ちょっとしたプレゼントを贈ろうとする時、最近は香りの贈り物を頭に浮かべる方もいることでしょう。
特に女性は好きな香りのプレゼントをもらうことを喜ぶ方も多く、街中でも専門店も多く見かけるように。
そんな香りのプレゼントですが、具体的にはどの様なものをいうのでしょうか?幅広い層に人気のある香りのプレゼントについて、こちらでは現在人気のあるものを中心にご紹介していきます。
香りのプレゼントの定番「香水」の贈り方
やはり香水は香りのプレゼントの定番中の定番。
幅広い層が付ける事ができ、その種類やブランドも数多くあるのが魅力です。
香りは好みがとても強く好き嫌いも分かれるので、事前に贈りたい相手の好みをチェックしておくのも良いでしょう。
香水の香りで二分化するのが、ムスク系の甘い香りと柑橘系のさっぱり系。
特に男性はこの2種をメインに付けている方が多く、シーンにより使い分けるのがおすすめです。
例えばビジネスシーンにおいてあまりに甘いキツイ香水はタブーであり、商談などにも向いていません。
相手がビジネスマンであればなるべく爽やかで、あまり空気を壊さない程度のものを選びましょう・爽やか系であれば、他の甘いものが混ざっていないグレープフルーツなどの香りのものをチョイスすると会社でも使いやすいかもしれません。
一方で女性にも甘い香は人気。
ですが男性よりも香りに対し敏感な女性は、職場とプライベートで香水を分けるという方も少なくありません。
オフィスでは幅広く受け入れられるようなシャボン系の香りを付け、プライベートではシーンに合わせたものを。
冒険心や遊び心を出す香りもいいですし、女性らしいフローラルな香りを楽しむという方もいます。
相手の好みに合わせつつ、TPOを意識した香りのプレゼントを考えるのが良いですね。
また香水の付け方について、ご存じでしょうか。
香水は付けすぎると不愉快にさせてしまうこともあるので、付け方や香りには細心の注意が必要です。
良く手首に付けもみ込む方がいますが、あまりよくありません。
香りを壊してしまうので、なるべく優しくこすりましょう。
また、耳の後ろなどに塗ることもオフィスではおすすめできません。
なぜなら上半身は体温が高いとされていることと、香りは上に上がる傾向があります。
香水は体温が高いと香りを感じさせやすいため、自分ではさりげない量だと思っても相手にとってはかなり香っているという場合も。
もしもオフィスで付ける場合はウエスト周りや足首などに付けておくとほのかな香りが上にあがり、爽やかな印象になるでしょう。
香りのプレゼントの人気はアロマ
香りのプレゼントで人気があるのは、やはりオシャレなイイメージもあるアロマです。
アロマは持ち運ぶこともできるものもありますし、香水用の様に直接、付けたりすることが苦手な方からも重宝されています。
一番人気があるのが部屋に置くタイプですが、コンセントに指すタイプにものや純粋にアロマポットとして使われているものが香りのプレゼントとして評判が良いですね。
他にはネックレスにできる物や香水の様に使えるものも。
アロマの良い所は香りの種類は数多く、それを自分でブレンドしていくことにあります。
好みの香りを作っていくことはいやし効果もありますし、自分がミックスさせた香りをプレゼントすることも楽しいもの。
何種類もの香りを混ぜることで、想像もできないような良い香りになることもあるのです。
またアロマには体調不良や疲労回復にも効果があるとされており、相手の症状で香りをプレゼントすることも良いでしょう。
睡眠不足だったら安眠効果のあるラベンダーの香りのプレゼントや、ストレスがありそうな場合はグレープフルーツの香りなどもおすすめ。
フランスでは病院と提携しアロマを処方する専門の人がいるほど、アロマは体に良い影響を与えると言われています。
アロマが好きな人にはもちろんですが、体調に心配のある方などに少し贈り物として差し上げるだけで「自分のことを考えてくれている」と喜ばれること間違いなしでしょう。
またユーカリなどの香りは咳などをおさえる場合もありますので、アレルギーなどで問題がない場合などにはハンカチに少し垂らして利用するという使い方もあるのだとか。
和風の香りのプレゼントなら「お香」がおすすめ
アロマもお香と呼ばれることがありますが、大抵が抽出したアロマオイルという原液を小さな瓶に入れて販売していますよね。
