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「結婚内祝い」は、結婚を考えている人にとって避けては通れない大切なものです。
今回は結婚内祝いについてまだよく知らないという人のために、贈るタイミングやどんな品がいいかなど、さまざまな疑問にお答えします。
結婚内祝いの意味、相場、のし・水引や適した品物などのマナーについてしっかり押さえておきましょう。
結婚内祝いとは「お祝い金やお祝いの品に対するお返しの品」
結婚内祝いとは、結婚の際にいただいたお祝いの品やお祝い金に対して贈るお返しの品のことです。
「内祝い」には本来、おめでたいこと(結婚や出産など)があったときに、「幸せのおすそ分けとして周囲の人へ渡す贈り物」という意味があります。そのため昔は、お祝いをいただかなくても内祝いを贈っていました。
しかし自分がお祝いを渡していないのに内祝いをもらったら、気をつかってしまいますよね。そのため現在では、内祝いは「お祝いをいただいたときのお返し」と同じ意味になっているのです。
結婚内祝いを贈るパターンとしては、以下のような2つのケースがあります。
披露宴を行う場合 |
引き出物が内祝いにあたるため贈り物は必要なし |
披露宴を行わない場合 |
結婚内祝いとして贈り物を用意する |
披露宴に招待した人に対しては、披露宴の食事や引き出物が内祝いになりますから、それ以上のお返しは必要ありません。
披露宴に出席できない人からお祝いをいただいたり、披露宴を行っていないけれどお祝いをいただいたりしたときは、感謝の気持ちを表すために内祝いを贈ってください。
結婚や出産以外にも、
- 自宅を新築したとき
- 商売を始めて開店や開業をしたとき
など、人生の節目には内祝いを贈る機会が出てきます。
最初のタイミングが「結婚内祝い」になりますから、まずはこれをクリアしましょう。きっとこの後の内祝いも楽にこなせるようになるはずですよ。
結婚内祝いの相場はもらった結婚祝いの半額くらい
結婚内祝いの相場はいただいたお祝いの半額くらいです。これを「半返し」といいますが、聞いたことのある方も多いと思います。
結婚祝いはみな同じ金額ではないので、もちろん相手によって内祝いの金額も違ってきます。どんな品を贈るか悩んでしまいますよね。
価格帯としては、以下のようなギフトはNGです。
- もらった結婚祝いより高い
- もらった結婚祝いより金額が3分の1以下
お返しはあまり安すぎても、反対に高すぎてもよくありません。お返しの品があまりに安すぎると、お祝いが気に入らなかったのかと心配をかけてしまう可能性があります。
反対にあまり高すぎると、相手を恐縮させてしまうし、場合によっては水臭いと思われてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ケースによっては半返しにこだわらなくてもOK
近しい親戚などの場合は、お祝いも高額になります。そんなときは相手のお宅に伺って、内祝いを手渡ししてはいかがでしょうか。
直接顔を合わせて結婚の報告をして久しぶりに楽しい時間を持つのは、親族にとって内祝いそのものよりも嬉しいことかもしれません。
そのような場合、内祝いは半返しにこだわらなくてもよいと思います。楽しい結婚報告と、新婚旅行のお土産を添えれば、半返しでなくても充分に喜んでもらえます。
結婚内祝いを渡すタイミングは入籍から1ヶ月以内
結婚内祝いを渡すケース別のタイミングは、以下のとおりです。
披露宴を行う場合 |
披露宴の日 |
披露宴を行わない場合 |
入籍した日を基準にして1ヶ月以内が望ましい |
披露宴を行わない場合、絶対に1ヶ月以内でないといけないわけではありませんが、お祝いに対する感謝を伝えるためにはあまり遅くならない方がいいのです。
結婚内祝いを贈ることで、お返しだけでなく「無事に結婚しました」という報告もできますから、結婚後1ヶ月というのはちょうどいいタイミングになります。結婚内祝いを贈り終わって、始めて結婚の儀式が終了するという気持ちでいるといいですね。
結婚直後はいろいろな手続きや新居の準備で、思ったよりも忙しいものです。あらかじめ内祝いにはどんな品を贈るのか、心積もりをしておきましょう。結婚内祝いに適した品物ついても後ほどご紹介します。
結婚内祝いにかける「のし」の正しい書き方
もちろん内祝いは、包装紙のままでは渡しません。お祝いの気持ちを込めて、のしをかけます。
のしは店員さんにお任せすれば間違いありませんが、自分でも基本的なことは押さえておいた方がいいでしょう。間違いの防止になりますし、万が一店員さんにどうしますかと聞かれたときに、うろたえずに済みます。
水引は紅白・結び切りにする
結婚の内祝いのときは、紅白の水引にします。結び方は「結び切り」(堅結びのこと)です。
結び切りの水引は一度結ぶと紐を引っ張ってもほどけないことから、一度きりにしたいお祝い・弔事の際に用いられます。
一方、蝶結びの水引は何回あっても嬉しい出産などのお祝いに使います。結婚は基本的に1度きりのお祝いなので、何回も結び直せる蝶結びは使いません。
水引はのし紙に印刷されていることがほとんどですが、それでも結び切りと蝶結びでは意味合いが異なりますので、注意が必要です。
