お中元にお歳暮、帰省や旅行のお土産など、贈り物として食べ物は人気があります。
後に残るものではないので、気軽に贈ることができますし、自分が美味しいと思ったものは人に勧めたくなりますね。
でも、自分が贈り物をいただく立場になってみると、苦手なものや自分にとっては多すぎる量の食べ物をいただいて困ってしまった、という経験が誰にでも1回はあるはずです。
せっかく贈るのですから、喜ばれる贈り物にしたいですが、一体何に気をつければよいのでしょうか。
今回は食べ物を贈り物にする場合に注意したいことについて解説します。
女性や男性、年代別で人気があるのはどんな食べ物なのか、詳しく説明していきます。
贈り物で人気のある食べ物!男性、女性で違いがある?
少し前まで食べ物を贈るとき、女性に人気があるのはスイーツと決まっていました。
男性ならお酒やその肴になるものが定番と考えられていました。
最近は男性でも、スイーツが好きだとハッキリいえる時代になりましたし、女性でもお酒を飲む人が増えています。
もう、かつてのような男性・女性の区別はしなくてもよくなったといえます。
男性、女性で考えるよりも、その人の好みを考えてあげましょう。
例えばスイーツが好きな人も、合わせる飲み物は紅茶がよいのか、コーヒーがよいのか違いがあり、それによって選ぶスイーツには差が出てきます。
お酒を飲むといっても、ビールなのか、日本酒なのか、ウィスキーなのかで肴が全く違ってきます。
もし贈り物に食べ物を選ぶなら、相手の好みを下調べすることは絶対に必要です。
いくら値段が高いから、人気があるからといって、自分の好みに合わない食べ物をいただいてしまったら、それは相手にとってとても困ったことになるからです。
下調べといっても大げさなことは必要ありません。
一緒に食事をする機会やお茶を飲む機会があったら、さり気なくどんなものを飲んでいるのか、好物は何なのか観察しておくだけで十分です。
また、「〇〇さんに、贈り物をしたいんですけど、どんなものがお好きでしょうか」と、周りの人に聞いてみるのもよいですね。
ただ、下調べをしても、相手の好みを外してしまうことが絶対にないとはいえません。
初めて食べ物を贈る相手へ、注意することとは?
もし自分の贈り物が相手の好みに合わなかったときのために、初めて贈り物をする相手には、大量の食べ物は差し上げないようにしましょう。
初めての贈り物は、様子を見るつもりで差し上げてください。
自分の贈り物に自信があって、たくさん食べて欲しいこともあるかも知れませんが、相手の反応を見て、自分の選択が間違っていなかったことを確かめてからでも遅くはありません。
量に気を付けるだけでなく、賞味期限が長く、小分け包装になっているものなら、なおよいです。
少しだけ食べてもらって、どうしても好みに合わないとき、小分け包装になっていれば、おすそ分けしやすいため、相手の心の負担になりにくいからです。
相手に気に入ってもらえた場合でも、本当に美味しいと思ったら誰かと分け合って食べたくなりますから、やはり小分け包装になっていると便利です。
もし消費期限が差し迫っているものだと、おすそ分けをしなくてはいけないと、相手は焦ることになってしまいます。
個包装になっている焼き菓子、おかき、スティックタイプのコーヒーなどは、贈り物として人気が高く、消費期限も長い上に、いざというときはおすそ分けがしやすいのでお勧めです。
切り分けて食べなくてはならないものは、自分1人で食べるときも手間がかかりますし、おすそ分けがしにくいので、最初のうちは止めておいた方が無難です。
気にするなら年代?贈り物をするときの年代別の配慮とは
贈り物をするときに相手の好みを考えることは大切ですが、更に年代別の特徴があることも押さえておきましょう。
スイーツが大好きな人に、お勧めの焼き菓子を贈ることは誰でもすぐに考えますが、20~30代の人と50~60代の人に贈るときでは気をつけることに違いがあります。
60代の人なら、ちょうど健康が気になる人が増えてきます。
血糖値などを気にしている人もいるかも知れません。
また、子どもが巣立って、夫婦2人暮らしになる人も多いでしょう。
そんな人のところに大量の焼き菓子が贈られてきたら、いくら好物でも持て余してしまうかも知れません。
この年代の人には、どんなものを贈るときでも、上質のものを少しだけ贈ることを心がけましょう。
逆に30代の人なら、まだ健康に不安のある人は少なく、好物は思い切り食べたいと思っていることでしょう。
それに30代の人には、育ち盛りの子どもがいるかも知れません。
どんなに上質で美味しいものでも、量が少ないことには満足できないでしょうし、下手をすると「もう、ないの~?」と、文句が出る原因になったりします。
この年代の人には、美味しいものはタップリと贈りたいですね。
家族が多い場合もあるので、贈り物をする相手だけではなく、家族みんなの好みもわかっていると、喜んでもらえるものが贈れそうです。
健康がカギ!年代が上の人への配慮!
