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結婚のお祝いをいただいたら、内祝いをお返しします。その際に、結婚の挨拶やお祝いへのお礼を書いた挨拶状や添え状を一緒に付けるのですが、そこにはどんなことを書けば良いのでしょうか?
添え状などにもマナーがあるため、間違えてしまうと相手に失礼になることも有り得るのです。そんなミスをしないように、ここでは結婚式内祝いの挨拶状や添え状について詳しくご紹介します。
挨拶状は何のために付けるの?
結婚内祝いには、挨拶状やお礼状などの添え状を付けて贈るのが一般的です。結婚したことを報告し、お祝いをいただいたことへのお礼や感謝していることを結婚内祝いに添付します。
結婚式に出席してもらい、直接おもてなしをできた人には内祝いは贈りません。そのため、内祝いを贈る人には、改めて結婚の報告と「これからも夫婦共々 宜しくお願いします」という気持ちの挨拶が必要なのです。内祝いに御礼の言葉も添えずに品物だけ贈ったら、「迷惑だったのかしら?」と感じる人や、「礼儀がなっていない」と感じる人もいるかも知れません。そのため、挨拶や御礼はしっかりすべきなのです。
結婚内祝いの挨拶状に書きたいこと
内祝いには、以下の文面を書いて挨拶状として添付します。
・挨拶初めに時候の挨拶を書きます。時候の挨拶は、およそ定型文が決まっています。
「謹啓 ○○の候 ○○様(内祝いを贈る相手の名前)におかれましては ご清祥のこととお慶び申し上げます」 ○○の候に入る言葉は、各月により変わります。
1月厳寒、2月向春、3月早春、4月陽春、5月新緑、6月初夏、7月盛夏、8月晩夏、9月初秋、10月錦秋、11月晩秋、12月師走となります。
・結婚の報告 最初に 「この度 私達二人は結婚いたしました」 とシンプルな結婚報告を書きます。
・お祝いをいただいた御礼 次に、 「心のこもったお祝いをいただき ありがとうございました」 と御祝いへの感謝の気持ちを書きます。
・結婚生活への抱負など 「いただいたお祝いで○○を購入し 新居で使っております」など、2人の新生活が順調であることや、 「2人で力を合わせて温かい家庭を築いきたい所存です」といった決意を書きます。
・今後も変わらずお付き合いいただきたいという旨 「未熟な私共でございますが これからも末永くご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます」 というように、文章を締めます。
・新居の住所や連絡先 新居の住所、連絡先を明記しておきます。マンション名などもはっきり書いておきましょう。
・夫婦の氏名(旧姓も記しておきます) 夫婦連名で氏名を書き、旧姓も記しておきましょう。
相手により挨拶内容を変える
結婚内祝いに付ける挨拶状の内容は、相手により少々変わってきます。例えば、上司など目上の人には、丁寧な言い回しの文章にします。文章の後半には、相手を敬い今後も変わらず指導していただけるようというお願いを書くようにします。
友人への内祝いは、少しカジュアルで構いません。「これからも2人で力を合わせて頑張ります!」という文章でも問題ありません。写真入りのメッセージカードを付けるということもできます。親族の場合は、「今度 お近くにいらした際には ぜひ気軽にお立ち寄りください」という親しみを込めた文章を入れると良いでしょう。
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結婚の挨拶状には句読点NG
結婚の内祝いに付ける挨拶状には、句読点を使用しません。句読点=終止符と考えられるため、結婚生活に終止符を打たないという理由で使用しないのです。また、お祝い事なので、忌み言葉を使わないということも基本となります。2人の別れを連想させる、割れる、離れる、欠ける、失うなどは使いません。更に、別々(べつべつ)、益々(ますます)、程々(ほどほど)など、繰り返し言葉も使用しません。
中には、「自分が贈る結婚内祝いだから、そこまで気にしなくて良いのでは?」と感じる人もいるかも知れません。でも、本人が忌み言葉を使ってしまうことが、2人の末永い幸福を願って祝ってくれた人に対して失礼になってしまうのです。その点を良く理解し、添え状の挨拶を考えましょう。
添え状は必ず付けるべき?
