大事な子どものお祝い事は、出来るかぎり気持ちを込めて行いたいですよね。
いつどんな時に、どのようにお祝いをすれば良いのか、先に知っておくと安心です。
そこで、七五三から成人式、就職までのお祝いについてお伝えしていきます。
七五三とはどういう行事なのか
七五三とは子供の健康と成長を祝い、縁起の良い数字とされている3歳、5歳、7歳に氏神様(神社)へお参りする行事のことです。
現在では10月や11月の吉日や土日など、家族の体調や予定の合う日にお参りすることが多いようです。
七五三は、男の子は3歳と5歳(地域では5歳に1回の地域もあり)、女の子は3歳と7歳にお参りをします。
以前は数え年で行なうものでありましたが、現在では数え年ではなく、満年齢でお参りをする家庭もあります。
七五三には3歳と5歳、7歳それぞれ名称と意味があり、3歳は髪置の儀と言い、髪を伸ばし始める儀式とも言われています。
5歳は袴着の儀と言い、初めて袴を着る儀式です。
7歳は帯解の儀と言い、初めて帯を付けて着物を着る儀式と言われています。
七五三というと、細長い形状の千歳飴が思い浮かぶ方もいるでしょう。
この細長い形状にも意味があり、子供が千年(千歳・ちとせ)、にわたって健康で長生きできますように、という願いが込められています。
入園について。
保育園と幼稚園の違いとは
子供を入園させたいと考えた時、保育園と幼稚園どちらにしようか、と悩まれた事はありませんか。
保育園は厚生労働省の所管で、両親の病気や仕事などの理由で、子供を保育する事ができない場合など、保育に欠けてしまう子供が入園します。
入園可能年齢は園によって違いはありますが、0歳児または1歳児から小学校就学前まで入園できます。
保育園へは保護者が保育時間に連れて行きます。
保育時間は午前7時から9時頃までに預けて、夕方もしくは夜間まで預けられます。
幼稚園は文部科学省の所管で、教育施設として満3歳の子供が小学校就学前に通います。
幼稚園では園バスを利用し、迎えに来てもらえる園もあります。
幼稚園の保育時間は保育園と比べて短く、午前9時頃から14時、15時頃までとされていました。
現在では親のニーズにより、2歳児から受け入れや早期入園できたり、習い事を絡めた延長保育や預かり保育ができる園も増えて来ています。
子供が毎日通う園なので、気に入った園がいくつかある場合は、実際に見に行ったり、情報を集めて少しでも子供が伸び伸びと過ごせるような園を選びたいものです。
入学について。
小学校、中学校で必要なこと
小学校からは義務教育なので、役所から保育園や幼稚園を通してか、もしくは直接自宅に該当小学校から入学通知書が届きます。
必要事項の記入後、保育園や幼稚園、小学校や役所に提出します。
通知が届いたら内容をよく確認しましょう。
就学前健診の時に記入済の入学通知書を持参する場合もあるので、提出先や提出時期の確認が必要です。
引越しの場合は入学前に、どこの小学校か等手続き方法も役所に確認が必要です。
就学前健診のお知らせ(入学前健康診断)は10月から11月頃に自宅に届きます。
親子で小学校へ行き、子供の健康診断を受けます。
その際に入学の準備について等の説明を受ける事もあります。
学校によっては、一部の学用品の注文をする場合もあり、親子で面談を行なう事もあります。
小学校の入学準備で必要なのはランドセルです。
現在ではカラフルなランドセルが多く、公立校の場合は好きな色のランドセルを使う子供が多い傾向にあります。
私立校ではランドセルが指定されている場合もあるので注意が必要です。
ランドセルは年々早めに購入する傾向にあります。
おばあちゃんやおじいちゃんと買いに行く事もあるかと思いますが、おばあちゃん、おじいちゃん任せにせず、一緒に買いに行く、もしくは一緒に行けない場合はきちんと好みを伝えておく事でトラブルも避けられます。
中学校では、入学を控えている生徒の保護者に対し、入学前に入学説明会が行なわれます。
中学校の教育方針、入学までに準備か必要な物の説明などを教えてもらいます。
公立中学では11月頃から遅くても2月中には行なわれます。
役所によっては、郵送で通知が届くので、届いた書類はきちんと確認をする事が必要です。
私立中学の場合は、2月中旬から下旬で合格発表の後に行なわれます。
中学校の入学準備で必要なのは制服です。
