赤ちゃんが産まれ、初めての大きなイベントにお宮参りがあります。
お宮参りは全国的に広く行われている行事ですが、子供が産まれるまでは見聞きしたことがない人も多いのではないでしょうか。
産まれたばかりの赤ちゃんを連れてお参りに行くということだけで大変なイメージがあると思いますが、お参りの目的や方法を正しく知れば、そう難しいものではないのです。
ここでは、そんなお宮参りについて詳しくご紹介します。
お宮参りとは何?
お宮参りは、産土参り、初宮参り、初宮詣、産土詣などとも呼ばれています。
赤ちゃんが産まれて一か月目頃に、産土神や氏神様へ子供が無事に生まれた事への感謝と報告をし、更なる加護と子供の健やかな成長や長寿を願う行事です。
産後に産土神へ挨拶をするという行事は古くからありました。
お宮参りは、赤ちゃんが産まれてから初めての長時間に渡る外出となり、両親も力が入るイベントです。
しかし、力が入るあまりに、赤ちゃんの負担を考えていないようなケースも見受けられます。
おおげさに考えず、近くの神社へ出向いて神様へ報告・祈願するだけだと気軽に考えてみても良いでしょう。
また、お宮参り以降、徐々に赤ちゃんを連れて外出する機会も増えていきますので、お出掛けの練習を兼ねるつもりで出向いてみると良いでしょう。
お宮参りにはどんな意味があるの?
お宮参りは、産まれた子供の健康や長寿を祈願する行事です。
産後一か月頃に行われる行事なので、出産直後の家族にとっては心身ともに大変な時期です。
慣れない育児に追われながら、準備をすることは負担となるでしょう。
しかし、お宮参りには、無事に出産を終えられた事へのお礼参りの意味もあるため、ぜひ行っておきたいところです。
何も遠くの神社へおめかしをして行く必要はありません。
近く親しみのある神社へ赤ちゃんを紹介しに行くというもので十分なのです。
お宮参りの時期は?
お宮参りの時期は、生後一か月目頃が一般的です。
しかし、地域によってお参りをする時期に違いがある場合もあります。
一部の地域では百日参りと併せて行ったり、生後120日目という地域、生後10日目や生後51日目に済ませる地域などがあります。
産まれた子供の性別によってもお宮参りの時期に大きな差がある場合があります。
それぞれの地域に言い伝えやしきたりがありますので、生家や嫁ぎ先でのお宮参りに関する認識を事前にすり合わせておくと余計なトラブルにならず安心です。
お宮参りのやり方
お宮参りは赤ちゃんに祝い着を着せて、父方の祖母が抱っこするのが正式な参拝方法です。
古くから、産後日の浅い女性は血で穢れているとされ、床上げをするまでは産室に籠らなくてはなりませんでした。
これを「産後の忌み」といい、忌明けまでは不浄な身体であるとされ、さまざまな制限があったのです。
そのため祝いの場に産みの母親が出られないこともあり、お宮参りもその一つでした。
忌明け前の母親に代わり、祖母が赤ちゃんを抱いてお参りをしていたわけです。
戦後から徐々に穢れや忌みにこだわらなくなってきたため、現代では母親もお宮参りに出席しますし赤ちゃんを抱きます。
また、お宮参りの日を忌明けとする考え方もあります。
現代のお宮参りは、赤ちゃん、両親、親族などで神社へ出向き、祈祷を受けます。
その後、会食をしたり写真館で撮影を行います。
昔の風習が色濃く残る地域では、お参りの帰路に親族宅へ出向き子供のお披露目をする場合があります。
お宮参りは産土神や氏神様の祀られる神社で行うことが多いのですが、地元の神社にこだわらず、有名な神社へお参りする家庭も多くなっています。
お宮参りは必ずしなければならないの?
