西洋料理とは様々な国の料理から成り立っていて、ひとことでは言い表せないものです。
各国の食材だけでなく、気候や文化も組みこまれていて、見た目や味で主張してきます。
西洋料理を楽しく食べるためにはマナーが必要ですが、難しく考えずに男性やスタッフにお任せしておけば大丈夫です。
様々な国の料理が楽しめるのが西洋料理なので、それぞれの味を楽しむようにしましょう。
西洋料理ってなんなの?
西洋料理と一言でいっても、たくさんの種類があります。
フランス料理やロシア料理、イギリス料理やトルコ料理も西洋料理になるのですが洋食とは少し異なります。
洋食と異なる理由はインドや東南アジアの料理も西洋料理になるからで、西洋料理の範囲はとても広いのです。
西洋料理をカジュアルに洋食と呼ぶこともありますが、実際はジャンルが少し異なります。
一般的には西ヨーロッパや北アメリカで作られる料理を指すのですが範囲がとても広いので西洋料理と言ってもジャンルはバラバラなのです。
食材は各国で異なりますが、基本的な調理方法は同じです。
「煮る」、「焼く」、「揚げる」、「蒸す」といった調理法で作られるのですが、味は各国で異なります。
西洋料理では皿を使い、香辛料の使い方にこだわります。
香辛料にこだわる理由は肉や油を主な原料としているため、臭みを消し食材の良さを引き出すためです。
西洋料理を作る土地は広いため、それぞれの土地の風土や気候や社会的な事情が組みこまれた料理が作られます。
ですので見ただけでどこの西洋料理かわかりやすいのが特徴です。
日本で作られている西洋料理は欧米各地の料理と同じではありません。
外国の料理はそのままの状態では日本人に受け入れられにくいこともあるので、日本人の好みに合わせて替えられています。
ですが西洋料理がそのままの状態で日本食として現在まで残っているものもあります。
16世紀から17世紀の頃にはポルトガルの料理が南蛮料理として日本に取り入れられたのですが、てんぷらや水炊きとして残っています。
他国の料理でも日本人の舌に合えばいつの間にか日本料理になっていることもあるのですね。
日本に初めて西洋料理が入ってきたのは種子島にポルトガル人がやってきた1543年と言われています ポルトガルと日本の交流は1639年の鎖国令まで続きました。
鎖国令により西洋料理も一時姿を消しましたが、1858年に長崎や横浜に港が開港されたのをきっかけに本格的に普及されるようになりました。
開港されなければ現在も日本に西洋料理は入ってこなかったのかもしれません。
西洋料理が入ってくることで一気に日本の料理は活気着くようになりました。
シェフやコックがレストランで作っていた西洋料理は一般家庭にも普及するようになり、ハヤシライスやオムレツ、とんかつなどが作られるようになりました。
昭和に入るとさらに西洋料理はさらに発達し、いつでも楽しめるような料理になりました。
西洋料理の食器って?
西洋料理の食器にはある程度パターンがあるのでそろえるのは簡単なのです。
お店で見て購入しても良いですし、インターネットでセットになっているものを気軽に購入することもできます。
西洋料理の食器の基本的なセットを揃えるとなるとまず購入するのはお皿です。
お皿はメインディッシュが入る大きめのもの、サラダやパンが入る中くらいのもの、深さがありカレーやパスタを入れるもの、スープやヨーグルトを入れる小さくて深いものが人数分必要になります。
西洋料理ではどのお皿に何を入れるかがはっきり決まっているので、種類もそれなりに必要になるのです。
食器以外はカップとソーサー、ワイングラス、カトラリーのセットなどを揃えましょう。
食器には様々な色や柄がありますが、まず初めはシンプルな白や黒、透明がおすすめです。
好みの色や柄もありますが、料理の色とぶつかり合う可能性があるのでまずはシンプルなもので揃えましょう。
西洋料理の食器はお店に行くと6客のセットで販売されていることがほとんどです。
物をダースで数えるのが基本である西洋人は、半ダースが基本的な数字となっているからだという説があります。
家族の人数はそれぞれバラバラなので、ある程度の統一感があれば少し色やデザインが異なっても大丈夫です。
使っている途中で割れて減ることもあるので、全てが同じものにこだわらなくても良いでしょう。
食事の時に美しく、見ているだけで楽しくなる食器が一番良いのです。
慣れてきたら食器やカトラリーだけでなく、テーブルクロスやランチョンマットでも個性が出せるようになってきます。
季節ごとの花を飾るのも良いですし、食器もそれに合わせて替えてみても良いですね。
自分なりのコーディネートで西洋料理を楽しみましょう。
西洋料理のお店に入って着席するまでどうすれば良いの?
