はるか昔成人式の起こり

いつの世も子供が大人へと成長していくことは喜ばしいことだったようで、現代にも長く続く成人式の由来を紐解いていくと奈良時代に遡り、男子は「現服(げんぷく)の儀」女子は「裳着(もぎ)」という儀式が大元にになるようです。

執り行われるのは数え年で12〜16歳の頃、当時の女子は結婚するタイミングでもありました。

装いや髪型、名前を大人のものへ変えることで成人としての自覚を持たせたそうです。

庶民の間でも「一人で米俵をしょえたら」「一人で狩ができるようになったら」と各家庭によって一人前の大人として認められるための条件があり、それを満たした日から成人の扱いになりました。

したがって、成人式は観光葬祭のカテゴリーとは違い、通過儀礼という認識の方が正しいでしょう。

現代に直結する成人式の起こりは昭和1946年1月15日に埼玉で行われた「成人祭」です。

戦後まもなく敗戦で沈んでいた世の中、次代を担う若者たちに希望を与えたい、励ましたいという思いから始まったこの祭りが各地域に広がり、国家政府が正式に「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」という趣旨の下、1949年から1月15日を成人の日としました。

元服の儀、裳着が年はじめの最初の満月の日に執り行われていたことから1月15日を成人の日としていましたが、1999年に祝日法の改正があり、翌年から成人の日は1月の第二月曜日に変わりました。