お宮参りは必ずしなくてはならないのか?と悩む人もいるかもしれません。
家庭の信仰や宗教上の考え方の違い、子供や自分が病気で出歩けないなどさまざまな事情があるため、絶対にしなくてはならない行事ではありません。
お宮参りをしなくても良いと考える家庭であれば、しなくても何ら問題はないのです。
しかし、赤ちゃんは日々成長し、その時期は戻って来ません。
その時期の赤ちゃんしかできない一生に一度の行事ですので、「しておけば良かった」「しない事で何か災いが起こるのでは?」と後悔したり、不安に思うようであれば、なるべくした方が良いでしょう。
もしも、考え方の違いで両親・両家の意見が割れた場合は、まず誰のためのお祝いなのかをよく考え、母親と子供、父親と子供だけでお参りに行く、記念撮影だけ行う、会食だけ行うなど、お互いが納得できる方法をみつけたいものですね。
男の子のお宮参り
男児のお宮参りは、一般的に生後31~32日目に行われます。
祝い着は、白羽二重と黒地着物の紋付を用意する場合がほとんどです。
近年では、白羽二重の着物を着せる代わりに白いベビーセレモニードレスを着せる家庭が多いようです。
男児の祝い着で人気の模様は、兜や龍、鷹、トラなどがモチーフになった熨斗目模様のものです。
熨斗目模様とは、腰の辺りで絵柄が切り替わるものをいいます。
一般的には、腰の辺りだけ白に染残したものです。
祝い着には、宝船や末広、打ち出の小槌や富士など目出度い絵柄の吉祥文様も描かれています。
好きな絵柄の組み合わせなどで選ぶようにしましょう。
祝い着のカラーは、黒の他にも、ブルーやシルバー、グリーンなども人気です。
男の子の祝い着には家紋を入れて作るという地域もあります。
家紋を入れる場合、背中と両袖、両胸の五か所に入れる五つ紋が一般的です。
女の子のお宮参り
女児のお宮参りは、一般的に生後32~33日目に行われます。
しかし、京都では女児が早くお嫁に行けるよう、男児よりも早くお宮参りをする風習があります。
祝い着は、白羽二重と友禅模様の晴れ着を用意する場合がほとんどです。
友禅模様は友禅染のように華やかでカラフルな絵柄や模様が特徴です。
女児の祝い着に人気の模様は、やはり牡丹や桜など花がモチーフとなった友禅模様です。
更に、宝船や末広、鶴、松竹梅などの吉祥文様も描かれています。
祝い着のカラーは赤の他にもピンク、黄色などが人気です。
女児の場合は、着物に家紋を入れません。
お宮参りの服装
お宮参りの際の服装も悩みの種。
赤ちゃんは、白のベビーセレモニードレスを着せるのが一般的です。
セレモニードレスは一式セットで売られています。
祝い着は母方の実家が用意するのが習わしですが、現代ではそれにこだわらず、代々続くものを着せたり、両親が気に入った物をあつらえることも多いようです。
祝い着のレンタルもありますので、そういったものを活用してもよいでしょう。
祝い着は仕立て直せば七五三の衣装としても着られます。
その辺まで考慮し購入しておいてもいいかもしれません。
祝い着は、母親や祖母が赤ちゃんを抱っこした上から羽織るためのもので、実際に赤ちゃんが袖を通すわけではありません。そのため、掛け着とも呼ばれます。
祝い着を着る際、帽子やよだれかけは一般的に用いられますが、記念撮影だけに使われる場合もあります。
関西では、でんちと呼ばれる袖の無い羽織ものを着せる風習もあります。
でんちは簡単に着付けができる和装として活用されています。
お宮参りの参拝者は、Tシャツやジーンズ、ミニスカートなどカジュアル過ぎるものはふさわしくありません。
基本的にフォーマルなものでシックな色合いが好ましいとされます。
父親はダークな色合いのスーツに華やかなネクタイ、母親は授乳も楽にできるワンピースをあつらえておくと便利です。
祝い着に合わせて着物を着る母親もいます。
お宮参りに大人が着る着物は、黒留袖、訪問着、付け下げ、色無地などです。
赤ちゃんの祝い着との色バランスを考えて、華やかな色の着物を身に付ける人が多いようです。
着物でもコツをつかめば授乳も可能です。
お宮参りの予約はすべき?初穂料は?
