結婚した時、出産した時、子どもが入学した時など、ライフイベントの中でも大きいものはめでたいことが多いですよね。
特別なイベントの時には周りから祝ってもらうこともあります。
お祝いのギフトやご祝儀をいただいた時はお礼を用意するのが、人と付き合う上で大切なマナーです。
内祝いとして定番のギフトはやはり「お菓子」。
今回は内祝いにお菓子を贈りたい時どんなお菓子を贈ればいいのか、予算や贈る時のマナーについてとことん解説します。
内祝いとは?
内祝いとはどんなお祝いなのでしょうか?
内祝いは「家族内でのお祝いごとの喜びを周りの人と分かち合う」ために贈る贈り物です。
親戚や友人、仕事仲間など身近の人に喜びをお裾分けする意味合いで贈られる風習ですが、現代では「お祝いをいただいたお礼」として贈るのが一般的です。
最も簡単にイメージしやすい内祝いは、結婚式でいただく引き出物です。
引き出物は結婚式に出席してご祝儀を用意してくれた来客に向けて、ご祝儀のお礼と、結婚というお祝いの嬉しい気持ちのお裾分けとして用意されています。
ただお土産として用意されているわけではないんですね。他にも内祝いを贈るタイミングはいくつかあります。
- 結婚
- 出産
- 入学
- 新築
- 快気(重い病気が治った時など)
- 開店
- 開業
大きなお祝いごとでは、お祝いしてくださった方や一緒に喜んでほしいと思う間柄の人に用意します。
内祝いを贈るにはいくつかのマナーが存在しますが、お祝いのお礼として贈る場合は、お祝いをもらった段階で一度電話やお礼状を送るなどの方法で連絡をし、お祝いをいただいてから1ヶ月以内を目安に贈るのが一般的です。
ギフトを贈る時には品物だけではなくメッセージカードや手紙などを同封するようにしましょう。
内祝いの予算はいくらに決めればいいの?
ギフトを選ぶ時、悩むのが価格帯ですよね。
お祝いのお礼は多すぎても少なすぎても失礼と受け取られてしまうので、値段を決めることはとても注意が必要です。
お祝いをいただいた方へのお礼として内祝いを選ぶ場合は、いただいたものの金額の3分の1から2分の1程度の金額に収まるように贈るのが一般的です。
「友人一同」のように、グループでいただいている場合でも、グループに贈るのではなく、1人ひとりに贈るのがマナーと言われています。この際、頭数で金額を割ってみても金額が少なくなりすぎて困ってしまう、ということも起こりますよね。
その場合は500円から1000程度のギフトを選ぶと失礼がないでしょう。
また、お祝いをいただいていない方であっても、日頃の付き合いや感謝の気持ちとして、内祝いを贈りたいという場合もありますよね。
その場合は、「お祝いをいただいたと仮定して」お互いの間柄の相場から半額になるくらいの価格帯で選ぶか、1000円から5000円くらいの価格のギフトを選ぶのが無難です。
内祝いとして人気のギフトは?
内祝いのギフトを選ぶ時気にするポイントは、やはり「相手を困らせない」ということを念頭に選ぶことでしょう。
もちろん喜んでもらえるものを贈るのが一番ですが、最低限相手がもらって困ると思ってしまうようなギフトは避けたいものです。
直接欲しいものを尋ねることができる間柄であれば、本人に訊いてから選ぶとトラブルが回避できます。
ただ、気軽に訊ける人ばかりではありませんよね。
それでは、相手が喜ぶものがわからない時のために、「困らなくて」「お祝いにふさわしい」という意味で人気のギフトをご紹介します。
お菓子
お菓子などの食品や、飲み物は食べればなくなってしまうので「消えもの」と呼ばれているギフトです。あ消えものは食べたらなくなってしまうし、苦手なものであれば誰かにあげてしまうということもできるので、相手を困らせることはありません。
また、値段のバリエーションも幅広いので、あまり選択肢で困ることもありません。
贈る相手の家庭に子どもが居る場合などは、大人数で消費できるお菓子のギフトは特に喜ばれておすすめです。
[六本木アマンド]六本木ハイカラナッツ
ナッツを手軽に味わえるスクエア状の焼き菓子。粒が残る程度に細かく砕いたことで、口の中でナッツとフレーバーが程よく香るサクッと軽い食感に仕上がりました。
タオル
次に無難な定番ギフトと言えばタオルです。
タオルは日常的にも使うシーンが多いので、「あれば使う」という意味では困らせません。
普段自分で買う時に買おうとは思わない価格帯のタオルでも、貰い物であれば普段使いできますし、ボロボロになったら捨てればいいので、消耗品の部類に入りますよね。
消耗品も結局は消えてしまうものなので、相手の迷惑にはなりません。
カタログギフト
困らせるかどうかだけではなく、喜んで欲しい。けれど、贈って喜ばれるものがわからない。そういう場合に活躍するのがカタログギフトです。
金額がはっきりしていてわかりやすいですし、選べるギフトは幅広く用意されています。
欲しいものを選んでもらうことができるので、まず失敗はしませんし、相手の喜ぶものを贈ることができます。
商品券
カタログギフトに通じるものがありますが、商品券などを贈るのも今は一般的になっています。
この時、贈るポイントがあるとすれば、クレジット系のギフト券や、Amazonギフトカードなど、使いみちが多岐にわたるものを選ぶと、「商品券をもらったけど特に使いみちが見つからない」と困らせることはありません。
贈っても外れない内祝いであれば、この4つから選択する人が多く、人気です。ですが、やはり消えものなので、お菓子を選ぶご家庭は多いですね。
それでは、内祝いにお菓子を選ぶ場合は、どのようなお菓子を選ぶと喜ばれるのでしょうか?
