十日夜と聞いて、何の日なの?と思われる方が多いものです。
十日夜は田んぼにとって欠かせないお祭りのような行事ですが、私たちの主食としてのお米をよりよく収穫していただくためにはこのお祭りは欠かせないものです。
そこで、今回は十日夜の事を知らなかった人も、知っている人も皆様が感謝できる様に、そして、元気にお食事として食卓に並ぶ様に十日夜に付いての内容をまとめておりますので、どうぞ読み進めてください。
十日夜とはどんな行事?
十日夜とは、秋に収穫を祈って行われる行事であります。
この十日夜の日には子供達が、わら鉄砲をもち歩きそして地面をトントン、コツコツと叩いて回る行事であります。
この十日夜は、農作物の収穫などが盛んな地域の群馬,埼玉,山梨,長野で行われる事が始まりとされました。
元々は田んぼの神様が、山を離れて帰る日と言われています。
この行事や収穫を齎してくださった神様が、田へ帰るお祭りとなっております。
収穫際と言われる一つのお祭りですね。
田んぼや農家にとって収穫際は、一番大切な時期です。
この行事では、子供たちが、わら鉄砲をもって回り、地面を叩きます。
地面を、叩きなが唱え事をして地面の神様を助けるために、モグラなどを追い払い日頃お世話になっている感謝に努めたりします。
そして、お団子を食べて収穫を祈ります。
みんなでお茶とお団子でホット一息つきます。
この行事は、収穫が出来る事により、私たちの食生活が潤う訳ですから田んぼ仕事や農家の仕事に関わりのない私たちにとってもとっても有難く感謝すべき行事の一つとなっております。
この日は、しっかりと私たちも覚えておきたい日の一つとなっております。
十日夜の意味とは?
この十日夜は、一体どんな意味合いのために行事が始まり行われたの?
また歴史や由来的なものの疑問が沸いてきますよね。
その疑問を全て今から答えていきますね。
十日夜には、たくさんの意味合いが有ります。
凄く不思議で2つ意味があります。
1つ目は、十日夜の意味合いは、秋の収穫を祈って行う行事です。
収穫は人間にとって重要な行事です。
2つ目は、十日夜の意味合いは、月が出る時期です。
この時期が、3日あり、十日夜=トウカの夜に見られるお月様です。
十三夜=十三日の夜に見られるお月様の事です。
十五夜=十五日の夜に見られるお月様の事です。
この日付に深い因果関係が有ります。
わら鉄砲に付いて徹底解説!
わら鉄砲と特徴とは、藁で編まれた物が鉄砲の周りを覆っています。
わら鉄砲の作り方とは?
- 稲藁の葉の部分をそぎ落とし、茎の部分を木の専用の棒で叩き、木を平らにしていきます。
- そして、平になった木を何本か集めて束ねていきます。
この時に紐で木を束ねていきます。
そしてまとめます。 - そして、何本も紐でしばり、これに鉄砲を仕込みます。
これで外装が藁になります。
ここまでできましたら完成です。
この様にして作られてわら鉄砲は、十日夜の日には、子供達がわらを束ねて作った藁鉄砲で地面に叩いて収穫を願い、健康で無病息災を願います。
この行いは伝統として皆様に受け継がれております。
わら鉄砲を作る行為は凄く苦労し、職人が一つひとつ一生懸命に作り上げます。
十日夜と月の秘密を教えて!
十日夜の日は収穫を感謝するだけでは無く、普段見られないお月様を見上げる日でも有ります。
このお月様を見上げる日には、10月10日、10月13日、10月15日と有ります。
10月10日の十日夜のお月様は、満月ではなく、少しまだ翳りが有りますが、素晴らしいお月さまです。
そして、10月13日は、十三夜と呼ばれます。
そして、10月15日は、十五夜です。
この時期には、お月見をして感謝する日と言われております。
この日を感謝しながら、お月様を見下げる日とされております。
十日夜は、収穫を感謝して鉄砲を地面に叩き、神様に感謝するだけではなく、お月様を見上げお礼をいいましょう。
お月様にはそれだけの力があると言われております。
お月様を見下げながら、収穫を感謝する事もいいですね。
では、それぞれのお月様が見える状態とは、どの様な状態で見えるのか?に付いてご説明していきたいと思います。
十日夜の月とは、十日の夜に見られる月の事です。
お月様が、十日の夜に見えるお月様は十五夜が満月ですので、満月からの5日前の月です。
少し満ち欠けがありますが、7割程は月が出ていますので、綺麗に見えます。
真ん丸では、なく、後5日かけて月が見られるでしょう。
十三夜の月とは、十三夜のお月様は、満月程綺麗な真ん丸ではないですが、月の状況は、満月から8割程月が綺麗な丸の形をしております。
十三夜も新月から数えて13日後の夜にあたる日にちになる訳ですね。
十五夜は、月が、真ん丸に夜空に表れてくれます。
これを満月といいます。
お月様が満ち欠けのない状態で綺麗な満月になるまでにかかる日数はおよそ15日間と言われております。
15日目は満月にあたる十五夜と言われる日です。
例で例えると、満月は月の満ち欠けが多い時は評価が低いと考え、満月の評価は、100と捉えます。
つまり、満月は言う事無しの100点満点ですね。
この内容を知ると、月を意識して見上げますよね。
読み方のウンチク教えます!