内祝いには、結婚の挨拶を記した挨拶状や添え状(送付状)を付けることが基本となりますが、連名でのお祝いに対するお返しや、直接会って渡せる場合には、挨拶状や添え状などを省いても構わないとされています。本来内祝いは、相手の元へ持参し顔を見て渡します。その際に、結婚の挨拶と御礼をするのが一般的なのですが、お互いの予定を合わせたり、遠方まで行くことができないため、添え状などで挨拶代わりとしているのです。
近年では、インターネットで注文した内祝いが直接配送されてしまうこともあり、添え状が付けられないこともあります。添え状を付けない場合には、お祝いをいただいた時点で連絡をして感謝を述べます。そして、内祝いが贈られた後に相手方から連絡が来たら改めて挨拶を兼ねてお話しをしましょう。
添える言葉は丁寧なものを・・・
添え状に添える言葉は、なるべく丁寧なものを選びましょう。近年では、メールやSNSで手軽に連絡が取れるため、手紙のようなものを贈る機会が少なくなりました。そのため、「ら抜き言葉」のような現代語を当たり前のように使用する人が増えてしまったのですが、添え状など大切な折には、やはり正しい言葉遣いが必要となります。
正しい日本語の再認識と共に、手紙の温かみを伝える大切なものなのです。大切な人に贈る内祝いだからこそ、添える言葉を吟味し、相手に最大限の感謝を伝えられるようにしましょう。
どんなデザインのものにすれば良いの?
結婚内祝いに付ける挨拶状は、どんなデザインのものにすれば良いのか悩む人も多いでしょう。
昔は、白い無地の便せんに書いていた挨拶状ですが、時代の変化により写真入りのものから、キャラクターなどが描かれた可愛いデザインのもの、無地のシンプルなものまで様々なデザインが出来てきました。
結婚式の写真入りのものは、式に出席できなかった人にも喜ばれます。様々なシーンの写真を選べますので、顔を大きく載せたくないという人には、後姿や横顔なども人気です。写真のレイアウトや大きさも好みにより変えられるため、好きな物を選ぶと良いでしょう。
挨拶状のデザインは、自分と相手の関係性によって考えます。ポップなものにしたり、シンプルなものにしたりと様々なパターンを作成しておくと便利です。また、毎回自筆の手紙を書くのが苦痛という人には、定型文のメッセージカードを作成しておくという方法もあります。定型文だけでは味気ないと感じる場合には、一言自筆メッセージを加えるとより感謝が伝わります。
内祝い辞退の相手には?
稀に、お祝いをいただいた際に「内祝いは不要です」といった内祝い辞退の旨を伝えられることがあります。
口頭で辞退を告げられた場合、その場では「分かりました」としておきますが、後日、きちんと内祝いをお贈りしましょう。添え状には、「お気持ちだけですがお返しします」と明記すれば相手も嫌な気持ちになりません。
また、郵送でのお祝いにわざわざ辞退の旨を明記されてきた場合は、お礼と挨拶を書いた手紙を贈ります。それだけではどうしても心苦しいと感じる場合には、ハネムーン先で購入してきたお土産などを贈ります。添え状にもその旨を書きましょう。ハネムーンのお土産ということであれば、嫌な気持ちにはならないでしょう。
忌中の相手には挨拶状だけ先に贈る
身内の方が亡くなられたため、結婚式に出席できないという人もいます。四十九日の法要が終わるまでは忌中にあたり、お祝い事を避けなくてはならないという暗黙の了解があるため、その間はお祝いをいただいても内祝いをお贈りするのは避けなくてはなりません。そのため、いただいたお祝いに対するお礼と挨拶をしたためた手紙を先に送り、忌中が明けたら内祝いを贈るようにしましょう。内祝いには、簡単な添え状やメッセージカードを付けると丁寧です。
まとめ
結婚の内祝いを贈る際には、基本的に挨拶とお礼をしたためた添え状を付けます。内祝いは、本来手渡しをするものです。手渡しの際に挨拶とお礼を伝えるのです。
ただ、近年では郵送で済ませることが増え、直接挨拶ができないため、その代わりに手紙やメッセージカードを付けているのです。挨拶の内容は、自分との関係により変えることができます。目上の方には丁寧に、友人ならカジュアルにという具合に、書く内容を変えても構いませんし、全て同じ文章にしても構いません。
お祝い事なので、忌み言葉には注意して書くようにしましょう。