(この記事は2020年6月27日現在の状況を元に書いたものです。)
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言や県をまたぐ移動の自粛も解除され、徐々にですがいつもの日常を取り戻しつつありますね。
出口の見えない長いトンネルにやっと光が差し込み、ホッと胸をなでおろしている人も多いのではないかと思います。
新型コロナウイルスが広がってから数ヶ月、日常の光景が一変し、これまでの「当たり前」はガラガラと音を立てて崩れていきました。
満足に家からも出られず、大切な人に直接会うこともままならない。そんな毎日を過ごしてきたらこそ、一刻も早く帰省し家族に会い、安心したい、そして安心させたいと考える人は多いでしょう。
実家や義実家に帰省しても良いの?
先にも書きましたが、緊急事態宣言も県をまたぐ移動の自粛も解除(緩和)されたので、帰省すること自体は悪いことでも、いけないことでもありません。
しかし、「解除=コロナウイルスがなくなった」わけではありませんので、国から解除の発表があっても相変わらず不安を感じている人は多いです。
「解除されたから帰省できる」ではなく、これに関してはもうそれぞれの意識や考え方によるので正解はありません。
なので実家や義実家としっかり話し合いを行い、そのご家庭ごとの正解を見つけるしかありません。
帰省する前に確認すること
帰省するかどうかを決めるにあたり、以下のことは確認しましょう。
実家に小さな子供やお年寄りがいないか
特にお年寄りや、小さなお子さんを持つ親は新型コロナウイルスに対して慎重です。
お年寄りは重症化しやすいとも言われていますので、彼ら(彼女ら)の意見を最優先しましょう。
実家の周辺に住む人たちの考えを尊重する
例えばこの時期に外から人が入るのをとても嫌がる人たちもいます。
筆者の実家はバスが1日1本しかこないようなのどかな田舎なのですが、まさにこれが理由で帰ることができません。
私たちはたまに帰るだけですが、そこに住む家族にとってご近所付き合いは生活に大きく影響します。家族だけでなく、ご近所さんについてもそれとなく確認しましょう。
職場に相談
帰省すると聞くと、「都会から田舎に新型コロナウイルスを運んでしまう」というイメージ持つ人が多いと思いますが、そうとは限りません。
帰省のために様々な乗り物に乗り移動します。その移動で感染する可能性はゼロではりません。
緊急事態宣言解除後もリモートワークのままの会社や企業は多くありますよね。
長時間移動をしても構わないか、職場に事前に相談しましょう。
帰省するにあたって気をつけること
家族の了承が取れ、帰省することが決まったらすることは一つ、新型コロナウイルス対策です。
緊急事態宣言が解除されてからというもの、遊びに出かけたり飲み歩く人たちは確実に増えました。
決してそれは悪いことではありません。
しかし、実家にはお年寄りに分類される父や母、祖母や祖父がいます。幼い甥っ子や姪っ子がいることもあるかもしれません。
大切な家族のことを思うのなら、帰省するまでは極力控えたほうが無難でしょう。
マスク着用、手洗いうがいも続けましょう。
帰省中のマナー
帰省中もある程度の気遣いは必要です。
手洗いうがいは抜かりなく
これは当然です。
長い移動で疲れているかと思いますが、実家に着いたらまずは手洗いうがいをします。
滞在中ももちろんしっかり行いましょう。
移動は最小限に
実家に住む家族に新型コロナウイルスを持ち込めないのはもちろんですが、あなたの体も大切です。移動中はバスでも電車でも飛行機でも、多くの人と狭い空間で長時間過ごします。
なのでできるだけ移動時間が少ない乗り物や、人が少ない時間帯を選びましょう。
また、移動中はマスクをする、こまめに口を潤す、消毒液を使うなどしてしっかりと予防してくださいね。
必要以上に出かけない
帰省中は必要以上に出かけないことをお勧めします。
もちろん出かけてはダメだという話ではありません。
あなたの帰省先のご近所さんには帰省に対してネガティブな感情を持つ人がいるはずです。
必要以上に出かけるあなたを見て不安を覚える人もいるかもしれません。
その人に対してもそうですが、そこで生活するあなたの家族のためにも、外出する際には一度考えてみてくださいね。
帰省の手土産
新型コロナウイルス問題が起きてから、「健康」について改めて考えたり、こだわりを持ち始める人が増えました。
いつもとちょっと違う、もしくはいつもの手土産に加えて、家族の健康を考えた手土産を渡すのもいいかもしれません。
また、これから暑くなりますので、通気性の良いマスクなども喜ばれると思いますよ。
初盆の集まりはどうしたらいい?
今年の夏に初盆を迎える家庭もあるでしょう。
初盆は親族だけでなく、故人とゆかりのある人も招いて会食をします。
生前お世話になった方が亡くなって初めて迎えるお盆。
本来ならお供え物を持って法要したいけれど、今年は新型コロナウイルス影響で参列することに不安を感じる人もいるでしょう。
結果から申し上げると、状況が状況なので無理に参列する必要はありません。
故人のご家族もちゃんと理解してくださいます。
お供え物を郵送するときのマナー
初盆に顔を出せない場合は、心を込めてお供え物を郵送しましょう。
熨斗紙
お供え物にかける熨斗紙(のしがみ)には「御供物」と書き、外熨斗にします。
水引は弔事用の白黒のものか黄白の結び切りの物を使用します。
購入の際には、外熨斗が汚れたり傷つかないように二重包装などの工夫をお願いしましょう。
通販サイトで購入す場合も同様です。
お供え物の相場
おおよそ3000円〜5000円のお供え物を選びます。
送るタイミング
お盆までに先方に届けば良いと言われていますが、初盆で準備も多くバタバタしていらっしゃるでしょうから、お盆の1週間前には届くようにするとより良いかと思います。
また突然品物が届いて先方が驚かないよう、事前に品物を送った旨をお伝えしておきます。この時、電話ではなく手紙だとより丁寧な印象を受けます。
おすすめのお供え物
お供え物の品物としては、「日用品」「お花」「フルーツ」「お菓子」が一般的です。
日用品の場合はタオルや洗剤など、どんな家庭でも使う物を選び、お菓子なら常温保存が可能で日持ちするものを選びましょう。
花は一般的には白を基調としたシンプルなものを選びますが、地域によって変わりますのでその地域の花屋さんに確認、相談した方が良いかと思います。
まとめ
この記事はあくまでも2020年の6月27日現在の状況で書いています。
今まさにこの記事を書いている最中、テレビではニュースキャスターが「東京で感染者が植えている」と伝えています。
新型コロナウイルスはまだ収束したわけではなく、これからどうなるのか誰にもわかりません。
状況は日々変わるので、その時その時の状況を見ながら家族としっかり話し合った上で帰省するかどうか、またどのように帰省するかを決めましょう。
この記事を読むあなたとその家族が、これまでのように何も心配することなく笑顔でただただ素敵な時間を過ごせる日がすぐに来ますよう願いを込めて。