完全予約制という神社もあれば、予約不要の神社もあります。
どこの神社へお参りするかを決めたら、早めに確認をしておくと安心です。
予約不要の神社の場合、当日、神社の社務所でお宮参りの希望であることを伝えましょう。
また、予約と併せて確認しておきたいのが初穂料です。
初穂料とはお宮参り祈祷にかかる料金のことです。
初穂料の設定も神社によって異なりますが、「お気持ちで」と言われるところもあれば、祈祷級式により決められている場合もあります。
特に決められていない場合は、5千円~1万円を包むようにしましょう。
祈祷の他に縁起物をいただく場合は、1万円は包む方が良いでしょう。
のし袋は紅白蝶結びの水引のもので、表書きは「御初穂料」か「御玉串料」とし、下段には赤ちゃんのフルネームを書きましょう。
のし袋がない場合は白封筒でも構いません。
お宮参りのお祝いは?お返しは必要?
お宮参りを行う赤ちゃんや両親にお祝いを渡す場合、紅白蝶結び水引ののし袋を使い、表書きを「御宮参御祝」や「御祝」とします。
下段には、贈り主のフルネームを黒墨でしっかり書きます。
連名で贈る場合は、目上の人の名前が右側にくるように書きます。
複数人の兄弟などで贈る場合は「兄弟一同」などの記載でも構いません。
では、お宮参りのお祝いをいただいた場合、お返しは必要でしょうか?
関西などで行われる紐銭をいただいた場合は、基本的に小銭になるためお返しは不要です。
しかし、親族や知人などから高額のお祝いをいただいた場合は、御祝い金の半額を目安に内祝いとしてお返しをするのが一般的です。
お返しする物は相手の好みを考えて選べば良いでしょう。
遠方の方であれば、お返しの際に赤ちゃんの写真を添えると喜ばれます。
お宮参りは誰を招く?
お宮参りの際、神社へお参りに行くのは赤ちゃん、両親、父方の祖母が正式な参加者です。
父方の祖母が赤ちゃんを抱っこして参拝するのが古くからの習わしです。
しかし、父方の祖母だけが参加し、他の人が参加できない訳ではありません。
昔は交通手段も少なく、子供もおんぶや抱っこで神社へ向かわなくてはならなかったため、最低限の人数での参加だったようですが、現代では、両家の祖父母や兄弟姉妹なども一緒に行くことが多くなっています。
お祝い事ですので、なるべく大勢の人で子供の成長を願いたいものです。
もしも、両家親族が遠方に住んでいて都合が付かず、お宮参りに参加できない場合、無理に出向いてもらう必要はありません。
親子3人でお宮参りをする家庭も多いものです。
時間に余裕を持ち行動
お宮参りに出掛ける際は、時間に余裕を持ち行動するようにしましょう。
赤ちゃんが突然泣き出してしまうこともあるでしょう。
そんなとき、あやしたり授乳で予定外に時間が掛かることがあります。
写真館での写真撮影を計画していても、スムーズに撮れないこともあります。
お参りも祈祷時間まで待つこともあります。
予約をしていたレストランなどに間に合わないという恐れもあるのです。
そのため、スケジュールには十分に余裕を持ち、詰め込み過ぎないようにしましょう。
食事会を自宅で行う、お参りと会食、写真撮影は別日に分けて行うのもよいでしょう。
お宮参りは体調をみながら日取りを決める
お宮参りは生後一か月頃に行うものですが、体調や気候を考慮して少し後にずらすことも可能です。
産まれたばかりの赤ちゃんはまだ弱いため、寒すぎる時期や暑すぎる時期にいきなり長時間の外出は刺激が強すぎます。
産後の肥立ちが悪い女性の場合、外出ができる状態ではない可能性もあります。
お参りを優先させて、その後の体調に影響が出るようでは意味がありません。
また、冬場に大雪が降る地域では、足元の悪い中、赤ちゃんを抱っこしてのお参りは危険が伴います。
夏場でも予定していた日に台風などの影響でお参りのできる状況ではない場合もあります。
悪天候の場合は迷わず延期をし、家族の体調や無理なく休める日と照らし合わせて決めるのが良いでしょう。
もしも、何らかの理由で生後一か月頃にお宮参りができなくても、室内で記念写真の撮影だけでもしておくと安心です。
子供は日に日に大きくなるため、あまり大きくなってからの記念写真では違和感が出てしまう可能性があるからです。
子供の成長によっては、お宮参りに着る予定していたベビードレスが入らなくなることもあり得ます。
なお、実際のお参りは少し後でも良いのですが、できるだけ生後半年頃までには行った方が良いでしょう。
背守りとは何?必要なものなの?