一方でお香と呼ばれている、「和」を感じさせる香りのプレゼントも人気があります。
その中の1つに、香木を使ったものがあります。
香木とは樹木から採ることが可能なもののことを指し、伽羅・沈香・白檀・六国五味のことを指すことがほとんど。
アロマオイルと違い少し木の感じは強いのですが、自然のままの香りを楽しめるのが香木の魅力なのです。
これらの香りは香炉に入れて炊くことが一般的。
ですが最近は扇子を開くと白檀の香りがするものなど、小物と香りを混ぜて楽しむものなども流行しています。
掛け飾りや伝統的な置き飾りなどをプレゼントするのもハイセンスですし、もしもそこまで大きい物ではないものが希望なら香袋などもいかがでしょうか。
お守りの様なかわいらしいカラフルな袋の中に、香木が入っており持ち歩くととても良い香りがするのです。
またお着物などを良く召される方への贈り物としてもおすすめ。
帯の所に結んだり、少し出してみるだけでオシャレでかわいらしい上、すれ違うとほんのり香木の香りがするのがあとても品があるのです。
男性の場合ですと名刺入れに香木を入れておくと、ビジネスシーンで名刺を出す際にも華やかな香りがして印象がいつもと違うものに。
香りは強すぎると嫌悪感を持たれてしまうことももちろんありますが、たしなみ程度でしたら自分の印象を相手に香りで伝えることもできるので香りのプレゼントににするにはぴったりです。
飲む香りのプレゼントは紅茶
香りのプレゼントを検討した際、最初に出てくるのはもちろんアロマ・お香などでしょう。
香りが好きな方は自宅に置いておく方も多いですし、プレゼントをされるのはとてもうれしいもの。
そんな中でおすすめは紅茶です。
最近はアロマティックな香りが人気の紅茶が数多く販売されており、香りもとても良質。
女性に人気があるものはマスカットやストロベリーなどとった果実や、ハーブティーも時代を問わず定評があります。
もともと紅茶はイギリスのものではありますが、緑茶文化の日本人はより手軽に飲むことが可能な紅茶を愛飲している方も多いですよね。
最近はカフェ巡りなるものも流行していますし、ますますコーヒーや紅茶の需要も高まってきているとか。
そのままの紅茶やコーヒーを楽しむことももちろんですが、香りづけやフレーバーなどで味わいも変え、バリエーション豊富なメニューであることも1つです。
グラム売りにも対応していたり、かわいらしい缶に入っているものなどさまざま。
もらっただけでもらっただけで飾っておきたくなるようなものが多く、見た目も香りも楽しめるプレゼントとして最適です。
日本での香りの歴史
アロマポットなどが流行している現代ですが、急に香りのアイテムがブームになったわけではありません。
もともと日本人にも香りを愛する文化がありました。
最初は600年頃の日本。
それまで薫物と呼ばれていたものから、香り対する新しい考え方が入ったのがきっかけです。
日本ではあくまで宗教的な意味合いで、香りの強い自然の香木をそのまま使っていました。
それがだんだんと洗練され、香りそのものを楽しむようになっていったのです。
やがて武士が台頭し、戦国時代。
日々動乱の世の中で、武士たちの精神的な苦痛をいやすためにも香木が使われていたとか。
この頃からアロマの要素を取り入れていたことがわかりますね。
政権交代を繰り返し、民衆にもだんだんと平穏な日々が訪れる頃。
江戸時代には、いよいよ香りを楽しむための文化が広まっていきました。
権力者だけのものではなくなり、町民の間でも金銭を持っている者は香りをたしなむのがステータスであるという風習に。
街の中でも香炉やお香が販売されるようにもなり、生活の中に香りがより密着したものへとなっていきます。
これらの歴史をみてもわかる通り今の香り文化は急に発展したものではなく、香りというものが民衆の中に広まり人々の心の余裕になっていったのでしょう。
まとめ
こちらでは香りのプレゼントについてまとめてきました。
日本には昔から伝わり、楽しまれてきた香りは現代でも好きな方が多く品物も多く販売されていますよね。
もしも誰かに香りのプレゼントをしたいという場合は、好みをしっかり見極め差し上げるのも良いでしょう。
またもしも好みがわからない場合は、無難で人気のあるものを差し上げましょう。