春の一大イベントとして、入学式が挙げられます。入学式は親子共々、一生に一度の節目のイベントです。それが故に、様々なマナーが存在しますが、常識なことが多すぎて、身近な人には聞けないこともあるでしょう。ここでは、そんな入学式のマナーについてを詳しく紹介&解説していきます。
入学式の気を付けたいマナーは服装と持ち物と時間?
入学式に気を付けたいマナーは、ずばり服装や持ち物と時間です。
服装は入学式に相応しいものを選ぶ必要があります。
入学式は、式典があるため時間厳守です。家が近い遠い関係なく、必ず決められた時間に受付を済ませなければなりません。初日に時間が間に合わないと、他の児童や保護者の迷惑になり兼ねませんし、要注意人物として良くないイメージが付いてしまいます。時間には大いに余裕を持ち、入学式の看板や門の前で写真を撮れる位の余裕を持てると安心です。
尚、入学式時の校門前などは写真撮影の行列などで混み合う可能性がありますので、通行には気を付けたいものです。
持ち物も、学校が指定したものは必ず持参します。上履きやランドセル、ハンカチ、ティッシュ、受付に渡す紙など様々な物を指定されますので、忘れずに持っていきましょう。
服装はフォーマルを意識したデザイン・色合い選ぶ
前述のマナーポイントにある服装ですが、何でも良い訳ではありません。
入学式では、フォーマルを意識したファッションが、暗黙の了解で求められます。
現在の様なコロナ禍では、式典自体も短時間で済まされることが多いため、気を抜いて「何でも良いか」と考えてしまいがちですが、それはNGなのです。
フォーマルの具体的な内容ですが、入学式の場合は主役が子供達です。そのため、参列する親が非常に派手では悪目立ちしてしまいます。ママはセレモニースーツ、パパもスーツ、子供もセレモニースーツを身に付けるのが定番です。私立などの小学校では、制服がネイビーや黒で、それを身に付けて入学式ということもあります。そうなると必然的に親も黒やネイビーのセレモニースーツで参加することが求められます。
結婚式に参列するようなど派手なショッキングピンクのチュールワンピースを着て入学式会場に出向いてしまい、白い目で見られたという失敗談も聞くことがあります。このように色も何でも良い訳ではありません。一般的に、卒園式や卒業式は黒や紺のダークな色合い、入学式にはベージュや白、ライトグレーなど華やかな色合いが相応しいと言われます。でも、実際は全身白というコーディネートは意外と難しいため、黒のワンピースに白など明るめなジャケットなどを合わせる人も多いようです。また、卒園式に着たダーク系のセレモニースーツにカラーのコサージュやアクセサリーなど小物で晴れの日を演出する方法もあります。
バッグやアクセサリー、靴、ネクタイにも要注意!!
服装と同様、バッグやアクセサリー、靴、ネクタイなど装飾品もにも注意したいものです。
子供の入学式では、持ち帰る荷物が多いものです。でも、リュックサックを持っていくのはあまり好ましくありません。式典に出席する用のハンドバッグを持参するようにしましょう。脱いだ上着や靴を入れるための折り畳みエコバッグをサブバッグとして持参すると学校から配布された物を持ち帰る際も安心です。サブバッグも派手な色は避けましょう。
アクセサリーは、華やかな色味を足すのに非常に頼もしいアイテムです。セレモニースーツにコサージュやブローチを付けたり、ネックレスやピアス、イヤリングなども顔周りを華やかに見せるアイテムです。近年では、マスクに付けるアクセサリーなども人気です。でも、余りに大振りなものを身に付けると、記念撮影などで邪魔になってしまう可能性が有りますので要注意です。
靴は、歩きやすいものを選びましょう。ママはパンプス、パパは革靴が無難です。入学式では中庭や校庭などを通る可能性が有りますので、芝生やグラウンドを傷めるピンヒールは避けます。
男性のネクタイも、なるべく華やかな色味の物を合わせると、入学式の喜びが表わせます。
パパやママの髪型も実は見られている!?
服装はバッチリ決まっているのに、髪がボサボサというわけにはいきませんね。髪は人物の印象を付けるのにも非常に重要です。子供のヘアアレンジに時間を掛け過ぎて、自分は何もできないという落とし穴に嵌るママが実は多いのです。そのため、子供よりも先に済ませるのが最大のポイントです。また、ママは高い位置でのヘアアレンジを避けるようにしましょう。式典で後ろの人の迷惑になることは避けるべきなのです。
ショートヘアの場合は、寝癖を直しスタイリング剤をなじませておくと良いでしょう。ロングヘアの場合は、ヘアアレンジを済ませておきましょう。あまり派手ではないものの、オシャレなバレッタやヘアピンが一つ あると非常に便利です。
パパの髪形も同様です。大人のヘアアレンジを済ませてから、子供のヘアアレンジにゆっくり取り掛かりましょう。
寒いときは上着を持参しよう!!
入学式は4月の初旬が多いのですが、地域によってはまだまだ肌寒い日が続きます。寒い日にはコートなどの上着が必要でしょう。学校には駐車場が無い事が多いため、徒歩や公共交通機関を利用して、入学式に向かう事が基本です。寒い日では、移動だけで身体の芯まで冷えてしまいますので、親子共々上着を身に付けて行きましょう。派手色のダウンコートなどでは目立ってしまいますし、室内では嵩張ります。セレモニースーツではジャケットも着ていますので、薄手のスプリングコートが望ましいところです。どうしてもコートが無い場合には、派手色でない大判ストールでも良いかも知れません。室内ではひざ掛けとして使えます。寒い日には厚手のタイツを履くなど対策をしましょう。
子供の服のサイズに注意しよう!!
子供は急に大きくなることもあります。小学校入学時は平均120~130サイズが多いのですが、前年度のシーズンオフにセール品のフォーマルウェアを購入したものの、実際に着る頃にはサイズアウトをしてしまうことがあります。当日丈が短い服を着る事になり兼ねませんので、要注意です。入学式では、クラスの全員で記念撮影をすることが多いため、一生の思い出に残ってしまいます。祖父母からなどの贈り物で頂く場合も、サイズを気にしましょう。子供のセレモニースーツの場合、卒園式、入学式で併用しても構いません。この場合も、大人と同様にコサージュやヘアアクセサリー、ヘアアレンジなどで入学式の華やかさを演出すると良いでしょう。子供の場合、タイツや靴下の色などに注意が必要です。セレモニースーツなのに蛍光色のくるぶしソックスではアンバランスです。
まとめ
入学式は一生に一度の晴れの舞台です。ごく短時間での開催ではありますが、守るべき基本的なマナーが幾つもあります。それらを守り、親子共々、良い思い出を作りましょう。
実は、セレモニースーツにもトレンドがあります。近年の女性用はノーカラージャケットが主流で、デザインもオシャレです。何十年も前に用意した就職活動用のスーツなどで入学式を迎えるのは、なるべく避けたいものです。
大型洋品店などでも春先になるとセレモニースーツを意識したセットアップ可能アイテムが売られていますので、参考にしてみて下さい。