十日夜は読み方があり、その読み方と意味がウンチクの様にたくさん有ります。
凄く面白いのでご紹介します。
十日夜とは、旧暦10月10日に行われる行事です。
10月10日として考えるとトウカンヤや亥祭と言います。
これは、地域によって読み方が変化します。
10月10日十五夜(トウカンヤ)又は(とおかや)と読みます。
これを字のごとくトウカンヤと言います。
もう一つの意味合いは、月齢が、十日目にあたる十日夜といいます。
この月齢を十日夜、十五夜、十三の夜、にその月の三回のお月見が行われます。
十日夜は、読んで字のごとく、十日目の夜におこなわれます。
この読み方と意味が連携している所が凄く読みやすく、覚えやすいですよね。
十日夜の過ごし方とは?
十日夜の過ごし方には農家や田んぼに関わる人以外は、特別過ごし方に決まりは有りませんが、よりよい過ごし方に付いてご紹介していきたいと思います。
先程にもご紹介いたしましたが、十日夜は農家や田んぼの神様に感謝する日と言いましたが、農家や田んぼの方でなくても、その日は、農家や田んぼが近くに有る方は、車で通ったりされる機会が有れば、収穫に感謝するなどして有難うございますと田んぼの神様にお伝えしましょう。
そして帰ってから、神様にお団子をお供えした後には、自分たちもお団子をいただき、お茶をしましょう。
この時にどんなお団子をいただいたらいいの?とお供えの仕方を分かりやすく説明します。
お団子の種類は、特に決まりは有りませんが、収穫に感謝する事ですので、お米の入ったお団子もよりよいですよね。
団子は、自宅で手作りしてもいいですし、購入してきてもいいでしょう。
お団子を手作りされたい場合の手作り方法をご紹介したいと思います。
- 団子の粉、又は上新粉
- 水ぬるま湯
- 鍋とボール
お団子の粉としてスーパーや専門店で販売されています。
この元となる粉は、うる米、もち米です。
ですので、食べると弾力が有り、モチモチするのですね。
では、作り方をご紹介していきたいと思います。
まずは、お水をボールに入れましょう。
そして手を洗い綺麗な手で、粉を入れて少し水を入れ、手で練っていきます。
その時に、丸めていく感じで丸めます。
出来ましたら、お皿に置き、次のお団子を作るのですが、空気に触れさせてお団子に空気を晒してお団子の水分を少し乾かします。
そして、また新しいお団子を作っていきますが、自分が作りたいと思う個数をつくりましょう。
出来ましたら、お好みで、冷蔵庫に1時間程入れて冷やしてもOKです。
この様にすると美味しく食べられますよ。
美味しく食べる食べ方とは?
美味しく食べる食べ方をご紹介します。
これは、お好みで真似してみてくださいね。
お団子にトッピングして美味しく食べられる方法は、餅の粉の団子と味がピッタリのものですね。
きな粉やあんこがお勧めです。
きな粉に少し砂糖を入れて、お餅に付けると凄く美味しいですよ。
あんこは、団子に添えると、甘みがあり、これも美味しいですよ。
この様な感じで、自分のお好みの味をトッピングする事で、より、美味しい団子が作れる様になるのです。
次に、熱いお茶を入れてください。
お茶を入れる際は、陶器などの器に入れるとお団子を食べる時にピッタリの感じですし、お茶が厚くても陶器に入れると持つ時に熱が伝わりにくいので、手が焼けどしないですよ。
そして、お盆にお茶と、お皿にお団子を添えて美味しくいただいてくださいね。
お皿は和風のお皿がお勧めです。
そして、お盆はお皿が乗る木のお盆がお勧めです。
お盆も丸い小さめのお盆がありますので、丁度セットしやすいですよ。
勿論自分が食べるのが先ではなく、神様にしっかりとお供えしてくださいね。
そして、夜には、十日夜ですので、月を見上げて綺麗なお月様に感謝をしましょう。
その際もこれからの田んぼや農家に良き収穫をもたらしてくださる様にお祈りいたしましようね。
このお月様はこれから5日間と満月まで、綺麗に夜空を明るく照らしてくれるでしょう。
まとめ
いかがでしかた?
今回は十日夜に付いて詳しく解説しました。
私たちにとって欠かせないとっても大切なお祭りだとご理解いただけたのではないでしょうか?
お団子を食べるという楽しみも有りますので、これを楽しみに神様に感謝しながら、より十日夜を素敵に楽しく過ごしていただけますよ。
是非、あなたも田の神様に感謝して、そして、お団子を美味しくいただく素敵な日をお過ごしくださいね。