背守りとは、お宮参りに行く際に赤ちゃんが着る産着や祝い着(初着)などの背中に入れられた刺繍のことをいいます。
背守りの他にも、糸じるしや背紋飾りと呼ばれます。
糸じるしは、着物の背に縦の縫い目と斜めの縫い目で糸を縫い付けます。
針を12回入れて縫い付けるのが正式なものです。
男児は雄針で縦と左斜めに小刻み縫い、女児は雌針で縦と右斜め大刻み縫いとされています。
糸の色は紅白か五色(赤・白・青・黄・黒)を使用します。
背紋飾りは襟の後ろ辺りに模様や絵柄を刺繍します。
縁起が良い吉祥文様で亀、鶴、松竹梅なども人気のデザインです。
これらの飾りは大昔から子供の成長を願うための魔除けとして行われて来ました。
人の魂は背に宿り、背中の飾りが目の役割をして忍び寄る魔の手から守ってくれると信じられてきました。
また、襟もとに布や紐を縫い付けておくことで災害時に神様がその布や紐を引き上げ助けてくれるという言い伝えもあります。
お宮参りの際は、刺繍のない着物を一つ身と呼びます。
一つ身に飾り縫いを施すことで、魔を見張る目を付けているのです。
昔は学校でも背紋飾りの縫い方を教えていましたが、現在ではほとんど行われていません。
家紋の刺繍とは違うため祝い着を販売するお店でも背守りを入れるサービスはほとんど無いようです。
子供のためを想い自分で縫ってみても良いかもしれませんね。
*紐飾りとはどんなもの?
お宮参りの際、祝い着の表に「付け紐」を縫い付けます。
この付け紐を縁起の良い図柄で刺繍することを紐飾りと呼びます。
紐飾りは迷子のお守りの由来があるとされていて、もし悪いものに引っ張られても、糸が抜けて捕まらないようにするという意味が込められています。
紐飾りは紅白の糸で縫われることが多く、扇子や熨斗など縁起の良い図柄が人気です。
また、付け紐の縫い付けには、男児は下向き、女児は上向きとするのが正式なものです。
紐飾りは祝い着を仕立てる際に販売店側で入れて貰える場合が多い様です。
*あやつこは必ずするべき?
あやつことは、綾子と書きます。
お宮参りに行く際、赤ちゃんの額に鍋墨や紅で×印や犬と書くことをいいます。
これらの印を書くことで悪魔を除けると言い伝えられています。
また、犬の子供はよく育つことに由来し犬の文字を額に書く地域もあります。
東北地方ではこの印のことを「やすこ」と呼びます。
あやつこは、お宮参りの際だけでなく神事に参加する稚児が祭神の管理下であるという印として付けられることがあります。
あやつこを付けた子は、神の御加護を受けた者という証であり、子供の事故防止のまじないとしても使用されているのです。
そのため、子供が外出する際には必ず付けていくという地域もありました。
特に夏場、子供が水遊びに出かける際は、荒神の印として墨を付けるということも広く知られていました。
昔の文献によると、あやつこは紅で書かれていたと記されていますが、紅は上流階級でしか使用されていなかったため、一般庶民は墨や鍋墨で書くのが一般的でした。
鍋墨を使う事で荒神に庇護を受けている証になったのです。
現代でも、しきたりを重んじる家庭や地域では、あやつこを行います。
お宮参りの帰路に立ち寄った家でクライボシとして男児は墨、女児は紅で印を付けてくれる地域もあります。
地域により額に書く文字はさまざまで「×」「犬」の他に、「大」「ゝ」「小」などを書きます。
核家族が進んだ現代では、このあやつこを知らない家庭もあります。
そのため必ずしなくてはならないものではありません。
しかし、もし少しでも知識としてあれば、魔除け厄除け代わりに付けてあげても良いでしょう。
*六曜は気にすべき?
