クリスマスや誕生日などの記念日に、お酒をプレゼントする人も多いですよね。お酒は保存もきくので好きなタイミングに飲むことができますし、お酒好きな方にはとても喜ばれるプレゼントです。
お酒にはとても多くの種類や作り方がありますが、なかでも贈り物に適したお酒についてご紹介していきたいと思います。
あわせて、おもてなしに適したお酒の作り方やぬけ時間、強くなる方法も見ていきましょう。
プレゼントにおすすめなお酒の種類を紹介!
お酒にはたくさんの種類がありますが、プレゼントとして特に適しているのは以下の4種類です。
- ビール
- ワイン
- 日本酒
- 焼酎
それぞれの中でもさらに色々な種類がありますので、特徴や選び方のコツなどとあわせて解説していきます。
ビールは幅広い年齢・性別の方へ贈れる
ビールというと男性が好きなイメージを抱くかもしれませんが、女性でもビール好きな方は多いです。最近は後述するおしゃれで飲みやすいクラフトビールも充実しているので、ギフトとして幅広く活用することができます。
日本で販売されているビールの一般的なアルコール度数は、およそ4.5~5.5%。発泡酒の場合は3.0%のものもあります。
ただ、日本で販売されているビールはほとんどが「ピルスナー」という種類で、海外ではこれ以外の種類が多く販売されています。もちろん世界的に見ればもっとアルコール度数の高い銘柄もあるので、海外のビールを買う時はアルコール度数にも注意しましょう。
主なビールの種類としては、以下のものが挙げられます。
ピルスナー |
軽めのテイストで、喉越し爽やか。日本製のビールはほとんどがこのタイプ。馴染み深いのでプレゼントとしても贈りやすい。 |
ペールエール |
ピルスナーよりホップの香りやモルトの味わい、苦みがしっかりしている。いつもピルスナーを飲んでいる人だと濃く感じやすい。 |
IPA |
ペールエールよりもさらに苦みが強く、ほんのりとした柑橘系の香りが特徴。アメリカでは最も一般的なビール。 |
ヴァイツェン |
小麦麦芽が50%以上使われており、白濁しているため「白ビール」とも呼ばれる。香りはフルーティーで苦みが少なく飲みやすい。ドイツの伝統的なビール。 |
スタウト |
いわゆる「黒ビール」の中でも苦みが少なく、コクがあり飲みやすい。香ばしい香り。 |
フルーツビール |
フルーツや果汁を醸造の過程で加えたビール。フルーツの種類によって香りも様々。ベルギーの伝統的なビールで、最近は日本の地ビールにも多い。 |
最も馴染み深く贈りやすいのはピルスナーですが、せっかくの贈り物ですから趣向をこらして、比較的飲みやすいヴァイツェンやスタウト、香りが楽しいフルーツビールなどを選ぶのもいいですね。
ビール好きには地ビールやクラフトビールが喜ばれる
普段からビールを飲んでいる人にプレゼントするなら、ちょっと珍しい「地ビール」や「クラフトビール」を贈るのがおすすめです。
地ビールとクラフトビールは、呼び名こそ違うもののその意味はほとんど同じ。地域の小規模な醸造所で作られており、地域の特産品や伝統的な手法などを活かして製造された個性的なビールのことです。
クラフトビールは市販のビールにはない独特の香り・味わいが魅力で、瓶や缶のデザインもおしゃれなものが多いです。特別感があり、見た目の点でもプレゼントにぴったり。女性に贈っても喜ばれるでしょう。
ワインは女性や母親へのプレゼントに最適
おしゃれなイメージがあり、美容にもよく飲みやすいワインはとくに女性へのプレゼントにおすすめです。赤ワインのアルコール度数は一般的に10~14%くらいが多いですが、白ワインはそれより低く6%ほどのものもあります。
ワインの種類には、大きく分けて以下の4つがあります。
スティルワイン |
非発砲性のワインで、赤ワイン、白ワイン、ロゼワインが含まれる。最も代表的なワインで、アルコール度数はおよそ9~15度。 |
スパークリングワイン |
発泡性のワインで、炭酸なので飲みやすい。シャンパーニュ、クレマン、カヴァなどがある。 |
フォーティファイドワイン |
製造過程でブランデーなどを加え、アルコール度数を高めたワイン。マディラ、ポートワイン、シェリーなどがある。 |
フレーバードワイン |
スティルワインに香りを加えたワイン。レモンやオレンジなどの果物を漬け込んだ飲みやすいサングリア、白ワインに香草を加えたヴェルモットがある。 |
最もオーソドックスなスティルワインのなかでも、赤ワイン(カヴェルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールなど)、白ワイン(シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなど)は馴染みやすくギフトとしても贈りやすいですね。