西洋料理を食べに行く機会はあまりありませんが、いざという時に何も知らないのでは困りますよね。
西洋料理のお店に入って着席するまでの流れをご説明します。
まずは女性がいる場合にはレディファーストになります。
日本ではレディファーストの習慣がないので少し恥ずかしいかもしれませんが、男性が女性をエスコートしてオーダーするのがマナーです。
女性は西洋料理のお店に行くと、ドアを開けて着席するまで男性やお店の方にお任せしておくと良いのですが、男性は女性をリードします。
お店の中に入るときには会釈して、受付で名前を呼ばれるのを待ちましょう。
日本では上着は椅子にかけますが、西洋料理のお店ではクロークに上着を預けます。
席に着くときはお店の方が案内してくれるので安心です。
上席になることが多いのですが、上席がわからなくてもお店の方が椅子をひいてくれるのでわかりやすいでしょう。
椅子を引いてもらったら椅子とテーブルの間に入り、深く腰かけましょう。
腰かける時には後ろを向いてはいけないので、膝の裏が椅子に当たるか確認して座ります。
座った後も自分で椅子を引いてはいけないので注意しましょう。
西洋料理のお店では男性や店員さんにお任せして女性は従うということを覚えておきましょう。
西洋料理の食事中にやってはいけないことは?
食事中に肘をついたりあくびをするのは日本料理でもマナー違反ですよね。
日本料理の時にやってはいけない事は、西洋料理の食事中もNGになります。
日本ではお箸を動かしながら話すことはありますが、西洋料理の食事中にナイフやフォークを動かしながら話す事もNGになります。
食事中にやってはいけないことがよくわからない場合は、静かにしておくのが無難です。
自分の席に料理が運ばれてきたら食べ始めの合図です。
隣の席に料理が来ていなくても食べても良いのですが、食べる速度は合わせましょう。
日本料理を食べる時には懐紙を持ち歩く方もいますが、西洋料理では懐紙やハンカチは使ってはいけません。
用意されているナプキンを使わないということは、ナプキンが汚くて使えないという意味になるので気をつけましょう。
口紅をつけている方は食事の前に軽くティッシュで抑えるか、グラスにつくたびに指でふきとります。
カフェやレストランで好きな食べ物をシェアしたり、お皿ごと交換している方がいますが西洋料理ではやってはいけません。
自分の目の前にきた食事を美味しく全部食べきりましょう。
万が一アレルギーのあるものが来た場合には、小声でスタッフにお伝えしましょう。
仕事や電話で食事中に席を立つのは仕方がないのですが、お手洗いは食事の前に済ませて中座しないのがマナーです。
食事中に物を落としてもスタッフの方が拾いにくるまで待ちましょう。
西洋料理のタブー
西洋料理では、フォークとナイフの使い方に注意しましょう。
食事中に一度休むときにはお皿の上に「ハ」の字になるように置きます。
お皿の右斜め下にそろえて置くと終了の合図になるので気をつけましょう。
西洋料理ではフォークとナイフが数種類用意されているので使い方に悩みますよね。
日本料理はらお箸1本で良いのですが、始めて西洋料理を食べる時にはどれを使えばよいのか考えてしまいます。
基本的には料理ごとに外側から使っていけば良いでのす。
グラスも右側から使っていくので、種類は多いですが順番さえわかれば迷うことはありません。
スープは手前からすくって音をたてないように飲みましょう。
カップに持ち手がついているものは持っても良いので、飲みにくい場合には利用しましょう。
魚は日本料理と同じ様に、ひっくり返してはいけません。
フォークとナイフではなれないと食べにくいのですが、ゆっくりと身をはずしていけば大丈夫です。
まとめ
西洋料理は一見堅苦しそうですが、美しく、楽しく食事をするものです。
少しのマナーはありますがそれは周りの方を不快にさせないような配慮からきているもので、息苦しいものではありません。
料理は目と舌で楽しむものなのですが、西洋料理は様々なバリエーションがあり飽きることがありません。
食器やカトラリーも含めての料理なので、自分なりに西洋料理を楽しみましょう。