結婚や出産、就職など人生の節目ごとに贈る機会があるお祝い金。
めでたいことではあるのですが、その分、失礼にならないよう気を使う必要がありますよね。
お祝い金を包む時に金額の相場や目安はいくらくらいなのか、どんな水引を選べばいいのかなど迷ってしまいます。
相手に失礼になることなく、お祝いができるようお祝い金は抜かりなく準備しておきたいですね。
今回はお祝い金の金額相場について、水引の選び方やのし袋の書き方なども併せてご紹介していきます。
お祝い金はどんな時に用意したら良い?
おめでたいことがあると、自身も幸せのおすそ分けをしてもらいたくなります。
心から相手の幸せを祝う時に、お祝い金という形で示すことができます。
お祝いをする場面というのは人生のうちでたくさんありますが、改めてお祝い金を包むのはどういったときが多いのでしょうか。
基本的に改まってお祝い金をお渡しするのは、子供のライブイベントやお祝いごとのタイミングです。
例えば、結婚は人生でできれば一度のみにしておきたいイベントで、出産や就職もそうそうあるものではありません。
逆に誕生日などは毎年くるため、お祝いを渡したとしてもわざわざのし袋に入れて渡すことはしないでしょう。
人生の中でそう多くないおめでたいことに、お祝い金を準備します。
お祝い金のイベントごとの金額相場の目安
家族や友人などのおめでたい報告を受けた時に、さてお祝い金を用意しなければ!と思っても金額相場がわからないという人も多いですよね。
お祝い金の相場目安はどのくらいなのか、イベントごとに見ていきましょう。
成人のお祝い
子供が成人を迎えることは、非常に喜ばしいことですよね。
成人するまで健康に成長できたこと、そしてこれから大人の社会の一員となるにあたっての激励を込めてお祝い金を渡す人も多いのではないでしょうか。
成人のお祝いの金額相場は、1〜5万円です。
成人を迎えるとなると写真を撮影したり、女性の場合は着物を購入・レンタルしたりするのでかなりの費用がかかりますよね。
新成人へのお祝い金は、出費が多くなった親への援助という形で用意されることが多いようです。
成人式は1月の第2月曜日となっているため、少なくとも12月までには渡すようにしましょう。
※2022年4月1日より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、成人式という名称ではなく〝二十歳の集い〟など自治体によって名称が異なり、年齢も自治体によって18歳や20歳と異なります。
そのため、成人のお祝いを18歳で行うのか20歳で行うのか家庭によって異なるようです。
就職のお祝い
子供が念願叶って第一希望の会社に就職するとなると、親としては誇り高い気持ちになりますよね。
就職も新卒で入った場合などは、これからも頑張ってという気持ちを込めてお祝い金を贈ることが多いです。
金額相場は5千円〜5万円ですが、目安としては1万円を包む人が大半です。
就職のお祝い金はスーツなどの購入費用を補助する目的で使われることが多いので、なるべく入社式の1ヶ月前までには渡しましょう。
遅くても入社式後1ヶ月までには、渡すようにしたいですね。
結婚のお祝い
人生における一大イベントのひとつである結婚は、非常に喜ばしいことです。
お祝い金も結婚に関係するものは一番金額相場が高くなり、力も入るお祝い事です。
結婚は新郎新婦との関係性で金額相場が変わるため、把握しておきましょう。
友人や同僚など、普段から付き合いのある人に関しては3万円。
遠い親族や兄弟など、血縁関係がある場合には5万円。
親や近しい親戚の場合は7〜10万円と高額になります。
子供からのお祝い金や、結婚式に出席しない人からの金額相場は1万円です。
結婚のお祝い金は、結婚式の当日に受付に渡すことがほとんどです。
出産のお祝い
結婚と同じく人生の一大イベントのひとつである出産ですが、結婚と違って何度も経験する人が多いですよね。
出産のお祝い金に関しては結婚と比べると、かなり金額が抑えてあるのが特徴です。
同じく相手との関係性によって金額の目安が異なるので、把握しておきましょう。
兄弟姉妹に赤ちゃんが産まれた場合には1万円か3万円。
親戚や友人に赤ちゃんが産まれた場合は3千円か5千円か1万円。
職場の上司の場合には5千円〜1万円が相場となっています。
出産はいつ何が起こるかわからないので、必ずお祝いは無事に出産が終わってから1ヶ月までに贈りましょう。
お食い初めのお祝い
産まれた赤ちゃんが生後100日を経過したのをお祝いするお食い初めは、一生食べ物に困ることがないようにとの願いが込められています。
昔は現代のように飽食の時代ではなかったため、生後100日を超えるということは素晴らしいお祝い事だったのですね。
お食い初めのお祝い金を渡すのは主に近しい親族がほとんどですが、相場は5千円〜1万円ほどとなっています。
実の親の場合には現金を包むよりも、おもちゃや離乳食の食器など実用性のあるものを買うことがほとんどです。
お祝い金を渡す時の水引の選び方
お祝い金を相手に贈るとき、お財布からそのまま出して渡すわけにはいきませんよね。
お金はしっかり包んでから贈れば、より気持ちの込もったものになります。