ロゼワインは、赤ワインのコクと白ワインの軽さを合わせた、両者の中間にあるいいとこどりをしたようなワインです。見た目も淡いピンク色で可愛らしく、フルーティーな香りが爽やかなので女性へのプレゼントにもってこいです。
ギフト用のワインにも幅広い価格帯のものがあるので、
というように、贈るタイミングや相手との関係性などを考慮して選ぶといいでしょう。
日本酒は上司や父親へのプレゼントにおすすめ
日本酒は、お酒好きな上司や父親へのプレゼントとして人気です。日本酒の一般的なアルコール度数はおよそ15~16度、高い場合だと20度くらいのものもあります。
日本酒には、精米歩合、原料などによって分類されている8つの「特定名称酒」があります。
- 大吟醸酒
- 吟醸酒
- 特別本醸造酒
- 本醸造酒
- 純米大吟醸酒
- 純米吟醸酒
- 特別純米酒
- 純米酒
大きく考えると、お米と水以外にアルコールが添加されているものが「醸造酒」(上4つ)、お米と水だけで作られているものが「純米酒」(下4つ)です。
日本酒では米の糖分が多いものを「甘口」、少ないものを「辛口」として分類されており、「日本酒度」として表記されています。日本酒度がプラス(+)になっているほど辛く、マイナス(-)になっているほど甘く感じやすいです。
このほか、「酸度」が高いほど辛い、低いほど甘いといった違いもあります。日本酒にまだそこまで慣れていない方、女性の方には甘口の日本酒がおすすめですよ。
香りについては、醸造酒や熟成酒と呼ばれるタイプは強く、生酒や純米酒は香りは控えめです。フルーティーな香りや花のような香りがする日本酒も。味も実にさまざまなので、選ぶ際は試飲したり店員さんにアドバイスしてもらうといいでしょう。
焼酎はお酒好き・お酒に強い人へのプレゼントに
焼酎はお酒のなかでもアルコール度数の高い「蒸留酒」にあたります。一般的なアルコール度数は20~25度ほど。アルコール度数は高めなので、お酒好きかつ強い方へのプレゼントとしておすすめです。
焼酎には、使われる原料によってさまざまな種類に分類されます。一部ですが、その種類を見てみましょう。
芋焼酎 |
コクがあり重厚な味わい。香りは甘いものが多い。日本酒好きにおすすめ。 |
麦焼酎 |
癖が少なく飲みやすい。スッキリしているが香ばしさも少しある。 |
米焼酎 |
癖が少なく、さっぱりしていて飲みやすい。焼酎初心者にもおすすめ。 |
そば焼酎 |
すっきりして飲みやすい。ほんのり、そば独特の香りが楽しめる。 |
このほか、変わり種としてジャスミン焼酎やかぼちゃ焼酎、牛乳焼酎なども。最も飲みやすいのは雑味がない米焼酎で、焼酎初心者や女性の方へのプレゼントに適しています。
焼酎についても、普段どんな種類を飲んでいるかリサーチして好みに合うものを贈りたいですね。また焼酎はカロリーが低いので、ダイエットを気にしている方への贈り物としても適しています。
お酒をプレゼントするなら「名前入り」が素敵!
最近は、ネット上でギフト用のお酒を注文すると、瓶や缶に名入れのサービスをしてくれるところも多いです。
名前だけでなく「誕生日おめでとう」「いつもありがとう」などのメッセージを入れられるケースが多いので、プレゼントとして喜ばれるでしょう。
世界に一つだけの酒瓶として、飲み終わった後も部屋に飾るなどして楽しんでもらえますよ。
お酒をプレゼントする場合はお酒の強さ・相手の好みを考慮して
お酒をギフトとして贈る場合、やはり相手の好みをある程度リサーチしておくことも必要です。今回見てきてお分かりいただけたように、お酒にはアルコール度数、飲みやすさ(甘口~辛口)、香りなど、さまざまな個性があります。
お酒は好きだけどそこまで強くない、という人であれば、ピルスナーのビール、白ワインなどがいいでしょう。ただ、甘口の赤ワインであれば6~12%、もっと低いとそれ以下のものもあるので赤ワインが好きな方にはそういったタイプがいいですね。
女性であればロゼワインや、サングリアも飲みやすくおしゃれなのでおすすめです。
お酒が強い方の場合、アルコール度数の選択肢は増えるので香りの好みを考慮して、あとは銘柄や味(苦み・辛み・甘みなど)を重視して選ぶといいでしょう。
おもてなしにぴったり!飲みやすくおしゃれなお酒の作り方
誰かを招いての食事でお酒を飲むとき、いつものようにそのまま出しても美味しいですが、ほんの少し作り方を工夫するだけで豪華に見えたりより美味しくなったりしますよ。
ここからは、おもてなしに適したお酒の作り方をいくつかご紹介します。
フルーティーな香り付きビールの作り方