先程も書きましたが、人はある程度以上の年代、50代から上の世代は誰でも多かれ少なかれ健康を気にしています。
健康を気にして、食べ物に気を遣う人も多いのですが、大体の人は油ものやスイーツ、お酒を控えるなど、いわば食べ物の量に気を遣っています。
食べることは生きる基本ですから、量を控えるのには限りがあります。
健康を気にするなら、量を変えるのではなく、質を変えるようにするべきなのです。
急に変えるといってもどうすればよいのか、わからない人が多いので、贈り物として美味しいだけなく、健康にもよい食べ物を選ぶと喜んでもらえます。
旬の野菜や果物を使ったジュースやゼリーなら、栄養も取れるし、食べやすいので、食欲がないときにもピッタリです。
野菜を使って低カロリーに作ってある焼き菓子なら、健康を気にせず楽しんでもらえそうです。
贈る相手の年代が50代以上なら、好みを考えながら、健康にもよいものを色々と探してみてください。
それにこうして健康によくて、自分も楽しめる食べ物を探しておくことは、将来の役に立ちます。
自分がいつか年齢を重ねて、健康に不安が出てきたときに、食生活を楽しむための準備をしていることになるのです。
男女、年代だけじゃない!贈り物をするときは土地について考える!
食べ物を贈るときに考えるのは、相手の好みと自分の好み、そして相手の年代別の特徴だと今まで解説してきました。
でも、もう1つ忘れてはいけないのが、土地です。
野菜や果物を筆頭に、食べ物はどんなものでも、必ずどこかの土地で作られています。
だからその土地の名物が生まれるわけです。
その土地の名物を購入して、誰かへの贈り物にすると、名物に関係した人にお金が入ることで、土地の人たちが潤い、元気になれます。
土地の人たちの商売が上手くいき、街に活気が溢れ(逆の状態がシャッター商店街です)、結果として、その土地の経済が活性化することに繋がります。
その土地が自分の故郷なら、そこで購入した名物が贈り物として喜んでもらえたら、自分が認められたようで嬉しくなりますね。日本は狭い国だといわれていますが、その中の気候風土は土地によって驚くほど違うため、食生活も違います。
自分にとっては当然の名物が、ほかの人には新鮮な驚きだったりします。
食べ物を贈り物にするときに、ぜひ土地のことも考えてみてください。
土地の名物を贈ることが、相手には新鮮な驚きをもたらし、自分の故郷の人には利益をもたらし、そして自分には故郷を認めてもらえたという嬉しさをもたらします。
みなに嬉しい思いをさせてくれるのが、土地の名物なのです。
自分の故郷に何か名物なんてあったかな、と感じている人もいるでしょうが、ぜひ【〇〇県(都道府) 銘菓(または名物)】で検索してみてください。
まとめ
今回は食べ物を贈り物にするときの注意について解説しました。
食べ物を贈るときには、男性、女性にこだわらずに、相手の好みを考えて選ぶことが大切ですが、やはり年代別の特徴には配慮が必要だとわかりました。
特に年代が上の方へは、健康に配慮した食べ物が親切ですから、常にアンテナを張って探しておくとよいですね。
また、自分の故郷などの名物を差し上げるのも、色々な意味でよいことですから、今まで見過ごしていたなら、ぜひ自分の故郷にも目を向けてみてください。
誰かに贈り物をすることが、故郷を見直すきっかけになるとよいですね。
食べ物を贈って喜んでもらうためには、色々と心を配ることが必要不可欠です。
気軽に贈ることが多い食べ物は、実は奥が深い贈り物なのです。
今回紹介した、初めて食べ物を贈る相手への注意も参考にして、喜ばれる贈り物を選んでくださいね。