表書きは内祝いか寿!名前まで書く場合は夫婦連盟に
水引の上、中央に表書きとして「内祝い」または「寿」と書き入れます。水引をはさんで表書きの下には、贈り主、つまり自分の名前を書きましょう。
新しい姓を書きますが、名前まで書く場合は夫婦連名にしましょう。夫婦連名の場合は、中央に夫の名前を書き、妻の名前は左に寄り添うように書いてください。
男女同権とかけ離れている、と思われるかもしれませんが、名前の書き方1つで、強い嫁だとかでしゃばりなどのレッテルを貼られる場合があります。
とくに年配の方の場合、考え方は50年前とそれほど変わっていないことも多いです。大切な結婚内祝い、これは理屈ではないと割り切ってこれまでの習慣に則った書き方をしましょう。
きっと自分や相手方の両親、親戚も安心してくれますよ。
こんな小さなことですが、ここをクリアしておけば後が楽なので、ぜひ夫婦連名の場合は妻の名前は寄り添うように書くことを忘れないでくださいね。
結婚内祝いにはNG!避けたほうがいい品物
次に、内祝いを贈るときに避けたほうが無難な品物を一部ご紹介します。
刃物 |
縁が「切れる」ことを連想させるため内祝いには不向き |
鏡・ガラス製の食器など |
割れやすいイメージのある品物は「割れる」「壊れる」ことを連想させるため内祝いには不向き |
ハンカチ |
手切れに通じるとされており、結婚のときには贈ってはいけない |
日本茶 |
「お茶を濁す」という言葉があり、弔事によく使われるイメージもあるため、結婚の内祝いには不向きだと考えられる場合も |
洗剤・石けん |
「水に流す」ことから病気の快気祝いなどによく用いられ、結婚の内祝いには適さないとする向きもある |
こうしたタブーはキリがなく存在しており、地域によっても違いが出てきます。結婚前後の忙しい時期にこうしたタブーを避けながら、相手の喜ぶ品を選ぶのはなかなか大変。
心配な方は、次にご紹介するカタログギフトを利用するのがいいでしょう。
結婚内祝いに迷った場合はカタログギフトが安心
品物選びに迷ってしまって時間がかかりそうな場合は、カタログギフトを贈る方法がおすすめです。小さな子どものいる家庭にはスイーツやジュース、年配の人には上質なグルメなど、家庭によって1番必要なものを選んでもらうことができます。
また、価格帯別に細かくカタログギフトが用意されており、どんな金額のお祝いをいただいてもきちんと半返しができるようになっていてとても便利です。いただいた金額に見合ったギフトを一つ一つ選ぶ手間が省ける点も、人気の理由なんですね。
以前は品物を受け取るためにはハガキを出さないといけませんでしたが、今ではネットで申し込むとあっという間に目当ての品を手にすることが可能。相手に負担をかけずに、好みの品を選んでもらえるのも嬉しいポイント。
人の好みはそれぞれですし、家族構成によっても喜ばれるものは違います。カタログギフトであれば、不必要なものを贈ってしまって困らせる心配もないので安心です。
結婚内祝いのギフトにはお菓子や日用品も人気
カタログギフトではなく自分で選びたい場合はどのような品物がいいのでしょうか。内祝いに適しており、一般的に人気のあるギフトは以下のようなものです。
- お菓子や缶詰など保存のきく食べ物
- タオルなどの日用品
食べ物の場合はお菓子が最も人気がありますが、ジャムや缶詰なども日持ちがするため適しています。
タオルについては、とくにお子さんがいるご家庭では何枚あっても困らない、と喜ばれることが多いでしょう。
結婚内祝いの細かい地域ルールは身近な人に聞いてみる
実は、内祝いなどのマナーについては意外にも地方色が強く「これが正解」と言いにくいところがあります。不安なこと、細かいことは怖れずに、身近な目上の人に聞いて確かめることを忘れないようにしてください。
自分から丁寧に聞けば、誰でも快く教えてくれるはずです。相手の両親に聞いて確かめれば間違いありませんし、結婚前から仲良くなることもできます。
ネットでは基本的なことを押さえて、細かな地域のルールは身近な人に聞いて確かめることが、1番賢い結婚内祝いの準備方法です。
結婚内祝いについては、いろいろと考えなければいけないことが多いので気が重くなる人もいるかもしれませんね。
結婚は初めて自分が主役になる、いわば大人へのデビュー戦です。目上の人に失礼があってはいけないとか、何も知らないと思われたくないなどと考えていると、余計に気が重くなってしまいます。
しかし今は目上の人であっても、始めは何も知りませんでした。皆スタートは一緒です。怖れることはありません。この機会に、地元のマナーについて周囲の人に聞いてみてはいかがでしょうか。
結婚内祝いで気持ちよく新生活のスタートを切ろう
結婚内祝いとは何かから始まって、喜ばれる品やマナー、渡すタイミング、相場、のしの書き方まで、基本的なことを1つずつ解説してきました。
知らないとなんとなく気が重くなる結婚内祝いですが、きちんと理解していれば決して難しくありません。
この後もマナーに関する初めての体験に戸惑う場面もあるかもしれませんが、今回結婚内祝いについて知った皆さんは、もう大丈夫です。
結婚を祝ってくれた人に対する感謝の気持ちをしっかり伝えて、新しい生活のスタートを気持ちよく切ってくださいね。