晴れ着姿、後悔しないために

成人式に出席する際の装いに厳格な決まりはありません。

しかし公式の場であるのは事実ですし、主催者側や来賓の方はフォーマルな衣装を着用しているので参加する新成人側も清潔感のある装いを選びましょう。

成人式の装いとして特に人気なのは和装です。

女性に関しては9割が着物や振袖を着用して前撮り撮影や成人式に出席しているようです。

昔母親が着ていた振袖を着るといった素敵なシチュエーションの人もいますが近年では殆どがレンタルなのではないでしょうか。

なんと振袖のレンタルは自分の成人式の一年前から予約が始まるので、自分の好きな振袖を選びたい人は急ぎましょう。

この時、着付けとヘアメイクも一緒に予約できるなら、済ませておくと安心です。

成人式当日の着付けは4時からなど早朝に行われるので和装を着用したいと考えている人は何事も余裕を持って準備することを心得ておきましょう。

男性の装いに多いのはスーツです。

ネイビー、黒、グレーなど落ち着いた色を選ぶのが一般的です。

スーツの着こなしのコツも覚えておきましょう。

スーツを着こなすにはジャストサイズの物を選ぶのが基本ですから、購入する際、試着は必ずしましょう。

ジャストサイズのスーツとはジャケットの肩幅が肩にぴったり合い、指でつまんで1～2cmゆとりがあり、着丈はヒップが隠れ袖丈はシャツが1cmほど出るもの。

パンツは裾口が足の甲に軽く当たる程度の丈の物を選びましょう。

ボタンは全て留めず、一番下は開けておくのがマナーです。

袴を着用したい場合は品の良い第一礼装の黒紋付を選びましょう。

雪の振るシーズンなので裾が濡れる可能性もありますし足裁きが悪くなるので尻端折(しりっぱしょり)にしておくことをお勧めします。

お祝いする側のマナー

新成人に「頑張れ！」と応援の気持ちを込めてお祝いを渡す人もいるでしょう。

その相場は？いつ渡せばいいの？お金以外の物を渡したい、などお祝いする側もいろいろな考えが巡りますね。

それらの疑問を全て解消していきましょう。

お祝い金の相場として新成人が自分の子に当たる場合は1〜5万、孫の場合1〜10万、甥姪または兄弟は1～3万、友人知人の子で5千〜1万円程度です。

たとえ親でも大人としてマナーに則り紅白蝶結びの水引が付いた祝儀袋に包んで渡します。

表書きは「祝御成人」「御成人」「成人祝い」のいずれかが良いでしょう。

お祝い金ではなく何か物を送りたい場合予算は上の相場内に収めましょう。

相場も分かったからゲームが好きなあの子には予算内でゲームソフトを買ってあげよう、行きたがっていたテーマーパークがあるから招待チケットをあげよう。

ではなく、一人前の大人になることを祝い励ますことが大前提なのでプレゼントにはこれから社会で活躍する新成人にふさわしい物を選んで下さい。

細かく例を挙げるとスーツ、鞄、腕時計、財布など女性に送る場合大人っぽいアクセサリーやブランドのコスメも可です。

いずれも成人式の前日または当日までに渡せるようにするのがマナーです。

大人になる相手へ、人生の先輩としての最大限のマナーを持ってお祝いしたいですね。

お祝いしてもらう側のマナー

お祝いする側がいるということはお祝いされる側も当然います。

いざ自分がお祝いをいただいた場合どう対応するのが正しいのでしょう。

結論から言ってしまえばお返しの品を必ず用意するべきということはありません。

ここで欠かしてはいけないのはお礼の気持ちと言葉です。

お祝いをいただいた相手には必ず素直に「ありがとう」の気持ちを伝えましょう。

直接お礼を言いに行けるのであれば晴れ着で撮った写真を持参すると喜ばれるでしょう。

遠方に住んでいて直接お礼を伝えるのが難しい場合は最低限電話で感謝を伝えます。

その後写真と一緒に「無事成人式を終えました。

ありがとうございます。

」などと手紙を出すのも素敵な心意気ですね。

大切な気持ちや出来事は文字より電話、電話より肉声で伝えることを心がけましょう。

お返しを渡す際は相手の性格や考えを重視して判断しましょう。

お祝い返しを貰うとお祝いの気持ちを返されたようで悲しいと考える人もいるので少し注意が必要です。

親戚にお返しを用意する場合は両親とよく相談することをお勧めします。

相場はいただいた額の3分の1～2分の1を基準にします。

お返しもお祝い同様、紅白蝶結びの水引きがついた熨斗をつけます。

表書きには「内祝い」「御返し」下段に新成人の名前を書きましょう。

お祝いをいただいてから1ヶ月以内にはお返しを渡せるよう早めに行動し準備をしましょう。

成人式よりだいぶ前にお祝いをいただいた場合には、お返しをしてから成人式の後もう一度お礼の挨拶ができると丁寧な印象が残ります。

以上を踏まえて大人らしく落ち着いた対応でお祝いしてくれた方に安心してもらいたいですね。

大切にしよう「はじめの一歩」

先にも書いたように、本来成人式とは「おとなになったことを自覚し、みずから生きぬこうとする青年を祝いはげます」という趣旨のものなのですが、相反して幼稚な騒動が起こったり逮捕者が出たりと目を逸らしたくなる光景をニュース番組で取り上げられているのも事実です。

その要因の一つに新成人自身の成人式に対するイメージが少しずつ変わってきていることが挙げられます。

「同窓会のようなもの」「新成人が一堂に会するもの」と認識している人も少なくないようですね。

この記事を読んでいる新成人の方はもう一度成人式とは何かを見直してみて下さい。

既に成人式を終えた人達もニュースを観ながら今の若者が心配だと落ち込むだけが役目ではありませんよね。

今一度、人生の先輩として成人式とは何なのか、どう考えているのかを我が子や孫、甥姪と食事をしながらでもお茶をしながらでも落ち着いて話ができる機会を設けてはどうでしょう。

正しい趣旨を理解している大人の意識、行動がこれから先の成人式に対する正しいモラールの向上に繋がるのではないでしょうか。

まとめ

以上が成人式の起こりから装いなどのマナーです。

なぜ成人式が始まり、今の時代まで大切に守られてきたのか忘れず、落ち着いた態度で成人式に出席しましょう。

成人を迎えたから大人になったというわけではなく、あくまでも大人になることへの第一歩、スタートラインに立ったところです。

育ててくれた両親や人生の先輩の考えや行動を参考に自分の人生に取り入れていくなど、これからも成長していく志が大切です。

身近に新成人がいる方は自分が成人を迎えた頃を振り返る良い機会になるのではないでしょうか。

私もこうだったよ、ああだったよと心境や立場を理解し共感してくれる大人は新成人にとって本当に頼もしい存在です。

これから大人になっていく新成人の姿勢や志を暖かくサポートできる存在であり続けたいですね。

---

▼▼ 住所がわからない人へのプレゼントにおすすめ！ ▼▼

自由なカスタマイズが可能な
想い伝わるギフト作成サービス

---

▼ 高麗人参サプリ 「 J's Kami 高麗 」 - こうらいマルシェ

---

▼ イベント景品の最新人気ランキング！

---

▼ ゴルフコンペ景品専門店