内祝いに贈ると喜ばれるお菓子はこれ
お菓子と一言に言ってもいろんなお菓子があるので、どれを選ぶか悩みますよね。
贈る方の趣味が分かる場合は、好みのお菓子を贈れば喜んでもらえることは間違いありませんが、好みがわからない時はどうすればいいのでしょうか?
基本的には、万人に好まれそうなオーソドックスなものを選ぶと失敗しません。
お菓子のギフトを選ぶポイントとして気にするのは3点です。
- 日持ちするか
- あまり好みがわかれないものかどうか
- 季節にあっているか(もしくは季節を選ばないものかどうか)
- 家族構成に合った量のものを用意できるか
まず、日持ちするかどうかは割と重要で、贈ったもののいざ食べようと思ったら傷んでいた、という状況にならないためにも贈り物のお菓子を選ぶ時は日持ちするお菓子を選ぶことがおすすめです。
それでは、この3点を満たしていて、喜んでもらえるお菓子のギフトにはどんなものがあるのでしょうか?
- バウムクーヘン
バウムクーヘンは切り株を模して作られている焼き菓子です。
焼き菓子なので日持ちしますし、小さくカットされていないホール状のバウムクーヘンはケーキのような高級感と、箱の中での崩れにくさから、扱いやすいお菓子としても内祝いのギフトとして人気です。
利便性だけではなく、縁起も良いので、引き出物や出産内祝いなんかでも人気があります。縁起というのは、バウムクーヘンの作り方です。薄い生地を何枚も重ねて作られているのは木の年輪を表しているんですね。年輪は1年ごとに太く重なっていくものなので、「この幸せが末永く続くように」という願いを込めて贈り物に選ぶ方が多いです。
- クッキー
クッキーは日持ちすることはもちろんのこと、様々な種類が組み合わせで入っているギフトも多く、バリエーションの豊富さが強みです。少し苦手なものが含まれていても、こちらの味は好きなものだ、というように、人の好みに幅広く合わせることができます。
また、ギフトのクッキーは個包装のものが大半なので、衛生面も安心です。
家族が多いご家庭や、仕事場に用意する場合など、大人数が囲むことを想定してお菓子を選ぶのであれば、クッキーはちょうどニーズを満たしてくれるお菓子と言えます。
- 羊羹
羊羹は年配の方への内祝いに最適です。とらやの羊羹など、有名な老舗ブランドであれば、挨拶回りに使われるほどなので、丁寧にお礼をする場面には最適と言えるでしょう。
一般的な羊羹は日持ちの面でも優秀です。竹筒に入っているタイプであれば、多くの人が衛生面を気にせず楽しむことができますし、一本まるごとという場合でも、食べる人数に合わせて切り分けることができるので、柔軟に楽しんでもらえます。
洋菓子は甘すぎて苦手、という方へお菓子を贈りたい場合は、少し控えめで上品な羊羹がおすすめです。
内祝いを贈る時には気をつけたい「水引」の話
内祝いを贈る時、特に注意したいのがのし紙です。のし紙に印刷されていたり、巻かれたりしているのが水引。
水引は結び方や色によって様々な意味が込められており、選ぶときには注意が必要です。
まずは水引の色から見ていきましょう。
水引の色も様々なバリエーションで用意されていますが、内祝いは基本的に慶事なので、赤や白、金色など華やかなものを選びましょう。印字されているものであれば、赤と白のものを選べば間違いはありません。
次に、結び方の種類と意味です。
蝶結びや花結び
蝶結びの形になっている水引はよく目にするかと思いますが、この結び方の水引は、簡単に結び直せるのが特徴です。そのため、「何度来ても嬉しいお祝いごと」に使われます。
結び切り
結び切りは結び目の上に水引の端が飛び出している結び方の水引です。結ぶのも難しい上、解くと結び直しにくいことから、「一度限りで良いお祝いごと」に使われます。
あわじ結び
結び切りと同じく「一度限りで良いお祝いごと」に使われますが、特に結婚式で使われることの多い結び方です。
これは、結び直しにくいだけではなく、解こうとすると更に強く引き結ばれることから「更に強く」という意味合いが込められています。
内祝いは贈る理由ごとにどの水引を使うべきかきちんと確認してからのしを巻くようにしましょう。
まとめ
食べてしまえばなくなることから、相手に負担をかけない「消えもの」の贈り物として人気のお菓子。
お菓子の種類によって様々に意味がある場合や、相手の家族構成や贈る場所によってバリエーションも幅広く用意されています。
基本的に内祝いに選ぶお菓子は、「オーソドックス」「日持ちする」「高級感のある」ものを選べば間違いはありません。
また、贈る時にはお礼の言葉をメッセージカードとして同封する他、水引の種類なども気をつけて準備しましょう。
お祝いごとですから、贈る側ももらう側も気持ちのいい内祝いを目指しましょう。