お宮参りの際、六曜にこだわるべきかを迷う人もいるでしょう。
前述のように、親子共々体調が良く、外出しやすい日にお宮参りをするのが一番なので、そこまで六曜にこだわる必要はありません。
しかし、仏滅の日にお宮参りというのも何だか気が引けてしまうものです。
では、六曜の中でお宮参りに適しているのはいつなのでしょうか?
文句なしに吉日なのはやはり大安です。
一日中どの時間帯でも良いとされていて、祝事には最も適しています。
そのため、大安が良いとこだわる家庭もあります。
しかし、大安はお宮参り以外にも祈願に訪れる人が多く非常に混み合い、産まれたばかりの赤ちゃんや産後の母親は疲れてしまう場合もあるため要注意です。
また、年始の初詣や戌の日の大安、七五三などが重なると祈祷までにかなり待つこともあります。
先勝は午前中が吉となる日です。
午前中に早めにお参りを済ませてしまい、昼に会食し午後はゆっくり過ごすと良いでしょう。
先負は午後が吉となる日です。
午後の早い時間にお参りを済ませると、黄昏泣きをする夕方までに終えることができます。
赤口は厄日と言われていますが、午の刻(午前11時から午後1時頃まで)は吉となります。その時間帯にお参りをすると良いでしょう。
しかし、真夏は一番暑い時間帯ですので、注意が必要です。
友引は弔事の際に友を引っ張ってしまうという良くない意味を持つ日です。
しかし、祝い事であれば友に幸せを分けられるという良い意味になります。
友引の場合、朝は吉、夕方は大吉ですが昼は凶となります。
赤ちゃんを連れてのお参りは大変ですが、なるべく凶の時間を避けてできると良いかもしれません。
仏滅は一日中凶となり、お参りや結婚式などお祝いをするには避けた方が良い日です。
お宮参りの際に必ず六曜を気にしなくてはならない訳ではありません。
あくまでもお参りの日程を決める上での参考程度に考えておけば良いでしょう。
地方で行われるお宮参りの儀式
長野県の佐久地方で雪隠参りというものが行われています。
新生児を抱いた親が、近隣を三軒隣まで参り各々の雪隠=便所へ供米を届けます。
この地域では古くから雪隠には神様がおり、その神様が出産と深い関わりがあると信じられているからです。
関西ではお宮参りの際に紐銭・帯銭を用意するという風習があります。
これは、赤ちゃんが生涯お金に不自由しないようにと願いを込めて祝い着にご祝儀袋を結び付けます。
昔は麻紐に硬貨を括り付けていたそうですが、時を経てご祝儀袋に変化してきました。
ご祝儀袋に穴を開け、麻紐や紅白、金銀の水引などで括り付けます。
同じように中部地方では、12か月間お金に困らないようにと願いを込めて麻紐に五円玉を12枚通し、祝い着に結びつけます。
尚、閏年には13枚を通すことになります。
この他にも、無病息災を願い犬張子を付けたり、末広がりの良い人生になるよう願いを込めて扇子を付けたり、表裏の無い子に育つようでんでん太鼓が付けられたりもします。
まとめ
お宮参りは、産まれて来た赤ちゃんを産土神にお披露目し、無事に産まれた感謝をして健やかな成長を願う行事です。
産まれて初めて長時間の外出になりますので、勝手が分からずに大人の都合や時間に合わせてしまいがちです。
しかし、赤ちゃんはまだ体力も無く疲れてしまいますので、その点を考慮したスケジュールを組むと良いでしょう。
また、ここでは一般的なお宮参りの時期ややり方を紹介していますが、地域によって様々な風習があるため、家族や親族に確認しておくと安心です。