普段何気なく飲んでいるビールも、フレーバー付きの「なんちゃってクラフトビール」にするとおしゃれ。作り方は基本的に注ぐだけなので、とても簡単です。
特におすすめなのはグァバネクターとビールを半々ずつ注ぐ作り方で、フルーティな風味になるのでビールが苦手でも飲みやすくなります。
他にもジンジャーエールと合わせたり、トマトジュースと合わせたりする定番の作り方もいいでしょう。
見た目もきれいなワインカクテルの作り方
いつもは単体で飲むことがほとんどのワインも、「リキュール」を入れてカクテルにして飲むとよりオシャレなおもてなしスタイルに変化します。
リキュールとは蒸留酒に香りや風味を加えたもので、
- カクテルには欠かせないキレイな紫のバイオレット
- カンパリなどのハーブ系
- 女性に人気の甘いカクテルを作るのに必要な果実系
- お菓子作りに活躍するナッツ系
があります。
カシスのリキュールを入れ、白ワインを後から入れる作り方は「キール」というものです。
他にもキウイのリキュールを入れ、白ワインとソーダを半量ずつ入れる作り方の「グリーンスプリッツァー」があります。グラデーションが綺麗なので、見た目でも楽しむことができます。
お酒のぬけ時間はどのくらい?目安を知っておこう
お酒の時間は楽しいものなので、測ったように品行方正に飲むのはなかなか難しいと感じますよね。お酒のぬけ時間は体調や飲んだ種類によっても異なるのですが、目安として把握しておくといいでしょう。
ビールを中瓶一本飲んだ場合は2~3時間ほど
ビール中瓶にあたる500mlを飲んだ場合には、2〜3時間はかかります。アルコール度数は5%前後と低そうに見えるものの、意外とぬけ時間は長いのですね。
実際はビール以外の種類も飲むことが多いので、余計にぬけ時間はかかることが考えられます。
グラスワイン一杯を飲んだ場合は2時間半ほど
グラスワイン一杯を飲んだ場合は、抜けるまで2時間半ほどかかります。ワインは飲みやすい銘柄も多く、体にもいいイメージがあるのでついつい飲み過ぎてしまうかもしれません。
しかし、とくに赤ワインの場合は意外とアルコール度数が高いものも多いので、気付いた時にはかなり酔っていた…なんてことにもなりかねません。飲み過ぎには十分注意しましょう。
日本酒を一合飲んだ場合は3時間半ほど
日本酒一合のぬけ時間は、3時間半ほどかかります。「意外と短くて安心した」という人もいるかもしれません。
とはいえ、二合飲んだ場合には倍の7時間がかかってしまうのです。飲み過ぎには十分注意したいですね。
焼酎をグラス半分飲んだ場合は4時間ほど
焼酎はお茶などで割って飲む人も多いかもしれませんが、焼酎のみをグラス半分くらい飲んだ場合、ぬけ時間は4時間ほどかかることが多いです。
なるべく薄めて飲むようにして、2〜3杯に抑えておけば少しはぬけ時間も短くなるでしょう。
お酒が強くなる方法は…実はあまりない!
お酒の席を楽しむためには「お酒を飲めること」が大前提という考えがあるため、弱い人にとっては辛いところですよね。お酒が強くなる方法としては場数をこなす、毎日飲むなどと間違った情報が蔓延しています。
実はお酒の強さは遺伝でほぼ決まっているといっても過言ではないので、強くなる方法というのは存在しないんです。
日本人は黄色人種ですが、約半数の人がお酒に強い体質だとされています。お酒を全く飲むことができない「下戸」の割合は5%ですが、意外と多い数値ですよね。残りの45%はどんなタイプなのかというと、弱くも強くもないタイプ。
どうやってお酒が強いのか弱いのか見分けるのかというと、アルコールを分解する過程で分泌される「アセトアルデヒド脱水素酵素」の量で強さが決まります。つまり約半数の人は、アセトアルデヒド脱水素酵素が少ないのです。
お酒を強くする方法で効果てきめんというものはありませんが、肝機能を高めることで少し強くなることはあるかもしれません。体調を整えておくだけで悪酔いしにくいということもありますから、お酒を飲む機会があるときはしっかり睡眠をとって万全の体調で向かいましょう。
プレゼントやおもてなしにお酒を最大限活用しよう!
今回は、お酒をプレゼントしたい場合に適した種類や、おもてなしに便利なお酒の作り方、ぬけ時間や強くなる方法もあわせてご紹介してきました。
プレゼントする際はアルコール度数・味・香りなどを相手の好みに合わせて、名入れをするなど喜ばれる演出をしていきましょう。
お酒の種類はバリエーション豊かなので、おもてなしに適した作り方もたくさんあります。ぬけ時間もお酒の種類によって異なるので、飲み過ぎには注意したいですね。
お酒に強くなる効果的な方法はこれといって存在しませんが、肝機能を含めて体調を整え楽しくお酒が飲めるようにしましょう。