のし袋に包んで渡すとき、特に重要なのが水引です。
結び方や色にはさまざまな種類があり、間違ってしまうと相手に失礼となってしまう場合があります。
水引の種類や意味について理解をして、正しいものを選んで包みたいですね。
それぞれのお祝いごとの水引の選び方を、詳しく見ていきましょう。
成人のお祝い
新成人に渡すお祝い金を入れるのし袋は、めでたいシーンで使う赤白の色を選びます。正しい結び方は「蝶結び」を選びましょう。
成人のお祝いは人生で一度きりなのに、どうして何度もお祝いができるという意味の蝶結びを使っているのか疑問ですよね。
実は成人の日とはいっても、子供の成長の節目を祝福していることを目的としています。
子供の成長はこれから先もどんどんお祝いしていきたいことなので、この先いくらでもお祝いができるように蝶結びを選んでください。
意味だけをみてしまうと勘違いしがちですが、間違えないようにしたいですね。
就職のお祝い
新しい会社に入職が決まった時のお祝い金は赤白、蝶結びの水引を選びます。
就職は繰り返すと職を転々としているイメージがありますが、人生の中で上向きになっている時の節目であることに違いはありません。
何度就職できても嬉しいことなので、お祝いを何度もできる蝶結びを使用します。
結婚のお祝い
結婚といえば人生の中で特に大きいイベントで、尚且つ一度きりで済ませたいものです。
包む時には、赤白で「結び切り」のものを選びましょう。
結び切りは「一度きり、二度と起こらないように」という意味があります。
結び直せるということから繰り返す意味がある水引を選ぶと、お祝いをする際に不謹慎だと思われて大変失礼になります。
準備するときは、今一度水引の結び方を確認しておきましょう。
出産のお祝い
赤ちゃんが産まれるというのは、何度あっても非常に喜ばしくて御祝いムード一色ですよね。
将来的にも何度もお祝いができると良いですね、という気持ちを込めて赤白蝶結びを選びます。
結婚のための御祝いと混同しないように、水引の結び方には選ぶ際に注意しておきましょう。
お食い初めのお祝い
成人のお祝いと同じように、子供の成長の節目を祝うことです。
この先、幾度となくあるお祝い事のひとつとして、水引は赤白で蝶結びのものを使ってください。
赤ちゃんにとっては、産まれてからお宮参りに続くお祝い事なので非常に記念に残ることですよね。
先々も赤白の水引は子供の成長過程で使うことになるため、心得ておきましょう。
お祝い金ののし袋の書き方
お祝い金を渡すとき水引のかけ方はわかったものの、書き方がわからない人も多いでしょう。
特に何の目的のためのお祝い金なのかをあらわす「表書き」は、のし袋の顔になる部分で非常に大切な部分です。
具体的にどのようにのし紙を書けば良いのか、イベントごとに書き方をみていきましょう。
- 成人のお祝い…「御成人御祝」
- 就職のお祝い…「御就職御祝」
- 出産のお祝い…「御出産御祝」
- お食い初めのお祝い…「初膳御祝」
どのお祝い事ものし袋の表書きは、濃いめのインクの毛筆で大きめに書くことが大切です。
上部中央に表書き、下部中央にフルネームを書きましょう。
上手く書けなくても良いので、丁寧に読みやすい字を書くことが大切なんですね。
お祝い金を包む際に注意すること
お祝い金を包む時の書き方や選び方を把握したところで、一通り準備が終わったら注意したいことをチェックしていきましょう。
最後にもう一度だけ、相手に失礼な表記はないかなどを確認します。
具体的に注意点について、3つほどみていきましょう。
①お札は新札を使う
せっかく気持ちを込めて贈るお祝い金なのに、のし袋から出したらシワだらけでクタクタ…。使い古しのお札では、お祝い金に相応しくありません。
銀行の窓口に行けば、お札を新札に替えてもらえるので、お祝い金を包む前に手続きを忘れないようにしましょう。
②表書きはなるべく四文字にしない
表書きを四文字にすると「四=死」を連想させるので、お祝いには適しません。
五文字になるよう意識する必要がありますが、お食い初めに関しては最も多く使われるのが四文字の表書きとなります。
③文字は丁寧に読みやすく書く
表書きは毛筆で書くのが一般的ですが、中には字を書くのが苦手という人もいますよね。毛筆や筆ペンで書く自信がない場合には、サインペンを使ってもかまいません。
ボールペンはマナー違反ですから、使用は避けるようにしましょう。
上手く書けなくても丁寧に読みやすい字を心がけて書けば、全く問題はないので安心してくださいね。
まとめ
お祝い金について金額相場、水引の選び方やのし袋の書き方なども併せてご紹介してきました。
お祝い金の金額相場は、どのお祝いでも1万円が目安です。
結婚の時だけはお祝い金は高くなる傾向にあり、3万ほど包むことが多いでしょう。
水引もお祝い事によって結び切りや蝶結びを使い分けて、間違えないようにしたいですね。
のし袋の書き方にもルールがあり、守って失礼にならないよう意識する必要があります。
ぜひお祝い金を準備するときには、細かいところまでチェックしてみてくださいね。
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