入学説明会の際に何が必要なのかを教えてもらえるので、説明会後に注文する人が多いです。
注文形式も各自が指定店で注文する場合と、学校で一斉注文する場合があります。
その場合は、採寸日程が決まっているので、日程を忘れないように注意して下さい。
各自で注文する場合は、お店によって早期割引などの割引が利用できる事もありますが、中学生の間は成長スピードも上がります。
注文が早すぎて制服が届くまでに丁度よくなってしまわないよう、注文するタイミングも注意が必要です。
各自で注文する場合は成長を考えて、早期予約だけを行ない、採寸時期を1月から2月で行なう事が多いです。
その際は納期がいつになるのかを必ず確認する事が大切です。
卒業。
義務教育を終え自分の人生の選択が始まる。
義務教育は小学校の入学から始まり、中学校の卒業までの9年間です。
16歳からは自ら選択をして人生を歩みだす事になり、自分自身でどんな人生を送りたいのかを考えだすスタートになります。
何かしらの資格取得を目指し専門学校へ進学をする、より良い大学やなりたい職業の資格取得のため大学入学を目標に、高校へ進学をする事もあります。
就職し、社会人として働く事もできます。
地方の大学へ進学する場合や、地方で就職する場合など、家から離れひとり暮らしを始める時などは引っ越しが必要になります。
地方を受験、就職希望を出す際には、賃貸アパートの相場や立地などを確認しましょう。
卒業シーズンには希望にそった物件に出会える事が少なくなるため、早めに契約する事をオススメします。
成人式とはどのような儀式だったのか。
成人式は人生で重要な節目を指します。
現在では20歳で成人式を迎えますが、奈良時代以降は数え年の12歳から16歳の男子が行なう元服の儀式が成人式にあたります。
幼名から名前を改め、髪を大人の髪結いに、服装も大人の物に変え冠をつけて改めたと言われています。
江戸時代頃では貴族のみ儀式として継承して、それ以外の人たちは前髪を切る事を元服としました。
女子の場合は12歳から16歳の女子が行なう裳着の儀式が成人式にあたります。
裳(モ)という腰から下に付ける衣服を身に付ける儀式です。
垂らした髪を結い上げ、大人の髪型に改めます。
そのタイミングは、結婚が決まりそう、または決まった時です。
成人式といえば、振袖がありますね。
振袖は未婚の若い女性の礼服です。
着物にも洋服と同じく時と場所に合わせた着物があります。
成人式は冠婚葬祭の冠の儀であり、最も格式の高い場ですので、女性の礼服と言われる振袖でのぞむのが良いとされています。
※2022年4月1日より成人年齢が20歳から18歳に引き下げられ、成人式という名称ではなく〝二十歳の集い〟など自治体によって名称が異なり、年齢も自治体によって18歳や20歳と異なります。
就職をする為の就活ポイント。
学生生活が終わりを迎えると、次は企業に就職をし、社会人として人生を歩む事になります。
その際に必要になるのが、自己分析と仕事内容の確認です。
自己分析は自分がどのような仕事をしたいのか、仕事に対して求める価値観や自分の長所・短所の特徴など、これまでの活動や経験を振り返り考える事です。
自己分析でまとまった内容は自己PRにまとめます。
仕事内容の確認は、会社説明会などに出向き、自分の希望とする企業がどのような業界、職種であるのか、仕事内容に加え企業が何を求めているのかを理解する必要もあります。
理解する事で、志望動機も明確になります。
希望の企業の選考に応募する為にはエントリーシートの作成が必要です。
自己PRや志望動機などを記載し、履歴書などと一緒に提出します。
応募書類が通過すると、適性検査と筆記試験が行なわれ、面接も行なわれます。
面接は企業により様々ですが、個人面接、集団面接、グループディスカッションが代表的です。
すべての選考が終わると企業が内定として応募者を社員に迎える意志がある事を伝えられ、卒業後4月からの職の保証がなされた事になります。
まとめ
人生の節目となる子供のお祝い行事ですが、おめでたい事ではあるものの、年齢を重ねる毎に子供自身で考え決める必要が出て来てしまい思い悩む事も増えます。
そんな時、少しでも子供達と一緒に考え、同じ目線で何に思い悩んでいるのかを聞いてあげる事も大切です。
子供達ひとりひとりが、思い出に残る大切なお祝い行事を過ごせると良いですね。