますので、子供主役のお祝いと考えましょう。子供の機嫌が良い時間帯に開き、顔を見せられるようにすると喜ばれます。食事は通常のお祝いメニューで構いません。ゲストの好みが分かれば、好みに即した物を用意すると良いでしょう。感謝の気持ちでもてなす事が大切です。